痛タタタ!!!


アメリカでは陸上部のシーズンっていうのは12月に始まる。まず、12月から3月上旬までIndoorがある。
外は寒いの室内での競技だ。日本ではほとんど行われないので僕にとってもすごく新鮮だった。
そして3月の下旬から舞台はOutdoorへ。これは日本でも普通に行われてる試合のスタイルである。
去年のOutdoorのシーズン初めての試合で僕達はSouthern Illinois Univ.まで、遠征していた。
Outdoorでも暖かい日もあれば寒い日もあった。ちょうどその日はめちゃくちゃ寒かったのを覚えてる。
その試合では僕は幅跳びと3段跳びに出場した。幅跳びには僕のほかに3人の黒人がうちの大学からエントリーしていた。
めちゃくちゃ寒くて全然記録がでなかったが、なんとか僕も幅跳びの予選を通過して決勝へ。
僕のほかには一人だけ予選で落ちてしまったが、他の2人はベスト8にはいり決勝の試技にはいった。
ちょうど決勝の3回のトライのうちの2回目だったと思う。
僕のチームメイトのトライだったので、僕は彼の助走スタートの真横から見ていた。
もう一人は幅跳びのピット(砂場のところ)の真横から見ていた。
彼が助走のスピードを上げ踏み切った瞬間、後ろから見ていた僕は彼の足が変にぶれたように見えた。
すると着地をするや否やそいつから悲鳴とも雄たけびとも言えない声でとにかく叫んでいる。
砂場の横で見ていたもう一人のチームメイトがすごく慌ててるのが見えた。
僕も急いでピットまで行くと目を疑った。彼の足がヒザ下約20cmのところで折れているのだ。
どうやら踏み切りの瞬間に折れてしまったらしく折れた足のままで着地したものだから、その衝撃で折れた骨が皮膚を突き破って出てきていた。
さらに悪いことに骨折した本人が自分の折れて突き出た骨を見てしまった。人間の防御本能でここまでひどい怪我だと、痛みを感じる神経は麻痺するらしい。
だが、自分の変わりきった足を見たことでショック症状を起こしてしまった。
顔は真っ青になり、泣き叫ぶ。僕も病院での実習でいろいろひどい怪我を見てきているので怪我自体は見慣れたものなのだが、
彼の泣き叫ぶ声が、僕には耐えられなかった。しかも、いつも一緒に練習してる仲間である。5分もしたら救急車が来て彼を連れ去ったが、さすがにそのあとは僕も跳ぶ気をなくしたので、最後のトライはパスした。
今では彼ももうカムバックしてきて一緒に練習してる。
だが、そのときの傷跡はまだはっきりと残っているが・・・。


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