ここらのやがてのあかるいけしき

2009.05.21
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カテゴリ: しごとの話






今変換して、びっくらこきましたが「薄情」って、書くのねえ。

こないだうち、仕事がなくなった、何か良い仕事はないか、と言っていた人に、
「賃金激安だけれど、働きますか」
と声をかけたら、
ぜひということで、働きに来てくれたのだけど。


困りましたよ。


プライドの高い人なのだろうなあ、と思っていたら、やっぱりそうだったのだけど、
仕事は、レベル的には高め。
しかし、協調性はナッシングだった。

最初、仕事が早いので喜んでいたのだけど、
1ヶ月も経たないうちに暗雲が立ち込め始めた。
突然、来るはずの時間になってメールが来たりする。

「今日は体調が悪いので休みます」

などと。



あのね。

ちっちゃいことなんだけど、
私、
「休みます」
って言う人、要注意だと思ってるの。
「休みます」
ってのは、
「問答無用、休みます、文句あっか」
って言葉だと、思うのよ。

たぶん、言ってる本人は気付かないだろうけれども、
一応、来る予定でいるときは、その人のことをあてにしているワケで、
その人も、そのあてにされてるところに収まることで、お給料貰ってるわけで、
そうするとね、やっぱりそこには、信頼関係みたいなのがないとキツい。
私が好きな人たちは、
例え体調が悪くても、
「すみません、今日はどうしても体調が良くなくて、休ませていただけないでしょうか」
という言い方になります。

そうすると、こちらも、
「大丈夫~?無理しないでね。でも、もし出て来れそうになったら来て貰えると助かるわ」
と、まーるくおさまって、仕方ない、一丁頑張るか、ってなったり、
「今日はO時からXXがあるから、それだけでも出てくれると助かるのだけど?」
とお互いすり合わせたりもします。

正直なところ、
「休みます」
っていう文句あっか的な連絡には、
「そうかよ。もう来んな」
って、思っちゃったりもね、します。

さらに、人手が足りないときに、
他のアルバイトさんたちが居残りで仕事をしている最中、本当は7時まで仕事をするはずのその人が、さっさと自分の荷物を6時にまとめて、上着を着て出口で、
「体調が悪いので帰ります」
と、有無を言わせず帰ったり、一個のズレは、全てをズラす勢いです。
あんまりびっくりしたので、口があんぐり開きました。
あんぐりって、ホント、声出ないのよ。


そんなわけで、
「ちょいとお話をしましょう」
ということになった。
嵐の予感は、プンプンしていた。しかし、放っておいて大やけどすることを防ぐのも、自分の仕事であるから、ここは腹括ってとことんやろうと、
その人と相談する席をもうけたところ、
やっぱり、
譲るところのヒトツもないお話になったわけで。

その人の言い分は、
「私は時給1000円切るなんて、無理です」
と。

「こういう帰り方されると困るの」
と言ったところ、このお返事。ってか、会話になってない。

「そんなに出せません」
「だって、前の職場ではいくら貰ってたんですよ」
「あのね、だから潰れたんじゃないでしょうかね、大体、私は聞いててその条件おかしいなーって思うもん」
「それは私のせいじゃありません」
「わかってます、ただ、それを基準にするのはおかしい、って言ってるんです」

すると、その人は、ほろほろと泣いて言うわけです。
「もう、生活がギリギリなんです・・・!」
と。

いやあ、
スリルありまくり。
今まで、「しごとの話」で、色々書いて来ましたけど、
こんなきっつい話を書いたこともなけりゃ、私は仕事を始めて一応社長業などに手を出して以来、こんなきっつい口調で話をしたこともありませんでした。

でもね、
やっぱり、なんかおかしいのは、どうして
「生活ギリギリ」
を私に訴えてるんだろーか、ってとこです。
ポイント、間違ってるし。
もしも、
「お給料を上げてください」
と言いたいならば、アプローチも180度反対方向向いてる。
私は労働に見合ったお給金を渡す義務はあるけれども、
その人の生活の面倒を見る筋合いはないわけです。
嫌なら、やめてどっか行ってもらって結構、ってこっちが真剣に思い始めているにも関わらず、
そんなこと露にも思わずに上から目線なので、おかしいんです。

私は今までも、
「うちの仕事はお給料安いから、もっといいところが見つかったら気にしないでそっちに移ってね」
って何度も告げていたのですが、
それは、まあ、その人に仕事がなく行き場所がないからこちらも優しい気持ちになって言っていたのですが、
そういうことを考えて、腹立つわけです。

腹が立つなら、言わなきゃ良かった、優しい気持ちになんか、ならなきゃ良かった。
貸した金はあげたものと思え、ってよく聞くけど、
優しい言葉をかけて損した、って思うくらいなら始めっからかけないか、踏みにじられても笑っていられるだけの度量を身につけなければならないのだなあ、と。
そういう意味で反省してます。


好き嫌いで言うならば、私はその人を嫌いではない。
今までのOL生活との一番の違いは、
「好き嫌い」
と、
「一緒に仕事すること」
を完全に区別して感情をコントロールできるようになったところだと思います。
嫌いだけど、仕事は良い、という人もいれば、反対ももちろんいる。

そんなわけで、力になってあげたいな、と思う人だったけれども、
行儀が悪いので、一緒に働けない。
急に休んだりしてあてに出来ない上に、「働いてやってる」風味であるからして、
色々考えたのだけど、ちょっと無理かなあ、と。
私はその人に、時給以上の仕事を頼んでいるわけではない。
他の人たちに比べて、なにがどう突出しているのか、ってことを考えても、別に失っても惜しくない。
大体、仕事は早いけれども、まだ一緒に働いて1ヵ月半、他の人にチェンジして1から仕事を教えても、リカバリーは早いぞ、という時期であるからして。
「時給1000円以上じゃないと無理です」
って、そんなお大名に働いてもらうような職場ではありませんのが残念どした。
他のアルバイトさんたちに仕事を教わっていながら、失礼だとは思わないのかな、思わないんだろな。


そんなわけで、今回、初めて「クビ」宣告をせねばならなくなったわけです。
今まではヒステリックにキャー!となった人を、話を聞きながら
「疲れてるのよ、ね、少し休んで元気になったらまた手伝ってね」
と誘導したことはあるものの、
今回は「生活ギリギリ」とか言ってる人に「もう来なくて良いです」と告げなければならないので、段取りが必要です。
パート・アルバイトさんを雇う立場にある場合は、
解雇は30日前に言わなくてはならないと、法律で決まってんです。
それを無視して、
「もう、あんた明日から来なくて良いよ」
と言った場合、その明日から30日分のお給料を、働いてもいない人に渡さなくてはならなくなるのです。解雇予告手当てと言うそうです。
そんなもん、払うのは嫌じゃけん。
予告するっぺ。

そんなわけで、
「次回の仕事のあと何時から何時までお話をしたいと思いますので時間を取っていただきたい」
旨を前もって連絡し、
その日待っていたところ、
またもやギリギリの時間になって、
「体調が悪いので今日の仕事は休ませていただきます」
とメールが来たわけで、
しかし、話し合いの連絡はしていた以上、
「では(話し合いの)何時に来てください」
と返信すると、
「体調が悪いので薬を飲んでいますので」

さすがにその物言いに腹が立ったので、
「待っています」
とだけ返信を打ったら、
「お腹が痛くて薬を飲んでいるのに、それでも来いと言うのですか!!仕事が出来ない状態なのに話をしろと言うのですか!!お手洗いに何度も行かなくてはいけないのですよ!!」
と、電話掛かってきました。

「お腹が痛い」ということで、王様みたいです。
お腹が痛くて仕事を休んで当たり前、前もって伝えてあった話し合いも自動的に延長されて当たり前、
違うよ?
少なくとも私は違うと思って生きて来たよ。
正露丸糖衣で治る種類のハライタなら、
「少し遅れます、すみません」
なのだけど。
ちなみに電話があったのは午後2時半、話し合いは午後7時半からの予定であった。


「あなたが今日仕事に来ないことで、今私は困っています。
準備するのに忙しいので電話ではお話できません。
お腹が痛いのだったら、話をするのは何時なので、そのときには大丈夫かも知れないでしょう?
そのとき大丈夫だったら来てください」
と私が言ったこのセリフのお返事は、
「今お腹が痛いのに、そんなことわかるわけないでしょう!」


ね、ね、私、お給料払ってんの。
で、それが安いって文句言われた上に、こんなに偉そうなの。
困ったわ、私が今までかけた思いやりや、優しい言葉なんかが、なにをどう間違ったかこの人をこんなに付け上がらせてしまったようなのだけど、
っていうか、ひょっとしたら前からそういう人だったのかも知れないけれど、うーむ。
仕事してみないとわからないことっていっぱいあるけれども、
私はギャンギャン怒鳴っている声を響かせる携帯を耳に当てて、トホホ、と笑いながら



ねえ、ハライタって、そんなに万能??



って、ハライタについて考えたのでした。


ハライタって・・・
そんな長時間・・・
ま、続くんでしょうね、あの人は。
どうやら、「心を尽くす」ということが完全に欠落しているようなので、
今まで「五分五分」だったのが「100パーセントSO!するわ」のクビ決定。
5月中に話が出来ない雲行きになれば、内容証明で書類を送る予定です。
6月いっぱいで、クビです、と。
っていうか、お互いこんな風になったら、去るのが普通だろうと思うのだけど、
私の想像を超えた人である以上、最悪のパターンを想定して動かなきゃ、とも。

ところで、私はこの日、胃痛が酷くてコーワ整腸錠をガブ飲みしていた上に、
急なお休みの準備のために忙しくてご飯を食べれませんでした。
しかも身体が熱っぽかったけれども、それを全部「とりあえず保留」にして仕事に臨む。
だって、それが私の仕事なんだもの。
でも、これは私の「矜持」みたいな、ギンジじゃないよ、キョウジなのだけど、そういうものであって、
そういう風に仕事をしていると、やっぱりそれなりに見返りはあるし、
そうじゃない人に、「そうしろよ!」とか「そうなれよ!」とは言わないし、言えない。
そうじゃない場合は、「そうじゃない人」として仕事からの愛や見返りは目減りするかもな、と思うだけで。


それにしても、起業して5年。
敵キャラのHPもMPもうなぎのぼりに上がってきています。
私のいろいろなキャパも上がってきてはいるのだけど、ほとんどいたちごっこ。
これは多分一生仕事をし続ける限り終わらない。


よい勉強になりまちた。


不思議なのは、私は別に怒っていなくって、酷い人、ともあまり思っていなくって、
世の中、とっても「ワンダー☆ランド」と、サファリパークにいるくらいの心持でいます。
人は、自分でしか変われないという条件の中で、面白く進化したり、退化したりするんだな、ということを改めて感じた次第。
人は千差万別・・・・ハライタも、ハライタの扱い方も千差万別。











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Last updated  2009.05.23 00:40:29
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