2016年02月04日
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あなたの部屋で、夕方から数人でレポートをまとめていたら、

「女の子があまり遅くなると、家の人が心配するでしょ。送って行くから支度して」と、声を掛けられた。

「え?私だけ?みんなは?」って、聞いたら、

「みんなは男だからいいの。ここででも雑魚寝できるでしょ」

「まだ途中だし、私も最後まで一緒にしたい」って、言ったのに・・

「う~ん、じゃあ、発表してよ。きみの声、好きなんだよね。はい」って、ぐずぐずしている私の手を取って立たせるんだね。

「彼女以外の女の子は泊めれないんだよね」って、誰かがあなたをからかったら、

「そういうんじゃないよ。さ、行くよ」って、私だけじゃなくて、その子も立たせて、車のキーを持ったあなた。

「え?」って、なった、私と、彼に、



私たち3人と音楽以外の音を消した車は走りだした。

たくさんのテールランプがどんどん現れては、消えていく。。

「あ、ちょっとストップ」って、急に車を止めたあなた。

「ちょっと降りてみない」って、あなたが言うから、真っ暗な海に降り立った私たち。

砂に足を取られながら、手を取られてテトラポットまで歩いた。

テトラポットに腰かけて、ぼーっと海を見ていたら、

「はい」って、あなたから差しだされた缶コーヒー。

「あったかい」って、言ったら、

「うん、あったかいね。ねぇ、夏になったらここに3人で花火しに来ようよ」って、人の気も知らないで、屈託なくあなたは言うんだね。

あのね、このコーヒー、すごく苦いよ。

覚えてないだろうけど、いつもコーヒーをブラックで飲むあなたと違って、私は、お砂糖もミルクも増量なんだよ。。






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最終更新日  2016年02月04日 21時56分02秒


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