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アイラ・モルト
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スコッチ・ウィスキーの部屋
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アイラ島のシングル・モルト
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ARDBEG(アードベッグ) 10y 46° 700ml
【5月の特売品】
この蒸留所は1815年に創業したが、1980年代初めには閉鎖された。しかし、新しい所有者が巨額の費用をかけて復活させ、1980年代後半には再稼動した。アイラ・モルトの、最初の復活の兆しでもあった。ARDBEGとはゲール後で、”小さな岬”を意味し、その名の通り蒸留所はアイラ島の南部の海岸に位置する。仕込み水は、蒸留所の北にあるウギディル湖とアイアナ湖から引いている。色は白ワインを思わせる程に薄い。燻製や塩、赤チンのドライな香り。いわゆる、薬品ぽい。この強い香りは、アイラ・モルトの代表格でもある。飲み口はフルボディーでしっかりしていて、余分な贅肉を感じさせない。その後口の中に、シロップを感じさせる甘さが広がる。この対比が面白く、独特の香りや個性に魅了させられる人は多い。私の家には必ず、未開封のARDBEG TENが置いてある。これからが楽しみな、モルトの一つでもある。
ARDBEG
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BOWMORE(ボウモア 正規品) 12y 43° 700ml
アイラ島の商人、デイビッド・シンプソンによって1779年に創業したこの蒸留所は、当時の面影を色濃く残している。アイラ島では、最も古い蒸留所と言われている。仕込み水は近くのラガン川から。銅の色を帯びた琥珀色をしている。海藻や薫香、ヨードの香りが強い。磯辺を連想させられる。飲んでみるとボディーはそんなには強くなく、ほのかに甘さを感じられる。徐々にスパイシーさや革の要素が口に広がり、複雑なハーモニーを奏でる。余韻も長く、心地良い。アイラ島南部の気性の激しいモルトと、北部の穏やかなモルトとの中庸を行くが、半端な印象はない。アイラ・モルトの中級編といったところ。スモークサーモンとの相性はバッチリ!
BOWMORE
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BRUICHLADDICH(ブルックラディ) 10y 46° 700ml
この蒸留所は、ハーヴェイ兄弟により1881年に建てられ、スコットランド最西端に位置する。アイラ島の蒸留所と違って、海からは少し離れた所にある。そのせいもあるのか、アイラ・モルトの中ではライトで豊かな香り、塩気も優しい。この10年物は、BRUICHLADDICHのシリーズの中で最もフレッシュでクリーン、フルーティーでシャープ。アイラ・モルトの入門編として適している。綴りが長いせいもあって、ブリックラディックやブルイックラディと呼ばれる。
BRUICHLADDICH
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BUNNAHABHAIN(ブナハーブン) 12y 40° 700ml
この蒸留所の竣工は1881年と、アイラ島では比較的新しい。BUNNAHABHAINはブーナハーブンとも発音され、ゲール語で”河口”を意味する。アイラ島を代表とする歌に”ウェスタリング・ホーム(西の故郷へ海路を進む)”というのがあり、水兵が舵を握っている変わったラベルは、ここから来ている。ウェスタリング・ホームという文字は西部劇を連想させるのか、このウィスキーはアメリカでの人気が高い。このモルトにアイラの印象は無く、至って軽やかでフルーティー、スムースで甘口。余韻はフレーバーな爽快感を伴う。これは麦芽をピート焚きしないのと、仕込み水がピート層を通らない所から引いているのと、関係があるようだ。
BUNNAHABHAIN
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CAOL ILA(カリラ) 12y 43° 700ml
この蒸留所は1846年に創業し、1970年代に改築された。地元では”クル・イーラ”と発音され、CAOL ILAとはゲール語で”アイラの海峡”を意味する。蒸留所の前にはカリラ海峡が広がり、スチルハウスの前面はガラス張りのため、海峡とその向こうのジュラ島を見ることが出来る。軽やかでソフトでスパイシーな香り。清潔感を伴っている。口に含むと、ハーブやスパイス、オイリーな感覚、複雑な要素が絡み合って合唱を奏でる。この辛口にして複雑な味わいに、惚れる人は多いだろう。私もその一人となってしまった。蒸留所の近くはカニやエビが多く取れ、それらの料理と大変良く合う。
CAOL ILA
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LAGAVULIN(ラガヴーリン 正規品) 16y 43° 700ml
この蒸留所は1816年に創業したが、1990年頃に修理とリニューアルのため、一時期閉鎖された経緯を持つ。実際には1816年よりも遥か前に、密造酒を作っていた。LAGAVULINとはゲール語で、”水車小屋のある窪地”という意味がある。仕込み水にはソラン湖の湧き水を使い、成分にピートをふんだんに含んでいる。力強いピート香に、潮風や磯辺、ヨードの香り。飲み口はフルボディーだが、スムースでもありシルクのよう。余韻は暖かく、炎がほとばしるようで情熱的。モルト・ウィスキーの巨人と賞賛する人もいる。だがその強い個性に、好き嫌いがはっきりと分かれるモルトでもある。ハマったら、抜け出せない。
LAGAVULIN
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LAPHROAIG(ラフロイグ 正規品) 10y 750ml
この蒸留所は1815年に、ジョンストン兄弟によって創業された。LAPHROAIGとはゲール語で、”広い湾の美しい窪地”という意味があり、実際小さな湾の奥に位置している。仕込み水には、サーネイグ・バーンの小川の水を使っている。濃いプリズムのような黄金色をしている。男性的で力強い香りは、磯や潮、ヨードのようで薬品にたとえられる。”愛せよ、さもなくば憎めよ”とは、LAPHROAIGの宣伝文になっている。オイリーでミディアムな飲み口。余韻は柔らかく、ドライに終わる。実はこのハードボイルドなウィスキーを作ったのは、ベッシー・ウィリアムスという女性であった。彼女はグラスゴー生まれの普通のOLだったが、たまたまアルバイトでアイラ島に来ただけであった。それにも拘らず彼女は、LAPHROAIGの所長を20年余りも務めるまでに至った。熟成にテネシー産のバーボン樽を使ったり、独自のフロア・モルティングを築いたり、蒸留所を開放して結婚式を挙げられるようにしたりと、これらは彼女の発案である。またここのシングル・モルトは、チャールズ皇太子がお好みで、英国王室ご用達となっている。
LAPHROAIG
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