人間の五感とアロマ 精油が働く経路



アロマセラピーとは、「芳香療法」のことです。ここでの「香り」は植物のもつ生命エネルギーをギューっと集めたものと思うといいと思います。

植物の中には香りのカプセルが大体、重さの1~3%入っていて(もっと少量のものもあるんです)、それを100%集めたのが精油(エッセンシャルオイル)です。

アロマセラピーとは、精油を利用して、ストレスからの解放や心身の健康や美容に役立たせようというものです。

香りは人間の嗅覚を通じ、脳(視床下部)に刺激を与え、ホルモンなどの分泌を促したり、精神(感情、自律神経)や肉体(免疫)の健康増進を助けます。

また、リラックスだけでなく、集中力を引き出したり、寝覚めを良くしたりなんていう効果もあります。最近では、出産の恐怖感を取るためにも使われています。

音楽を取り入れていくことで、より効果は高まると思います。耳からの心地よい音の刺激はリラックスへと導きます。音楽の波動も香りも、言葉をかけるも人の心の奥底にダイレクト入って行きやすいのです。

またこれにマッサージなどが加わると、人のぬくもり、安心感を得、より癒されていきます。安心して、泣き出してしまう人もいます。

マッサージの際は、部屋を少し暗くし、蝋燭や、ランプの優しい明かりを付ける事で、視覚的にもリラックスを与えます。気づくことの出来なかった、また向き合うことの出来なかった心の奥底の問題に、その人のペースで向き合い、癒されていくのをセラピーは助けていきます。

心の状態が変わってくるのに応じて、香りも変えていきます。というのは、その人の求める香りが変化してくるからです。「香りの受け取り方は、感覚に頼るがそればかりでなく、その人の過去の経験や現在の関心にも関わりをもつ」(参照文献「香りで好かれる人 匂いで嫌われる人」ルース・ウィンター)と言われています。

音楽では、元気が極端にない人に、いきなりテンポのいい明るい曲を聞かせても、その後もっと落ち込ませたりします。香りも同様のことが言えるのです。

マッサージ後は、温かく、身体に優しい、おいしいハーブティーを出します。ほっとする「時」を作ると同時に、今の世界にゆっくり戻ってきます。

<精油が働く経路>
精油は人間の心と体に作用します。どのような経路をたどるのでしょう。全てが解明されているわけではありませんが、大きく分けて次の4つと考えられています。

嗅覚を通して
空気中に蒸発した精油成分は、私たちが空気を吸うことで、鼻の奥にある嗅細胞に届きます。この情報が、電気信号(インパルス)に変えられて大脳に送られ、「におい」として認識されます。


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