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2005.01.28
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カテゴリ: 日記
 私が年始年始に、サバイバルで人里はなれた三重の山で何日も続けてこもり、雪やらなんやらで下山できなくなっていたのは私の友人知人同僚であれば誰もが知るところである。

 ところが、ちと、お粗末な話ではあるが、その時に、口内を不衛生にしていたためだろう。歯茎から血が出るようになってしまっていた。それから、ずっと治らなかったので、今日(今さっき)、実に、20年以上ぶり(!)に歯医者にいった。

 診断結果は、「歯肉炎」だった。薬用歯磨き粉で歯をまめに磨くうちに治りますよ、って歯科衛生士の方にいわれて、私の歯茎の診断そのものはすぐにおわった。

 しかし、これで一安心と思ったのもつかの間、診断中に、自覚症状のない軽度の虫歯が奥歯に存在することが判明した。

 歯を削られるのは、さすがに私もニガテだ。スキをみて逃げ出そうとした。しかし、担当の歯科衛生士にたちまちつかまり、小部屋に押し込められ、X線を浴びせられ(つまりレントゲンを撮ってもらったってことなんですけど・・・)、歯茎の根っこに至るまでくまなく調べつくされた。(これは歯科としての義務なので当たり前の医療行為なんでしょうが・・・。)

 そのときである。私の人生始まって以来の大発見があったのだ!「親知らず」が生えていたのだ。まさに文字通り、私の親でさえ知らないこの驚愕の事実!歯肉に隠れていて、これまでまったく発見されたことがなかったのだ。

 虫歯を手際よく治療してもらったあと、担当歯科医(先ほどの歯科 衛生士 から交代)は、

「親知らずも抜いときますかね?」



「き、今日はいいです・・・」

とつぶやきながら、逃げるようにこの歯科を立ち去った。今、冷静になって思うに、私のこの時の行為はチキン(chicken)という以外のなにものでもない。

 しかしながら、あくまで一般論だが、人というものは歯科で歯を抜いてもらうときまって 「歯を抜かれた」 と周囲に報告するのはどうしてだろう。

 治療してもらったはずなのに、痛そうな顔をしながら「抜かれた」と友人知人に吹聴するのである。そして、さぞつらいのに耐えた「よい子」であったことを言いふらす。そして、こういう報告は、聞いた人たちの歯科に対する「偏見に満ちた恐怖心」をますますあおることになるのだ。

 でも、考えてみましょう。麻酔なしに患者を絶叫させながら歯を無理やり抜くような歯科医など、この現代日本に存在するのだろうか。

 かくして、歯科医とは正当な医療行為を行っているにも関わらず、なんと報われない仕事なのだろうか、と余計なことを考えてしまった今日一日(半日?)であった。

※ちなみに、「親知らず」は英語で"a wisdom tooth"といいます。





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最終更新日  2005.01.28 21:47:40
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