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2008.09.14
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カテゴリ: 特捜最前線




深夜、日交貿易に忍び込み書類を燃やしている男がいた。
その男は日交貿易の河西常務という男で、政府高官が絡む収賄事件の鍵を握る人物だった。
ちょうど同じ時刻の頃、泥酔した男とそれを開放している女と話をしていた滝巡査。そこで河西常務がビルから転落死を目撃。
しかし滝巡査は自分が目撃をしているという事から現場を鎮めている最中に河西常務の転落を一緒に目撃した男女を帰してしまい、特命課の捜査は混迷する。
そこで上層部が滝巡査を特命課に急遽配属させ世間に懸命の捜査をしている事をアピールするという事となり、滝巡査も捜査に加わる事となった。
滝の懸命な捜査により、転落を目撃した男女に会い話を聞けたのだったが・・・。

感想。
桜木健一さん演じる滝二郎刑事が特命課に加入するお話。
滝刑事の加入期間って短いんですよね。こうして初登場の彼の姿を見ているとずっといてもおもしろいかもと思いましたが・・・。
滝は特命課に憧れ、是非とも配属されたい。
特命課の皆にとにかくアピールしまくり、船村刑事(演:大滝秀治さん)に何とか口添えしてもらおうと必死な姿は滑稽であり、何やら人間くさくて思わず笑ってしまいました。
執念(?)で配属されてやる気満々で強引に捜査に加わるものの、目撃者の男女は無残にも殺され、残された家族の哀しい姿に心を打ちひしがれやけになる姿は圧巻でした。
そのやけになる姿ってすごく現実的なんですよ。
ドラマチックではなく、ああ・・・分かるなあって。
やけになってトンデモナイ事を馴染みである屋台のオヤジに言う滝の前に船村刑事と津上刑事(演:荒木しげるさん)がやってくるシーンは絶妙でした。
特命課に配属されたかったのは出世と金の為と言う滝。
2人が殺された事に責任を感じないのか?!と厳しく責める津上に"いちいち責任を感じていたら刑事をやっていけるの?"と返しながらも涙を流し溜めていた思いを吐き出す滝。
このやり取りは非常に短いシーンなんですが、滝・船村・津上のそれぞれの立場・経験・性格が垣間見られる感じがしてとていいいシーンでした。
悔しさ、無念さを心に秘めながらやけ酒をあおっていた滝。
トンデモナイ事を口にする滝に対し、怒りを抑えながら話す津上。
滝の様子を静かに見ながら話し、彼の心の葛藤を感じ津上の怒りを絶妙なタイミングで抑える船村。

私はね、この短いシーンで津上刑事が好きになったんですよ。
えっ?こんなシーンで?
って思う方がいると思います。
でもそうなんですよ。そうなんです。
いつもだと津上刑事が葛藤してやけになったり・・・という側なんですが、今回は滝。明るく屋台のオヤジと話しているものの実は心が悲しみに打ちひしがれてどうしようもない・・・そんな彼の状況を深く読み取れなかったものの(そばに船村がいなかったら滝をぶん殴ってたかもね(笑))、怒りを押さえながらもいつもの熱い思いを静かな怒りを込めながら滝にぶつける津上の言葉と表情にズキンと来ちゃったのです。
特命課の中で一番若くて血気盛んな津上が、諭され怒られてばかりいた津上が、このシーンで滝に見せた姿は何かお兄ちゃんって感じがしてね~。あったかくてジーンと来たんですな。
こういうシーンで何気なく見せる荒木しげるさんの表情って本当いいなあ・・って思います。
そして若き刑事を冷静に、でも深いもので包んでいる船村の渋さと存在感がこれまたたまらん!!ってやつでして(笑)

あれだね、津上刑事が好きになったのって船村刑事の存在も大きいっていうか。
船村刑事もいいなって。
あれれ。
実は津上刑事よりも船村刑事の方が好きなのか?氷子さんは(笑)
大滝秀治さんという俳優さんの凄さを垣間見た思いのするシーンでもありました。

この後、行方をくらましていた重大な証言を持つ河西常務の愛人が見つかって、特命課は何とか証言を出させようと必死になる中、滝は彼女に"証言をしちゃだめだ。"と言うシーンになるんですが・・・。
このシーンは私、一気に涙腺が緩みましてね(苦笑)
刑事としては何て甘っちょろい(桜井刑事(演:藤岡弘さん)も言っていた(苦笑))、これ又トンデモナイ発言だけれど。
もしここで証言をしたら彼女は殺されるかもしれない。
彼女が死んだら残される赤ん坊は?
あの殺されてしまった男女の家族同様になる。
命を懸けてまで、子供の命を懸けてまで証言する義務はない。
涙ながらに愛人に、そして特命課の刑事達に訴える滝。
泣けたなあ・・・法を守る、国民を守る刑事だけれど。
この滝が発した熱い思いは、刑事としての立場に外れたものかもしれないけれど気持ちは分かるし、きっと特命課の皆も分かっている。

そういえば、この後に何話か観ていったけれど。
常に特命課の刑事達はこういった事・思いと葛藤していましたね。

それを乗り越えて犯人を追い詰める、事件解決へと突き進む姿に感動するんだなあ・・・。

感想を書く為に、再びこの話を観ながら書いていたんですが。
ああ・・・ダメだ、又涙腺が緩んできましたよ。

何気なく観たこの話が、ちょっとしたシーンが、以前観て感慨深いものになっていた「特捜最前線」が更に深いものとなり、津上刑事という人物に想いを寄せるきっかけとなった第108話でした。

その後に観た話でもう「特捜最前線」から、津上刑事から抜けられなくなった(笑)話があるんですが・・・それは又今度、という事で。






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Last updated  2008.09.14 12:00:54
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