ここらのやがてのあかるいけしき

2008.06.21
XML
カテゴリ: 美容いばら道



私が実際生活する中で一番それを顕著に感じるのが、
「扱いの違いによるこちらの出方の違い」
である。

こちらは至極ニュートラルな状態であっても、女性ならわかってくれる方も多いのではなかろうか、
例えば一度美人扱いされてしまったら、(私の場合は何かの間違いで、という前提であるが)
「ようっしゃ、わかった。では私はあなたの前では美人としてとことん振舞うことを約束しよう」
くらいの心意気でとことん付き合う覚悟をする。
私の場合、すぐボロが出るんですがね。


それとか、私の場合は百貨店などでこれはまあ店員さんに見る目がないための事故であるが、
ひとたび「外商は伺っておりましたでしょうか」的扱いを受けてしまったら、
「ああ、あの佐藤さんね」
と、誰やねん佐藤さん状態でとことんまで付き合う所存である。
これもすぐバレようが。

こんな私であるから、もしも男に生まれていたら飲み屋で身ぐるみはがされるであろうな、ということは自覚はしている。
女子に生まれて本当に心からよかったことだ。


私はこういうお調子者であるから、会社に所属しているときなどは、異動のたびに扱いが違い、
そのたびに自分のキャラクターまでゴチャゴチャと使い分けて混乱させて、
それに一番困っていたのは自分である。
どうしてだか動くたびに扱いが違ったため、
「どすこい系」「面白系」から「仕事できる系」「おっちょこちょい系」「下ネタNG系」と、本当に色々あった。
面白いので放ったらかしにしていたが、より一層面白いのは、自分がそういう目で見られているのだな、ということを一旦感じると、
「じゃあ、それに合わせましょう」
と自分がそれに沿うて演出までしてしまうことであった。
大体半年くらいでバレるのだが、不幸にも半年以内でその部署からオサラバしてしまった場合は、私のキャラクターと認識されているキャラクターが乖離してしまったままであるので、
たまに自分でそれを忘れて「仕事できる系」であった部署のヒトと久しぶりに会い、
世界のナベアツみたいな一発ギャグをかますと心配される有様だ。
「あら、やだ、私ったら」
とぽっとすりゃあ回収できる程度の空気のフローズン具合であるが。

で、色々回る中で珍しく私を女子扱いしてくれた部署があったのだが、
その部署にいたKくんという男の子が一緒に取引先に出かけましょう、というとそのたびにわざわざ車のドアをあけてくれたり、会社の行事になると遠回りして迎えに来てくれたり、上へ下へのおもてなしをしてくれる私の中では王子みたいな男子であった。
私の中ではドドとか一角獣みたいな存在である。
そのKくんが夢に出てきた。

夢の中で、Kくんは私とおしゃべりをしていたのであるが、
喋っている最中に、ふいに私の腕に触れた瞬間があった。
そのときに、Kくんははっとした顔をして、
「がっかりです」
と言いおった。

「もっと、こう、なんちゅうか、ココさんはフカフカだと思っていたのが、ふん、
これじゃあガサガサじゃないッスか」
「ええー?何言ってるのKくん」
「僕はこんなココさんにはがっかりだ。ああ、がっかりだ」

走り去ってしまった。

私はKくんの走り去った夢の中で、
「どげんかせんといかん」
と思ったのだった。

起きて自分の腕を触ってみると、さもありなんな手触りである。


というわけで、久々にメイク魂に火がついた私なのであった。



メイク魂というか、メイクミラクルというか。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.06.22 00:53:05
[美容いばら道] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Favorite Blog

tea time 大鹿屋*きぬ*さん
ぽんたのつぶやき・… ゆきぽんたさん
つめもよう別館 zuma☆さん
楽天的Rな日々 羽鳥ひよこさん
キレイ☆可愛い大好き♪ よっちゃんず8811さん

Calendar

Keyword Search

▼キーワード検索

Free Space

お返事は亀が運びます
用事があるときはメールください

MAIL

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: