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2009.11.06
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カテゴリ: こころ
アルタミラの洞窟の絵を書く「原始人」があらわれると、
それが、パンして、それを描いている絵になり、、、

と「マンガ」のオマージュから始まるNHKの「マンガノゲンバ」


実はこの番組を見るのは初めてでした。
今日は、別の番組をBShivisionで見ていたのですが、
寝入ってしまって、ふと眼をさますと、
中島美嘉のスタジオライブをやっていました。
(水曜夜、全国ナマ中継だったらしく、気の毒なほどアガっていて(るように僕には聴こえた)
 歌声も震えていたので、正直、歌唱には、没入できなかったのですが、

 むしろ、好感度と親しみ(←勝手に親しむな!というfanの方のご批判はご容赦)を
 感じました。)

で、そのままぼうっとしていると始まったのが、
冒頭のシーンから始まる番組でした。


で、いきなり、「今日は、島本和彦スペシャル!!!!」
と言っているところをみると、普段は、一人の作家を集中的に取り上げる番組では
ないのかもしれません。


僕は、マンガは小さいころからそれなりには親しんできましたが、
そんなに、コミックファンということもなく、その時代にそれなりに人気のあったものは、
読んでる、、というくらいです。
(アニメはさらに疎い、、、ガンダムには完全に乗りそこなっています、、、←ガンダムで検索してくれた方、ごめんなさい。)


あとのピークは、大学時代。
クラブのボックスやみんなでいく定食屋や研究室に転がっている、当時全盛だった「スピリッツ」や「サンデー」(←これは「うる星やつら」が、スピリッツの「めぞん一刻」と隔週で載っていたから、、という理由も大きい)を読む、、という感じでした。
当時は、まあ、マンガ雑誌全盛期で、ちょうど、「少年ジャンプの発行部数が、毎日新聞を抜いた!!」という話題が、渋谷陽一のFMホットラインで語られていた!!という時代でした。
今は、マンガも「みんなが読むもの」ではなくなったようですね。

そんなもんなので、その時期の特定の雑誌に連載されたものは結構記憶に残っているものの(時間があったから(?)、はたまた若かったから、選り好みせずにその雑誌のマンガは全部読んでいた、、)、

その後は、「いしいひさいち」(これももともと研究室の「蔵書」以来ハマりまいた)は例外とすれば、「のだめカンタービレ」に至るまで「マンガ」から縁遠くなっています。


そのような人間ですので、島本和彦さんという名前すら知りませんでした。
番組の中で紹介された、出世作「炎の転校生」も、「吼えろペン」も存在すら知りませんでした。 題名からすぐ判るとおり、パロディ風味をベースにしたものではあるのですが、(ちょうど、「忠臣蔵」と「監三五大切」の関係みたいに)紹介されている内容からすると、「ひと(自他)」に対する冷静な観察眼(それもあえて、肯定も否定も承認も疑問視もしてみよう、、というような自在な視点)と、それを「おもしろがってやる!!」というベースが横溢している作品であり、人柄のようでした。
なので、トークが(きっと倍以上の分量を編集しまくったのでしょうがそれでも)とても面白く、「達観」しつつ「熱い」(押しつけがましくない熱さ、、というか、「湧き出る」感)というおはなしがきけました。
マンガ家として、自分で「これ!」と思うもの(いわく「若いころのマンガ大好きだった"自分"を納得させる」)を出し、それが、読者から支持されているのに、編集担当に理解されず「否定」され続け、落ち込む、、、そしてつい「あわせよう」としてしまう、、、
(あなたの「おもしろい」は、ちっともおもしろくない、、、とまで言われたそうです)
でも、それは「おもしろくない」

独立自営業で、クリエイターである「マンガ家」が、まさに、問題のある組織に就職して無理解な上司の下で働かざるをえない「サラリーマン」と同じ思いをし、心や自尊心までをすり潰されるような中で、「それでも、なお」と自分を奮い立たせて、自分の視座をもって、かつ、その「逆境」をまた、自分を新たに展開させる「シチュエーション」に展開することで、「次の機会」とする、、、、
という営みをされてきたということ、とても、共感できました。

自らが描くキャラクターに励まされる、、、こともあったそうです。それはちょうど「夢」の分析かなにかで、自我や抑圧を意識化し、かつ解放していく、、ような作業なのかもしれません。
(島本さんが、本当に心がつぶれそうなほど苦しんでいたときに、「逆境ナイン」というマンガのなかで、主人公が行き詰まり絶望し切れて暴れる、、、というシーンを書いたら、自然と主人公の家族が勢ぞろいして(←それまで作中でまったく出て来させてなかったそうです)、「判る」「そのとおり」と口ぐちに理解と共感を示したとともに、「お父さん(どこの爺ぢゃ、、みたいなキャラ)」が、「大きな目的の前には、小さな逆境にいちいちとらわれるな。そんなことしてたら時間がいくらあってもたりん。受け流せ!!」と言うシーンを書いて、とても、自分自身がその創作の1時間の間に、心がずいぶんと軽くなった、、とのことでした。

僕は、そうした創作をしませんので、そうした体験はできませんが、きっと、島本さんのマンガを読んだ人は、島本さん自身がした体験と同じ作用を、心の中にできただろうと思います。

とにかく、自分自身を含めて、にんげんを「客観視」して、その上で「共感する」という感じが、楽しいトークの連続のなかに浮かんできたような気がします。
なんでも、この「マンガノゲンバ」のキャラクターデザインもした方だそうなのですが、そのキャラクターを2つ提供したそうで、
「もともと依頼されたのは1つだけで、2つめはサービスです」とのこと、
そのサービス精神の根源は何か?と聴かれると、
「うーーーん、、、、自信のなさ、、、ですね」
との答えにまずは、びっくり(&感心)しました。
いわく、「まあ、1つじゃ自信ないけど、2つ出しときゃまあなんとかなるかな、、」
冗談半分ではあるんでしょうけども、
ちょっとしたトークに真理や心理、それも「カッコわるい部分」を直視したようなコメントが続いてとても面白かったです。


もともと、マンガ大好きで、マンガの読者の嗜好も熟知し、その嗜好を反応させる技法や構造もコントロールできる!!という、「三谷幸喜」に似た能力とアプローチを持った人のようなのですが、三谷幸喜さん自身は、どこまでも、本当に「自分と一体化」するようなアプローチは無く、そう見えつつ、あくまでも、「演出家」である(ひと、、とのかかわりという意味です。三谷氏はもちろん脚本家ですが)のに対し、
島本和彦さんは、一体になったり、離れたり、、、といった立場というか、感覚をもっておられる人のように思いました。それは「自分自身」という「ひと」に対しても。

こうした僕の感想は、番組で紹介されたごくわずかな事例と、なによりも、島本和彦さん自身がいろんなことをしゃべっておられた内容や印象からのものなので、
実際に、作品を読んでみようと思います。

(最後に、熱心な、マンガの読者の方々や、島本和彦さんの愛読者の方々、、、「実際の作品を読みもしてない」人間が、番組に感動した、、というだけで、アレコレ書いた不明、、、お許しください。 あ、あと、「中島美嘉」で検索してくれはった方もごめんなさい。)





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Last updated  2009.11.07 11:21:23
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