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2011.02.13
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カテゴリ: 映画/パニック

「ハッパ吸う連中からタバコの文句は言われたくない」
「ハッパはハイになれる。でもタバコは害だ。(特に)寒い日に吸うと。オヤジが使ったフロスのニオイだ」
「どっからそんな例えが(出て来るんだ)?」

久しぶりに友人のSさんがうなった。
「これは正に、正統派のB級映画だ!」と。
吟遊映人が信頼を置くSさんが、鼻息を荒くして語ったのは、そう、正しく本作「フローズン」のことであった。
“正統派のB級映画”というものの定義は何かと問われれば、実は答えられない。
だが弁解するわけではないが、本作を鑑賞することで正統派たる所以を理解することができる。

まず、メガホンを取った監督もかなりの若手。
斬新な感覚の持ち主なのであろう。
略歴を見ると、マニアックな映画賞をいくつも受賞していて、将来有望な監督なのだ。

さらに出演者の中に、唯一知った顔があったのだが、ショーン・アシュモアだ。
この役者さんは「X-MEN」シリーズで、アイスマン役を演じており、見事な脇役に徹しているせいか影が薄い。
他の出演者らは、本当に申し訳ないが、あまり見かけない役者さんだった。
ストーリーも驚くほどシンプルかつ明快。
パニックモノとしても、スリラーモノとしても楽しめる内容だ。

毎年冬になると、ダンとジョーはスキーを楽しむのが恒例だが、今年はダンの彼女であるパーカーも一緒にスキー場へと出向いた。
パーカーは初心者ということもあり、ダンとジョーはそれに付き合ってろくに滑ることができず、日が暮れてからも無理矢理リフトに乗せてもらうことにした。
そうすることで、少しでも多く滑りたかったのだ。


係員はゲレンデから最後の客が滑って来るのを見届けると、リフトとゲレンデの照明のスイッチを切ってしまう。
だが、ダンとジョー、それにパーカーは、まだリフトに乗ったままだったのだ。

アダム・グリーン監督について、しつこく語らせていただくと、なんと敬愛する映画監督はヒッチコックとスピルバーグと述べている。
なるほど。
舞台をスキー場一点に絞り込んだ手法など、ヒッチコックの「ロープ」を彷彿とさせるかもしれない。

吟遊映人は、断然この「フローズン」が気に入ってしまった。
B級映画はこうでなくちゃいけない。
吟遊映人は、「フローズン」を応援します(笑)
20110213b

2010年公開
【監督】アダム・グリーン
【出演】ケヴィン・ゼガーズ、ショーン・アシュモア、エマ・ベル

また見つかった、何が、映画が、誰かと分かち合う感動が。
See you next time !(^^)





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最終更新日  2011.02.13 08:34:03
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