シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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大西俊郎 @ リンク了解しました 中々凝ったブログですね。勉強になります。
くーる31 @ 相互リンク 突然のコメント、失礼いたします。 私は…

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カテゴリ: 大映映画

無法松の一生(DVD) ◆20%OFF!
”無法松”と呼ばれた車夫の松五郎が美しい吉岡未亡人を想いつづけて、一途な愛のなかに死んでいく。稲垣浩がその純愛を描きあげた傑作である。今時の若い人にはダサイかも知れないが、明治男の純情は愛の心を打ち明けることすら出来なかったのだ。


その1: 吉岡大尉の未亡人に対する松五郎の純愛は・・・

劇場に七輪を持ち込んで火を燻し、団扇でパタパタ煽いで場内を煙で充満させたり、嫌がらせで暴れたりする松五郎がある日、大尉の息子、敏雄を助けたことで吉岡家に出入りするようになる。

幼い敏雄を可愛がる松五郎は、敏雄に強くなるように励ましていた。そんな時、演習で引いた風邪がもとで大尉が死亡。松五郎は夫人と大尉の忘れ形見の敏雄に献身的な愛を捧げるのだ。

引っ込み思案の敏雄は長じるにつれてばんからになり、母をおろおろさせたが、松五郎は喜んだ。松五郎の愛は美しい。未亡人からいただくご祝儀の品を松は押し頂くのだ。


その2: 天下一品の見事な松五郎のバチ捌きが祇園祭りを彩る!!

夏休みに敏雄が高校の寮から小倉に戻ってきた。本物の祇園太鼓を聞きたいという先生を伴って祇園祭に敏雄は姿を見せる。

「ぼん、わしが聞かせたる」
と、太鼓の前に立って、撥を手に取る松五郎。




その3: 夫人への最後の別れが胸を打つ

「奥さん、俺は帰ります・・・もうお目にかかることもありますまい・・・」
「どうしてですか、言うてください。どうしてそんなことを・・・」
「奥さん!」
「・・・・・」
「俺の心は汚い・・・奥さん、すまん!」
夫人の前で思わず真情を吐露する松五郎。じっと夫人の顔をみつめ「すまん・・・」と言って吉岡家を飛び出して行くシーンは圧巻であろう。

やがて彼は酔った体を雪の中に横たえて死んでいくのだが・・・松の脳裏に去来する回転する車輪、元気に走る敏雄、夫人の美しい笑顔などのモンタージュは見事な幻想シーンを醸し出している。

地面に横たわった松五郎の体に静かに雪が積もって・・・。

これは間違いなく名画である。それも美しい心を描いた名画と言えよう。


1943年 大映・モノクロ 監督 稲垣浩 出演 阪東妻三郎 園井恵子 沢村アキオ 

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Last updated  2007.11.10 21:05:37
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