ここらのやがてのあかるいけしき

2011.07.01
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カテゴリ: 日記


その視線の先には茶色いシミがあった。

近くで本を読んでいた私はきりのいいところで立ち上がって何のシミかチェックしてみたら、
シミではなく、やもりだった。
(やもりととかげの違いはお手手が吸盤みたく丸くなってるか否かだそうだ)

ここのところ何年か、夏の我が家の玄関にはやもりがぺたりと張り付いていて、
玄関のあかりでやってきた虫をちょちょいとやっていることは知っていた。
「やもりは家を守るといいますからなあ~」
とゴキゲンで見守っていたのだ。


時間は夜中の2時。
だんなさんはもう眠っている。

このまま放っておくと、明日の朝も張り付いていてその下をいつ落ちてくるかドキドキすることになるか、
あるいは弄ばれたやもりの遺体を収容することになるだろう。
収容できればまだマシである。
我が家のどこかでひっそりと息を引き取り、何年後かにギャーとなるのも困る。

そんなわけで私は勇気を出してやもりを捕獲することとした。
が、うちに虫取り網などはなかった。
仕方ないのでほうきで天井のやもりをちょいちょいとやるとするすると端っこに移動する。
そのままドア付近に追い詰め、手の届くところまで来させようとするとぽとりと落ちてどこかに行ってしまった。
困った。


どういう耳をしているのか知らんが、キャットはすぐにやもりが隠れている場所を見つけ、そこに集った。
キャットとキャットの視線の交わるところ。
そこにやもりがちゃんといたので、斥候には褒美を取らせ(うそですけど)私は今にも走り出しそうな風情のやもりに話しかけた。

「あのさ、今ここで捕まっておくと、すぐにお外に戻れるんだよね。
逃げたらあんまりいいことないから、おとなしくしといたほうがいいと思うんだよね」



さて、私の説得は功を奏し、やもりはおとなしくしていたので、
ビニル袋ごしの手づかみでやもタンを確保するに至った。


すぐに逃がした。

我が家には、昔言うことを聞かずに家の中に消えたピエールという名のかえるがいたが、
ピエールの二の舞にならずに本当に良かったことだ。
(ピエールはその後発見されていない)
私はそのいう事をちゃんと聞くやもりに名前をつけようと思う。
しかし、かえるにはフランス風の名前が一番だというゆるぎない信念を私は意味なく持っているが、
やもりに対しては何風にすればいいのかサッパリ思いつかない。


・・・ええっと、どうでもいい話ですみませんでした。







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Last updated  2011.07.02 01:06:53
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