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絵画展などに出掛ける時は、 その絵画を描いた画家がどのように生き、どのような運命をたどり一生を終えたかということ、そしてその絵画がその画家の手を離れ誰の手に渡ったか な ど 、絵画の運命についても知って出掛けるとその絵画がただの美しいだけの絵ではなくなって来る。 何年か前に開催されていた 「フェルメール展」 に出掛けた時、彼の代表作である 『青いターバンの少女 』 を見た。思っていたよりかなり小さめの絵だった。絵の中の少女の瞳はこっちを見ている。かつてこの絵は第二次世界大戦のさなかアドルフ・ヒトラーが自らの命を絶つまでの最期のときを過ごした山荘にかかっていたと言われている。彼と運命を共にする妻エヴァ・ブラウンとともにこの少女の瞳に見入ったことだろう。時が経ち、彼らはもういない。しかし少女の瞳は色褪せることなく今を生きている私と目が合っている。私はしばらく絵の前から立ち去ることを忘れてしまっていた。

「ピカソとモディリアーニの時代展」 March 6, 2007 コメント(4)
モディリアーニ再び!! January 6, 2007
思い出のプレゼント December 24, 2006