差し伸べられる手 ~誰の上にも平等に訪れる事を願って~

差し伸べられる手 ~誰の上にも平等に訪れる事を願って~

メンタル系

  ■「卒業式まで死にません」南条あや 
 もう説明も無しに、とても有名な本ですよね。
 私もずっと、読みたいと思ってました。相当の覚悟で臨みましたが、思っていたよりも遥かに
『痛い』感情がむき出しにされつつ、それを笑える文章へと替えることで何とか自我を保とうと
しているように、私には思えました。途中で嫌になり、投げ出そうと思ったことも何度かありま
した。それは彼女が自分の身体を好き放題に弄んでいるようにしか、私には理解できなかったか
らでした。けれども彼女の文章はそんな私の拒絶を上回る、読む者の心を掴んで離さないものが
ありました。                    
 だから私も途中で放り出すことができなかったのです。痛々しくも、すさまじいスピードで、
生き抜いた少女。卒業する、という目標をまず念頭に置いてしまった時点で、彼女の将来は決ま
ってしまっていたのでしょうか。卒業式まで生きる。それを達成してしまってからの彼女の日記
には、ひたすら焦燥感と虚しさに包まれている気がしました。
 最後まで読み終えてしまった時、「ナゼ彼女のような感性豊かな女性が死ななければならなか
ったのだろうかと、脱力感を覚えました。どうして。一体何故。…言葉にならない程のやりきれ
なさだけが胸に残ってしまった。
 始めは、読むと感化される、とか怖い等と思っていましたが、今は違います。彼女が身を持っ
て、教えてくれた気がしました。やはり、生きるべきなのです。どんなことがあろうと。苦しみ
や悲しみ、やり切れなさを人々に植え付けてしまう。そんな風に、自分が先立つことはやっては
いけない。そう強く思いました。
 巻末には、精神科医の香山リカ先生の解説付です。ボーダーについても、触れてあります。  ■「買い物しすぎる女たち」キャロリン・ウェッソン 
 
  
 自分の依存――買い物依存症に常に悩まされ続けてきた私が、自分の中の問題を向き合おうと
思い、図書館で借りてきた本です。買い物した後にとてつもない罪悪感が襲ってくることから、
きっと私は依存症なんだと自覚しました。
 この本の作者はアメリカ人であり、その買い物額も風習等も違うけれども、とても私の問題の
核心をついていました。この本で、私も著者の女性のように絶対に乗り越えていきたいと思って
います。
 以下に本の各章内容を挙げておきます。気になる方は是非読んでみて下さい。
 ・第1章 「買い物依存症」の時代
 ・第2章 買い物の誘惑と魔力
 ・第3章 あなたのストレスと買い物習慣を診断する
 ・第4章 生い立ちに何か問題がある
 ・第5章 ないがしろにされてきた欲求と未発見の能力
 ・第6章 買い物しすぎる女たちを愛する男たち
 ・第7章 ダイアナ、ジャッキー、イメルダ、メリー=トッドの症例
 ・第8章 私はこうして買い物依存症に陥り、こうして回復した
 ・第9章 自分を変える――感情を処理する新しい方法
 ・第10章 余計な買い物をしないための11ステップ・プログラム 


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