
今まで、サマートリュフなんてあまり良い印象を持ったためしがなかった。暑さのためかちょっと蒸れて限りなく腐敗臭に近いようなものが多く、やはりトリュフは冬だなぁーと思い込んでいた。
ところが、先週末に信頼する業者の社長から連絡があって、 「今年のサマートリュフは物凄く良いですよ!!」 これがなかなか良い香り!
冬の黒トリュフと比べると、イタリア産だけに中はやや白っぽく香りも少し白トリュフ的で挑発的。さっそく卵と一緒に密閉容器に入れて香り卵を作る。
卵は生き物だから、空気を通すように出来ている。だからトリュフのように香りの強いものと一緒に密閉容器に入れておくとすっかり香りが移るのだ。一晩も経つと、目をつぶって嗅ぎ比べたらどっちがトリュフか卵か区別がつかない位香りが移る。
そうやって作ったトリュフの香り卵を使ってオムレツや温泉卵やアイスクリームを作ると、トリュフの香りを最大限に生かした料理が出来るのだ。
逆に香り卵を使わずにオムレツなどを作ってもたいして香らないものしかできない。どんなにたくさんトリュフを使っても、金がかかるだけでちっとも美味しくない駄目な料理の典型しかできない事になる。
トリュフ使いには、経験と知識が必要なのだ。 私の場合、毎年シーズンに2~3キロを15年くらい続けて使っているので、使いこなしには自信があるのだ。

トリュフの香り卵を65度から68度くらいのお湯で30分火を通して、温泉卵を作る。ココットに温泉卵を割りいれ、温泉卵と同じくらいの濃度に仕上げたコンソメジュレをかけ、千切りにしたトリュフを添える。
卵とコンソメが境目なく口に入り、口の中でトリュフの香りが広がってなんとも美味い!
今週末(7月6日)あたりまで、予約限定で売り切れ御免メニューです。
あと、オムレツも出来ますね。
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