
タコのガリシア風です。スペインの北西部の太西洋沿いの地域がガリシア地方。リアスバイシャスという入り組んだ海岸線があって、これがリアス式海岸の語源だ。
スペインで最も魚介類を好む地域でもある。ヨーロッパではあまりタコは食べる事はない。特にイギリスではデビルフィッシュと呼ばれ、忌み嫌われていたりする。
パイレーツ・オブ・カリビアンなどの海賊映画などを見ても恐ろしいタコのお化けが出てきたりしますね。
イギリス人はまず食べないし、フランス人もあまり食べません。地中海地方の人は食べますが、誰もが食べるわけではありません。南イタリアの人になるとかなり食べますね。
スペイン人はかなり食べますね。特にガリシア地方は世界でも有数の魚介類の宝庫ですから、ムール貝や牡蠣の養殖も盛んで様々の魚介類が取れる。
スペインのタコ料理というと、タコのアリオリソース、アリオリソースというのはオリーヴオイルで作ったマヨネーズにおろしニンニクを混ぜたような物だ。美味しいけどちょっと匂いが強烈ですかね。もうひとつはこのガリシア風のタコ。これはパプリカをたっぷりふりかけ、塩を好みで少々、上質なオリーヴオイルで仕上げるというシンプルな物。
本場では、茹で上げの熱々を食べる事もある。特にタコをゆでるときにガリシアではローリエと玉葱を入れる。香り付けのローリエと玉葱はタコを柔かくする作用があるという。
この画像の料理は、私のアレンジで、スペインの二大タコ料理の折衷のスタイル。普通の茹でタコに薄い味付けのアリオリソースを皿に敷きタコを並べ、カマルグ産の塩を挽きかける。ガーリックオイルを回しかけ、カイエンヌ・ペッパーをほんの少しとパプリカ・パウダーをたっぷり振り掛ける。
ガリシア地方の美味しい白ワイン、リアスバイシャスのアルバリーニョ種の葡萄で作られた辛口白ワインなどあわせたい。もちろん、シェリーの辛口軽口タイプ、フィノやマンサリーニャなども最高だし、スペインのシャンパーニュといわれたカヴァなんかもいいでしょうね。またスペイン人のように若くて軽い赤ワインを飲んでしまっても、パプリカが効いているから不愉快ではないはず。
ちょくちょく定番のメニューでやっています。
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