シネマに賭けた青春「夢を追いかけた日々」の想い出

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カテゴリ: マ~モ


マルチェロ・マストロヤンニ 、彼の本領を見せてくれたのはフェリーにの傑作「甘い生活」だろう。ゴシップ記者役のマルチェロを案内役に爛れたブルジョワの乱痴気パーティを描き、異次元の世界に誘い込み、世界に衝撃を与えた。

甘い生活

フェリーニがこの作品で訴えたかったのは、退廃的な世を自覚しながらそこから抜け出せない人々の魂の迷いだと言う。アニタ・エクバーグ演じる快楽と愛の象徴、アメリカ人女優シルヴィアに惹かれるマルチェロもそんな魂の持主だ。

マルチェロはこの映画で世界的スターへと飛躍を遂げたのである。


マルチェロは1924年9月28日、イタリア北部の小都市、フォンターナ・リーリの家具職人の家に生まれた。彼は、イタリアの首都・ローマと北部の工業都市トリノで育ち、その後第二次世界大戦にイタリア軍の兵士として参戦した。

1943年9月8日にイタリアが連合国軍に降伏し、その後、北部がドイツ軍の占領下に入るとドイツ軍の捕虜収容所に入れられたものの、からくも脱出し、その後1945年までの間イタリア北部のヴェネツィアで地下生活を送る。

第二次世界大戦が終結した1945年に演劇の世界に入り、ローマで映画の制作スタッフとして働くとともに、ローマ大学の演劇センターで俳優のレッスンを受け始める。

その後イタリアを代表する巨匠、ルキノ・ヴィスコンティ監督に才能を認められ、1947年にイタリアで公開された「ル・ミゼラブル」で俳優としてのキャリアをスタートさせた。



その後もフェリーニ作品に頻繁に出演し、「8 1/2」や「女の都」など、多くの名作を残している。

8 1 / 2 女の都

また、多くの映画で典型的なイタリア美女を演じている女優、ソフィア・ローレンとの共演も多く、ヴィットリオ・デ・シーカ監督のコメディ「昨日・今日・明日」、「ひまわり」、「あゝ結婚」、カトリーヌ・ドヌーブと共演した奇抜な喜劇「モン・パリ」など多数の映画がある。

昨日・今日・明日 ひまわり
あゝ結婚 モン・パリ

「甘い生活」の新聞記者役に代表されるような、典型的な「イタリア人プレイボーイ」的な役を演じさせたら右に出るものはいないと言われ、2枚目ながら3枚目的な雰囲気を漂わせた、人間味溢れる演技が光る性格俳優としても評価が高く、「イタリア式離婚狂想曲」(1963年)で初のアカデミー主演男優賞にノミネートされ、その後も「特別な一日」(1978年)で同じく主演男優賞にノミネートされている。

「黒い瞳」(1988年)では同賞とカンヌ国際映画祭主演男優賞の両方にノミネートされ、アカデミー賞は惜しくも逃したものの「ジェラシー」(1970年)に次いで2度目のカンヌ国際映画祭主演男優賞を受賞した。他にもゴールデングローブ賞各賞を2回、ヴェネツィア国際映画祭各賞を3回受賞している。

私生活は、若いときからアニタ・エクバーグ、ソフィア・ローレン、フェイ・ダナウェイ、カトリーヌ・ドヌーヴなど多くの女優と浮名を流したが、結婚は生涯で1回、1948年にイタリア人女優のフローラ・カラベッラと結婚したのみである。



子供は妻のフローラとの間に一女をもうけたほか、長年の愛人でフランス人女優のカトリーヌ・ドヌーヴとの間にも一女(女優のキアラ・マストロヤンニ)をもうけている。

なお、「プレタポルテ」(1994年)など複数の作品でキアラと共演を行った上、ドヌーブとキアラの母子は晩年のマストロヤンニの看護も行い、臨終にも立会ったそうである。

1996年12月19日、フランス・パリの自宅ですい臓ガンで死去した。72歳没。遺作はポルトガルの巨匠、マノエル・デ・オリヴェイラ監督の「世界の始まりへの旅」(1997年)であった。葬儀はローマの教会で国葬扱いで行われ、多くの共演者やファンが世界中から駆けつけた。





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Last updated  2010.01.26 13:10:38
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