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2009.01.27
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カテゴリ: 映画/歴史・伝記


この映画の公開時にはかなり話題にもなったので、ぜひとも観てみたいと切望していた。

なにしろハリウッド俳優であるトム・クルーズと日本の渡辺謙が肩を並べるというのだから!
トム・クルーズという役者さんは、人間としての生き様を見つめ直す、あるいは自己分析を果たすキャラクターを演じることが多いようだ。
そういう意味で、「ラスト・サムライ」では願ったりのキャスティングを与えられたに違いない。
望むと望まざるに関わらず、一たび戦場にかり出された兵士は敵を殺戮していくのが仕事。
一人でも多くを殺した者が英雄になるのだから。
トム・クルーズの役柄はアメリカの軍人で、南北戦争においてはインディアンらを殺戮した過去を持つ兵士として登場する。
その異国人が、日本の伝統、武士道と出あった時、果たして何を感じ何を考えるのか?



南北戦争時代のアメリカ。
北軍の大尉として参軍したオールグレンは、アメリカ先住民族であるインディアンらと戦う。
だが、インディアンの子どもや婦女子に至るまで無益な血を流すことに疑問を持ち、良心の呵責に苛まれる。
一方、日本では明治維新の樹立とともに、近代国家建設のため西欧諸国から様々な文化、技術が取り入れられていた。
それに伴い、アメリカから軍隊の指揮官を招くことになった。
そこで、日本の実業家からオールグレンに対し、多額の授業料と引き換えに軍隊の調教を依頼される。

何が泣けるかって、とにかく音楽が煽る煽る!
「泣いてくれ」と言わんばかりの効果的なメロディーであった。
桜のシーンは今一つで、生意気を言わせてもらえば、はらはらと散りぎわのシーンを撮影していただけたら申し分なかったであろう。
あるいは平家絵巻などを部分的に挿入し、“忠度都落ち”のくだりなどをテロップを入れて紹介するのも一興だったかもしれない。
たとえば、“さざ波や志賀の都は荒れにしを昔ながらの山桜かな”~薩摩守忠度・句~などと吉野山の一面の山桜を背景にテロップを出すのだ。

何はともあれ、親日的なサムライ映画で違和感なく楽しめる作品であった。

2003年公開
【監督】エドワード・ズウィック
【出演】トム・クルーズ、渡辺謙

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。





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最終更新日  2009.01.27 08:01:30
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