ここらのやがてのあかるいけしき

2008.12.18
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カテゴリ: 読んだ本




ノラや




まだ、ノラが現れて可愛らしい仕草をしているところなので、
序盤も序盤、これからが大変だ、というところ。


最初の4.5話くらいは、なんちゅうか、猫と当時の社会というのは、
今のようなものではなかったのだなあ、という雰囲気がプンプンしている。

「あれえ、猫だわ」
「まあ、気味が悪い。横に飛んだわ、まるで宙に浮いているようよ」

などというやり取りが普通に出てくる。
キャット3段とびなんて、なんと面白いことだろうと思うのだが。
にゃんこ先生が聞いたら悲しむぞ。


これが書かれた当時だと、まだそんなにご飯もたっぷりではないし、
「一張羅」という言葉が生きていた時代なので、
人間自体、生きるのにいっぱいいっぱい、ということだったためだろうか。
私が今一緒に暮らすキャットたちのご先祖たちは、その社会の中で、お魚をくわえて追いかけられたりしていたようだ。

それにしても、
この時代のおっちゃんたちが乱暴なのには驚く。
「ノラや」でも、ノラに会うまでのおっちゃん(っていうか内田さん)は、
自分の小鳥を猫に殺されて、
「あだ討ちじゃー!」
と縁の下に包丁持って潜って失敗しているし、



吾輩は猫である改版

これなんかに至っては、
吾輩はいきなりママンから引き離されて野原に捨てられてキュウキュウ言うところから始まっている。


夢十夜

この本では、
野原一面に並んだブタに、ステッキで応戦、
ブタはステッキで鼻面を打てば「ぐう」と言いながらコロリと崖から転がっていくのである。
そして力尽き、ブタに顔を舐められパナマ帽はケンさんのものになるだろう、なのだ。
これはホントに変な話なのだが、文の調子が面白いので、
気になる方は青空文庫でどうぞ→ コチラ
これの第十夜。
私は第一夜の出だしの麗しさが大好きで何度も読み返してますが。
全部で15分くらいもあれば読めるかと。
私の日記を読むよりか、血となり肉となること請け合い。
あ、あと、私の好きなのは 猫の事務所 (宮沢賢治)。カマ猫がカワユス。



と、話はそれましたが、
この時代のキャットやピッグと人間の関係を見るに、


大変な時代だったのだろうな、と。


きっと変な読み方なんだろな。










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Last updated  2008.12.19 00:43:26
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