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定例会。ssk、まるみ屋、ハマチ、carroll、私の5人。●チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記 写真なし。これまでに3回ほどプレイしており(うち2回はブログに書いてない)、今回は第10回と第11回。 変わらず面白いが、後半は列車駒が多すぎて使い切るのも一苦労だねw 次回いよいよ最終回。総合勝利を目指して頑張るぞ(ほぼ絶望的)。●ヒューストン、イルカ発生! 詳しくはこちら↓今日も駄目ダイス:ヒューストン、イルカ発生!/HOUSTON、WE HAVE A DOLPHIN! ちょうどいい感じの時間が余ったのでこれ。地球が滅んだので宇宙に脱出したが、乗組員に敵対的なイルカ(およびそいつらに賛同する人間チーム)が乗りこんでフロッピーディスクドライブにイワシを入れて壊しちゃったので、犯人チームをあぶり出しつつ宇宙船から不要なモジュールを3つ切り離してコンピューターを再起動しようとする。何を言ってるか分からないと思うがそうなのだから仕方がない。 船員を表すカードを1人3枚持つ。ゲーム中に一度もイルカカードを手にしなかったプレイヤーは人間チーム。最初から、あるいはゲーム中にイルカカードを持ったプレイヤーはイルカチームとなる。人間チームはモジュールの切り離しとコンピューターの再起動に成功するか、イルカチームを全滅させれば勝ち。逆にイルカチームは宇宙船をどっかの惑星の海に水没させるか、人間チームを全滅させれば勝ち。 誰が人間チームで誰かイルカチームか分からない、いわゆる人狼系のゲームだ。カードを見る限りイルカは普通に顔出しで宇宙服着てるので分かりそうなもんだがなw アプリ必須にすることでマスター不要。1人3キャラ持ちなので一発で理不尽にゲームから除外されることはない。最大で1ラウンドに4キャラ死ぬのでスピーディー。そして何より、どんなに理詰めで攻めても約2割の確率で隕石に当たって意図せず死ぬので、誰がイルカチームなのかを完全に読み切ることは(イルカチーム同士でさえ)できない。 こんな感じで、人狼系嫌いな人が嫌いそうなところをすべてつぶしてある。なので、むしろ人狼系好きな人にはまったく向かない。私のような人狼系が蛇蝎のごとく嫌いで見るのもいやって人間がやるべきゲームだ。そしてそういった人間にとってはもうめちゃめちゃ面白いw どんなに嘘をつくのが苦手で黙りこくっちゃう人でもプレイできるってのがでかい。どれだけ詰め寄られても「違うって! 隕石が落ちたんだって!」の一点張りで通せるからねw 残念ながら、ルールの記述が甘く(原語版から甘いので誰が訳してもああなる)、アプリのできも完全ではない(投票人数が減ったら必要なパニック数が変わるはずなのに表記が変わらない)。さらに悪いことに、海外ではそんなにプレイヤーがいないのか、BGGのフォーラムの記事数も少ないので疑問点をつぶしにくい。 とはいえ、もとよりパーティーゲームなのだ。分からないところは話し合いで決めればいいだろう(パーティーゲームに限らず、そもそもボドゲとはそういうものだが)。アンロック要素があり、プレイを重ねるにつれて使える要素が増えていくので、隙間時間を見つけては全要素を解放するまではプレイしたい。
2024.05.11
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待ちに待ってた定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●Slay the Spire: The Board Game 当然やるのはこのゲーム。最初から最後までこれ1本w 前回やり残したレベル3をプレイして辛くも勝利。すぐにキャラ変してレベル1から即再戦。今回はsskがアイアンクラッド、まるみ屋がディフェクト、carrollがウォッチャー、私がサイレントとなった。 前回の私がやったアイアンクラッドは「鬼火」の一発にすべてを賭ける構築にしてたが、今回のsskは(やはり「鬼火」も引いたが)「ランページ」を主体にした廃棄路線でいってた。「ランページ」自体は廃棄にならないのでこっちの方が安定するね。 前回のまるみ屋がナイフデッキだったので、私は毒デッキを目指した……けど、目指して組めるもんじゃないのがスレスパだわなw 一応毒系のカードを何枚か引いたものの、途中で選ばなかったナイフ系のカードの方が多かったので、素直にナイフデッキか混合デッキにしとけばよかったw 今回のまるみ屋はライトニング主体、carrollはスタンス変更型と、前回とあまり変わらない感じ。電源ゲーの方に比べてカードプールが少ないので、ディフェクトとウォッチャーの勝ち筋は他にはあんまりないかもなー。拡張で増えないかしら。 今回はインストなしだったので1レベル分多くプレイできたが、やはりレベル2で途中終了。次はレベル3だけプレイして他のゲームやって、その次から1日にレベル1~3をプレイできるようにした方が切りがいいのでそうしよう。キャラ変してあと最低2回はやりたい。
2024.04.06
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「復刻されたいにしえのヤベーゲームやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●銀河帝国の興亡 詳しくはこちら↓Their Finest Hour -歴史・ミリタリー・ウォーゲーム/歴史ゲーム -:「銀河帝国の興亡」(国際通信社/エポック)を対戦する(1/2) もちろん2/2まで記事があるのでそこまで読んでいただきたい。 本命のこれから。内容はタイトル通りで、プレイヤーは星間国家を率いて秘匿個人目標を達成して勝利しようとする。同盟のSF小説とは直接の関係はない(元ネタの一つにはなってるだろう)。 何しろ30年以上前の国産ゲームの、リメイクではなく復刻だ。コンポーネントもちゃちで、特にカード類が裁断されていなくてタイル類のように台紙から自分で切り離すタイプなのはいただけない。スリーブなしではプレイできないやつ。そんなとこまで復刻しなくていいんだよw 内容は一言で言うと運のかたまり。運しかない。ユニットを生産して中立星系や他プレイヤーの星系を攻撃して落としていくわけだが、どんなユニットを生産できるかはチットをブラインド引きで決めるので運w 中立星系がどれほど豊かでどんな敵がいるかは攻めるまで分からないので運。戦闘結果はダイスで決めるので(まあこれはウォーゲームならよくあることだが)運。他プレイヤーと同盟して交易関係になっても、交易の結果はダイスで決めるので運w もう運頼みじゃないところを探すのが難しいw ここまでで分かると思うが、要するにガチでやるようなゲームではない。バカゲーだ。そういうマインドセットでやれば楽しめるかもね。難易度に馬鹿みたいなばらつきがある秘匿目標に向かって一生懸命邁進し、あと一歩で達成できるってときに他プレイヤーがプレイしたカード効果で目標を入れ替えられたりしてもぶち切れたりしない自信があるならねw●Unlock!: Legendary Adventures-Sherlock Holmes: The Case of the Burnt Angels 写真なし。 旅団長さんが帰られたあと、輸入した「アンロック! レジェンダリーアドベンチャー」の最後の1本をプレイした。今回はシャーロックホームズもので、連続殺人事件の犯人を探そうとするお話。 いやー……これはひどいw 前回プレイしたロビンフッドもまあまあひどかったが、これはそれに輪をかけてひどい。無理がありすぎる謎、シリーズ1作目を思い出させるような薄すぎる隠し数字、そしてパズルではないトンデモ推理のオンパレードで、何度もヒントや解答を見ながら140分かかった。 どんな事情があるのかまったく知らないが、このセットの日本語版が出てないのは結果的に素晴らしいことだと思う。1本目の「アクションストーリー」はけっこうよかったが、それだけのために3本セットまるごと出すのはなあ……1本目だけ単品で出したらいいと思うよw●パストニヒト 詳しくはこちら↓The Board Game Laboratory - Rebooted!!:パストニヒト! 最後に余った時間でこれ。「ウノ」劣化コピー。誰かの手札がなくなったらラウンド終了で、場に出したカードがプラス点、残った手札がマイナス点になるやつ。ルールは上記リンク先参照。 対象年齢8歳以上、プレイ時間20分のゲームにマジになっても仕方ないのだが、ツイッターなどでの評判がよかったのでちょっとは期待してた。けどつまんないですw 何が面白いのかまったく分からん。ゴーアウト系なんて繰り返しプレイが大前提でテンポがすべてなのに、そのテンポが完全に損なわれている。カードのプレイ方法が2通りあるのはいいが、一方のプレイ方法を強制される条件があるので、それを満たしてしまっていないかどうかをいちいち確認しなきゃならないのがよくない。これで考えどころがあるように見せてるが、実際はほぼ手なりで戦略性はほとんどない(カウンティングでもしてれば多少はあるかもしれないが……)。 これやるなら「ウノ」やった方がずっと面白い。全然駄目です。
2024.04.05
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「世界一面白い『リスク』シリーズの最新作というかスピンオフというか何かそんな感じのが出たからやろうぜー」とお誘いいただいたので、これも浮世の義理だと思って参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●Risk Strike さっそくこれから。どういう立ち位置なのかいまいち分からないが、プレイヤーは世界の支配を目論む超大国(たぶんそうなんだろう)を率いて複数の大陸を勢力下に置こうとする。手番でできるのはカード(大陸カードか戦略カード)を任意の組み合わせで2枚引いてから他プレイヤーに殴りかかるか、パスして戦略カードを追加で1枚引く(大陸カードは不可)かのどっちか。 殴りかかったらもちろん戦闘。攻撃側が勝てば勝っただけ相手から大陸カードを奪えるが、負けても防御側に大陸カードを奪われることはなく、攻撃の起点にした大陸カードが共通のプールに放出される。防御側は戦闘開始時に撤退してもいいけどフリーで1回殴られる。攻撃側はラウンドごとに退却を選択できる。振るダイスも基本的には攻撃側の方が多くなる。要するにガンガン殴り合えってことだw 各大陸カードを規定の枚数集めると、その大陸を支配したことになる。たとえばオーストラリアは3枚持ってれば支配できるが、アジアは8枚持ってないと支配できない。もちろん、必要枚数が少ない大陸はそもそも総数が少ないので、どこを狙うかには多少頭を使うことになる。大陸カードはデックから引いて揃えてもいいし、敵から奪ってもいいし、プールに表向きで放出されたカードを拾ってきてもいい。 これを繰り返して2大陸を支配したプレイヤーが出たらそのプレイヤーの勝ち。 さて、糞ゲーと言えば「リスク」、「リスク」と言えば糞ゲーだが、この「リスク・ストライク」は「リスク」の面影を色濃く残しつつもなかなかよかった。「リスク」が糞ゲーなのは戦闘がシーソーゲームになりがちでいつまで経っても終わらないからだが、このゲームは何と公称20分。確かにそれくらいで終わるし、なんならこの日は15分くらいで終わったw 終わらないゲームがちゃんと終わるようになった。もうこれだけで素晴らしい。 その分、最初にちょっと凹むと立ち直りが難しいのは否めない。この日は珍しく一味さんが凹み、いいとこなしで終わった。しかしこれはプレイ時間とトレードオフなので仕方ない。20分で終わるんだから全員が最低1回ずつ勝って満足するまで繰り返しプレイすればいいのだw どうやら出版社のHasbroは、自社のIPの小箱リメイクをこの先も出すつもりらしく、すでに第2弾も発表されている。そちらはかの名作「丘の上の裏切り者の館」のスピンオフで、その名も「迷える魂の裏切りのデック」! こいつはいやが上にも期待が高まる。ぜひ手に入れてプレイしたい。●Star Wars: Unlock! 続いて「スターウォーズ」シリーズを唯一履修している旅団長さんとプレイする隙をうかがっていたこれ。タイトル通り、「スターウォーズ」の世界を舞台にした「アンロック!」だ。ゲームは以下の3本立て。予期せぬ遅延:君たちはジャバ・ザ・ハット宛ての違法な貨物を運んでいる密輸業者だが、帝国軍に拿捕監禁されてしまう。独房を脱出して相棒のアストロメク・ドロイドを救出し、貨物を回収して宇宙船を奪還して脱出せよ!惑星ホスからの脱出:君たち反乱軍は氷の惑星ホスのエコー基地に身を潜めている。しかし、定期パトロールに出たある日、君たちは吹雪に遭って道を見失っているときに帝国軍を発見した! 何としてもエコー基地に戻り、全員無事に撤退しなければ!衛星ジェダでの極秘任務:君たちは聖都ジェダに潜入するために派遣された帝国のスパイだ。カイバー・クリスタルを輸送していた帝国の貨物船が地表に墜落したため、反乱軍に気づかれる前に回収しなければならない。 見て分かる通り、それぞれ異なる立ち位置の登場人物となるオムニバス仕立てのシナリオで、それぞれのあいだにつながりはまったくない。どうやら似たような話が原作にもあるようなので、もしかしたらプレイヤーは著名な人物なのかもしれないが、そこまでは分からなかった。 上のあらすじだけでも、「スターウォーズ」未履修者には意味不明な単語が数多く並んでいるだろう。なので、さすがに1人は知ってる人がいた方がより楽しめると思う。思うが……それ以前の問題として、ちょっと謎が簡単すぎるなw 一般的な「アンロック!」シリーズの難易度は、3本入りでそれぞれ難易度1、2、3となっているのだが、これは難易度1、2、2となっていて3がない。それを踏まえてもかなり簡単な部類で、詰まるところはほとんどなかったと思う。完全に「スターウォーズ」ファン向けのアイテムなので、知らない人はやらなくていいんじゃないかな。3本目の最後の謎はちょっと笑ったけどもw●Scooby-Doo: Escape from the Haunted Mansion 旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。アメリカでは人気のIPらしく、何度もドラマ化やアニメ化されてる「Scooby-Doo」の謎解きゲーム。「Mystery, Inc.」という探偵社みたいなものを運営してる4人+1匹を操って幽霊屋敷の謎を解いていく。 前回のD&D謎解きの悲劇があったんでこれも期待せずにプレイしたが、似たようなシステム(数字を見て対応するパラグラフを読む)にもかかわらず、こちらはなかなかよかった。使えるキャラクターがシナリオの進行に合わせてとっかえひっかえされるところとか、小謎を順番に解いていって、ところどころで大謎を解かせる流れとか、プレイヤーを飽きさせず楽しませるための仕掛けが施されてたように思う。謎の歯ごたえも難しすぎず簡単すぎずといった、ちょうどいい塩梅だった。 ただ……最後の最後、グランドフィナーレとなる大謎の答が入ってる封筒が空っぽだったという史上最悪の欠品のせいで台なしになっちゃったけどなw 後にも先にもこんなひどいオチはないわw でもこれさえなければ充分にオススメできるレベル。欠品というハズレを引かない自信があるならぜひチャレンジして欲しい。
2024.04.02
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●Slay the Spire: The Board Game Today's MASTERPIECE!! 詳しくはこちら↓さっさろぐ:【ボドゲ紹介】Slay the Spire: The Board Game|ゲームの遊び方やレビュー評価など クラファンで支援してたのが届いたのでさっそくプレイ。Steamやスイッチでプレイできる1人用電源ゲー「Slay the Spire」を多人数でプレイできるようにしたボドゲ版。 デック構築しながら敵と戦ったり買い物したりイベントに対処したりしつつ、レベル1から3までのボスを倒せばクリア(そのうちレベル4ボスとも戦えるようになる)。これだけ聞くと今までにもあったような気がするが、「手に入るカードが、それなりに種類がある中からランダムに選ばれた3択」というところが新しい。 まるみ屋とCarrolが電源ゲー版を経験済みだったので、私は簡単だとルールブックに書いてあったアイアンクラッドを選択。sskも未経験だったのだが、外見が気に入ったウォッチャーを選んだ。そして苦労してたw まるみ屋はサイレント、carrollはディフェクトを選択。ルールを確認したり、選択肢にいちいち悩んだり相談したりしながらプレイしたので、レベル2ボスを倒したところで時間切れ。インスト込みで7時間くらいかかったかな? しかし何もしてない真のダウンタイムはまったくといっていいほどなかったので、だれることは全然なかった。解散してから次のゲーム会までずっとスレスパのこと考えてたよw これまでのデック構築と言えば、ゲーム開始時に用意した全員共通のプールから購入していくタイプか(「ドミニオン」「イーオンズ・エンド」など)、購入のたびに補充が入って少しずつプールが変わっていくタイプ(「ハート・オブ・クラウン」「アセンション」など)の2つが主流だったと思う。 それが完全に個別プール。初期手札がちょっと異なるゲームはこれまでにもあったけど、ゲーム中に手に入るカードが完全に個別。しかもランダム。3択とは言え完全にランダム。確かにシステムを一言で表すならデック構築というしかないが、これまでとは完全に別物。デックに入るカード以外にずっと使えるレリックとか使い捨てのポーションとかもあるが、それもランダム。なのにこんなに面白い。もう発明としか言いようがないw ボードゲーマーはランダムを(特にダイスを振るのを)嫌うとされるが、正確にはランダムなシステムによって結果が一意に決まるのが嫌いなのであって、実はランダムに用意された選択肢から選ぶのは大好きなのだ。知恵を絞ってる気がするからねw もちろん、何しろランダムなのでちぐはぐなカードしか手に入らなくてうまく構築できない可能性も多分にある。幸い、ボドゲは(ソロプレイ以外は)プレイヤーが複数いるので、半分くらいデック構築に失敗しても何とかなるように調整されてる気がする。それに協力ゲーなんて常勝無敗じゃつまらないので、レベル2くらいまで辛勝してレベル3の道中やボスで力尽きるなんてのも乙なもんだろうw ちょっとこれはゲームの内容には文句のつけようがない。ゲーム外の難点として、昨今の事情を考慮しても値段が高いってところだけが玉に瑕だw 来年には電源ゲーの方で続編が出るみたいだし、たぶんそのうちファンが作ったオリジナルキャラのデータがBGGにアップされるだろう。普段はそういうのに見向きもしないのだが、スレスパだけは試してみたくなる。それくらいハマったので、電源ゲーの方には鋼の意志を持って手を出さないことにした。仕事に支障が出るのが目に見えてるからねw
2024.03.23
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「今をときめくSimone Luciani & David Turcziの最新作『ニュークレウム』やりたいから持ってきてー」とお誘いいただいたので持ちこんで参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●ニュークレウム 詳しくはこちら↓テンデイズゲームズブログ:【ゲーム紹介】ニュークレウム( Nucleum / Simone Luciani, Dávid Turczi / Board&Dice / 2023 ) 本命のこれから。我々の世界によく似ているが、原発がかなり早めに実用化した世界で石炭火力発電から石油火力発電をすっ飛ばして原子力発電へと移行していく。この発電所の技術がかなり画期的で、何と石炭とウランの混焼さえできてしまうというトンデモっぷりだ。アイゼンハワー大統領もビックリだよw いつものようにいっぱい点取ったら勝ちだが、得点の取り方は多岐に渡る。どの路線でもある程度は建物建てて、発電してその建物に電気を流さないといけないとは思うが、点のついてる契約をいっぱい履行してもいいし、何なら得点収入力を上げてリチャージ(使ったアクションタイルを回収したりマイルストーンを達成したりする)ごとにいっぱい点をもらってもいい。 いくつかあるゲーム終了条件のうち、4人ゲームでは2つ満たされたらゲーム終了。プレイヤーが終了トリガーを引くタイプなので、重ゲー慣れしてるメンツだと勝ってる(と思ってる)プレイヤー以外はゲームを終わらせないだろうから長引くかもしれない。まあそれは承知の上で勝つために長引かせてるんだから何の問題もないが。 ネットの評判で「やっぱ得点が倍になるプラハは無視できないよねー」みたいなことを聞きかじってたので、最初の建物をプラハに建ててみた。建物は自分のネットワーク(すでに自分の建物がある都市や、自分の線路に隣接している都市)内にしか建てられないのだが、まだ盤上に自分のネットワークがないときには好きなところに建てられるのだ。この機を逃さず先手の有利を生かすぜ! とばかりに建ててみたものの……経験者ならもうお分かりだろうが、信じられないほどの悪手だったw いくら得点が倍になるといっても、それは電気を流せばの話。電気を流すには発電所につなぐ必要があり、発電所で発電するにはそこに石炭かウランを運ぶ必要がある。なのにプラハからは発電所も炭鉱もウラン鉱山も遠い……遠すぎるw どのリンクも線路タイル1~3枚でつながるので見かけ上は近そうなんだが、線路タイル1枚置く=アクションタイル1枚失うなわけで、線路区画1枚の差が異常にでかかったw しかもプラハは契約においては無色扱いなので初期契約の達成も遅れるし、もうほんと最初に建ててもまったくいいことなかった。みんなも絶対やめた方がいいぞ!(普通は言われるまでもなく気づく) 時間の都合で終了条件が1つも満たされることなく終わったが、続けていれば契約を達成しまくってた一味さんが勝っただろうなーという感じだったかな。発電所につながっちゃうと一味さんだけが得する状況になったので放置してたけど、やっぱ線路タイル3枚のリンクを1人で完成させちゃ駄目だな。相手の得になっても真ん中には他プレイヤーが置くべきだった。 これは面白い。「ブラス」や「バラージ」と比較されたり似てると言われたりすることが多いようだが、正直全然違うゲームだと思う。むしろ個別の要素に目を向けたら、他に似てるゲームはあるんじゃないかな。アクションタイルの取り方は「スルー・ジ・エイジス」他いろんなゲームに出てくるし、石炭の値上がりの仕方もどこかで見た気がする。 一番悩ましいのはアクションタイルとして使い回すか、線路として使い捨てるかの二択だろう。序盤は炭鉱―発電所―建物がある都市のラインをつながないことには何もできないのに、1人でつなごうとすると辛くて仕方ないw 石炭運んで送電するだけなら他人の線路でもいいんだが、あんまり他人に頼りすぎると自分のネットワークが広がらないから建物建てづらくなるし……もう辛いところしかないぞこのゲームw すでに拡張も発表されているので、何とかそれが流通するまでに1回はフルゲームをプレイしたいところだ。●Dungeons & Dragons: Bedlam in Neverwinter 旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。「D&D」の背景世界の一つ、フォーゴトン・レルムの北方に位置するアイスウィンド・デイルで行方不明事件が多発しているため、秘密結社“ハーパー”の一員であるプレイヤーたちは依頼を受けて事件の調査と解決に向かう……というプロローグから始まる。しかしこれ、何と謎解きゲーだ。 魅力的なストーリーに、簡単な戦闘もある面白そうなシステム。BGGの評価も7.4とまあまあ高い。だからさあ、私もすっごい期待してこれ買ったのよ。米尼からわざわざ輸入してさあ。それなのにもう、ビックリするくらいつまんなかったw 今挙げたよさそうなところはいいとして、とにかく謎がつまんない上に簡単すぎる! 場所を表すカード上の数字を参照して、その数字を持つカードに書かれてることを読むタイプなんだけど(まあ「アンロック!」と同じと言えなくもない)、基本的にすべての選択肢をしらみつぶしにする必要があり(どこかに行くべきだという強い示唆がない)、その上で揃った手がかりを見れば「こんなん解けないのは論理的思考のできない無脊椎動物くらいだろ!」ってなくらい簡単な謎ばかり。3章立ての1章だけは最後までやったが、さすがにあと2章やる気にならずにそのままごみ箱に放りこんできた。 久しぶりにBGGのレーティングにだまされたよ……原作付きのゲームのレーティングは2点くらい差し引いて判断した方がいいぞ! 「D&D」みたいな強コンテンツの場合は特になw
2024.03.19
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●イーオンズ・エンド:新たな時代 前回のプレイ記録はこちら。 前回は全4話のうち3話までしか終わらなかったので、まずはその最終話から。キャラは全員前回のまま変更なし。あの恐ろしく使いにくそうな、「BLEACH」みたいなオサレ禿げも使ってみたかったけど、そしたらたぶん負けてただろうw ここまで3連続で辛勝してきたが、最終話にしてついに敗北。さすがに言い訳させてもらうとネメシスデッキの展開がほぼ最悪で、強カードだけで組まれたデッキトップに強カードが順番に並んだ感じだった。まったく何もすることもできずに一直線に負けた。15分くらいしかかからなかったんじゃないのw 愚痴ってても仕方ないので再戦。今度は弱い通常ネメシスカードがそこそこ混じってこちらのデック構築が間に合い、そこそこの緊張感の中で勝利。 「イーオンズ・エンド」は安定して面白いので、未訳の拡張もどんどん出して欲しいのだが……肝心のシナリオの方はもうちょっとなんとかならんものか。ネタバレを避けると大したことも言えないが、あいつの名前が出てくるだけで「またお前(またはその一味)か!」ってなってちょっと萎えるんだけどw●世界の七不思議:建築士たち 詳しくはこちら↓ぼどろぐ:「世界の七不思議:建築家たち」ボードゲーム紹介とレビュー 続いてそこそこ積んでたこれ。「世界の七不思議」のスピンオフ。本家もまあまあ軽い部類だがこれはそれに輪をかけて軽い。別に七不思議を完成させなくても勝てた本家に対し、こっちはそもそも七不思議の完成を目指すレースゲーなので、タイトルと内容がマッチしてるのはむしろこっちだと言える。 左右か中央の山からカード引いて1枚出し、もしあれば効果を適用するだけ。資源が揃ったら七不思議の1段階を建設し、誰かが建設し終わったらゲーム終了。一応得点計算するが、まあたいていは建てきったプレイヤーが勝つだろう。 両隣の山から資源を得て、その下にお金(ワイルド資源)があると悲しいw 猫トークンを取れるカードも強力だが、場に2枚公開されると同順であとから取ったプレイヤーしか使えないのでにらみ合いになり、場が硬直する。これはなくてもよかったかなー。 とにかく軽いのであっという間に終わる。我々のような長時間ゲーをさらに長考しながらプレイするようなグループには向かないが、こういうのを重宝するグループやプレイシーンもあるだろう。オープン会なんかで選択肢の一つとして置いとくにはいいんじゃないかな。●スピリット・アイランド 最後にこれ。拡張が届いたので、全員拡張精霊でシナリオと敵対国なし、イベントありでプレイ。sskが騒ぎを起こしほくそ笑むいたずら者、まるみ屋が奥深き大自然の誘惑、carrollが一丸となる数多の心、私が揺るぎなき石の反抗を選んだ。 いたずら者の「何が起こるか見てみよう」がまあまあ当たり、外れてちょっとピンチになったときは誘惑がフォローし、誘惑が手出しできない沿岸は私がフォローして、多めに出た獣トークンを数多が存分に利用して……と、危なげなく勝利。さすがにバニラ+イベントありだと、最初の建設と略奪さえがっちり防げばヌル過ぎた。次はプロイセンレベル3にシナリオ入れるくらいでちょうどいいな(慢心
2024.03.09
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ボックスアート 大きさは「グレンモアⅡ」と同じくらいかな。厚みも同じくらい。初期内容物。奥の方にあるけっこう分厚い「秘密の書」! 丈夫な封筒に封印されてる隠し要素! なんか宝箱っぽいやつ! 少々見にくいが、マップの手前の方では道が途切れてるのが分かるだろうか。当然キャンペーン中にここからいろいろ伸ばしていくわけで……もう見るだけで脳汁あふれちゃうねw プレイヤー駒とドラゴンマーカーはプラ製フィギュアとなった(土台に自分の色のリングを付けて見分ける「ゾンビサイド」方式だ)。 元ゲーの「クランク!」については今さら語るまでもないだろう(まったく知らないという希有な人はこちらを参照)。デック構築とダンジョン探索を組み合わせたまったく新しい傑作ファンタジーボードゲームで、日本語版も出てる。 さて、「パンデミックレガシー」に代表されるレガシーシステムは面白いゲームをより面白く(面白くないゲームはそれなりに)する。この時点で「クランク! レガシー」は約束された傑作なのだが、今回はさらにTRPGの「D&D」とコラボし、海外(主にアメリカか)で有名なセッション配信動画の「Acquisitions Incorporated」のガワをかぶせてきた(設定ガイドも出版されてるようだが、邦訳版が出てるかどうかは知らない)。これは日本ではあまりなじみがないので(たぶん)マイナス要素になる可能性もあったが、実際には元ネタをまったく知らなくても問題なく楽しめるので心配は無用だ。 “Acquisition”とは、ここではおそらく獲得とか収集とかいった意味。アクイジション株式会社はファンタジープレーン(“次元”という意味。「D&D」や「マジック:ザ・ギャザリング」でオリジナル世界やネタ世界を出したり、他ジャンルとコラボしたりするときによく使われる便利な言葉)での冒険を商業化した会社で、プレイヤーはそのフランチャイズとなって利益を上げ、会社内でのてっぺんを目指していく……世知辛いなあw 基本的なシステムは「クランク!」で、ちょいちょい新ルールもある。レガシー部分はゲームブックのようなパラグラフで管理されてる「秘密の書」を読むことで進展する。「シーフォール」や「裏切り者レガシー」と似た感じだ。 もちろん追加内容物や、ルールやカードに貼って修正するシールもある。だがここはちょっと残念なことに、「パンデミックレガシー」のシールシートや小箱のように必要なものだけ取り出せるようにはなっていない。シールもカードも(その他の追加内容物も)まとめてしまわれているところから指示されたものを取りだして使うようになってるので、ネタバレを厳密に避けるためには薄目で探すスキルが必要だw キャンペーンを記録するミッションレポートにはゲーム10まで書きこむところがあるが、ルールには「“最低”10回プレイする」と意味深なことが書かれている。何が起こるのか、ゲーム10に到達するのが楽しみだ(まだ1回もプレイしていないが)。 「クランク! レガシー」の名を冠して、これら2つのキャラクターパックも発売されている。先に少し触れた「Acquisitions Incorporated」のセッション配信で使われているキャラで、初期デックのカード数枚が差し替えられ、唯一無二のものとなっている。だが、「クランク! レガシー」と同時に購入することを考えているならちょっと注意が必要だ。何しろ箱に「クランク! レガシー」とでかでかと書かれてるくせに、キャンペーンが終わるまでは使わないことが推奨されてるからね! 無印「クランク!」ではすぐにでも使うことができるので、そのつもりで買うなら問題ない。 気になるキャンペーン後のプレイの可否だが、「クランク! レガシー」は終了後も通常の「クランク!」としてプレイできるタイプ。一部の用語を読み換えたり、レガシーのマップ特有の要素を参照するカードを抜いたりすれば、レガシーのカードを使って他の「クランク!」のマップで遊ぶことも(カードを混ぜて使うことさえ)可能だ。つまり購入をためらう理由は何もないということだ。「クランク!」ファンなら絶対外さないよ。BGGの和訳ルールはじめに&解凍パスワードルール以外の全要素の和訳(パス付きzip)上級管理職パックルール カードシール“C”チームパックルール カードシール基本ゲームルール カードシール沈んだ財宝ルール カードシールミイラの呪いルール カードシール黄金と蜘蛛の糸ルール猿王の神殿ルール冒険パーティールール プレイヤーボード/カードシールクランク! カタコンベルール
2024.02.28
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●イーオンズ・エンド:新たな時代 詳しくはこちら↓さっさろぐ:【ボドゲ紹介】イーオンズ・エンド:新たな時代|ゲームの概要や新要素など 届いたばかりのこれを。4シナリオのキャンペーンゲーなので、この日はこれだけやって終了となった。sskがタクレン(回復系)、まるみ屋がガイガー(1番破孔の火力がガンガン上がる)、carrollがサハラ(4番破孔が強くてチャージで2枚差せる)、私がクラウディア(チャージで他プレイヤーにエーテル与える)で開始。 敵、プレイヤーキャラ、カードプールが変わっただけで「イーオンズ・エンド」であることに違いはないので、安定して面白い。キャンペーンゲーなのでこれ以上語ることはないが、私はクラウディアをうまく使いこなせなかったので、最初の2シナリオでは新登場したキャラに毎回変更した。2シナリオ目の追加キャラがなかなか使いやすくて強い感じだったので、そいつを最後まで使うことになった。 やはり4人プレイだと難易度が激高で、3シナリオやって全部辛勝。時間切れで4シナリオ目は次回に持ち越しとなった。3人戦とは全然違うのでマゾゲーマーはぜひ4人でプレイすべきw
2024.02.24
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「『ブラッドストーンズ』届いたんならやらしてー」とお誘いいただいたので持ち込み。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●Bloodstones 和訳ルールはこちら。 本命のこれから。三国一のボードゲームデザイナー、我らがワレスによるファンタジーマルチウォーゲーム。といっても一昔前とは違ってプレイヤーが脱落するようなゲームはウケないので、序盤はなかなか戦闘自体が起こらないし、いざ戦闘になっても敗北側のペナルティーが(完全に包囲されてない限りは)ユニット1体だけなので大して痛くなく、すぐ反撃できる。 この日は旅団長さんがドラゴンライダー(超強いドラゴンがいるが、攻撃側として勝利すると満足していなくなってしまうので使いどころが難しい)、一味さんがヒルフォーク(安い城がたくさんあるので防御向き。丘陵に入るコストも安い)、いたるさんがホースロード(騎兵が多く、手札も多いので攻守に安定)、私がネクロマンサー(ネクロマンサー込みの軍隊で敵を倒せばアンデッドが湧く)となった。 全員初回プレイということもあり、序盤から中盤にかけては堅実な得点源となる村のばらまきに終始し、おとなしい展開に。プレイ人数に応じたマップが何枚か用意されてるのだが、どれも一般的な陣取りゲーに比べるとやや広めなので土地に困ることがあまりなく、こういう展開になりがちじゃないかな。ここはもう少し狭いマップを用意して欲しかったところだ。 その後は小競り合いが何度か起こったが、システム的に大軍を一気に長距離移動させるのは難しいので、1対1だとどうしても相手に準備する時間を与えてしまう。他プレイヤーと交渉して、有利なプレイヤーを複数の戦線で叩くのがよさそうだった。 この日は私が一味さんの本陣とのあいだにある湖に船を出してプレッシャーをかけたものの、守りが手薄くて返り討ちにw そうこうしているうちにいたるさんが結構な得点を稼いでワールドエネミーに。最終的には一味さんがいたるさんの前線を食い破って内陸奥深くまで侵入することに成功したが……どっちが勝ったんだったかな? 忘れたw 私でも旅団長さんでもなかったことは確かだ。 2、3時間もあれば終わるお手軽マルチとしてよくできてる。繰り返すが、初心者でも殴り合わざるを得ないような狭いマップがあるともっとよかったんじゃないかな。拡張種族(というかクラウドファンディングのストレッチゴール種族)のコルセアとカオスホードがバランスブレイカーで強すぎるらしいが、逆にそいつらがいれば自然と殴り合いが発生するのかもしれない。さらなる拡張も予定されてるようなので、追加マップや追加種族、本当にバランスが悪いならカオスホードとコルセアの調整などに期待したい。●Unlock!: Legendary Adventures - Robin Hood: Dead or Alive 旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。日本語版未発売の「アンロック!:レジェンダリー・アドベンチャー」の2本目。 ロビンフッドがノッティンガムの代官につかまってしまった! 彼の仲間である“メリー・メン”に加わりたいと思っているあなたは、メリー・メンの力を借りて彼を救出することができるだろうか? というお話。 うーん、ちょっといまいちな出来かなあ。言語依存性が著しく高い謎があったせいでもあるし、謎の方向性が好みから外れてるだけと言われればそれまでだが、やはり記憶力を必要とする謎はおじさんにはきついんだよw 全体としてはオススメできないが、最後のオチだけは秀逸だったので1回プレイする価値はある。腹抱えて笑ったw●Unlock!: Short Adventures - Doo-Arann's Dungeon 続いてカード28枚のショートアドベンチャーシリーズも1本やった。この「ドゥ・アランの地下迷宮」は、お宝を探しにダンジョンに潜るという、今どき逆に見かけない王道ダンジョン探索もの。 こちらはなかなかよかった。1つだけ「それは気づかねーだろw」って謎もあったが、まあどのセットにも1つくらいはそういうのあるしな。魔法を使うための仕掛けも、それを生かした最後の大謎も気が利いてた。こっちは日本語版出してもいいくらい。出ないと思うけど。
2024.02.20
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「はるばる大阪からKanaさんが来るから遊ぼうぜー」とお誘いいただいたので参加。会ったことなかったけどなぜ誘われたのかは不明w しいたけさん、Kanaさん、一味さん、私の4人。 会場はこれも初めて行ったコロコロ堂秋葉原店。●ピラミドミノ 詳しくはこちら↓さっさろぐ:【ボドゲ紹介】ピラミドミノ|ゲームの遊び方やレビュー評価など せっかく対象店に来たので、当時やってた「ボドゲ出版社当てクイズ」に参加しようということでこれから。 ネクストの選択肢が見えてる状態でタイルをドラフトしていき、手元で規定の大きさの枠内に配置していく。各色の紋章つきタイルを初めて置いた場合、そこに宝飾マーカーを置かないといけない(2色同時に初めて置くことになった場合、どちらか1個でよい)。ゲーム中に4枚使えるカードでタイルの色を上書きすることもできる。 これを繰り返して枠が埋まったら決算。宝飾マーカーがあるグループ内の紋章1個ごとに1点。ただし一番小さいグループは2倍。 これだけだと随分単純なゲームだが、何しろピラミッドなので、今作った階層の上にだんだん重ねで階層を作っていくことになる。4段目まで作るのだが、何しろピラミッドなので上の階に行くほど狭くなり、てっぺんにいたってはタイル1枚置くだけだw 2階以降は下の階に重ねて置くわけだが、得点計算時には端っこで見えている下のすべての階の紋章も数えるので、紋章はできるだけ各階の端っこに置いた方がいいし、上の階でもできるだけそれらの紋章を活かせるようにしたい。まあ4階にもなるとろくでもないタイルを取らされてえらい目に遭うこともあるけどなw 我がピラミッドの最終形態。2階まで頑張って育てたツタンカーメンが3階で死んでる時点で結果はお察しいただきたいw 似たような(と思っていた)「キングドミノ」のルールに引きずられて、最初は「最低1辺は同じ色の他のタイルに隣接しなければならない」ルールでやってたので恐ろしい絞りゲーになってしまった。実際は「隣接してさえいればどこにでも置ける」のだが、まあ同色で並べた方がいいことが多いのでそんなに変わらなかっただろう。 1時間くらいで終わったかな。手軽なのになかなか悩ましい中量級の佳作だった。出版社はケンビルと予想したが、何作か翻訳で関わってる私が当てても妙に勘ぐられそうなのでタグはつけなかった。いやー当ててたんだけどなー(見苦しい)。●878 Vikings: Invasions of England 信じられないことにしいたけさんが「蒸気の時代」を持ってきていなかったので(お店にあるから)一味さん持ち込みのこれを。 西暦878年のイングランドが舞台。富と栄光を求めて雲霞のように押し寄せるヴァイキングと、それを食い止めようとするイングランド貴族の戦いを描くペア戦ゲーム。 プレイヤーは貴族A、貴族B、強いけど数がちょっと少ないヴァイキング、そこそこの強さだけど数が多いヴァイキングの4人で2チームに分かれて戦う。手番順がランダム(袋からキューブを引いて決める)なので、場合によっては前ラウンドの後半2手番+今ラウンドの前半2手番の4連続で一方のチームが行動することもあるw 基本的には手番ごとにユニットが湧いて、カード使って移動して殴って、カード効果を適用するだけ。ヴァイキングは規定都市数を落としたら勝ち。イングランドは守ったら勝ち。 ヴァイキング側にリーダーが登場すると移動力が飛躍的に向上するので、イングランド側はできればそいつらを落としたいが、何しろユニット数が多くて手が出せないw とはいえ、さすがにイングランド全土に広がりきれるほど多くはないので、何とか手薄なところを突いて勝利条件を満たさせないようにしていくしかない。 ヴァイキングの狂戦士が勝手に自滅し、士気の低いイングランドの市民兵が勝手に逃げていくのを見て一喜一憂するゲーム。ペア戦なので全責任を一人でかぶることもないし、ウォーゲーム初心者にお勧め。●ペロポネソスカードゲーム 詳しくはこちら↓ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]:ペロポネソス カードゲーム/Peloponnes Card Game〈ボードゲーム〉:積みゲー崩し企画(仮)。持ち運べるペロポネソスって、かなりイイぞっ! そのあとしいたけさんオススメのこれ。Iron gamesの傑作「ペロポネソス」をカードゲームしたやつ。 もうほとんど「ペロポネソス」。カードゲームなのでコストの払い方とかももちろん違うが、一部災害が発生しないことがあるってのが一番違うかな。 序盤に食らってはいけない災害が発生し、相対的に見て一番ダメージを食らったため、その後も最後までじり貧が続いた。しかも備えていた災害に限って発生しねーw まあなんていうか……プレイ時間も大して変わらないので、これやるならさすがに「ペロポネソス」やった方がいいと思うよw●Spots かなさんの新幹線の時間が迫ってたので、短時間で終わるらしいこれを。この時点では発表されてなかったが、今度日本語版が出るようだ。 ダイスの目を犬の斑柄に見立てたプレスユアラックゲー。最初に、場に並んでるトリックタイルを1枚選んで裏返す。これにはダイスを何個振るかとか、そのあと何ができるか(振り直すとか、おやつをもらうとか)が書かれてるので、その指示に従う。 振ったダイスを、自分の手元にある犬カードの対応するスペースに置く。どこにも置けないやつは庭に埋めてストックするが、ストックの出目合計が8以上になるとバーストして、ストックと犬カード上の全ダイスを失う。おやつを支払うと振り直せる。 全部のスペースが埋まった犬がいる場合、1手番を使って得点にできる(今回はこのルールを忘れてて、埋まったら自動的に得点にしてた)。6枚の犬カードを得点化した人の勝ち。 手軽にできる運ゲー。トリックタイルの組み合わせによってゲームごとのプレイ感も多少は変わる。隙間時間を埋めるのにちょうどいい。●The Golden Ticket Game Today's MASTERPIECE!! 詳しくはこちら↓りょうたろのボドゲブログ:WONKA GOLDEN TICKET (ゴールデンチケット) [ボードゲームレビュー評価:8/10] かなさんが帰阪されたあと、3人でこれ。私は見たことないが、どうやら映画「チャーリーとチョコレート工場」がテーマらしい。その内容に沿ってるかどうか分からないが、とにかくランダムに組み上げたボード上をうろうろしてチョコレートをかき集め、最後にそのチョコレートを開封していき、中に隠されてるゴールデンチケットがたくさんあったプレイヤーが勝ち……だが、今回はチケットを1枚だけにして、それを引き当てた人が勝ちにした。まあその方が射幸性が高まってよろしいw 手番ごとにカードを1枚捨てて場所タイル1枚分移動し、その場所の効果を適用するか、カードをプレイしてその効果を適用するか(場所を移動する効果だった場合、移動先の場所の効果も適用する)、カードを4枚まで補充する。移動先にウィリー・ウォンカというNPCの駒がある場合、チョコレートを1枚もらえる。 サプライのチョコが全部尽きたら終わり。ゴールデンチケット引き当てた人の勝ち。 割と人気のある「イスタンブール」の原型みたいなゲーム。そこに射幸性が追加されてるわけだから、もう面白くないわけがない。ゲームとしてはこの日一番の出来。私はそんなに「イスタンブール」好きなわけではないが、これは面白かった。場所やカードの効果が派手で、割とあっという間にチョコが尽きるのもいいね。むしろこれの日本語版を出すべきだが、版権ものだと難しいかな。
2024.02.12
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定例会。ssk、carroll、私の3人。●アーク・ノヴァ 新たなる方舟 詳しくはこちら↓ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]:アーク・ノヴァ(Ark Nova)新たなる方舟 日本語版【ボドゲ紹介】|2021スカウトアクション1位の注目作!噂のキメラなボドゲは繊細でこまやかな調和を成し遂げた、まさに新しい方舟だった件。 面白いらしいが4人だと長いという評判を聞き、発売から随分長いあいだ積まれていたこれを。結論から言うと、この日はこれ1回やっただけで終わったので、まあ長考する人間ばかりいるメンツだと確かに初回4人は避けた方がいいかもしれないw なんだかSFっぽいタイトルだが、中身は現実世界の現代を舞台に、それぞれ動物園を作っていきましょうというゲーム。一般客からの人気を表す訴求点と、動物の保全にどれだけ貢献したかを表す保全点の2つをおおむねバランスよく獲得していき、同じ得点トラックの両端から2個の得点マーカーを進めていく。もう1つ、評判点というのもあるが、これは動物園とその周辺界隈での専門的な評価を表している。これは獲得できるカードの範囲に関わってくるが、厳密には“点”ではなくパラメーターだ。 誰かの得点マーカー2個が交差したらゲーム終了。そのあと最終得点計算でおまけの保全点をもらって、得点マーカーの差がでかいプレイヤーの勝ち(2版では訴求点と保全点の位置による得点を合計して高いプレイヤーの勝ち)。 当然何も分からないので、拡張でカードの水増しはしたが、プレイヤーボードは全員同じで、最初に囲い地と売店もついてくるマップAにした。アクションカードも基本のみ。 最初のディスプレイで、山札のすぐ横に「誰かが研究アイコン出したら2金」カード(名前忘れた)があったので、それに噛みついて資金繰りの足しにした(つもりになった。実際には科学アイコンそんなにいっぱいはないので超苦しかったw)。そのあとはふれあい動物を狙って取りにいき、狙ってなかったけど水族館も建てて海の生物も取った。sskは建設重視で売店をいっぱい建ててた。carrollは何してたかなー。忘れた。 まー初回にしてもプレイがぶれすぎてダメダメだったw 大学取りにいくのが遅れて2回くらい休憩でカード捨てる羽目になったし、そもそも資金繰りが厳しくて他に何もできず、、レベル1で後援者アクションを2回くらいやってた。保全計画への参加も後手後手でいいとこなかったなw 最終得点計算後にぎりぎり交差したものの、トリガーを引いたsskが勝った。 最終盤面と取ったカードたち。盤面は空っぽの大型鳥類館が悲しすぎるし、特殊建物タイル置けるカード2枚も取ったのにどっちも置けなかったのはさすがにアホすぎたw 確かに面白い。さすがに初回はカードテキストと用語の確認で時間かかるけど、これこそ慣れれば時間短縮できるゲームの典型だろう。残念ながら動物園というテーマがメンバーにはそれほど強く刺さらなかったようだが、できればメンツを入れ替えつつ3人戦を何度かやって、全員が経験者になったら4人戦とかアクションカードドラフトとかユニックプレイヤーボードとかでプレイしたいね。
2024.02.10
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「GMTの政治ゲーを持ってきてもらうからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●Prime Minister 詳しくはこちら↓Their Finest Hour -歴史・ミリタリー・ウォーゲーム/歴史ゲーム -:「PRIME MINISTER」(GMT Games)をプレイする さっそく旅団長さん持ち込みの本命から。ルール量が多いので、事前に簡単な和訳をそれぞれ読んでおいて、理解の摺り合わせだけして即プレイした。 19世紀イギリスの議会が舞台で、プレイヤーは保守党党首、保守党の下っ端、自由党党首、自由党の下っ端になって法案を提議したり支持基盤に働きかけたり女王にゴマ擦ったりする。 得点は政党ごとの2種類しかなく、協力しているうちはすべての得点が両方の政党に入る。つまりまったく差がつかない。どこかで袂を分かったときに初めて別々に得点を記録するようになるが、基本的に与党の方が野党よりたくさん点を取れる。それでは座して死を待つばかりなので、野党は当然与党になろうとする。 与党が100点取ったらゲーム終了だが、勝つのはその時点で首相(つまり与党党首)になってるプレイヤーだけ。なのでタイミングを見計らって、与党の下っ端も下克上を狙わなければならない。 ルールを読んだ限りだと面白いところもありそうだったが、実際にはかなり退屈なゲームだった。まず序盤は、野党はそもそも与党になれるだけの力を持っていないので、与党と協力しない理由がない。与党は与党で、野党を切り離しても自分たちだけに有利な法案を通せる力がないので、切り離す理由がない。なのでしばらくはひたすら仲良く法案を通していき、まったく得点差がつかないラウンドがずーっと続く。 中盤はそれぞれ単独で戦える力がつくので、ようやくちょっと面白くなる。しかしそのあとの終盤は、もうどうやっても大勢が覆らない状態になり、プレイする意味さえなくなるw いろいろと練れていないところはあるが、政権を奪ったり、下っ端が投手になろうとしたりするためのチャレンジを行ったあと、負けた方はチャレンジに必要な影響力をすべて失って初期値に戻るというルールが一番の害悪だと思う。この値は基本的にラウンドごとに1ずつしかたまらないのに、再チャレンジして政権や地位を奪い返すためには7~10ラウンドくらいかかるのだw 相手が法案を通すのに失敗すればもう少し早まるが、それでも終盤にチャレンジに負けるともうその時点で脱落決定なのはいただけない。 この日は最も勝利に遠いと思われた野党の下っ端である一味さんが最後に成り上がって首相となって勝利した。今回は初回からこうなったが、プレイヤーが慣れてくると相手の再チャレンジを受けにくいタイミング(つまり終盤)でしかチャレンジしなくなるだろうから、必ずこの形になるんじゃないかな。 見栄えもテーマもいいだけに惜しい。BGGではそれなりの評価を得ているが、コメントを見てみるとソロプレイをしただけの人たちがこぞって高得点をつけているようだ。1~4人用になってるが、多人数向けではないのかもね。●Unlock! Legendary Adbentures: Action Story 旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。日本語版が出ないのにしびれを切らして英語版を買った「アンロック!」シリーズ。今回は難易度1の1本目をプレイした。 世紀末の荒野みたいなところで、女泥棒のステラが高価な宝石を盗み、バギーで逃走している。君は自慢のロードレーサーで彼女を追跡して捕まえようとしているところだ。しかしこの世界、何かがおかしい。もしかするとこれって……? というお話。 例によって詳しくは話せないが、このシナリオはなかなかよかった。謎は難易度1なのでそこそこ簡単だが、いくつか歯ごたえのあるものもあったし、何よりストーリーがちょっと凝ってて面白かった。こういうのでいいんだよこういうので。
2024.02.06
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定例会。ssk、まるみ屋、私の3人。●イーオンズ・エンド 前回のプレイ記録はこちら。 積みゲーが山ほどあるのに、なぜかこれをチョイス。拡張でキャラも敵も増えたからね、ちかたないね。 サプライを適当に選んで、敵は難易度4くらいから順番に3回か4回くらい連続でプレイした。 初戦。 第2戦。 第3戦。もう1回やった気がする。 で、全部楽勝。「イーオンズ・エンド:レガシー」で手分けの仕方やこのゲーム独特のデック構築の仕方(何をどのタイミングでどれだけ買うか)に慣れてたということもあるが、何より3人戦だということが大きかった。 プレイ人数にかかわらず、ラウンドごとにネメシスの手番が2回、プレイヤーの手番が4回あるので、3人戦の場合に限りワイルド手番カードが1枚使われる。これがもう圧倒的に便利すぎるw 何しろ引かれたタイミングで、最もやるべきことを最もうまくやれるプレイヤーを指名できるわけだからね。特に最終戦では、私のキャラが「手番ごとに10マナ生んで全部チャージに回し、それを使ってネメシスとミニオンによるありとあらゆるダメージを無効化できる」というぶっ壊れ構築に成功してしまったので、ネメシスの手番が2回連続で来ない限りいっさい危険のないヌルゲーになってしまった。 BGGでは2人ベストとなってるようだが、一番難易度が高くなるのは4人戦だと思う。歯ごたえが欲しいなら4人でやるべきだね。●フラインゴブリン そのあと余った時間でこれ。2021年のオーストリアゲーム賞を取ったというデクスタリティーゲームだが、現時点で個別の紹介/感想記事がネットに上がってない時点でお察しであるw ゴブリン駒を投石機(シーソーみたいなやつ)に乗せて、中央にあるお城めがけて打ち出す。城の中で落ちた区画に応じてお金やダイヤを得たり、逆にお金を失ったりする。塔のてっぺんにいる王様を打ち落とすと、それ以降に中央の塔に落ちたゴブリンから得られる利益が増える。 獲得したお金でゴブリンを増やしたり、勝利条件の1つであるトーテムを建設したりする。ダイヤを規定数獲得するか、トーテムを完全に建設する(そしてその手番終了時まで崩されずにいる)かしたら勝ち。 この手の何かを放りこむ系でクスタリティーゲームは、やり始めはまあどれをやっても面白いのだが、あっという間に飽きる。成功率の調整が難しいからだ。体感で失敗7割、成功3割くらいで狙ったところに放りこめればいいが、実際には相当練習しないとそうはならないだろう。そうなると単にひたすら放りこんで当たりマスに飛びこむのを待つだけという運ゲーになりがちだ。 対象年齢が低めのゲームなので、そもそも我々みたいなのが対象ではないのだ。小さい子供ならずっと楽しめるかもしれない(それにしては1プレイがちと長い気もするが)。ゲームが悪いのではなく、買った我々が悪いのだw
2024.01.27
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「雑誌の付録みたいなゲームが評判いいからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●フランス革命1789 詳しくはこちら↓Their Finest Hour -歴史・ミリタリー・ウォーゲーム/歴史ゲーム -:「フランス革命 1789」(ゲームジャーナル)をプレイする 本命のこれから。主にウォーゲームとその周辺の話題を扱う雑誌「ゲームジャーナル」89号の付録。と言っても常にゲームがついており、1冊税込み4000円弱するので、記事半分ゲーム半分といったところだ。私は詳しくないが、ゲームは当たり外れの幅が大きいようなので、記事目当てならともかくゲーム目当てで定期購読は博打みたいなものらしいw タイトル通り、フランス革命からゲームが始まって、5ラウンドにわたってそのときの政治体制に応じたアクションを打ち、得点を得ていく。プレイヤーは神様的視点に立っているので、マリー・アントワネットとロベスピエールを同時に担当したりするw 政治体制は6種類あり、投票によってどの政治体制になるかが決まる。とはいえ、どの体制にでも投票できるわけではなく、現在の体制によって選択肢が制限される。絶対王政からいきなり共産主義になったりはしないということだ。 毎ラウンド開始時に人物カードを競り落とし、それらを使って特殊アクションや共通アクションを打っていく。当然、自分の人物カードから得点を得られる政治体制にしたいのだが、システム的な圧力があるので、さすがに共和制まではほぼオートで変わっていく。どのラウンドでどの人物を競り落とし、どの政治体制を目指していくかがキモになる。 私は1ラウンド目にマリー・アントワネットを落札したが、こいつが基本的に何もできず、絶対王政ならたくさん点がもらえるというだけ。革命が起こって立憲君主制になるといっさい役に立たなくなるw なのでせめて2ラウンドくらいは絶対王政でいきたかったが、歴史の運命力によってそのもくろみは崩れ去った。まあ2ラウンド目の人物は立憲君主制で点になる奴らばかりなので当然であるw その後、他プレイヤーから人物をかっぱらってこれる人物(名前忘れた)を競り落としたものの、脅威と見なされて能力を発動させる間もなく投獄された(投獄されると使えなくなる)。この人物が目立ったために一味さんが持ってたダントン(マップ上で空いてるエリアを支配できるというぶっ壊れカード)が見過ごされ、気がついたら手に負えない事態に。 このままでは座して敗北を待つばかりなので、逆張りで絶対王政なら点になるカードと投票に強いカード(どちらもどの人物だったか忘れた)を獲得。体制が寡頭制まで進むとどの体制にでも投票できるようになるので、一気に王政復古を目指した……が、さすがに他の誰もそれを望まない状況でそううまくいくはずもなく。最終的には(確か)共和制になってゲーム終了。カードからではなくフランスの支配から大量得点を得た一味さんの勝利となった。 確かになかなか面白い。地域を支配するには、普通は戦闘で勝たないといけないのだが、この戦闘で引く戦力チットの振れ幅が大きくてほぼ運ゲーなのが少々気になる。そこを除けば、あとは明確な強キャラを事前に把握しておけば最初からしっかりしたゲームを楽しめるだろう。把握してなかったらパーティーゲームに近いが、それもまたよしw●謎解きミステリーボックス(PURPLE) 写真取り損なったので公式サイトから拝借。 ちょっと余った時間でダイソーの謎解きゲー。これで全部プレイしたかな。 このシリーズの謎は、ツイッターなんかでよく遊ばれてるひらめきが必要なタイプの謎なので、思いつかないときは一生思いつかない。駄目なときは早めに諦めてヒント見た方がいい。 6箱全部プレイしてどれも大なり小なりよかったが、この紫の最終問題はどうかな……100点満点でいったら60点くらいの謎だと思う。まあでも、どれも百均で売るにはもったいないレベルの出来なのは間違いない。謎解き好きなら充分元は取れるので全部やるのがオススメ。旅団長さんが帰られたあと、3人でスイッチの「マドリカ不動産2」やって終わり。残すは最終問題だけとなったが(隠し問題もあるようだが)、これ想定プレイ時間が150分なのでやるタイミングが難しいなw
2024.01.16
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●クーパー・アイランド 詳しくはこちら↓ニコボド:【ゲーム紹介】クーパー・アイランド|航海をして島を探索するワーカープレイスメントゲーム! ワーカー2個から始まるワープレ。大航海時代に犬のクーパーが発見したことからクーパー島と名付けられた島に入植して建物建てたり彫像作ったり小舟を出したり貿易したりする。他人が踏んでるアクションを実行するには追加コストがかかる系。 彫像は比較的安価だが実入りが少ない。建物は高コストだが特殊能力がもらえたりする。小舟は収入を増やす(が、コストに見合ってるかは判断が難しい)。貿易すると木箱が手に入り、強力なフリーアクションが打てるようになる(が、コストが馬鹿高い)。これらを同じもの2つ実行するとワーカーが増えるので、序盤はそれを目指すことになる。たった5ラウンドプレイしていっぱい点取った人の勝ち。 プレイ時間60-120分となってるが、ゲーム開始して最初のタイル配置の時点ですぐ分かったね。「あ、こりゃ今日は一日がかりでこのゲーム屋って終わりだわ」ってw とにかく1手が重い。と言うかアクションフェイズの1手も確かに重いんだが、各ラウンド開始時にタイルを置いてどの資源をどれだけ得られるようにするかを決めるのが無茶苦茶重い! 何しろ5ラウンド、多くて17手番しかないので、一度でも「あのアクション打ちたいけど必要な資源がない」という状況になったら致命的なのだ。 この日は私がスタートプレイヤーで彫像ルートに。まるみ屋は木箱、sskは小舟、carrollが建物だったかな。別に序盤の狙いがかぶってもちょっと資源を払うか失点するだけなので問題ない気もしたが(必要な資源が不足すると致命的なので払わないに越したことはないが、倉庫が狭いので資源全体としては余ることもある)、きれいに分かれた。そして私は普通に2ラウンド目で資源管理に失敗し、ワーカー増員計画があっという間に崩れたw 諦めなかったけどここでゲーム終了w 後半になるにつれてワーカーもフリーアクションも増えるので時間がどんどんかかるように思えるが、手数が増えるということは1手のミスの重みが少なくなるということなので、むしろ逆に加速した。繰り返すが、とにかく序盤が重すぎて時間がかかってもうへとへとになるw 最終盤面。私の島はすっかすか、ボートも大して進んでおらず、いいとこなし。島をほぼ埋め尽くしたまるみ屋が圧勝した。激重のコストを支払えさえすればフリーアクションが打てる小箱ルートが強いわね。建物は当たり外れがあるので難しそう。 面白い。面白いが……さすがに1ミス即死なのに長時間かかるのはきつい(多分にメンツのせいでもあるが)。特に、再序盤で必要な資源を生むために必要なタイルを得られないとそれで終わりなんじゃないか? リカバリーできるんだろうか。同じ方向性ならすぐやり直せる「サポテカ」の方が(システムは全然違うが)好みかな。
2024.01.13
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前年のシュピール直後から今年のシュピール直前までの「ゲーム年度」で印象に残ったゲームから10タイトルを選んだ。今年度私が初めてプレイしたゲームから選んでいるので新作とは限らないし、プレイした順に挙げているだけで順位付けなどはしていない。 過去の記事はこちら。2012ゲーム年度 私的ボードゲームベスト10 その1 その22013ゲーム年度 私的ボードゲーム十選2014ゲーム年度 私的ボードゲーム十選2015ゲーム年度 私的ボードゲーム十選2016ゲーム年度 私的ボードゲーム十選2017ゲーム年度 私的ボードゲーム十選2018ゲーム年度 私的ボードゲーム十選2019ゲーム年度 私的ボードゲーム十選2020-2021ゲーム年度 私的ボードゲーム七選2022ゲーム年度 私的ボードゲーム十選●ビヨンド・ザ・サン テックツリーが嫌いなボードゲーマーなんかいません!!!!! その上、おまけで艦隊戦ができるならなおさらだ。普通この手のゲームなら惑星での陣取りが主、技術開発が従だろうけど、このゲームは逆だ。ボードの大きさからもそれが分かるようになってる。ここを分からずに序盤から陣取りばかりにかまけているとひどい目に遭うぞw 豪華だが使い勝手の悪いコンポーネントや、いったん最後まで読まないと分からない書き方になっているルールブックなど、いくつか小さな瑕疵はあるが、それを補ってあまりあるポテンシャルを持ってる。拡張「新時代の指導者たち」も出たことだし、またプレイしたいものだ。●キャット・イン・ザ・ボックス 革新的トリテ枠。色を自分で決められるとか天才の発想。ボイドも自由自在だ。一応得点勝負をすることになっており、得点獲得手段もいくつかあるが、そのへんを全部無視して「出せなくなったら負け」という単純なルールにして繰り返しプレイするだけでも面白い。2022年のゴールデンギーク賞の2部門で受賞してるが、今年の10月にドイツで出版された(はず)。次のSdJ狙えるんじゃないか? 時期的に難しいか? 普段は賞レースに興味ないが、これが獲ってくれたら少しはSdJ見直すわw●トリックレイダース 革新的トリテ枠その2兼同人枠。ゲーム開始前にリードするカードとフォローするカードを分ける! しかもリードするカードは公開! まあほんとによくこんなの思いつくなー。「キャット・イン・ザ・ボックス」もそうだが、「出せなくなって終わる」系ゲームは終盤につれて緊張感が増してドキドキするのがたまらないねw こちらはまだ同人の枠を超えておらず、広く流通していないと思われるので、どこかのパブリッシャーがすくい上げて豪華アートワークで大々的に売り出して欲しい。今のトリテブームならきっといけるよ。●Clash of Decks 2人ゲー枠。おフランスで厚紙1枚に印刷されてプレイヤーが自分で切り取らなきゃいけないゲームとして出版され、その後も毎月拡張が発表され、今では地元に専門店ができるまでに成長し、世界中に格安で(さらには無料で)提供されてるという、まさにフランスの同人立志伝みたいなゲーム。 2人のプレイヤーが横並びで座った方がプレイしやすいという、なんだかカップル向けのゲームだが、中身はしっかりしたデック構築戦略ゲームだ。ファンタジーテーマでイラストが全部ユニークなのも私好み。アイコンが完全にフレーバーに寄ってて、そのデザインからは効果を想像できないのが玉に瑕で、拡張を追加するたびにサマリーを手放せなくなるのが問題だが、それも全部覚えてしまうまでの我慢だ。膨大なカードプールから輝かしいコンボを見つけるのもいいし、特定のセットだけ使ってフィーチャーされてる能力を存分に行かすのもいい。マナもヒットポイントも手札で管理するというアイディアも独特だ。 もともと安いが、馬鹿みたいな値引率のセールをしょっちゅうやってる。あまりに安くてスリーブに入れるのをためらうくらいなので、海外通販ができる人はみんな1セット買って損はない。基本セットだけなら常に(ただし初回限定で)送料無料だしね。●Mindbug: First Contact もう1つの2人カードゲーム。4人のデザイナーのうち1人があの「マジック・ザ・ギャザリング」のリチャード・ガーフィールドなので安心だ……天下のクソゲー「ゴォ~スト!」のことは一生忘れないけどなw カードプールもデックの枚数も異常に少ないM:tG。この少ないカードに「カードを出した手番では攻撃できず、攻撃した手番ではカードを出せない」「ゲーム中2回まで、相手がプレイしたカードを奪える」という2つのルールを足しただけで、まったく別の面白いゲームに仕上げてるのは見事と言うほかない。 こちらも2つの独立拡張、「Mindbug: Beyond Eternity」と「Mindbug: Beyond Evolution」が出てる(予定)。単独でも遊べるし混ぜても遊べる。追うなら今だ!●Skylands 国産同人からの出世作。ここ10年くらいのクイーンに拾われたのがいいことか悪いことかは分からないが……できれば国内パブリッシャーの目にとまって欲しかった。 「カルカソンヌ」的なタイル配置に、「プエルトリコ」式のアクション選択&フォロー。考え抜かれていると思われる細部のルール。1手たりとも手なりで打つことは許されない重さと、ちょうどよいプレイ時間。ちょっと悪いところは見当たらない……ゲーム自体にはね。アートワークがなー。いや、コンポーネントの方にはそんなに不満はないんだけど、箱絵のキャッチーさが足りなさすぎる。個人の好みと言ってしまえばそれまでだが、緑の肌のよく分からない人種に惹かれる人ってそんなにいないと思うよw 繰り返しになるが、今からでも国内パブリッシャーから受けのいいアートで出し直して欲しい。●御仏の殺人 謎解き/推理系はこれ一択。数多ある既存の作品と比べて桁が5つくらい違う圧倒的出来の良さ。小説家がシナリオを書き、謎制作集団が謎作ってるんだからそりゃ最高だよ。特に前者の要素が大きい。餅は餅屋、ミステリーはミステリー書き。この手のゲームのほぼすべてはシナリオにツッコミどころが多すぎて全然没頭できなかったから、この一点だけでもプレイの価値がある。 嬉しいことに次回作も制作中だそうだ。強いて言えば、動画に登場する役者さんが(予算の都合だろうが)ちょっと棒演技なことと、プレイ環境によっては途中でプレイできなくなるのに、ネタバレを考えると注意喚起もできないことが気になったので、そこだけ解決してくれれば100点中120点だ。●La Famiglia: The Great Mafia War 4人専用ペア戦ゲーという、あまりにもプレイ人数が限定的なゲーム。「マグナストーム」っぽい(と言ってもマイナーで誰も知らない)アクション選択システムに、世間のトレンドを完全に無視したガチンコ殴り合いテーマ。何しろマフィアだからね。序盤にNPCをぶっ殺したら、あとはプレイヤー同士でぶっ殺し合うしかないけどマフィアだからちかたないねw ブラインドでのアクションプロットも、個人能力のユニークさと絡み合ってて面白い。戦闘のじゃんけん処理だけが残念なところだが、その分を差し引いても余りある傑作。●Hegemony: Lead Your Class to Victory 各プレイヤーが全然違うことをするゲーム枠。主に「COIN」シリーズと「ルート」シリーズしかなかった枠だが、ここに颯爽と飛びこんできて話題をかっさらった期待の新星。国際政治学の学士号と修士号を持つデザイナーが作ったということで、随所にリアルな政治・国際経済の要素が(もちろんかなり単純化されて)落とし込まれている。 この手のゲームは現実のシミュレートに偏りすぎると完全な駄作になりがちだが(シエラマドレのゲーム全般とかな)、このゲームはリアルさと面白さのバランスが非常にうまく取れている。 数回やっただけでは特定の陣営が弱い(または強い)ように感じるかもしれないが、BGGでは4陣営すべてについて「この陣営強すぎるんじゃね? バランスぶっ壊れてるだろw」スレが立ってるので、きっと実際にはバランスが取れてるんだろう。戦闘以外の強いインタラクションを求めるヘビーゲーマーにお勧めだ。●The Barracks Emperors ちょっと他にないゲーム。お勧めかと言われると難しいし、よくできてるかと言われても正直よく分からない。だがかなり面白いのは間違いない。どこに何を置いても自分だけ得をすることはめったになく、1手1手で損得勘定をしっかりしなきゃいけないから気が抜けない。昨日利用した蛮族が今日は自分の敵になるなど日常茶飯事だw単体でもゲームになるシステムだが、もう少しシェイプアップして他のゲームのシステムの一部にしてもいけそうな気がする。私はゲーム作ったことないけど、なんだかゲームデザイナーに一度はプレイしてもらいたいようなゲームだ。ただし、デザイナー本人が言ってるような“トリテ”では断じてないw 今年度もイケてないゲームはあるにはあったが、さすがに最底辺のゲームをだいぶこなした今となっては「つまんねーけどアレよりはましだな……」となってしまうので印象に残るようなものは少なかった。それでも本当にどうしようもないのもあったし、最高の謎解きゲーをやったおかげで他の謎解きゲーの評価が辛めになった。以下はそんなボードゲームゴールデンラズベリー賞。もっとがんばりましょう。謎とき探偵 デューク&エルウィンUnsolved Case Files:Harmony AshcroftElixirカタン:宇宙開拓者Aegean Seaスカイホープ:最後の飛行 今年も相変わらず定例会に参加してくれているメンバーに感謝を。来年度は前半に「チケット・トゥ・ライド・レガシー」を終わらせましょう。もうこれで来年度の1枠は決まりです。 自分では買わないし存在に気づきすらしないであろうダイソーゲー、クラファンゲーなどを遊ばせてくれた旅団長さん、一味さん、いたるさんに感謝を。「ボドゲはやらなきゃ分からない」ので、今後もいろいろ遊ばせてください。でもシエラマドレは勘弁な。私も日本未流通の「アンロック!」シリーズや他の謎解きゲーを買ったのでやりましょう。 和訳を多数採用していただいたホビージャパン様、テンデイズゲームズ様、数寄ゲームズ様、Engames様、ケンビル様に感謝を。旧正月という悪魔のせいで繁忙期にはえらいことになりがちですが、新しいご依頼はいつでもウェルカムなのでお気軽にご連絡ください。よほど締め切りまで間がないか、他の案件で手一杯のときを除いて、仕事であればくにちあだろうがシエラマドレだろうがどんなご依頼でもだいたい承ります。 「艦これ」の高難度イベントで(正確にはその翌月に復活したクォータリー任務をやらなきゃいけないという義務感で)心が折れ、ついに引退となりました。しばらくは「トルネコ」と「シレン」シリーズをやってましたが、今は完全に余暇をもてあましてるので、またぼちぼち趣味の翻訳も進めていきたいと思います。まあ来年1月には「シレン6」が出るのでそれまでのあいだですが(短い)。 トレンドは……なんですかね、軽量級と重量級の二極化でしたっけ? 全然そんな感じしませんが。古き良きドイツゲームを望む声もあるようですが、いざそういうのを復刻して出しても全然売れてないんじゃないですかね。昔Z-MAN Gamesもやってましたが途中でコケましたし、結局新作を扱うしかないと思います。消費者はその中から自分に合ったものを選んでいけばいいんじゃないでしょうか。 来年は円がもうちょっと高くなってくれますように。そしてまた10作選べるくらい無事に過ごせて、面白いボードゲームをたくさんプレイできますように。
2023.12.25
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●アルティメットレールロード:アジアンレールロード 基本の「ロシアンレールロード」についてはこちら↓ライフハック アナライザ:玄人向けワーカープレイスメント系ボードゲーム『ロシアンレールロード』 「アジアンレールロード」の追加・変更ルールはこちら↓くろまるのゲーム旅:[ボードゲーム] アルティメット・レールロードの拡張ルール紹介! sskの希望によりこれ。「アルティメットレールロード」で追加された「アジアンレールロード」に石炭拡張を添えて。ssk、私、carroll、まるみ屋の順でスタート。私の初期ボーナスは無色線路+1スペースで北京-包頭線を進めて緑線路にアクセス。 sskが初手で技師タイルを取らなかったので私がゲット(無色線路を1スペース進めて5点得る)。みんなこのゲームやるの数年ぶりで定石を忘れてて、序盤からガンガン機関車を(1人だけ工場戦術を取ったcarrollは工場を)取りにいった……前日に復習してた私以外はなw 序盤の得点は鼻くそだということを思いだしてたので、最初に東京-京都線でワーカー取りに行き、次にソウル-ウラジオストック線でアイディアトークン取りにいった。 ワーカー増やすのを優先したのでアイディアは3番手となり、黒ワーカーと9列車は取られたので技師をゲット。6列車になってから列車/工場アクションスペース競争に参入し、東京-京都線に置いてソウル-ウラジオストック線の工事現場を開放。ここに列車を2枚置いて2枚目のアイディア獲得して東京-大阪タイル配置。線路駒も進めて銀駒にアクセス。 北京-包頭線も進めて茶色駒にアクセス。東京-大阪線で最終マスに到達して金駒にアクセス。途中でスタートプレイヤーになって3枚目の技師タイルも取ってトップボーナスを確定させて、あとは金駒をできるだけ進めて(×2タイルも全部置いて)ぎりぎり勝利。 最終得点。私が青で1位、sskが緑で2位。やや離れてcarrollが赤で3位。珍しくまるみ屋の黄は周回遅れで4位となった。どこかで1手間違ってれば負けてた。 「追加要素は強い」の法則で、まるみ屋を除く3人が東京-大阪タイルを置いてこの結果なので、やはりどこかのタイミングであれを置くのは必須だと思う。金線路へのアクセスが楽すぎるし、ちゃんとやれば鍵が2本もらえるのもでかい。キエフ勲章置かなくても20点ついてくるので、これを選ばない理由がない。2枚目か3枚目のアイディアで置くのがよさそうだ。 ソウル-ウラジオストック線の銀線路+列車で20点もでかい。金線路を(×2を利用して)最大に活用できるのは北京-包頭線なので、ここで銀線路をスペース5まで進めたら、あとはソウル-ウラジオストック線のスペース7を目指した方がいいだろう(もちろん、そのあとはまた金線路を進めるためにソウル-ウラジオストック線で進めてもいいし、そもそもこっちで銀線路を進めてるメリットを生かして金線路もこっちで進めてもいいだろう)。この路線に×2トークンが1枚もなくてもトータルで儲かるはず。これを取りにいかなかったため、取りにいったsskにかなり差を詰められる羽目になった。 逆に北京-包頭線の価値はシベリア鉄道に比べると下がったかなー。上記の通り金線路の最大活用を目指すならそこまでは必要だが、無色線路をあまり先に延ばす必要はなくなった感じ。 工場は共通ボードになったので、やはり工場特化戦術は難しそう。結局線路戦術の他の3人も最終的にはほぼ最終マスに到達してたので、最速で進めても得点差で逃げ切りは無理だろう。 みんなで線路も工場もまんべんなくやりつつ、コンボを楽しむ拡張かな。悪くはないが、コンボは気持ちいいというよりめんどくさいし、工場も個人持ちの方が悩みどころが多くて面白いと思う。そもそも得点計算がめんどくさくてミスりやすいところがあんまり好きじゃないので当分やることもないだろうが、やるならロシアかドイツかアメリカかね。●アンロック! ミシックアドベンチャー:ノーサイド教授の動物乗り移り銃 写真なし。 当然、もう残り時間も少なくなってきたのでインスト不要のこれをやって今年はお開き。「アンロック!」シリーズでもハズレなし(多少理不尽でもそういうものだと納得できる世界設定だから)のノーサイド教授のお話。 動物乗り移り銃を発明した天才ノーサイド教授。さっそく試してみたが、操作方法を誤って元の体に戻れなくなっちゃった! 何とかするには用意しておいた予備バッテリーを持ってくるしかない! でも動物になっちゃった今の体では部屋の外に出るのも一苦労! いったいぜんたいどうなっちゃうの~! というストーリー。頭はいいがバカだなw 引っかけ問題に引っかかったり明後日の方向に悩んだりしてヒントを見たりしつつ、ぎりぎり時間内に★3つでクリア。ペナルティーボタン押しまくったからこんなもんだろうw
2023.12.23
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「随分待たされた『トータル・ドミネーション』が届いたからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●Total Domination 詳しくはこちら↓(リメイク元の「ミニミニ世界大戦」の紹介)とりあえず日々ボードゲーム:自宅ゲーム会178 後半の前半 ミニミニ世界大戦 本命のこれから。台湾のFormosa Force Gamesから出ている「ミニミニ世界大戦」のリメイク。非常に抽象化された世界地図と簡単なルールで第二次世界大戦を再現する戦略級ウォーゲーム。今回はいたるさんがソ連、旅団長さんがイギリス、一味さんがドイツ、私が日本を担当した。 ラウンドごとに指定された枚数のカードをドラフトして、手番ごとに1枚プレイする。使い方は「カードのアクションポイントを使って、それでできることを好きなだけする」「カードを手元に伏せて、次ラウンドから適用される技術にする」「カード下段の特殊効果を使う」のどれか。できるアクションはユニットを生んだり移動させたり殴ったり。ペア戦なので、どちらかが規定得点を獲得してラウンドを終了したらそのチームの勝ち。どちらも勝たなかったら最大ラウンドまでやって得点多いチームの勝ち。 戦闘の処理が、隣接マスから規定のアクションポイントを払うだけなので非常に簡単。ユニットの種類とか防御力とか攻撃力とかいっさいない。戦車(っぽいもの)で航空機や軍艦を落とすことも普通にできるw 技術の開発がラウンドごとに1つまでに制限されてるので、まあそれだけ強力で重要かな。自国のユニット内訳や周辺地理に応じた初期技術を序盤に開発しないと厳しい印象。私は1ラウンド目に技術を開発せず、2ラウンド目に「諜報」を開発して他プレイヤーの手札を見たり交換させたりしたが、やはり決定力に欠けた。3ラウンド目から攻撃や移動がしやすくなる技術を開発して楽になったが、全8ラウンドくらいしかないので、ちょっとの遅れが相当響くと見ていいだろう。 そんな感じで、私は日本からあんまり外に出られなかったが、一味さん率いるドイツが効率よく技術を開発し、我慢の効いたパス(カードを1枚次ラウンドに持ち越せる)もあってソ連軍を完全に壊滅させてた。マジで盤上からユニット一掃してたからねw おかげで、普通はどの国も2正面戦争に苦慮するはずなのだが、イギリスだけを相手にすればよくなった。その強力な海軍力に後手後手に回ったものの、さすがに1対1なら一方的にやられることもなく、戦線を維持しながら得点源を押さえて枢軸側勝利(連合側の投了)となった。 まあまあ面白いが、複雑なウォーゲームを敬遠しがちなプレイヤーにとってもちょっと簡単すぎるかなー。その分を見映えで補ってくれるとよかったんだが、余分に金払うとついてくるフィギュアの出来が悪すぎてそこも期待できない。また、よりによってボードにエラッタがあったり、ダブルレイヤーのプレイヤーボードは駒の大きさがあってなくてスペース内でがたつくとか、ゲーム外のところでケチがついている。いろいろと追加要素もあるものの、高い金払ってこれを買うくらいなら元の「ミニミニ世界大戦」でいいんじゃないかな。●アンロック! ゲームアドベンチャー:パンデミック 旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。英語版。 他の2つ(「チケット・トゥ・ライド」と「ミステリウム」)には独自のストーリーがついてたが、こちらは「世界に数種類の疫病が蔓延してるので頑張ってワクチンを作れ!」という元ゲーとほぼ同じ前振りだけでスタート……したが、最初の謎が分からなくて20分ほどスタック。原因はアプリの使い方が分かっていなかったという愚かさw いやでも一見して分かりにくいんだよ! スクロールできるならスクロールできるって分かるようにしといてくれw あとはだいたい何とかなったが、難易度3なので(このシリーズの常で)やや理不尽な要エスパーな謎もあり、老眼には厳しい謎もありで大変だった。その上英語だともう解読するだけで難易度倍だ。まあエスパー謎は謎解きエキスパートなら解けるのかもしれないが、老眼謎はほんとに勘弁して欲しい。見にくさだけで難易度調整するんじゃねーw●アンロック! ショートアドベンチャー:オクトパスの謎 最後にこれ。カード枚数が30枚前後の短い「アンロック!」シリーズ。英語版。 伝説の海賊“オクトパス”の足跡を追い、ついに彼の財宝が入った宝箱を発見した! しかし宝箱は呪われていた! 安全に開けるために呪いを解こう! というお話。 今英語版で発売されてるショートアドベンチャーの中で唯一の難易度3なのだが、もうめちゃめちゃむずいw そしてこれも当然、英語であるがゆえに難易度が激化してる。日本語なら不自然な単語が出てくれば「これが何かの謎なのかな?」と思うけど、英語だと「ググっても出てこないけど、何か難しい単語か造語なんだろうな」くらいでスルーしちゃうからなw ショートとはいえなかなか歯ごたえがあった。日本語になってさえいれば、どの謎も充分に納得できる(でも自力ではたぶん解けない)出来だったと思うよ。ショートアドベンチャーの残りの5本は難易度1か2なので、これよりは簡単だから楽勝だな(フラグ)。
2023.12.19
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「もう完全に『ワイマール』理解したけど5-6ラウンド用の時系列カード見たことないからもう1回やろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●ワイマール:民主主義の戦い(火山での舞踏) 前回のプレイ記録はこちら。 さっそくメインのこれ。未だナチの脅威を味わったことがないので、ラウンド5から始まる終盤シナリオをプレイした。今回はいたるさんが中央党、旅団長さんがKPD、一味さんがDNVP、私がSPDとなった。 7都市に基盤を持ち、議会でも5議席(2位タイ)を占め、大頭領まで輩出しているDNVPが明らかに有利なので、与党はまずその勢力を削がなければならない。 しかし2ラウンド持ちこたえればゲーム終了で、その際には得点勝負となるにもかかわらず、どの政党も1点も持たずにゲームが始まる。このシナリオでは最後の組閣後に与党であれば+3点なので、議席は何としても確保したいし、それまでに得点も稼ぎたい。 そして何より、最初からナチトラックに駒が1個置かれている上、5-6ラウンド用の時系列カードにはナチトラックに“必ず”駒が置かれるカードが2枚と、ナチトラックに駒を置くかドイツがめちゃめちゃになるかの2択を強いるカードが1枚入ってる(全部引かれるとは限らないが、2枚は引かれる可能性が圧倒的に高い)。このトラックが埋まってしまえば全員敗北なので、それも避けたいところだ。 引いたら最後の恐ろしいカードたち。数値も(「食料配給券」はましな方だが)低いので完全に外れカードだw また、魂をナチに売り渡せば強力な効果が得られるカードもある。負けそうであってもこれらのカードを使わないという判断を君は下せるかw 上記のカード群をSPDが引いていれば、SPDがこの政策カードをプレイする可能性があるので状況は多少改善されるが、防がれるのは次の1個だけなので、損得を勘定すると使わないことも多そうだ。 この日は与党が「言うて2ラウンド耐えるだけなら楽勝だろ」と楽観視し、得点を稼ぐために外交を急いだのがそもそも失策だった。「ヤング案」と「ローザンヌ会議」でドイツ国ボックスに「暴力的平和」脅威マーカーが2枚置かれてしまうが、ラウンド終了時に自動的に取り除かれるのは1枚だけなのだ。ちゃんと話し合って1ラウンドに1枚ずつクリアしていれば……。 このため、ラウンド5開始時のラウンドカードで置かれた「暗黒の金曜日」、ラウンド5終了時に置くことになった「少数党政府」、あとラウンド5中に何かして置かれた「不安定状態」(これも2枚置かれて1枚しか取り除かれなかった)と合わせて4枚。ラウンド6開始時のラウンドカード「ヤング案反対の請願書」を通されてさらに「暴力的平和」と「不安定状態」が置かれていきなりドイツ崩壊リーチとなったw さすがにこうなると与党に勝ち目はなく、野党2人がそれぞれ得点行動を目指したあと、勝ち確の状態となった一味さんが「政変」アクションでいい目を出し、「不安定状態」をもう1枚追加してゲーム終了となった。さすマル(さすがマルチの申し子の略)。 短期間に3回もプレイしたが、どの回も非常に面白かった。短時間シナリオが用意されてるのはいいが、どちらも2ラウンド(序盤2ラウンドか終盤2ラウンド)というのは逆にちょっと短すぎるので、何とかして3ラウンドシナリオも用意して欲しかったかなー。そしたらまさにちょうどいいマルチになったと思うよ。時間があるならそりゃあフルでやった方が間違いなくいいけどねw●アンロック! ゲームアドベンチャー 続いて私持ち込みのこれ。いずれ日本語版が出ると信じているが、英語版が出てから2年経ってるし、そもそも日本語版が出るときには十中八九私が翻訳するのでプレイできないため輸入した。いったんプレイしておけば翻訳もしやすくなるだろうしな……これ経費で落ちないかなw 「アンロック!」シリーズは、一応2作目からは1つのテーマが決まっており、それに沿ったシナリオが3本入っている。ほとんど分からない程度のテーマだけどw 今作はタイトル通り“ゲーム”がテーマで、何と出版社の垣根を越えて「チケット・トゥ・ライド」「ミステリウム」「パンデミック」をリスペクトしたシナリオになっている。奇しくも日本での取り扱いはすべてホビージャパンだ。安心だなw 今回は1本目の「チケット・トゥ・ライド」と2本目の「ミステリウム」をプレイした。チケライの方は難易度1なので、ほとんど詰まるところもなくクリア。ただ、やはり英語直読みだと見落としが多くなり、そのせいで多少引っかかったところはあった。出来は水準以上と言えるだろう。 ミステリウムの方もよくできてはいた。ただ、環境のせいかゲーム自体の問題か不明だが、一部の謎でアプリの挙動がおかしく、少々苦労した(苦労すれば何とかなったのでバグとかではなく精度の問題)。また、何しろあの「ミステリウム」が元ゲーなので、ミステリウムっぽいところは言語に関係なく難しいわねw これ「ミステリウム」知ってる人はそういうもんだと納得するだろうけど、知らずに純粋な謎解きゲーだと思ってプレイした人は怒るかもなー。まあそこは元ゲーの宣伝だと思って諦めてもらおうw ミステリウムっぽくない部分の謎はよくできてたので、そこはご安心を。
2023.12.05
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定例会。ssk、まるみ屋、hamachi、carroll、私の5人。●チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記Today's MASTERPIECE!! 詳しくはこちら↓ぼどろぐ:チケット・トゥ・ライド・レガシー:西部開拓記 シリーズ初のレガシーシリーズ!ボードゲーム紹介 最近出たばかりの期待のレガシーゲーをさっそくプレイ。みんな大好き(実はこのメンバーは私も含めてあまり好きじゃないが)「チケット・トゥ・ライド」に「パンデミック・レガシー」シリーズのマット・リーコックとロブ・ダヴィオーが参戦してレガシー化! こんなん面白いに決まってる! この日は最初の4ゲームをプレイ。私は翻訳者なので知ってたけど、まあ1回目のゲームが終わったところでテンションブチ上がるよねw こういう最初にガツンと惹きつける作りはほんとに(おそらくロブ・ダヴィオーが)うまい。 「チケット・トゥ・ライド」として見ても、複線や三線が多いので一撃で詰んだりはしづらくなってるんじゃないかな。引き替えに……かどうかは分からないが、路線を確保するだけではいっさい点が入らないので、とにかくチケットを達成することを目指すようになってる。そうは言ってもヌルヌルゲーではなく、キーポイントが単線になってたりするので押さえられて悶絶することもあるw ちょうどいい塩梅に調整されてるんじゃないかな。他のチケライほとんどやったことないから知らんけど。 協力ゲーである「パンデミック・レガシー」とは異なり、こちらは競争ゲーなので“失敗”という概念がなく、12回で必ず終わるのもメンツによっては嬉しいところだろう。パンレガで最大24回プレイというのは、やはり集まりにくい社会人にとってはちょっと敷居が高かったからね。 あまり詳しくは言えないが、敗者には(一時的で相対的な)救済措置があり、勝者にはちょっとした名誉(というか心理的優位というか)が与えられるので、よほどのことがなければ一方的な結果にはならないと思われるところもいい……私は4回プレイして3回ドベだったけどなw まあとにかく傑作ですわ。チケライが好きならマストプレイ。レガシー系が好きならマストプレイ。どっちもそこそこなら、やっぱりマストプレイ。どっちも蛇蝎のごとく気に入らないって人以外はマストプレイだよ。●深海クルー 写真なし。 残った時間をこれでつぶした。もう残りは最終盤の、難易度の数字だけが増えていってシステム的には変わらないシナリオだけになったので、ここで終わりでもいいかなーという気分。あとちょっとだからやってもいいけどね。
2023.11.11
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「『ワイマール』クラスのゲームは1回やっただけじゃ何も分かんねーから何回かやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●ワイマール:民主主義の戦い 前回のプレイ記録はこちら。 前回とは陣営を変えてやりたかったので、いたるさんがKPD、旅団長さんがSPD、一味さんが中央党、私がDNVPとなった。 前回のプレイ経験から得た知見や、見落としていたルール(「外交」論点で勝ったときには外交アクションが打てるだけでなく、任意の旗を追加できる、など)を存分に生かした保守党が危なげなく1ラウンド目を乗り切り、2ラウンド目にもレンテンマルクを導入して国家としては大安定。KPDのユニットを放っておくと手がつけられなくなることも分かっていたので、保守党は片っ端から除外に奔走していた。 DNVPである私は、序盤はデックを圧縮した方がいいんじゃないかとの持論を確認するため、早期決戦は諦め、地方での基盤を固めつつ議席勝ちも狙う戦法で。しかし議席勝ちを目指すなら論点でも1位にならないとまず無理っぽいな。手数が足りないので複数の勝利条件を追うには相当うまくやらないとダメかも。 3ラウンド目に増強カードを含むセットをデックに追加し、ここからベルリン+2都市での政権樹立勝ちを狙ったが、3ラウンド目にはキーカードが来ず、再び雌伏。 4ラウンド目に……きた! ついに来た! KPDの「『労働者よ、武装せよ!』」に匹敵するDNVPの切り札、その名も「カップ一揆」! 事前に政権を1つだけ樹立しておけば、これ1枚でゲームを終わらせることができる(かもしれない)というハイパー強カード。しかし他党にはイベントをつぶすカードもあるので気は抜けない。それが使われて捨て札置き場にあるタイミングを見計らって使いたいところだ。 この日唯一の私の見せ場だったが、1回目の政変には(リザーブを使って)成功したものの、2回目の政変に失敗。勝敗がつかないまま時間切れとなった。 最終盤面。もし5ラウンド目以降も続けてたら、存続するにしても滅ぶにしても得点計算になって保守党のどっちかが勝ってたかな。 ちなみに、こちらはKPDの切り札。ゲームを終わらせることができるのは「『労働者よ、武装せよ!』」だけだが、その準備として「『同胞よ、撃つな!』」を使えると、盤上に暴動が1枚あるだけの状態から2手で勝てる(かもしれない)。特にKPDは「大衆迎合主義」政策カードでデモロールのダイスを1個増やせるので、「『労働者よ、武装せよ!』」自身のデモの結果+1と合わせると成功率がかなり上がるのも恐ろしい。 ルールは分厚いし、確かにプレイ時間は長いが、プレイ自体は実に簡単だ。なぜこんな簡単なゲームのルールをこんなに長々と書くのか、ちょっとよく分からんw もっと簡単に説明できるんじゃないかなー。その他のハードルは高いが、ルールが難解そうだからと尻込みする必要はまったくないね。●ダイソーのミステリーゲーム2つ 写真撮り忘れ。 旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。もうほとんど覚えてないが、以前やった「自称(マーダー)ミステリー」よりはましだった気がする。ほんとに多少だけどね。子供がやるにはいいのかね……いや子供にはもうちょっと面白いゲームやらせてあげて欲しいなw●マドリカ不動産2 写真なし。 残った時間でいつもの。安定して面白い。何度も言うがボドゲ・謎解き・パズルのうち2つ以上が好きな人はやって損なし。
2023.11.07
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●オルトレー フランスのテーブルトークRPG「Oltréé!」を元にした協力型ボードゲーム。かつてのウィッチキングとの戦争で勝利したものの、国土がぼろぼろになった世界で小規模なコミュニティを守るレンジャーとなり、砦を再建しつつろくでもないイベントに立ち向かったりご近所トラブルを仲裁したりしていく。そうこうしているうちにシナリオ(年代記と呼ばれる)が進んでいき、最後の最後で条件を満たしたり判定に成功したりしたら勝ち。失敗したら負け。 2シナリオプレイして1シナリオ目は敗北。途中でたいした悪影響のないイベントが起こったので放置してたら、勝つためにはそのイベントに対処していなければダメだったという初見殺しw そこを反省した2シナリオ目は楽勝でクリア。 うーん……見栄えはいいが、はっきり言ってゲームとしては全然面白くない。シナリオごとに途中でいろんなことが起こるが、そこを除けばゲームごとにやることはまったく変わらない。なにより、勝利条件がゲーム終了ぎりぎりになるまで分からないので、たいていのことはできるように備えるしかなく、その結果建てるべき建物も決まってしまう。 シナリオごとに味変が欲しい人には向かない。テーブルトークRPGが元なので、ロールプレイ重視でプレイするゲームなのかもね。しかしそれなら、ゲームからゲームへと持ち越しできるキャンペーン要素(少なくともキャラ成長要素)が欲しいかなあ……毎回やること一緒のボドゲやるくらいなら元のTRPGやった方がいいんじゃないかね。●インペリアル・マイナーズ 詳しくはこちら↓ボドゲーマ:インペリアル・マイナーズ リーゼンドルフさんのレビュー 続いてこれ。「インペリアル・セトラーズ」と同じ世界設定だが拡張ではなく、デザイナーも違う独立した別ゲー。 他プレイヤーとの絡みはいっさいなく、10ラウンドにわたって鉱山内にカードを置いて発動させ、さまざまなトラック上を進んでボーナスを得て、最終的に宝石をいっぱい得た人の勝ち。 カードを置いたとき、そのカード自身と、それより上(浅い階層)へとたどることができるすべてのカードが発動するところがまあまあの特徴。浅い階層のカードは低コスト低効果だが、つなげば何回か発動させることができる。逆に深い階層のカードは高コスト高効果だけど発動する回数は少ない(地下4階のカードはすべて1回限りの「2点獲得」カードで、地下3階のカードは最大2回しか発動しない)。 我が鉱山の最終盤面。2階にある「崩壊して6金得る」が強かったが、数枚の崩壊系カードを何度も使い回してたまるみ屋には叶わず、ダブルスコアくらいになった。かーっ運ゲーだな! インタラクションを気にせず10ラウンドで終わるので、短時間でパズルゲーやりたいならお勧め。しかしカードの強弱は激しいので、勝つか負けるかは戦略よりは引き運に左右されるところが大きい。崩壊したカードを回復させるカードを引くか、その効果を持つトラックが出ているなら蛮族系が恐ろしい強さを発揮するが、結局引かなきゃどうしようもないからねw まあ悪くはない。●チャレンジャーズ 時間がちょっと余ったのでこれ。前回は決勝まで残ったが、今回はもう全然ダメで、ほぼすべての試合でベンチアウト負けした。ベンチから捨て札にするカード引くか、同じ強めのカードを数枚引くかしないとあかんわw
2023.10.28
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「やべー同人ゲームを積んでるからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。普段からやってるゲームも大概やべーのにわざわざそんなこと言う必要があるのだろうか? と思ったが……想像をはるかに超えるヤバさだったよw いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●東大紛争 本命のこれから。GMT Gamesから出てるCOINシリーズから着想を得た、1968-69年の東大紛争をモチーフとしたゲーム。“COIN”とは“COunter INsurgencies”(対反乱作戦)の略で、対テロ・対ゲリラ作戦の上位概念(民事作戦を含む)だそうで、COINシリーズでは世界各地、さまざまな時代のさまざまな(たいていは4つの)勢力同士の争いを描いている。各勢力が実行できるアクションや勝利条件が大きく異なることが多いのも特徴で、ユーロゲーマーに分かりやすく言うと「ルート」だ。 このゲームも4人専用で、それぞれ警察、大学・文部省、全共闘、民青・あの政党を担当する。なぜあの政党だけ“あの政党”となってるのかは不明だが、誰でも知ってるあの政党だw 私は素人でもプレイしやすそうな警察を担当。さまざまなエリアから不穏分子を駆逐して治安を維持するのが目的だが、いたずらに武力に訴えると世論が敵に回ってしまうので、なかなか派手には動けないのが困りものだ。大学・文部省とは仲良しだが、勝つのは1人だけなのでどこかで出し抜かなくてはならない。 とまあ、設定だけなら(我々のように当時を知らず、私のように歴史を学んでもいない者でも)楽しく遊べそうなものだったが……もうとにかくルールからサマリーからカードから記述がひどすぎた。 ルールとサマリーで記述が食い違うなんてことは当たり前。サマリー内で派手にコピペミスをやらかしているのでサマリーとしてまったく役に立たない。そしてCOINインスパイアなので当然イベントカードが大量にあるが、そのほとんどすべてにエラッタが出ているというていたらく。これでまともに遊べるのはデザイナー本人だけだろう。 いつものメンバーで遊んだので、何をやったって楽しくはあるのだが、ゲームとしては下の下。久しぶりに編集者の手が入らない同人ゲームの闇を見たよ。ちなみに勝ったのは一見ボコボコにされてたように見えた全共闘担当の一味さん。さすマル(さすがマルチの申し子の略)。●Unlock!: Escape Adventures – The Elite 結構な時間がかかったので、残ったわずかな時間でこれ。謎解きゲー「アンロック!」シリーズのプロモとして、主にアメリカのイベントで配布されてるシナリオ。カード20枚のミニアドベンチャーなので、すらすら読めれば20分程度で終わるだろう。もう何年も前にどこかの海外イベントで配布してたのを、テンデイズのタナカマさんに頼んでもらってきてもらった(もしかしたらちょっとはお金かかったかもしれない。バーコードついてるし)。 実を言うと、日本版「アンロック!」が最初に発売されたときにこれも用意するという話で翻訳して校正まで終わってたのだが、なぜか出なかった。こういうのあると間口が広がると思うけど、まあコストもかかる話だから何とも言えないわな。 ネバダ州ラスベガスで、ベージュのスーツを着た男が我々をカジノホテルの廊下に連れて来る。彼が言うには、「お前たちはエリート中のエリート捜査官だと見なされている。今日はお前たちにとって幸運な日だ。お前たちにはそれを証明する機会が与えられる。私の背後には、不法行為――非合法なゲームの運営、賭け率の不法操作、大規模ないかさまなどの疑いがある男が潜伏している部屋がある。この部屋に侵入し、告訴に必要な手がかりを見つけ、速やかに脱出せよ」とのこと。例によって“脱出”ゲームではないが、オーソドックスな作りのシナリオだ。 プロモなので謎の難易度は低く、各セットについてるチュートリアルより少し難しい程度。短いながらも「アンロック!」の雰囲気を楽しめるいい出来だと思う。実は公式サイトでPnPデータが公開されてる。他にも何本かあるし、フランス語のサイトに切り替えればさらに増えるので、画像翻訳アプリでカードを読んだり、専用アプリ上のテキストを読む手段を用意したりしてプレイしてみるといいよ。以前はもっとたくさんあったのだが、いくつかはショートアドベンチャーとして一般販売されることになり、それに伴ってサイトからは削除されてしまったようだ。これらもいつ消えるか分からないので、興味がある方はお早めに。●Unlock!: Le Jeu d'Escape Room – À la Poursuite du Masque de Fer そのあと、今度はフランス語のイベント専売シナリオをプレイ。タイトルは「鉄仮面を追って」といった感じ。2020年にフランスのボドゲイベント「カンヌ国際ゲーム祭」に行かれたEngamesの杉木さんに買ってきてもらった。イベント限定ではあるが、しっかりした箱に入ったカード60枚のフルシナリオだ。完全なルールブックと最新のチュートリアルまで入ってる。普通に全世界で売り物にしてくれw フランスのカンヌの沖にあるサント・マルグリット島には海洋博物館と、有名な鉄仮面の男が幽閉されていた牢獄がある。この鉄仮面の下に隠されていた正体を探れ! というシナリオ。いや今でも歴史家が研究してるのに無茶言うなよw さすがにフルシナリオだけあって、謎も量・質共に不満なく、お話もなかなか驚く展開があってかなりよかった。難易度はフランス語でも1時間かからず解けたくらいなので相当低い。箱の表示によれば3段階評価で0.5だから「アンロック!」史上最低かもしれないw●マドリカ不動産2 旅団長さんが帰られたあと、3人でこれ。Nintendo Switchのゲームなのでボドゲではないが、プレイするのに専用用紙を印刷して筆記用具だのハサミだのを用意する必要がある謎解きゲームなので、まあ薄目で見ればボドゲと言えるだろうw あとから知ったが、出してる会社もボドゲの「モニャイの仮面」や「アニュビスの仮面」のとこだったので(謎を作ってるのは別のタンブルウィードというところ)、あながち間違ってはいなかった。 不動産屋の社員となり、オバケが住み着いてる物件に入って謎を解き、最終的にはオバケを退治していく。1物件ごとにその建物のテーマに沿った謎が用意されてて、全部で20マップぐらいあるのかね。 いやーこれおもしろいね。「アプリを使うボドゲ」ではなく「アナログツールを使うデジタルゲー」なので、「アンロック!」よりもさらにデジタルであることを生かした謎がふんだんに使われてて新鮮だ。その上で紙やペンを使う意味もしっかりと用意されてる。値段も安いし、自分でもSwitch持ってたら即買ってたわw これはぜひ最後までやりたい。
2023.10.17
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定例会。ssk、まるみ屋、ハマチ、私の4人。●リバイブ 詳しくはこちら↓ぼどろぐ:「リバイブ」ボードゲーム紹介とレビュー 少し積んでたこれから。これからと言うか、このメンツで初プレイの重ゲー選んだわけだから、事実上これだけだw 何かすっごい未来で文明が滅んじゃってて気候も超寒なってる感じの世界で、頑張って領土増やしたり人口増やしたり技術再発見したりして得点稼いでいく。カードが人間で、プレイすることでいろんな効果を発揮するが、あんまり寒いので人間のくせに冬眠するようになっちゃったから、1回プレイすると次のラウンドはお休み。帰ってくるのはその次のラウンドということになり、基本的には1ラウンドおきにしかプレイできないので、コンボを組みたければこれまでのデック構築とはまた違ったビルディングが必要になる。何かよく分からない遺物を取り尽くしたらゲーム終了。いろんなところから得点を得ていっぱい点取った人の勝ち。 個人能力もあり。私は特殊アクションで食料払えばカードを1枚ゲット。これと最初の居住能力「特定のカードを得ると特定の資源がもらえる」の相性はいい。強そう(に見える)。 実際にプレイしたのが少し前で途中の展開は覚えてないので雑な感想だけ書くと、まあまあ面白い。面白いが……今回は展開が悪く、超序盤にまるみ屋が資源2つ湧くモジュールを2枚ガメて上段に置いてしまったので、もうあとは資源力で離される一方となった。 最終盤面。私は青。もうまったく話にならないことがお分かりいただけるだろうw 気になるのは、得点トラックにボーナスがついていること。このため、富める者がますます富むようになってる。そして何種類かアクションがあるが、「探索」の効率がよすぎる。資源対得点効率も異常にいいが、その上なぜかカードまで1枚ついてくる。基本的にはこれだけやってればいいんじゃないか(さすがにマップ端っこの最終得点ボーナススペースには到達する必要があるので、他にもいくつかやるべきことはある)。特殊アクションでわざわざ食料払ってカード1枚もらう我がクニバン族の存在意義とは……w 最終得点ボーナスをもらえるところが部族ボード、技術ボード、全体マップと3ヶ所にあるが、部族ボードは居住地の少なさから到達が難しく、技術ボードは2色を最後まで解放しないといけないのでこれまた難しい。これに対してマップ端っこは資源さえあれば何とか到達できるので、探索して、マップ端っこにいって、遺物をいっぱい集めるのがセオリーかね。 遺物は1色集めるのが効率いいが、3色しかないので他プレイヤーとかぶるとそれだけでかぶらなかったプレイヤーが有利になる。今回のような4人プレイだと必ずかぶるので(実際には私のようなへたれプレイヤーがレースから脱落することもあるが)、これは勝敗をどうこういうゲームではないんじゃないかな。 やってる最中は面白いので、手元を見ていろいろコネコネするのが好きな分にはいいと思う。あとキャンペーンモードでやってもシナリオはちっちゃいカード1枚分だし、初回はスイッチが完全に空気になるので、やるなら最初から全部盛りでいいと思うよ。●チャレンジャーズ! 写真撮り忘れ。 詳しくはこちら↓ぼくボド:チャレンジャーズ!を徹底紹介|TCG大会風のデッキ構築ボードゲーム 残り時間もわずかだったので、公称プレイ時間が短いこれを。実際そのくらいの時間で終わった。 1対1のリーグ戦を7回やる。各試合開始時に指定の共通デックから5枚引いて指定の枚数を個人デックに加える(マリガンあり)。先手がカードを1枚めくってゲーム開始時。後手はカードの合計値が先手のカード以上になるまでめくる。そしたら先手が、後手が“最後に”めくったカードの値以上になるまでカードをめくる……と繰り返し、デックが尽きるか、めくったカードの“種類”が7種類以上になったら負け。7回の予選が終わった時点で、人気1位と2位が決勝戦して勝った方の勝ち。 見た目通りの軽いゲームで、正直やる前はこのグループ向けではないと思ってたけど、おもろいなこれw こんなほぼ運任せでデック作って数字比べするだけのゲームが面白いんだからボドゲはやらないと分からんよなー。デザインの勝利というよりは(もちろん素人には分からないデザインの苦労や妙があるんだろうが)、「数字比べをするだけでもそこそこ面白い」ことに気づいた発想の勝利だと思う。 特殊効果はいろいろあるが、条件つきのやつがたまたまタイミングが合って発動する可能性は低い。勝ち負けだけ考えるなら、よほどのことがない限りはめくられた時点で必ず発動するやつだけ入れるべきで、あとは数字の大きいカードが単純に強い。だがそんなことはどうでもいいんだよ! 俺はロマンあふれる効果を発動させたいんだよw そうして今日も人はデックを太らせていくのだw 無限に拡張出せるし(もうすでに1つ出た)、これは「ドミニオン」に続くドル箱ゲーになるんじゃないかな。
2023.10.14
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「今回は一味さんが来られないそうだから一味さんだけプレイ済みの3人専用ゲーやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。このゲームについて話してたときの一味さんの表情にもっと気を配っていれば、これから起こる惨劇は避けることができたはずなのだが……いたるさん、旅団長さん、私の3人。●スカイホープ:最後の飛行 メインディッシュのこれから。帯に書いてある通り、脱出ゲームで定評のあるSCRAP作。それぞれ箱絵の3人のうち1人となり、その人物の視点で書かれている本を読んで、互いの情報を統合して謎を解いていく。謎はwebで出題されるのでインターネット接続必須。多人数でやるザッピングアドベンチャーゲームみたいなものだ。 何しろ謎解きなので、例によって内容に詳しく触れることができない。だから普段は曖昧なことしか書けないが、これについては簡潔に表現することができる。超つまんないw 背景設定にそぐわない舞台とキャラ設定。3人の役割の比重の偏り。一人称なのに、プレイヤーに情報を与えないことだけを目的とした不自然な文章。不自然な思考、言動。単なる国語の問題に過ぎない第一部。ミステリーで破ってはいけないとされる古典的原則の違反。 本当にこれがSCRAP製なのか? と目を疑う出来。同じSCRAPで同じミステリーゲーム(システムは全然違うが)の「御仏の殺人」はこのジャンルの最高傑作なので、やはり謎解きとミステリーは違うんだな、ということを改めて実感させてくれる。ミステリーゲーム作るならシナリオは作家に任せるのが唯一の正解だなー。 3分冊という着想は面白いだけに本当にがっかり。プレイするのはまったくお勧めできない。●なんかダイソーで100円で売ってる自称「(マーダー)ミステリー」ゲーム 写真撮り忘れ。100円だし子供向けだし、こちらももちろん相当にハードルを下げて挑んだが、そのハードルの下をやすやすとくぐり抜けてきた。まず(マーダー)ミステリーではなく、出来の悪い「ウミガメのスープ」だったw この時点で話にならない。詐欺みたいなもんだろw 最初のいくつかのステップを通過して、あまりにしょうもないので途中で協議終了。子供向けというよりは子供だましだ。ダイソーゲームには出来のいいのもあると聞いてたが、こんな爆弾仕込まれたらいくら100円でも恐くて手を出せないわw●Unboxing the Cryptic Killer 旅団長さんが帰られたあと、2人でこれ。ボドゲではなくPCゲームの2人用協力謎解きゲー。以前紹介したデモ版「Unsolved Case」の本編。 プレイヤーは2人の探偵となる。長年追っていた犯人を追い詰めたと思ったら、それぞれ隔離された場所で拘束されている民間人を発見。その近くには爆弾がある。互いに無線で連絡を取り合い、愉快犯が仕掛けた謎を解いて爆弾を解除しよう……というストーリー。 本当は、現実世界でも別々の場所(それぞれの自宅とか)でPCを前にしてプレイし、互いの情報を口頭のみで伝えて謎を解くのだが、たぶんそれだと相当難しいと思うw 我々は同じ部屋でPCとタブレットを使ってプレイし、どうしても口頭で伝えきれないときには諦めて相手の画面を眺めるという方法でやった。 基本的には連続するパズルを解いていくだけなので、面白いかどうかはそのパズルの出来による。さすがに1つ2つは「これはわかんねーだろ!」というのもあったが、全体として充分によくできてたと思う。デモ版無料、本編700円(2023年11月)と安価だし、デモ版も本編とはまったく別のゲームになっており、かぶってる謎はいっさいないのでぜひ両方やって欲しい。別に2人プレイにこだわらず、PCやタブレットを合計2台用意できる環境で、多人数で両方の画面を見ながらわいわいプレイしても充分楽しめると思うよ。日本語対応してないので、1人は英語読めないと苦しいけど。
2023.09.26
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「鬼才チャデクの新作とか雑誌の付録ゲーとかやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●応仁の天下 先に旅団長さん持ち込みのこれから。「ゲームジャーナル」84号付録ゲーム。 応仁の乱のころの日本を舞台にした「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」っぽいゲーム。とはいえもちろんそのまんまではなく、細かい違いがある。時代ごとにドラフトした元ゲーとは異なり、ドラフトするのは前半後半に分かれてるうちの前半開始時のみ。ここで前半の数ラウンドにわたるすべてのカードを決める。後半はすべて山引き。 得点の仕方もだいたい同じだが、中立の大勢力である東軍と西軍のどちらかに味方することができ、各ハーフ終了時にのみ「通常通りに計算した味方勢力の得点×自分の貢献度」だけ点が入る。さらに、勝ってる方でも負けてる方でも、味方してればその陣営内でのマジョリティに応じた点も入る。この2つが結構でかいのでどっちかにはつきたいところだ。 元ゲーが面白いのである程度の面白さは保証されてるが、前半はドラフトするといってもすべてのカードを混ぜた中からのドラフトだし(時代ごとに分かれてたりしない)、後半は山引きなので、まあ運の要素の方が強い。元ゲーは版を重ねるたびに短時間化の工夫がされてるが、最新版でも3時間くらいはかかるのに対し、こちらはさらに短い時間で終わるので(2時間はかからないだろう)、「ヒストリー・オブ・ザ・ワールド」の入門にはいいかもね。充分な時間があるなら最初からそっちやった方がいいとは思う。●Aegean Sea 前回のプリントアンドプレイ版のプレイ記録はこちら。 2020年発売予定だったチャデクの新作がついに登場! ということで超期待してプレイ。こういうときにはたいていろくなことがないが、やはり今回もろくなことがなかったw いくつもの島に人々を入植させ、物資を生産させ、船を作って送りこみ、その船に物資を積み込んで本土に持ち帰ればようやく得点。各アクションには簡単に実行できるものもあれば、その島でマジョリティを取ってないと実行できないアクションもある。つまり得点するためにかなりの苦労をすることになる。 ただしそれは、全プレイヤーが実行できる一般的な手順を踏んだ場合の話。各国家には固有の特殊能力があるのだが、そのうち1国は「休憩(手札補充)のたびにうまくすればランダムに物資を手に入れて本土に置ける」というもの。強すぎるだろw それに対して、私が担当したクレタの能力は「休憩のたびにランダムに島を襲撃する」というもの。一見強そうだが、襲撃してもその島が荒廃するだけで私にいっさいのメリットがない。しかも襲撃するのは“海賊”であって我がクレタではないので、クレタにとって大事な島が襲撃されることすらある。使えないにもほどがあるw プリントアンドプレイ版を遊んだときの感想は「おもしろいが、まだまだまだまだ練っていく必要があるレベル」だった。この“まだまだまだまだ練っていく”に期待しての“面白い”だったのだが……今回の感想は「まるで成長していない……(画像略)」だw もうほんとに、この4年で何をしてたのかと思うくらい変わってない。地獄のように分かりにくい謎用語満載のルール。国ごとのバランスを取ったとはとうてい思えない能力格差。通常点が取りにくいのに、特殊な得点方法がある国とない国があったらある国が勝つに決まってるだろw 出た当初は信者が高得点をつけてたBGGの評価も、2023年11月時点で6.4まで下がってる。さもありなん。 これは「ローマに栄光あれ」や「イノベーション」で積み上げたチャデクの(なけなしの)名声をすべて泥まみれにするレベル。入手が難しいので気にする必要はないと思うが、念のために言っておく。まあまあ見栄えのいい箱絵にだまされて買わない方がいいよw
2023.09.12
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ボードゲーマー夢の祭典「シュピール」が10月5日~8日にドイツのエッセンで開催される。その前後に発表される注目ゲームのご紹介。 出る数多すぎ時間なさ過ぎのため、ほとんどルール読んでない。選んだ基準は箱絵、テーマ、システム、対象年齢、プレイ時間など。最近はメジャーな出版社がつぶれることも多いので、海外から購入するかどうかは自己責任で。 邦題は適当(おおむねカタカナか直訳)。紹介順も適当。敬称略。画像全部BGGか公式サイトからの借り物で、プロトタイプの画像もあるかも。もう発売済みのもあるかも。シュピールではデモ展示のみのものもあるかも。クラウドファンディングで出資募集してて目新しくも何ともないのもあるかも。日本での流通が発表されてて私が関わっているものは宣伝臭くなるのでできるだけ省いた。タイトルにBGGか公式サイトへのリンクを貼っておく。●カオス・コーブ 一発目は我らがマーティン・ワレス師の新作だ! アートワークはコミカルだが、Youtubeの紹介動画によると、サトウキビやラム酒を交易している島が海賊に狙われているので、4ラウンドにわたって防衛しつつ得点を稼いで個人勝利を目指していく競争ゲーらしい。まだ詳しいことは何も分からんのでここで書くことも何もないけど、ワレス師のゲームに間違いなし!(多くの例外から目を逸らしつつ)●グレート・ハーバー 新鋭デザイナー、Matteo De Nardisの3作目。タイトルの「グレート・ハーバー」はカルタゴのことらしい。本作の箱絵には2作目の「Magna Roma」のロゴが入ってるので、同じ世界設定のゲームということだろう(ローマ帝国が舞台ってだけだが)。地中海にあるローマの植民地の総督となり、キリキアの海賊と戦うための海軍を設立する。 これまた何も分からないが、ダイスの色と数字が重要になる、ダイスを振らずにワーカーとして使うワープレらしい。みんなそういうの大好きでしょ? 私も大好きw 前作はあまり芳しくない評価もあったようだが、このシステムで大外しはしないんじゃないかなー。●主計将校:東部戦線 大人気「主計将校」シリーズ(大人気です。いいですね?)。なんと今度は2人専用ゲームだ。もともと「主計将校」も2人プレイが可能だが、1人3国持ちはさすがに脳みそのキャパをオーバーしちゃう人も多かっただろう。今作はドイツ対ソ連の戦いに焦点を絞り、ラウンド数も最大16ラウンドとかなり短くなってるので、「『主計将校』大好きだけどなかなか大勢集められないし、かといって2人ではプレイしづらいし……」という層にうってつけだ(全然違うシステムだったら申し訳ない)。日本語版出るといいんだが……出るよね!?●ケレス 新人デザイナーのデビュー作。みんな大好き宇宙開拓テーマ。でも火星はもう古い(100年以上前に入植始まったから)! これからのトレンドはアステロイドベルトにある準惑星のケレスだ! というわけでケレスを拠点とする小惑星採掘会社を担当し、ワープレで探査機飛ばしたり取引したり建物建てたりいろいろする。テーマを忠実に再現するために天体物理学者と共同制作したらしい。拡張も同時に2つ発売予定。●ヒューマニティ 「蟻の国」のデザイナーにして「チューリングマシン」のデザイナーの1人、Yoann Levetの新作。たぶん地球外惑星上か宇宙空間で研究施設を作ったり科学的実験を行ったりする。例によってまだ何も分からないが、BGGのカテゴリー欄とメカニズム欄によれば都市建設、テックツリー、タイル配置、ダイスを振らずにワーカーとして使うワープレなどなど……みんなそういうの大好きでしょ? 私も大好きw 重ゲーとしては「蟻の国」以来の9年振り2作目となるわけで、いやが上にも期待が高まる。●パス・オブ・シビライゼーション その「チューリングマシン」のもう一人のデザイナー、Fabien Gridelによる新作。今のところは文明発展ゲーということくらいしか分からない。動画を見る限りではコンポーネントが少々安っぽいが、新人デザイナーの重ゲーは触ってみないと分からないし、BGGのメカニズム欄にある「同時アクション選択」が気になるところ。文明ゲーでこれはちょっと珍しいんじゃないかな。●Queen of 12 「12王国の玉座」シリーズ。いやーまいったね……「King of 12」を「12王国の玉座」と訳しちゃったのに、続編でこんなの出されたらタイトル訳しにくくて仕方ない。「12王国の女王」でいいかな……いやまだ訳す必要があるかどうかは全然分からないんだけど。 それはともかく。問題解決能力のない国王や評議会にうんざりした我々は、奴らから権力を奪って女王として君臨することを目指す。そのためには他プレイヤーも蹴散らさないといけないので、12ラウンドにわたってカードをプレイしてダイスを奪い合い、それに応じてシートにチェックを書き込んでいって、それに応じていっぱい点取った人の勝ちってことらしい。これまでの2作とはまた全然違ったゲームになってそうな感じ。●クトナー・ホラ:銀の町 (ほぼ)新人デザイナー3人によるCGEの新作。14世紀のチェコのクトナー・ホラという町を舞台にした都市発展ゲー。共通ボードにタイルを配置して都市を開発していくことで、全体の経済や他プレイヤーのアクションに影響を与えるらしい。 箱絵は地味だがプレイ風景はこんな感じ。かーっ、こんなん面白いに決まってるわw チェコゲーにハズレなし。CGEのゲームは日本語版の発売が遅い気がするけど全部出るって信じてるから……「悪魔との取引」もお願いしますよ!●エバキュエーション そのチェコが誇るスーパーグレートゴールデンデザイナー、Vladimír Suchýの新作。地球がヤバイ感じになっちゃってあと4年で住めなくなるので、都市圏のインフラとかまるごと宇宙船に積んで新たな惑星に移住しちゃうよ。でも移住が進むにつれて地球の労働力が減って資源が取れなくなるので宇宙船作りづらくなるし、新たな惑星の方では住民が娯楽を求めて施設の建設を要求してるしでもう大変。これを4ラウンドでやらせようっていうんだからマゾゲーマスターのスヒー節は健在だよw●シップヤード(第2版) そのスヒーの往年の傑作がリメイクされて再登場。19世紀の造船会社となって船を作るのだが、そのあとで実際に航行させて、性能をチェックして得点を得るってところが実に独特。旧版を今やっても充分に通用する傑作なのだが、リメイクに当たってきっと手を入れてるだろうから、その違いも楽しみだ。この流れで「20世紀」とか「六都市同盟」とかもリメイクして欲しい。●レオナルド・ダ・ビンチのレスター手稿 数年前に活動を再開したデザイナーグループ、アッキトッカが2006年に出した「レオナルド・ダ・ビンチ」のリメイク。私が興味を持ったころにはすでに入手困難でやったことなかったので、このリメイクは実に嬉しい。限られた時間内で必要なものを集めて発明品を作り、最も儲けることを目指すようだ。こちらも旧版からさまざまな変更がなされ、より遊びやすく、よりリプレイ性に優れているようなので、今度こそ入手したい。●プランタ・ヌーボ 「ラ・グランハ」のMichael Keller、Andreas Odendahlと「アグリコラ」のUwe Rosenbergがまさかの共作。荒廃した地上に住めなくなった人類が、世界を復興させようとして樹上生活する……なんかどっかで聞いたことあるなw しかしもちろんウヴェ様なので、樹上だろうがどこだろうが農業するし変な形のタイルを配置してパズルする。斬新! ぱっと見ただけでは「ラ・グランハ」コンビの色がどこに出てるのかは分からない……何しろルールが32ページもあるのでぱっと見ただけではまったく理解できないからねw これはさすがにデザイナーのネームバリューだけでどこかが日本語版出しそうな気がする。●テラ・ピラミデス クラマー&キースリング! 韓国の出版社なのになぜか独語ルールしか公開されてないので詳細は不明だが、たぶんピラミッドを作る(当たり前)。タイル配置するとその周辺のすべてのタイルが発動して資源もたらしたりするらしい。画像を見るとタイルの上にタイルを重ねたり、その上にピラミッドの1段目、2段目の駒を置いたりして、さらにその上に所有権を示すマーカーを置いたりしてるようだ。いいねー大好物ですよw これもさすがにデザイナーのネームバリューだけで(ry ●アーキアラジック 何とこれも「蟻の国」のYoann Levetの新作。前述の「ヒューマニティ」が14歳以上90分なのに対し、こちらは12歳以上45分なので中量級といったところか。 タイトルは「考古学的な」といった意味だが、ゲームの内容は競争推論ゲーなので、方向性としては「チューリングマシン」や(別のデザイナーだが)「惑星Xの探索」などに近いだろう。 ルールまだ読んでないが、こんな感じのコンポーネント使って古代都市の場所を特定するらしい。はい面白い。もう絶対面白いので買いますw●反逆の王女たち なかなかかっこいいタイトルのトリックテイキングゲーム。プレイヤーは人魚姫や白雪姫などのおとぎ話のお姫様となり、5日にわたるパーティーに出るが、招かれざる王子たちが潜入してきてプロポーズしてくるので、それをかわして独身を貫かなければならない。記憶要素と推理要素があり、各プレイヤーごとに1回だけ使える特殊能力もあるトリテとなってるが……どんなゲームなんだw 以下は気になる拡張。指輪戦争:ミドルアースの王たち指輪戦争カードゲーム:冥王軍への反抗アンダーウォーターシティーズ:ミニ拡張美徳:レストランブーンレイク:アーティファクトオルレアン:ペスト 今年もいいものはばんばん日本語版が出るでしょう。そういったものにできるだけたくさん関われますように。
2023.09.12
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「たまにはなんか持ち込んでくれよー」と言われたので「持ち込むつもりだったクラファン発の謎解きゲーが届いたけど、言語依存どころか英語聞き取り依存があって手も足も出ないお……」と言ったらプレイできる環境を構築してくれたのでやった。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●The Magician's Curse 本命のこれから。呪いをかけられてしまって(誰に?)部屋から出られなくなった! でも大丈夫。魔法を使って呪いを解こう! しかし現代人である我々は魔法を使えない。じゃあ代わりに拡張現実技術(=スマホ)を使って何とかしよう! というゲーム。要するに専用アプリを起動したスマホのカメラを通してコンポーネントを見るとARで動画や画像が浮かび上がるので、それらを見て謎を解いていこうというやつ。 私は画期的なゲームだと思ってキックスターターでバックしたんだが、どうやら「アメリアの秘密」というこのジャンルの先行ゲームがあるらしい。そちらはすごろくやが日本語版を出してくるくらいなのに、BGGでのレーティングは5.8……もうお分かりだろう。こちらがそれを超える可能性などないということをw 内容についても詳しく語るつもりだったが、何と日本にもこのゲームを入手している酔狂な人が私以外にもいることが判明してしまったため、ネタバレは避けることにする。 キックスターターで公開されていた画像。こんな感じのカードやら封筒やら貼って剥がせるシールやらにスマホをかざして謎を解いていく。動画が再生されるものについては、そのままでは聞き取れない私にはどうしようもないので、アンドロイドスマホとPCを連動させるアプリを使い、さらにPCで流れた音声を自動的に書き取ってくれるアプリを使って何とかした。技術の進歩ってすげー! 実プレイ3時間半くらいかな。一応最後までプレイしたが……とにかくARと謎解きの相性が悪すぎる! ARだとコンポーネントの向きも大事なので、基本的に1つのコンポーネントを1人しか見ることができない(反対側からだと見づらいため)。何度も参照したければ何度もスマホをかざさなきゃならない。ヒントも用意されてるのだが、それすらARなので、いちいちスマホをかざしてアプリ内でヒントブックのページをめくらなきゃならない。この日はスマホ4台のうち3台の電池が大ピンチになったよw そしてこれはちょっと驚きだったのだが、ARで浮かび上がった画像をスマホのスクリーン内でタッチして動かしたり変化させたりできるのね。技術の進歩ってすげー! このインタラクションは面白かったが、何せ精度が低すぎる。動かしたくないものが動いたり、触りたいものに触れなかったりするのでとってもストレスフルw そしてなにより、手書きの画像を読み込んでARを再生しようというのは無茶が過ぎるだろ! フリーハンドで書いた直線をきっちり読み込むわけがねーw 謎のクオリティーは可もなく不可もなくといったところで、体験としては唯一無二ではあったのだが……仮に続編が出ても手を出すかどうかはかなり悩ましいところだ。あと少しだけ技術が進歩しないと、ゲームに落とし込むのは難しいかもねえ。●Unfold: Through the Wall 「マジシャンズ・カース」で時間いっぱいになってしまったので、旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。日本でも発売された「アンフォールド:ダークストーリー」や「キッズクエスト:クッキー大作戦」のシリーズのプロモーション用に作られたミニゲーム。今年のジェンコンで配布されていたのをEngamesの杉木さんに入手してきてもらった。持つべき者は業界関係者のコネですなーペロペロペロペロ(ブーツ舐めレベル5) これも内容については伏せるが、正規商品のさわりだけ紹介しているタイプではなく、このプロモのために書き下ろされたシナリオになってる贅沢な作り。ある晴れた朝、市場に向かう途中で恐ろしい犬に襲われている白猫を見かけたので、勇敢にも犬に向かって駆け出した主人公。しかし疲れからか、猫が後ろ足で立ち上がったように見え、驚いた主人公は黒塗りの壁に激突してしまう……そして気がつくと異世界にいた。本邦で大流行の異世界転移ものだw ぶっちゃけ、このシリーズはぱたぱたとページを開いていく理由はほとんどなく、カードで代用できる……ほとんどは。残りのわずかな「ぱたぱたと開いていく理由」がこのプロモにもちゃんと付与されているところはさすがだった。 アンフォールドシリーズは、大人向けの「ピラミッドの生け贄」と子供向けの「ペロペロキャンディー株式会社」が今年出る予定なのだが……日本語版出るかなー。出てくれるといいんだが。●Suzerain 続いてこれ。誰もが知ってる「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」のデザイナー、Thomas Lehmannの作品だが、1993年製。つまり「カタン(1995)」以前。はい、お察しの通りクソゲーですw こんな感じのプレイヤーシートに、カードをプレイして農奴、騎士、貴族、王族を表す数字トークンを置いていく。農奴を置けば収穫(引くカード)が増え、騎士を置けば戦闘で有利になり、貴族を置けば防御力が上がり、王族を置けば戦力と防御力が両方上がる。黒いマーカーがプレイヤーで、こいつを農奴から国のテッペンまで持っていくのがゲームの目的。ここまで聞く限り悪くはなさそうだが……。 下から置いていかなきゃならないので、最初の手札(5枚)に農奴カードがないと何もできない。パスして引くのを待つしかない。農奴はトークンの数字に関係なく、1人に付き追加のドロー1枚をもたらすが、「豊作」カードをプレイするとトークンのうち1枚の“数字分”だけさらにドローが増える。この画像だと数字が5のトークンがあるので、追加で5枚引けるところが追加で9枚(5+その他の農奴の4)引けるようになる。雑すぎるw カードプレイフェイズのあと、他プレイヤーと殴り合うこともできる戦闘フェイズがあるが、超序盤以外は殴る意味がほとんどなくなって空気になりがち。カード4枚とか5枚出して戦力15になれば強い方なのに、貴族と王族の防御力だけで20近くまでいっちゃう(当然防御側もカードを出せるのでそれ以上になる)から勝ち目も薄いのだ。 そんなわけで、序盤にうまくやった一味さんが終始リードし、次の手番には勝つかなーと思われたところで、いたるさんがプレイした最強最悪のカード「内戦」が炸裂。何と「対象プレイヤーはカードプレイ、戦争、カードドローをすべてスキップする」というもので、要するにそのラウンドは掛け値なしに何もできなくなる! こんなん私に使われてたらリアルファイト待ったなしだよw おかげで私がうまいことやって勝つことになったが、ほんとにどうでもいい。このゲームの唯一の価値は「トム・レーマンでさえ昔はこれほどのクソゲーを作っていた」と知ることができるという点なので、日々傑作を作ろうともがいているゲームデザイナーはやった方がいいよw そのあとクニツィアのカードゲーム(名前忘れた。カードプレイして数字の大小に従って得点カードを得る。セットコレクションだが一定数とるとバースト、といういつものやつ)やった。誰もバーストしなかったので淡々と進み、あまり面白くはなかった。 最後に記憶ゲー(名前忘れた)やって終了。短期記憶領域が消し飛んでいるおっさんばかりでやると一瞬で終わって笑えるので悪くはなかったw
2023.09.01
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定例会。ssk、まるみ屋、ハマチ、carroll、私の5人。●マウンテンキング:呪われた山(協力モード) 詳しくはこちら↓ある元心理カウンセラーのボードゲーム日記:『呪われた山/Curse Mountain』マウンテンキングの協力&ソロ拡張! 前回の(4人プレイ、通常の競争モードでの)プレイ記録はこちら。 5人でできる拡張を崩そうということでこれ。ノームに奪われた山を(地震に乗じて)奪還したトロール。しかし地震の脅威はまだ残っているし、なぜか呪いまで降りかかってくるので、一時的に手を取り合って指定のエリアに彫像を奉納し、呪いを鎮めなければならない。 変更点はだいたい以下の通り。・協力ゲーなので点数計算はなくなり、全員で目標達成したら勝ち。・毎ラウンド開始時に、ろくでもないルールを追加する呪いカードが公開される。上位の建材使っていくつかトンネル掘ると解呪できる。解呪が間に合わず、7枚目が出ることになったら負け。・誰か1人でも2段目のトロール段を完成させたら(3枚置いたら)毎ラウンド開始時に地震が起こるようになり、引いたタイルの数値に応じた大きさのトンネルを取り除くか、地震レベルに応じた建材を支払わなければならない。3段目、4段目を完成させたプレイヤーが出たら地震が強くなる。・プレイヤー同士でトンネルをつなげることができるようになり、つながるとそのすべてがつないだ全プレイヤーのトンネルとなる。・大部屋タイルは使用不可。 あとはだいたい同じ。で、さっそく始めようとしたが……ルールの記述が甘い(原語からだろう)。得点計算がないのに得点系の呪文が出たらどうするか? といった、ちょっとテストプレイすれば誰でも気づくような初歩的なことすら書いてない。今回は引き直してやったが、そしたらまあ有用な呪文ばかりになるわな。 呪いも完全にランダムに出てくるので、常にクリティカルなタイミングでヤバイのが出てくるとは限らない。今回は1ラウンド目に「“今”つながってる工房がすべて使用不可能になる」を引いたので、実質ボーナスラウンドとなった。敗北条件には含まれるので、完全に無視していいとは言えないが、何しろ何の効果もないので一番後回しにしていいのは確かだからね。 他プレイヤーとつながっていいルールもどうかなー。全員が資源共有できて、さらにトンネルも共有できちゃうと、色指定の台車をワイルド台車にするために苦労する理由がだいぶ減る。特に中盤は、その色の台車で運ぶべき彫像がどこかにはあるからね。その分他の資源を下ろして共有プールに放り込めるし、何より工房も、トンネルをつないでしまえば今一番役に立つやつを使い放題なのだ。似たような工房をそれぞれが選ぶ理由もなく、特に有用な工房の3辺か4辺を囲んでしまえば「工房の使用回数が1回減る」呪いが出ても痛くもかゆくもない。 長々と書いたが、要するにヌルすぎるw 協力ゲーなんて初見殺しされてナンボなのに、1回目の地震すら起こることなく勝利してしまった。呪いの出方にもよるだろうが、多少厳しい展開になってもそうそう負けはしないと思われる。 最終盤面。私は手元の青。序盤は最高品質の建材を使った2マスのトンネルを掘って解呪に注力したため、他プレイヤーのトンネルとつなげるのが遅くなったが、先につながった他プレイヤーのアシストがあれば問題なくつなげられてしまうので、プレイミスというほどではなかったとも思う。あとはもう、彫像を運ぶための最適解をみんなで探すだけだった。 世にあふれる拡張の大半は不要だが、この拡張はその中でも最もいらないものの一つだろうw 絶対基本セットだけで競争ゲームやった方がいいわ。●ファクトリア 詳しくはこちら↓ボドツール:【ボードゲーム】ファクトリア|ルール&レビュー 続いて見映えのかわいらしい私持ち込みのこれ。スチームパンクな世界で遺物を発掘したり、その遺物を工場で別の遺物にしたり、遺物を売却してお金を得たり、技術を開発したりして、誰かが1人が100金以上獲得したらゲーム終了。一番稼いだプレイヤーの勝ち。 ラウンドごとに全員同時に行きたい工場をカードでプロットして、その工場を使う。各工場は、だいたいは「いくつかの遺物を支払って(あるいは持っていることを条件にして)別の遺物を(または元の遺物をいくつか)得る」というものになる。ある工場を単独で使うことになった場合、その工場を改造して、交換元や交換先の遺物を変更することができ、しかもその手番では遺物の支払いを免除されるので丸得になる。 対して、同じ工場に複数のプレイヤーが行くことになった場合、みんなで協力して工場を稼働させたということになり、ちょっとおまけがもらえる。 どっちになってもお得ではあるが、それはどっちになってもいいときだけだw 単独になることを期待していった工場でかぶるとがっかりするし、おまけをもらえるといっても遺物の所持数上限を超えてしまって意味がないこともある。逆におまけを期待して選んだ工場で単独になり、改造もできないととっても悲しいw 工場タイルの選択にもよるだろうが、今回は序盤の動きがかなり1本道になり、「ちょっとこのゲーム大丈夫なのか……?」という空気が漂ったが、2、3ラウンドして各プレイヤーの思惑が少しずつずれるようになると急速に面白くなってきた。 今回は職業カードありでプレイしたが、序盤にほとんどのプレイヤーが同じ工場に集まるのを見越して「誰もいないすべての工場を発動できる」カードをプレイしたまるみ屋が一歩リード。強すぎんだろw 逆に「同じ工場に2ラウンド連続でとどまるとコストがかかる」ルールを失念して職業カードを空振りしたcarrollは出遅れたように見えたが、中盤に“自分を含めて”誰も必要な遺物を持っていない工場にあえて飛びこみ、改造して無料で発動させて息を吹き返したときにはしびれた。他に1人でも同じこと考えてたプレイヤーがいたら共倒れだったのによくそんなことできるなw 最後にはまるみ屋が2ラウンド連続で60金以上稼いで勝利。私はsskが中盤に使っていた「遺物の価値をレベル分上げる」カードをコピーする職業で11金×10枚売却して一気に勝つつもりでいたが、その前に所持数上限を10に上げるのを忘れるという大失敗を犯し、痛恨の一手損で敗北した。ちくしょーw 工場タイルの組み合わせ、技術の組み合わせ、職業カードのランダム性によって、毎回プレイ感が変わることは間違いないだろう。ただ序盤にほんのちょっともっさり感があるので、初期遺物や所持金はもう少しあってもよかったんじゃないかな。あと職業カードはキックスターターで急遽追加されただけあって、バランスというものは考慮されていないw その効果の差に大笑いできるなら入れてもいいが、カスカード引いてむかつくタイプのゲーマーは最初から入れない方がいいよw 最後に、今回は時間がなかったので100金で普通に終わったが、拡張を入れれば誰かが100金貯めたところで「よし、今から拡張入れようぜ!」と負けてるプレイヤーが言えるのでお勧め。目標金額が1000金と驚きの10倍になるが、たぶん2、3ラウンドしか変わらないしな。このおおざっぱなのになぜか悪い気はしないというのは他にないゲーム感だよw
2023.08.19
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●スリーピング・ゴッズ 詳しくはこちら↓ぼどろぐ:スリーピングゴッズ:楽しすぎたオープンワールド型ボードゲームのレビュー 前回のプレイ記録はこちら。結局こっちのグループの英語版はお蔵入りになりそうだw ひょんなことから船ごと異世界転移したマンティコア号のクルーたち。生まれ変わってないから異世界転生ではない(めんどくさいオタク)。異世界召喚ではあるかもしれないが召喚主に会うのはたぶん至難の業だw 現地で得た情報によると、トーテムというものを相当数集めれば元の世界に戻れる可能性があるらしい。帰還を賭けた壮大なジャーニーが今始まる! 繰り返すが、多人数ゲームブックである。なので内容について語れることはほとんどない。オープンワールドだが、あまりにオープンすぎて何の準備もなしに強敵に遭遇して全滅する可能性がある。私は前回のプレイからそのようなところを1つだけ覚えていたのだが、なぜか今回もそこに突っ込みそうになったのでそうならないよう必死に誘導したw それでも遭遇する敵がどれもかなり強く、1戦するたびに満身創痍になって港に戻る羽目になったので、かなり時間はロスした感じになった。特に1ヶ所、戦ったら絶対負けそうな相手に遭遇したが、口八丁で切り抜けられたときはリアルに安堵のため息が出たw しかし、おそらくはよくないフラグが立ってしまったので、この先後悔することになるかも。今回はデックが1巡したところでセーブ。オープンワールドということで、明確なエンディングはなく延々プレイするのかと思ってたが、どうやらデックが3巡したらいったん終わるらしい。そのあと、「タイムストーリーズ」のようにプレイヤーの記憶だけを頼りにやり直すのか、強くてニューゲームできるのかは知らない。後者の方がモチベを保てていいが、デック1巡のたびになぜか能力がリセットされるシステムなので、前者かなあ……それだとちょっときついな。 トーテムが単なるトロフィーではなく、かなり有用なアイテムなのだが、今回はそれを2つゲットできたので、しばらくは(関係する判定が必要になる場合には)楽に進めそうだ。あとは戦闘を楽にするために武器が欲しいかなー。お金を貯めて市場に行かないとね。こうやってこの先どうプレイするかを妄想できるのはいいゲームだ。少なくとも1回エンディングを迎えるまではプレイしたいと思う。そこから先はそのとき考えよう。 最後に、拡張が2種類あるが、おそらくは探検できるエリアが増えるだけなので(多少は追加ルールもあるかもしれない)、最初から採用でいいと思う。ゲームブックのパラグラフは多ければ多いほどがいいからねw
2023.07.22
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「srgyで和訳なしゲーをたくさん仕入れたからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●Chariots of Rome まずは大物のこれから。パブリッシャーのVictory Point Gamesは1人専用のウォーゲームを数多く出してることで知られていたが、2018年にTabletop Tycoonに吸収され、今はブランド名としてのみ残っている。しかしTTが欲しかったのはVPGが出してた数少ない“ウォーゲーム以外”のゲーム(日本語版も出た「ネモの戦い」なんかもそうだ)だけだったので、かつてこのパブリッシャーを特徴付けていたゲームの大半は入手困難になってる。 そのウォーゲーム以外のゲームのうち1つがこれだ。テーマもやることも見たまんま。なぜかメリケン人が大好き古代ローマの戦車競走ものだ。よく知られている「アベ・カエサル」と同じジャンル。その「アベ・カエサル」があまりによくできてるし、あえて同ジャンルの別ゲーをやる必要もないだろうと思ってたが、まったく別の方向性の良作だった。 カードによって決まった手番順に、選んだスピードに対応するスペース数だけ駒を進める。直線では単純に速ければ速いほどよいが、何せ馬なので速度の変更は1段階ずつしかできない。そしてカーブでは内側を通った方がスペース数が少ないので有利だが、レーンに応じて適切な速度が決まっており、内側のコースに高速で突っ込むと何枚かのダメージカードを引く羽目になる。 それでも、最初の数ラウンド(ほんの序盤)はお行儀よくレースをするだけだ。なぜなら戦車競走は紳士のスポーツなので、ルールでそう決まっているのだ。しかしそこから先はもう無法地帯。頭に血が上った騎手たちは、他プレイヤーの馬に鞭を入れてダメージを与えようとするなんてのはもう当たり前。ノーリスクなので、相手がトップ目だろうが周回遅れだろうが(周回遅れになることはまずないが)やらない理由はないのだ。 状況によってはこちらのダメージも顧みずにチャージすることも辞さない。攻撃した相手の進路がよれて、さらに他プレイヤーの戦車に突っ込むことになれば大連鎖。コースを取り囲む壁にぶち当たってくれれば、最もひどい被害を受ける可能性が高いデンジャー判定を行うことになって高笑いだ。紳士? 知らない言葉ですね……w 規定の周回数だけぐるぐる回って、ゴールラインを最初に通過したプレイヤーの勝ち。この日はぎりぎりまで勝敗に絡むことができたが、最後にコース取りを誤って失速。そこで車体のダメージが限界を超え、あえなく競技場に転がるがれきとなったw レースゲームの形をしてはいるが、ダメージ判定(という名の坊主めくり)に一喜一憂する博打ゲー。各騎手には固有の特殊能力があるし、攻撃もしない理由はないが無制限にできるわけでもない(“戦略”というリソースを消費し、速度を落として落ち着かないと回復しない)。あと、ラウンドごとに古代ローマの神様が気まぐれにイベントを起こし、いいことや悪いことが起こったりする。見た目からは想像もつかないバカゲーだよw ローマのガワをかぶった「マリオカート」というのが最もふさわしい。なので「マリオカート」好きならきっと楽しめると思うよ。●Sabordage 「Chariots of Rome」で思いのほか時間がかかり、旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。「Sabordage」はフランス語起源で“自沈”という意味らしい。 プレイヤーは海賊となる。海賊として何をするかというと、最初は船首と船尾と少しの船体部しかない船の船体部に相当するタイルをドラフトし、船首と船尾のあいだの任意の場所に挟んで全長を延ばしていく。なんでじゃw そのあと、追加したタイルに大砲がついてれば隣の(他プレイヤーの)船を攻撃する。大砲にはいろんな種類があり、ひたすら貫通するやつや、直接照準ではなく放物線を描いて飛んでく臼砲や、撃たれた大砲の弾を止める装甲や、跳ね返すバネ仕掛けや、飛んできた砲弾を素通ししてさらに隣の船に当てる鉄パイプとかがある。なんでじゃw そのあと、適切なタイルがあれば財宝を探しにいったり、他の船に乗りこんで財宝を奪ったりする。ようやく海賊らしくなってきたなw 規定ラウンドやって、船に含まれてるタイルの枚数が一番多いプレイヤーの勝ち。 やる前から分かってたが、誰がどの位置にどんなタイルを置くかなんてまったく分からないので、もう完全に運ゲー。ドラフトするタイルの内容を覚えていようが何しようが関係ないw まあ短時間で終わるので、こういうのをゲラゲラ笑いながらやれるメンツならいいんじゃないかね。●Lift Off(プレイ中の風景ではなく、カードの一部を並べただけ) 続いてこれ。幸せなハンスから2018年に出て日本語版も作られた同名のゲームではなく、こちらは2000年に出たやつ。パブリッシャーは何とこのアートワークでクイーンだ。そしてデザイナー兼イラストレーターは“声に出して読みたいデザイナー名”10年連続1位(私調べ)のマルセル・アンドレ・カサソラ・メルクルだ。 両隣のプレイヤー同士のあいだに何枚かの惑星カードを並べて、よーいドンでその惑星から見て自分側にカードをどんどんプレイしていく。最近出た「スバム!」とまったく同じシステム。もちろん各カードの効果や、リアルタイム部分が終わったあとの処理は全然違うが。 全員が自分のデックを持ってプレイしていくが、プレイしたくないカードはデックの底に戻すことができる。ただし、誰かが全カードをプレイしきったらそこでラウンド終了なので、あんまり戻してるとプレイするカードの枚数が少なくなってしまうというわけだ。 ラウンドが終わったら、各惑星ごとにプレイされたカードをプレイされた順に処理していき、どっちがその惑星に入植したか、その惑星から資源を抽出したかなどを決めていく。入植するにも資源抽出するにも対応するカードが何枚か必要で、それらのカードを稼働させるには何枚かのエネルギーカードが必要なので、狙った通りにやろうとすると結構考えることが多い。その上で相手プレイヤーとの数比べをしたり、相手プレイヤーのカードを排除するカードがあったり、そういうカードから守ったりするカードがあるので、もう私の脳みそのキャパは完全にオーバーしてたw リアルタイムがそもそも好きじゃないので、私の評価は低い。「スバム!」がいけるならこれもいけるんじゃないかな。●Rüssel raus! 最後にこれ。箱絵にはアリクイも描かれてるが、特に出てこないw 子供の遊びで、同時に親指を立てたり立てなかったりして、立てた指の数を当てるのがある。あれを片手でやって(数は当てないが)、0~3の数を決定する。ダイスでよかったのでは……w そのあと、場に並んでるアリさんカードを手番順に1枚ずつ取って、さっき決まった数のアリ塚カードがあるところに置く。1つのアリ塚に同種のアリさんカードが3枚揃ったら1点で、2点先取したプレイヤーの勝ち。 1つのアリ塚に殺虫剤カードが2枚揃ってしまうと、そのアリ塚にいるアリさんが全滅してしまうので注意が必要だが、各アリ塚に殺虫剤カードを1枚ずつ置いてもなぜか1点になる。 まあそれだけのゲームだ。誰が指を立てるか立てないかを読むことは不可能なので、要するに運ゲーだ。場にいい感じにカードが並んでるときに当たりのカードを取れればよし。駄目なら受けを広くできるカードを取るだけ。 とはいえ、対象年齢6歳以上のキッズゲーなのでこんなものだろう。子供とやるにはいいかもしれない。殺虫剤揃ったら泣いちゃうかもしれないがw
2023.07.11
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、ハマチ、私の5人。●ユグドラシル年代記 詳しくはこちら↓けーどのボードゲーム日誌:ボードゲーム『ユグドラシル年代記』の遊び方 でかい積みゲー崩して処分していきましょうキャンペーン中につきこれから。3年も積むようなゲームは買わなくていいんじゃよ(豆知識)。 まずこのばかでかい木を組み立てるのに30分くらいかかった。もうこれだけでやる気激減w プレイヤーは北欧神話のいい方の神々となり、悪い方の神とか怪物とかを撃退して、この木(ユグドラシル)が破壊されるのを防ごうとする完全協力ゲーム。 ラウンドごとに自分の山札からカードを1枚裏向きでプレイする。そのあと手番順を好きなように決めて、手番プレイヤーはプレイした自分のカードを表向きにする。すると敵の絵が描いてある。その敵のカードが1枚目なら何にも起こらず、自分の手番をプレイして、ユグドラシル上を移動したりアイテムカードもらったり敵倒したり傷ついたユグドラシルを癒やしたりする。アクションを自分一人で実行すると効率が悪く、怪我もしやすいのだが、敵がいなくて仲間がいると効率がぐっとよくなる。なのでできるだけ誰かと一緒にいたいが、そうするといろいろ手分けするのが難しくなり……というジレンマがある。 同じ敵の2枚目となるカードを表向きにした場合、その敵のターンが割り込みで発生する。各敵ごとにやることは決まっており、手番プレイヤーにダメージを与えたり、自分や他の敵キャラを強化したり、ユグドラシル上の1エリアを封鎖してアクションできなくしたりする。 なんでか知らないけど敵カードのうち1種類には単にトラックを進むだけのものがあり、それがトラックの終端に到達するまで持ちこたえたら勝利。それまでに誰か死んだりしたら負け。 見た目だけのゲームかと侮ってたが、協力ゲームとしてかなりよくできてて面白い。カードをカウンティングして「私のデックにあるあの敵のカードは底に沈んでるはずだから、次は私の手番にする」といったことができるし、そのカウンティングを間違って思いもしないカードを公開する羽目になるのもまた愉快だw この立体的なユグドラシルは、そりゃあもちろん視認性がすこぶる悪いが、一応ゲーム上の意味がちゃんとある(上下には1移動力で移動でき、中央のボード部分は何かあると回転することになってるので、それで計画が狂ったり、逆にそれを利用したりできる)。これだけでも100%見栄えのためでしかない「エバーデール」より万倍ましだw 難易度もイージーモードなら(おそらくは)文字通り簡単で、今回プレイしたハードモードはなかなかの歯ごたえ。というか負けたしw 徐々に強くなる系の敵が何人かいるが、それを「まだ大丈夫だろ」と放っておいてアイテムカードの獲得ばかりやってたら、あっという間に手がつけられなくなった。格言通り、「まだ大丈夫はもう駄目」ってことだ。 意味があるとはいえ、やはりこの立体コンポーネントは邪魔なので、普通にボードにした版が欲しいねえ。中央部分の回転を表すのが少々難しいと思うが、持ちやすい分割式ボードとかを作れれば何とかなるんじゃないかな。積んでる人は是非一度プレイして欲しい。●フレイムクラフト 詳しくはこちら↓新!ボードゲーム家族:フレイムクラフト(Flamecraft) 続いて、かわいい系が好きなハマチが参加するまで残しておいた私持ち込みのこれ。 プレイヤーはドラゴンに仕事を斡旋するブローカーとなり、町にあるいろんなお店に働きドラゴンを割り当てて紹介料をもらったり、お店からみかじめ料をもらったりする。お店に魔法を掛けてさらにまきあげたり、伝説ドラゴンの要求を満たして点稼いだりもする。「新宿スワン」のスカウトみたいな仕事だと思うと分かりやすいが夢も希望もなくなるのでお勧めできないw 場の働きドラゴンか魔法が尽きたらゲーム終了。いっぱい稼いだ人の勝ち。 ちょっと前に、そのあまりの見映えの良さから話題になったゲーム。SNSなどでは重ゲーマーたちの歯にものが挟まったような感想が散見されるので、まあ見た目重視のカジュアルゲーなんだろうなと思ってたが、全然そんなことはなかった。充分考えどころはあるし、リプレイに耐える。 最終盤面。お店がいっぱい並んで賑やかに。最終得点は3人がそれぞれ1点差で並ぶ接戦となり、ぎりぎり私が勝った。感想戦で他プレイヤーから「最終手番でこうすればもっと点入ったのになんでやらなかったんだ」と総ツッコミを受けたけどな。あえて! あえて接戦を演出してみせたってわけですよ!(見逃してた) 今回が初プレイなので実際のところは分からないが、もしかすると、いくつか(最低2つ)の強力な新店舗が出た場合、それらを行ったり来たりするだけのゲームになるかもしれない。とはいえ、そうそううまい組み合わせにもならないだろうし、他プレイヤーがいるところに入るとコストがかかるというルールもあるわけだから、ゲームが崩壊するようなことにはならないんじゃないかな。プロモレベルでいいから、今後も定期的に追加要素を出してくれるとなおありがたいね。●アンロック! ミシックアドベンチャー:ハデスの手中に陥って 写真なし。 前回「エピックアドベンチャー」を終わらせたので、続けて「ミシックアドベンチャー」を。ゲーム内評価もまあまあ、ゲームに対するプレイヤーの評価もまあまあといったところ。この箱終わっちゃうともう次やるものがないわけだが……続き出ませんか! いつでもお任せください!●ザ・クルー 深海に眠る遺跡 写真なし。 まだちょっと時間あったので、そういうときはこれ。シナリオ24を5回くらいやって全敗w 我々のトリテ力(ちから)だと難易度高いお題を引くと基本的にどうしようもないので、簡単なのをいっぱい引くまでプレイするしかないなw
2023.07.08
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「GMTのウォーっぽいけどウォーじゃない、ちょっとウォーなイケてるゲームやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●The Barracks Emperors 詳しくはこちら↓書き逃げ旅団:The Barracks Emperors (GMT Games) 「トリックテイキングの衝撃」 旅団長さん持ち込みのメインディッシュから。「Barracks Emperor」は日本語では「軍人皇帝」と訳される。3世紀ごろのローマで軍事力を背景に皇帝の擁立が乱立した時代を軍人皇帝時代と呼ぶそうだ。ローマ皇帝は最高指導者兼最高軍事司令官だったわけだが、その任期は終身制。なので軍司令官として無能でも簡単にすげ替えられない。じゃあどうするか……そうだ、暗殺しようw というわけで短期間で皇帝の首がばんばんすげ替えられたのだった。他にも属州の軍事力を背景にして、元老院に認められてないのに「俺皇帝ねー」と僭称した奴とかもいっぱいいた。ローマ終わってるなw プレイヤーは有力な派閥の一つとなって、この時代に皇帝となった(あるいはそう僭称した)45人に対して影響力を及ぼそうとする。各皇帝カードには青、赤、黄の色がついてて、獲得すればどれも1枚1点だが、各色1枚からなるセットを作ればおまけで3点ついてくる(つまり1枚当たり2点相当になる)。 どうやって獲得するかというと、画像のようにマップ上に皇帝カードが市松模様に並んでるので、その上下左右の4スペースのうち自分側に対応しているスペースにカードをプレイしていく。ここがデザイナーの主張によると“トリックテイキング”ということになってる。皇帝カードの色が切り札スートになっていて、ある皇帝の四方がカードに囲まれたとき、囲んでいるカードの数字が一番大きいプレイヤーがその皇帝を得るのだ(もちろん、切り札のカードをプレイしているプレイヤーがいればそちらが優先される)。 ここで面白いのは、ある皇帝が獲得されたあと、どの皇帝にも接していないカードは捨て札になるが、他の皇帝に接しているカードは盤上に残るということ。そして“獲得された皇帝”から見て自分側にあるカードは、“他の皇帝”から見ると他プレイヤーの側にあるカードになるのだ! こう聞いてもなんだかさっぱり分からないだろうから、例を挙げて説明しよう。たとえば上図の下側に座っている私が、黄色い皇帝カードAを取ろうとしてスペース①に黄色の4か何かをプレイしたとする。その後、他プレイヤーがスペース②③④にカードをプレイしたら(②や③は他の皇帝カードから見て自分側にあるので、私が別のカードをプレイすることもできる)、まず切り札である黄色のカードの数字比べをし、誰も黄色カードをプレイしてなかったら単に数字比べをする。こうして私が見事に皇帝カードAを得たとしよう。 しかし、どのスペースにプレイされたカードも他の皇帝カードに接しているので、まだ取り除かれない。そして私がスペース①にプレイしたカードは、皇帝カードBが囲まれたときにはボード上側のプレイヤーがプレイしたものと見なされるのだ! もちろん、スペース①の左右にある皇帝カードから見れば、ボードの右側や左側のプレイヤーがプレイしたものと見なされる。 なので、単に強いカードをプレイすればいいというわけではなく、その後の影響も考えなければならない。さらに、各カードには固有の能力があって、他のカードと位置を入れ替えたり、皇帝の色にかかわらず切り札をなくしたりするので、もうどこに何をプレイすればいいのかさっぱり分からないw 手札の補充は公開ディスプレイから行うが、今プレイしたカードの数字が小さい(=弱い)ほど、多くの選択肢から選べるようになってる。 これはね……ちょっとこれほど「他に類を見ない」が似合うゲームはない。そして単に奇抜なだけじゃなく、面白い。画像を見るとテキストだらけのように見えるが、皇帝カード上のテキストはすべてその皇帝に関するフレーバーなので読めなくても大丈夫。手札のテキストは非常に簡単な効果ばかりなのでサマリーが1枚あれば足りるし、それもすぐに不要になるだろう。 最初の手札を除いて、誰がどのカードを持ってるかはディスプレイから取ったカードを覚えていれば分かるので、カウンティングしてガッチガチにプレイしてもよし。ゆるーくプレイして突然のカード効果に形勢逆転されて悶絶するもよし。どっちのプレイスタイルでも楽しめると思うよ。ただし断じてトリテではないw●ジャンプドライブ 写真撮り忘れ。 詳しくはこちら↓#ボードゲームたのしいね:さっくり銀河を征服しよう『ジャンプ・ドライブ / Jump Drive』【100点】 続いて旅団長さん持ち込みのこれ。サンファン式(プレイするカードのコスト分だけ他のカードを捨てる)でカードをプレイしていく。手番ごとに2枚プレイできるが、1枚しかプレイしなければ何かいいことがある。そのあと、それまでにプレイしたカードの効果によってカードを補充し、得点を得る。誰かが50点取ったらゲーム終了で、いっぱい点取った人の勝ち。 常々聞いてはいたが、ちゃんとやれば確かにあっという間に50点取れる……ちゃんとやれればなw この日は旅団長さんが爆発的に成長してるのを横目に30点くらいで負けたw たとえ私レベルのへたくそ同士でプレイしたとしても、終了自体はあっという間なので、繰り返し何度もプレイするのに向いてる。「クルー」とかを延々やるのが好きだけど、さすがにそればっかりじゃ少し飽きたな……ってときにうってつけ。よくできてる。日本語版は出てない? 出てもおかしくない気はするけどねえ。●ウッドクラフト 詳しくはこちら↓The Board Game Laboratory - Rebooted!!:ウッドクラフト 旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。ファンタジー世界で木工業を営むエルフとなって、注文を受けて工房の設備を整えて材料を仕入れて木工製品を作ってお金と得点を得る。規定ラウンドやっていっぱい点取った人の勝ち。 デザイナーは別の人になってるが、「シップヤード」を作ったウラジミール・スヒーの手が大きく入っており、明らかにその影響によるシステムが使われてる。円形トラックからアクションタイルを選ぶところなんかその際たるものだ。 もう充分に高評価を得てるゲームなので、ここで細かいことを言う必要はないだろう。アクション選択が悩ましい資源コネコネゲーがつまんないはずないしなw 強いて言えば、収入がゲームを通して3回しかないので、多くの拡大再生産ゲームとは異なり、収入力を上げるよりも即時収入を重視した方がいいように思う。ここはゲームに慣れてる人ほどだまされるかもね。まあ注文カードの出方次第では収入力重視戦略もありそうだけど。おそらくは最難関と思われる屋根裏工具戦略も可能かどうか試してみたいね。
2023.06.27
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●グレート・ウエスタン・トレイル(旧版+「北部への道」拡張) 基本ゲームのプレイ記録はこちらとこちら。 基本ゲームについて、詳しくはこちら↓ひだりの灰色:グレート・ウエスタン・トレイル/Great Western Trail 拡張について、詳しくはこちら↓treeボードゲーム日記:グレートウエスタントレイル:北部への道 「2版が出ちゃったから未プレイの拡張入りでやろう」ということでこれ。基本のみを最後にプレイしたのが5年前なので、もちろん何も覚えていないw 基本マップの上側に、北部の町を表す追加マップが(ちょっぴり重ねて)置かれる。牛を出荷できる町も増えるが、補助アクションで2牛を1枚捨てると(破棄ではない)支店を出せるスペースが追加された。置くだけでボーナスがもらえるマスもあるし、この支店を置いたスペースをたどって到達できる町にしか牛を出荷できない。 このように出荷に条件がつくため、めんどくさいと思って軽視したが、まあ拡張要素を軽視していいわけないんだよな。それで何とかなるなら拡張要素いらないんだからw 2牛を捨てるってのがデメリットに思えたが、道中で1牛を金にする建物、2牛を金にする建物と共に使えば、巡りがよほど悪くない限り手札を整えられるので、購入した高価な牛を存分に活かせるってわけだ。 これに最初から気づき、初手のカウボーイ雇用から相当無理して買った牛を出荷しまくり、もう牛がいらないとなったらカウボーイを駅長にして建物建設にシフト。立て替えをうまくやって高得点の建物を2つも3つも建てたまるみ屋が圧勝した。私の3倍くらい点取ってたよ。トリプルスコアはさすがに初めてかもしれんw 最終盤面。私は青で、まるみ屋は黄色。北部が黄色に席巻されてるのが分かるだろう。そもそも私が1番手で、市場にカウボーイがほとんどいなかったのに、初手でカウボーイ買える位置に置かなかった時点で負け確だったw このあたりの勝負勘みたいなのが何十年ボドゲやってても身につかないねえ。 面白い。まあ面白いが、さすがに3回プレイして全部ぼろ負けだと、何か私とは致命的に相性が悪い気もする。ゲームに欠陥があるわけじゃないから、誘われたらやるけどね。次は2版でリベンジだ!●アンロック! エピックアドベンチャー:ミッション#07 写真なし。長考揃いのメンバーが重ゲーやった結果、当然もう時間切れ寸前だったので、私以外の3人にこれをやらせて終わり。悪名高き前代未聞のエラッタがあるやつ。これ再販してないだろうから、今流通してる分もエラッタあるんだろうな……最近買って告知に気づかなかったらプレイできないんじゃないかね。 エラッタはともかく、難易度は同梱されてる3本の中で最高の星3なので、少々理不尽なところも多い。アンロックシリーズは1つの箱の中では星2のやつがだいたい一番面白いね……まあ理不尽の塊でしかないEXITシリーズやるより万倍いいけどなw
2023.06.24
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「積んでる『ネメシス』崩したいからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●ネメシス 詳しくはこちら↓Boardgame-overReview:「ネメシス」はどんなボードゲーム?|NEMESIS メインディッシュから。プレイヤーはコールドスリープから目覚めた宇宙船の乗組員となるが、目が覚めた時点で1人(NPC)が死んでることに気づく。そして船内には異常を知らせる非常灯が点灯しており、何か自分たち以外の気配もする……という、ぶっちゃけると映画「エイリアン」をゲームにした感じのやつ。そのまんまの用語は使えなかったようで、イントルーダーとか何とか呼んでた気がする。まあでもエイリアンですw 映画と違うのは、各プレイヤーは独自の目標の達成を目指す準協力型ゲームだということ(一応完全協力モードもある)。さて、常々言ってるように、準協力型ゲームには「負けそうな奴が自暴自棄になって全員敗北を目指す」ことを止めにくいという構造的欠陥がある。これは完全協力ゲームの、いわゆる“奉行問題”とは異なり(これはゲームの問題ではなくプレイヤーの問題だ)、そうすることが一概に悪いとは言えないのでより一層難しい。自分以外の誰かが勝つくらいなら全員敗北を目指すのは、半分くらいは理にかなってるからね。 解決方法はいくつかあるが、このゲームではおそらく「そんなに自棄にならなくても、ほっといてもたいてい全員敗北するから大丈夫ですよ」方式を採用してるw あと「複数のプレイヤーがそれぞれの目標を達成したら全員勝利」でもあるので、排他的に1人のプレイヤーだけを勝者とするシステムよりは自棄になるプレイヤーが少ないかもしれない。 システムについての説明は割愛するが、おおむねよくできてる。特に音を立ててしまってエイリ……イントルーダーが湧いてくるときのルールにランダム性があり、比較的安全にやり過ごせるときもあれば大ピンチになるときもあるので、湧く場所を決めるときには実にドキドキするw ただ一点、乗組員である我々が船内構造を完全に忘れてるのはいただけない……なんで慣れ親しんでるはずの宇宙船内でダンジョンクロウルしなければならないのかw このテーマだからこそ作りたかった、このテーマだからこそ売れたってのは確かにあるだろうけど、さすがに不自然なので、素直にファンタジーテーマのダンジョンものでよかったんじゃないかな。まあそうするとエンジン周りや艦橋周りのルールをテーマに合わせるのが難しいか……。 この日の私はエンジニアとなり、「最初に死んだNPCの死体を抱えて宇宙船ごと地球に戻るか、脱出ポッドで脱出する」という目標だったので、まずはエンジンの調子を見に行って稼働していることを確認。あとは艦橋で目的地が地球になってることを確認したかったが、とてもそんな余裕はなく、他プレイヤー2人が艦橋で何か悪さしてる様子だったので(実際には何もしてなかったw)、こりゃダメだと思って船の自爆装置を起動。あとは死体を抱えて脱出ポッドに乗りこむだけ……のはずが、隣の部屋から手榴弾を投げ込まれて瀕死になり、ポッドがある部屋にいるイントルーダーを退けられなくなってしまった。そうこうしているうちに船内で火災が広がりすぎて全員敗北w 非常に面白い。前述の通り、ほんのちょっとでも誰かが変なことすれば普通に全員敗北するので、誰かが自棄になったせいで負けたという感じにはならない。あと1手あれば私以外にも勝てそうなプレイヤーがいたので、まあバランスもいいんじゃないかな(1回プレイしただけでは分からんけど)。 拡張や独立拡張も数多く出てるようだが……さすがにどれも1万超え(基本セットはプレミアついて5万超え、独立拡張も3万超え)ではもう手が出せないw 海外でももともと高い豪華なゲームとはいえ、出た当初は売れずに値下がりし、品薄になると定価を大きく超えて値上がりするのは何とかならんものかねえ。●タイトル忘れ LEGENDARY EXCREMENT GAME!! 旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。 どっかの実在する国の史実をテーマにしたゲームらしい。東と西と南の端から3種類6勢力が襲いかかってくるので、首都を守るために手分けして戦うゲーム。戦うと言っても、こちらの兵力は随分少ないということらしく、やることはゲリラ戦だ。 赤、青、緑の敵駒が徐々に中央の首都目指して戦線を伸ばしてくるので、プレイヤー(赤、黄、青のポーン)はAP使ってちまちまと敵の駒を削ったり、地元民の協力を仰いで砦作って抵抗してもらったりする。敵の手番中、ポーンがあるところに敵駒が置かれるとこちらが即死するので、来ないようなところに待避する必要がある。 だいたいこんな感じだが……もうビックリするほどつまらんw 曖昧なルール、手番ごとにほぼ同じことの繰り返し、終盤にはやることなくなるくらいに盤石な状態にできるのに異様に多いラウンド数……駄目なゲームの見本市やw テーマの再現を第一とした同人ゲーみたいなもんなので、こんなものなんだろう。入手は極めて難しいと思われるが、万が一見かけても買ったらダメダヨw
2023.06.13
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、ハマチ、私で久しぶりの5人。●フランチャイズ 詳しくはこちら↓ある元心理カウンセラーのボードゲーム日記:ボードゲーム『フランチャイズ』レビュー【リプレイ】 久しぶりの5人ということで、大事に取っておいた5人までできるゲーの中からこれをチョイス。60年代アメリカの実業家となり、地方の町の小さな店(レンタカー屋とか食堂とか喫茶店とか)から始めて全土に支店を出していく。1つの都市に一定数の店が作られたら(全スペースが埋まるか、1人で過半数を占めたとき)その都市の決算。あるエリア内の全都市が決算され、全町(スペースが1つしかなく、決算は発生しない)にも店が作られたら、今度はそのエリアの決算。規定数のエリアで決算が起こったらゲーム終了。ちょこっとおまけの点数計算して、いっぱい点取った人の勝ち。 1998年に出た「Pfeffersäcke」というゲームのリメイクだそうだ。タイトルの意味は「胡椒袋」で、当時高価だった胡椒を扱ってる裕福な商人を指す蔑称だそうだ。なお英題は「Medieval Merchant」。日本ならこんな面白みのないタイトルにしたら大炎上しそうなもんだが、アメリカでは気にしないのかね。まあ当時は炎上するようなSNSがないしなw それはともかく。こんな簡単なルールで面白くなるかねーと思ってたが、マジョリティを得るために支店を1都市に多く置くと(なぜか)収入が減る、というルールだけでがっつり面白くなってる。得点を得るためのマジョリティ争いと、各ラウンドの収入が背反になってるんだから、そりゃ面白いわな。なぜ収入が減るのかは分からないが……まあどんな大都市でもたくさん店出したら自社競合するってことかね。それなら分からなくも……いやじゃあなんで喫茶店とレンタカー屋が同じ都市に店出しただけで収入減るんだよw そこは全部競合しそうな業種にしとけよw エリアの決算を発生させたプレイヤーにも結構なうまみがあるので、負けてても(さらにはいっさい噛んでないエリアの町に1個だけ店出したりしてでも)決算した方がいいことさえある。そして収入が減りすぎるのを嫌って都市の決算を遅らせていると、よそでゲーム終了フラグを立てられて決算できない(=1点も入らない)ことさえあるから気が抜けない。 最終盤面。私は青。左下の黄エリアでもう少し頑張るつもりだったが、終盤のスピード感を見誤ってエリアの決算を起こせずに終了して余裕の敗北となったw これはいいね。私は60~70年代のちょっとレトロなアメリカ文化というものにまったく惹かれないので、どちらかと言えば「胡椒袋」の方が欲しいけど、マップを見た限りでは、コスト別に道を色分けしている「フランチャイズ」の方が断然プレイアビリティが高そうだ。プレイ人数も3~6人だったのが3~5人に変更されてるし、きっといろんな調整も入ってるんだろう。テーマの違いに興味がないならこっちを選べばいい。普通に買えるのはこっちだけだろうしね。●ファーナス(戦間期拡張入り) 前回のプレイ記録はこちら。 長考揃いのメンバーなのでもう時間がなかったため、短時間で終わるこれを……と思ってやったが、全然短時間では終わらなかった。 拡張で増えるのは、新たな資本家や建物は当然として、既存の建物に能力を追加するマネージャータイルと、それを得るためのビジネススクールカード。そして石炭を払った分だけ数値を増やせる可変資本ディスク。当然全部盛りでやった。 ……長い! 競りゲーを5人でやったら長すぎるw しかも石炭の支払いで数値が変わる可変資本ディスクのせいでさらに時間がかかる。5人でできるようにはなるけど5人でやるもんじゃなかったし、基本ゲームだけで完成している気もする。他の拡張要素を使わずに追加できる資本家カードと建物カードを追加するだけで充分じゃないかな。 経験者として初回プレイのまるみ屋とハマチには負けまいと密かに思ってたが、途中で計算間違いをして、4回もらった競り負けボーナスのうち3回をドブに捨てる(交換元の資源を手元に残すのを忘れた)という大失態を演じて惨敗。4ラウンドしかないから1回つまづくと立ち直れない。かーっクソゲーだな! もう1回!
2023.06.10
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「映画原作のゲームが2つあるからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●SPECTRE: The Board Game 本命の映画ゲーの1つ目。旅団長さん持ち込み。タイトル的には「ジェームズ・ボンド」シリーズ第24弾「Spectre(邦題は「007 スペクター」)」を元にしているように見えるが、別にそういうわけではない。デザイナーが8人もおり、そのうち1人は何とAntoine Bauzaだが、まあ名前を貸しただけかなーという感じ。 プレイヤーはMI6側ではなく、過去のジェームズ・ボンドシリーズの悪役が勢揃いしている謎の組織「Special Executive for Counter-intelligence, Terrorism, Revenge」、略して“スペクター”の幹部となる。当然悪いことをするのだが、悪は自らを滅ぼすので、お互いに足を引っ張り合って組織のナンバー1になろうとする。そのためなら他プレイヤーの活動現場にジェームズ・ボンドを押しつけることさえいとわない……これヴィランものの皮を被った「ダンジョン・ロード」だなw 残念ながら、システム的に見るところはない。2種類各1個ずつしかないワーカーを、それぞれの種類を置けるところに置いてアクションして、資源を集めて能力を解放していく。ラウンドごとの得点順で手番順が決まったり特殊能力もらえたりちょっぴり得点をもらったりする。 資源を使ってボスから与えられた任務をこなすこともできるが、1人ではとうてい実行不可能な難易度のくせに、他プレイヤーと協力しても褒められるのは一番貢献した人だけなので、基本的に誰も協力しないw そして失敗すると「おしおきだべー」と言われてろくでもないことが起こる。もう完全に破綻してるだろw キャラごとの能力もバランスを考えているとはとうてい言えず、上記のように任務を達成するのがとても難しいのに「任務が失敗するとなぜか点が入る」とかいう頭のおかしいキャラまでいる始末。こいつが協力するわけねーだろw ということで、ゲームとしてはダメダメなのであえてやる意味はない。007シリーズの側をかぶったものなら何でも手に入れなければならないというコレクター以外は買わなくていいよ。●Fast & Furious: Highway Heist 続いて映画ゲーの2つ目。日本では「ワイルド・スピード」の邦題で知られてる映画シリーズがテーマ。最初の数作はカーレースもので、近年は自動車で宇宙に行ったりするトンデモSFとなってる本シリーズだが、このゲームではその中間くらい。レースはせず、戦車や超大型トラックやヘリコプターで悪事を働いて逃走している悪い奴らを一般車両で追いかけてやっつけようという協力ゲーだ。いや無理だろw シナリオが3本あり、今回は戦車を相手にした。時間制限内に戦車の耐久力を削りきれば勝ち。 こんな感じでキャラクターボードと車ボードを組み合わせてプレイヤーボードとする。アクションに応じてアイコンで示されてる数のダイスを振り、成功の目が出れば成功。足りない場合、ブーストトークンを支払えば成功にできる。簡単ルールだ。 できるアクションは移動したり車ぶつけてはじき飛ばしたりは当然のこととして、自分の車をほったらかして敵の車に飛び乗ったり、飛び乗ってきた敵をたたき落とすために自分の車の屋根に上ったりする。そのあいだ自分の車はどうなるかというと、速度は落ちるがちゃんとまっすぐ進んでくれる。有能w このゲームではプレイヤーが脱落することはあんまりない。自分の車の耐久力が0になるとクラッシュするのだが、その直前に脱出したことになり、最も近くにある他の車に(どれだけ離れていても)飛び乗ったことになるのだ。それが敵の車なら、ドライバーを放り出して乗っ取って、普通にゲームを続けることができる。敵の車は能力的に少々見劣りはするが……超人過ぎるw そんなこんなで手に汗握るカーチェイスの結果……主人公たちは全滅したw ぎりぎりの勝負だったけどねー(左側にあるヘリは別シナリオの敵で、今回は登場していない)。 言うまでもなく、完全にバカゲーである。だがそれがいい(ニヤリ)。戦車の主砲で吹き飛ばされても大してダメージを受けない車に、決して死なないキャラたち。きっと特殊カーボン製の砲弾なんだろうw 頭空っぽにして楽しめるゲームが欲しいなら、今はこいつがお勧めだ。●Northern Pacific こちらで和訳ルールが公開されています↓ボードゲーム和訳「Northern Pacific(ノーザンパシフィック鉄道)」 - 狂人にょっき 旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。簡単短時間の鉄道ゲーということだったが、あまりにシンプルすぎて完全にアブストラクト。そして多人数アブストラクトに当たりなし。この格言はこのゲームにおいてもやはり真実だった。 手番でやることは、まだミネアポリスにつながってない都市に投資駒を置くか、ミネアポリスから線路を延ばしてシアトルに到達する1本の分岐しない線路を作るかのどっちかだけ。線路を延ばして投資駒がある都市に到達したら、その駒を回収すると同時にストックからももう1個得る。つまり2倍になって返ってくる(大きい駒を置いてた場合は2個得るので3倍になる。スーパーひとし君みたいなやつ)。どうやっても線路が届かない位置に投資しちゃった駒はラウンド終了までそのまんまになるので丸損だ。 これを完全に3ラウンド繰り返す。前ラウンドから持ち越すのは投資に成功した駒数と失敗した駒数の記録だけ。完全に1からやり直す。3ラウンドやっていっぱい投資に成功した人の勝ち(同数なら失敗が少ない人の勝ち)。 あまりにも……あまりにもガチンコ勝負すぎるw 3人戦というのも一番紛れがなくてよくなかったかもしれない。3人戦だと各都市に2個しか駒を置けないので、基本的には1人しか置いてない都市を路線からはぶりつつ、全員が均等に2個ずつ駒を置いた都市を通っていき、最後の最後でほんの駒1個分だけ出し抜く(出し抜けるとは言ってない)という勝ち筋しかないだろう。4人以上ならもうちょっと紛れが生まれるというか、誰かのボーンヘッドを期待するとかできるかもしれないが、3人では誰が見ても盤上の形成が明らかなのでまったく気が抜けない。いくら何でもきつすぎるw さすがに最後までやる気にならなかったので1ラウンドだけやって協議終了。最大人数で酒飲みながら1手2秒くらいでやるならいいかもね。●Ruthless こちらで和訳ルールが公開されています↓Ruthless: Japanese Rules 最後にこれ。海賊テーマのデック構築。金貨カードをプレイしてディスプレイに並んでる海賊カードを買ったり、海賊カードをプレイしてその効果を適用したりする。このへんはごくごく普通のデック構築。全員共通のディスプレイから買って、1つの山から補充していくタイプなので、「ドミニオン」型ではなく「クランク!」型といえば分かるだろうか。 珍しいのは、手札の補充が手番終了時ではなくラウンド開始時であること。つまりラウンド制なのだ。で、買ったカードもいったん手元に置いておき、ラウンド終了時(全員が何もできなくなったとき)に、そのラウンド中にプレイした海賊カードと勝った海賊カードすべてを参照して、ポーカーみたいな役を作って強さ比べをし、強さ順にそのラウンドの得点タイルを得られる。ここが(おそらく)唯一無二で面白いところだ。規定ラウンドプレイして、いっぱい点取った人の勝ち。 思ったより面白かった。面白かったが……序盤に無理して買った強カードは何度も回転するので、自分のデックを引き切るような構成にできると、もう強い人がひたすら勝ち続けるだけになりそうな気はする。バランス的にどうかなー。これは数回やってみないと分からないが、少なくとも1回やる分には面白いよ。
2023.05.30
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●アリーナ・ザ・コンテスト 詳しくはこちら↓ぼどろぐ:アリーナ:ザ・コンテスト 完全日本語版 ボードゲーム紹介とレビュー 積みゲー崩し強化キャンペーン中につきこれから。「グルームヘイヴン」の空前絶後の大成功にあやかったジェネリック廉価版フォロワー。ファンタジーでキャンペーンで各プレイヤーが個性的なキャラ担当してシナリオ読んで戦闘だけするやつ。 「グルームヘイヴン」の面白さを損なわず、独自の色を出した上で安いなら何の文句もないんだけど、まあそううまくはいかんわな。丸パクリするわけにもいかないからちょっと変えました、的なところがことごとく劣化している。スクエアマップなのに縦横移動も斜め移動も同じ一歩ってところはその際たるものだ。ヘクスマップ使った戦闘ゲーなんて星の数ほどあるんだから、そこは変えなくていいんだよw 手番ごとにほとんど同じことを繰り返すだけの戦闘(選択肢が極めて少ない)。ラウンドごとに敵に“ランダム”に能力が付与されるため、ザコでも普通に強い上にこちらの能力をつぶす能力が結構あるのでストレスが強い。戦闘後のシナリオによる選択肢(「グルームヘイヴン」のロードイベントやタウンイベントみたいなやつ。こちらのはランダムではないが)がほぼノーヒントなのに、ヒロイックな行動を取ると最悪の結果になりやすい……などなど、もうほんとに面白くないw(最後のはファンタジーにおける海外と日本のキャラクター像の違いによるものなので、一概に悪いとは言えないが)。 「グルームヘイヴン」が売れたのはその豪華な内容物とボリュームによるものだけど、その後もちゃんと高評価を得てるのはやっぱり面白いからなんだよなーと改めて感心した。しかもこのゲーム、多少安いとはいえ、日本での価格は2万円! それならあと1万足して「グルームヘイヴン」買った方がずっといい。その「グルームヘイヴン」でさえプレイ中断してるのに、これを続ける必要はまったくないなw●ホーリー 続いてこれ。インドのお祭りがテーマ。元々は豊作祈願の祭りだったのが、時を経ていろいろ変化して、最終的には街のいたるところであらゆる人に色のついた粉や色水をぶっかけまくるようになったそうだ……なんで? テンション上がった人たちによる暴力・窃盗事件も増えるので、海外旅行者のみならず、現地の人の中にも「危ないから女子供は外に出るな」と言う人もいるとのこと。日本もよその国のこと言えないが、それはもう祭りとして破綻してるだろw まあ実際の祭りはともかくとして、このゲームでは手番ごとにカードを1枚プレイして、それに示されてるパターンに従って自分の色の駒を置く。他の駒があるところには塗れない(そうなってしまうカードはプレイできない)ので、終盤はどこに移動してどうやって塗るかに頭を使う。 他プレイヤーの駒がいるところには塗れるし、その場合は相手の手元に色駒を置く(相手が失点するか、こっちの得点になるかどっちかだったと思うが忘れた)。 縦横4マスを誰かの色駒で塗られている空きスペースに移動すると上の階に移動できる。この上の階が何を表してるのかは不明w 何にしろ、上の階で塗った方が高得点になるので行きたいところだが、上の階で塗ったときに下の階にある真下のスペースが空いているとそこに色駒が“落ちて”しまうルールがあるので、あんまり下がスカスカの状態で上に行ってもなかなか思うようには塗れない。 なんか終了条件(手番プレイヤーが塗れなくなるとか、全部の色駒を置くとかだった気がする)が満たされたらゲーム終了。ゲーム開始時に追加された得点ルールとか、各階での色のマジョリティとかから点を得て、いっぱい点取った人の勝ち。 最終盤面。 正直言って放出枠のつもりで棚から出してプレイしたが、これはなかなか面白かった。テーマは乗っけてるだけ感が強いが、一手一手が悩ましいし、他プレイヤーの見落としで棚ぼた的に上階に行けるようになると嬉しいw ゲーム開始時に数枚の追加ルールカードがランダムに用意されるので、その組み合わせ次第で毎回違ったプレイングが求められるだろう。まあまあ短時間で終わるアブストラクトチック(自分の山からカードを引くのでほんとのアブストラクトではない)なゲームが好きな人にお勧め。
2023.05.27
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「キックスターターでバックしたルチアーニとマンゴーネのゲームが届いたからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●ダーウィンズ・ジャーニー 詳しくはこちら↓ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]:ダーウィンズ・ジャーニー 日本語版【ボドゲ紹介】|ビーグル号と巡るガラパゴス周遊の旅。ダーウィンさま御一行と進化の神秘に触れる旅路へ、知的好奇心を満たす冒険へと足を踏み出すのです! どういう設定のどういうゲームかは上記リンク先を読んでもらうとして、システム的な特徴は、手持ちのワーカーに封蝋と呼ばれる色分けされた個性があって、半分くらいのアクションスペースではこの封蝋の色が一致しているワーカーしか置けない、というところ。もちろんワーカーを成長させることができて、たとえば1個のワーカーに各色の封蝋を1つづつつければたいていの基本的なアクションはこなせる万能マンになり、1色の封蝋を3つつけたワーカーはその色の上位アクションを打てるようになる。まあ面白いシステムだ。 他にもいろいろと意欲的な仕組みが盛り込まれており、面白いには違いないのだが……上記のことから分かるように、ワーカーに封蝋をつけて成長させることが重要だ。しかし、この封蝋をつけること自体もアクションであり、赤い封蝋が1~3つついてるワーカーを必要とする。しかも、封蝋を2~3つ必要とするアクションスペースは、まず誰かがレンズを置いて解放しなければならないのだが、解放した手番では封蝋の制限を無視してアクションを打てる。たとえば赤い封蝋2つのアクションスペースにレンズを置いた場合、赤い封蝋が2つついているワーカーを持っていなくても(そもそもワーカーを置く必要すらなく)封蝋を2つ購入することができる。 もちろんレンズを置くには結構なコストがかかるのだが、以降は他プレイヤーがそのアクションを実行するたびに利益が出るようになる。長々と書いたが、要するに先手がどちゃくそ有利なのだw 市場に赤封蝋がある場合、スタートプレイヤーが赤封蝋2つスペースにレンズを置かない理由がない。置いた瞬間に封蝋が2つ買えて、そのうち1枚を赤封蝋にして、もともと赤封蝋がついてるワーカーにつければこれで赤封蝋2つ。次の手番以降も、赤封蝋2つ持ってるプレイヤーがいなければ自分だけがこのアクションスペースを使えるわけだ。そしたらまた封蝋が2つ手に入る(コストを別途用意する必要はある。厳しいが、絶対無理ってほどではない)。そうすればまた他プレイヤーが使えないアクションスペースを使えるようになり……拡大再生産だからね。キックスタートしたプレイヤーが超有利なのは当たり前だ。キックゲーだけにw いろんな感想を聞く限りでは他の勝ち筋もありそうだが、他プレイヤーが封蝋をちまちま揃えてるのを横目に1人だけ倍の速度でワーカー育ててるプレイヤーがいるのは、やはり少々ストレスだ。初回プレイのみの感想ではあるが、あまりイメージはよくないね。拡張入れると変わるのかねー。●Conquest of the Fallen Lands 旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。いたるさんのsrgy和訳なし激安ゲームコレクションから。20年近く前の2005年発売。当然何の期待もしてなかったが、これが意外に面白かった。 公式サイト(英語)に基本ルールが公開されてる。聞いたことないパブリッシャーだが、直近で2021年にもゲームを出しているので、まだ活動してるようだ。 ヘクスタイルを組み合わせて作ったマップ上にユニットカードをプレイして征服していく。各ヘクスには数字が示されており、最初はその数字以上の兵力を持つカードしかプレイできない。兵力3のカードなら、数字が1か2か3のヘクスにプレイして征服できるわけだ。征服すると、そのヘクスの数字に等しいお金が手に入る。 カードの兵力は大きくても4か5くらいなのに、ヘクスには最大12と書かれてる。じゃあどうやって征服するかというと、そのヘクスの周りにすでに置かれているカードの兵力も加えることができるのだ。今回は上級ルールでやったので、他プレイヤーがプレイしたカードの兵力さえ足すことができる。このため、うかつなカードをプレイすると下家が高い数値のヘクスを征服するのに協力することになってしまう。最終的にお金をいっぱい持ってるプレイヤーが勝ちなので、もう非常に悩ましい。 手番ごとに手札を何枚でもプレイできるのだが、カードをプレイするにはそれに示されているフォロワータイルを持っていなければならない。各フォロワータイルは手番ごとに1回しか使えないので、そんなにたくさんはプレイできないようになってる。このフォロワータイルも増やせるのだが、何と1枚5金もかかる。高すぎw 上記のように、頑張れば1手番で数枚のカードをプレイできるが、各ヘクスには基本的に1枚しかプレイできない(一部の要塞化カードだけはすでにカードがあるところにプレイできるが、逆に他のカードがないところにはプレイできない)。しかも、何枚プレイしても手番終了時に補充するのは1枚だけだ。未使用の魔術師フォロワータイルを持っていればその枚数分だけ追加で補充できるが、魔術師は強力な魔法カードをプレイするためにも必要なので、またこれも悩ましい。 最終盤面。駄目詰まりで数値が2桁のヘクスを一味さんが一気に2つ落として圧勝した。 さすがに古いゲームなので荒いところ、不明瞭なところも多いが、基本的なシステムは独特で、今でも通用する面白さを備えていた。ごくごくたまーにこういうのがあるからボドゲはやめられないなw ブラッシュアップして今再販されても驚かないレベルだったよ。
2023.05.16
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●ブルゴーニュ 詳しくはこちら↓キリンノックスのボードゲームブログ:【ルール紹介】ブルゴーニュの城【レビュー】 2019年版に同梱されたチーム戦をやりたいというsskのリクエストでこれから。 チーム戦なので4人専用。2人1組で手元のちょっと大きなボード上で発展させていく。ルールはほとんど同じだが、確保したタイルを各プレイヤー専用の保管スペースに置くか、チームメイトと共有で使える保管スペースに置くことができる。後者をうまく利用できれば、なんかこういい感じの連鎖っぽいものが生まれるんだろう……前回のプレイから5年以上経ってる我々にそんな機微はまったく分からなかったがw 勝敗については、「同じ区画内には同種の建物を複数置けない」という基本的なルールを両チームが早々に忘れていたのでノーゲーム。もうしかたないのでそのまま最後までやったが、まあ世間の評価通り、1対1の2人ゲーとしてプレイした方がよさそうね。ダウンタイムが気にならないメンツなら3、4人でもいいと思うけど、このチーム戦に独自の強い魅力があるという感じはなかった。●ハダラ 詳しくはこちら↓ぼくボド:【徹底レビュー】『ハダラ(HADARA)』ドラフト式文明発展ボードゲーム 続いてこれ。文明発展のガワを乗せた、パラメーター上げドラフトゲー。 プレイ人数×2枚のカードの山が5つあるので、スタPが決めた順番で各プレイヤーは異なる山から2枚引く。1枚選んで1枚捨てて、プレイするならコストを払って示されてるパラメーターを上げる。プレイしないならゲームから除外して、裏面に書かれてる金をもらう。これを5回(全プレイヤーが異なる順番で各山から1回ずつ)やったら、収入得たり入植したり彫像彫ったりして前半終了。 そう、“前半”終了だ。3ラウンドプレイするのだが、各ラウンドが前半と後半に分かれてる。後半で何するかというと、前半で引いた2枚のうち捨て札にしたカード(全員が各山から引いて1枚捨ててるので、山ごとに人数分ある)をスタPから1枚ずつ選んでいくのだ(同様に、コストを支払ってプレイするか、ゲームから除外してお金を得ることができる)。ここがこのゲームの(たぶん)唯一無二なところだろう。 こうして文明を発展させていって、いろんな要素から点取って、いっぱい点取った人の勝ち。 面白い。2種類のドラフトはそれだけで悩ましいのでゲームになるし、そうはいっても3ラウンドなので比較的短時間で終わる。よくできてる。 私の最終状態。やった人なら分かるだろうが、とうていうまくいってるとは言えないw よくできてるが……各パラーメーターが複雑に絡み合ってる感じではなく、まず第一に重要なのが金になる。同種のカードを買えば買うほど安くなるルールがあるにはあるが、金があればどのカードでも余裕で買えるので、まずは金だ。金カード自体も集めれば安くなるしね。最初の金カードで実入りのいいやつを得ることがすべてを決すると言っても過言ではない……なのに、そこは山引き次第だw 短時間ゲー全般に言えるが、序盤の運不運が結果にダイレクトに響いてる感は否めない。そこが駄目な人には引っかかるかもね。 そしてもちろん、短時間ゲー全般に言えることだが、そこが気になるなら数回プレイすればいいのだw
2023.05.13
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。●デューン 砂の惑星:インペリウム 詳しくはこちら↓ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版]:デューン 砂の惑星:インペリウム【ボードゲーム】|砂の惑星、デューン。もう脳内妄想がスペクタクル。超熟成感あるデッキ構築&ワーカープレイスメントでありましたっ(・∀・)!! 同名の古いSF小説が原作で、今年だったか去年だったかに映画化もされたこれから。この小説テーマのボドゲはいくつか(というかかなり)あるが、リメイクなどではないっぽい。 固有能力持ちの公家(くげではなくこうけ。英語だとハウス)の1人を担当して、デック構築したカードをプレイしてワーカー配置してアクションを実行する。カードによってワーカーを置ける場所が制限される。ワーカーの数はたいてい手札より少ないので、全ワーカーを置いたら(またはもう置きたくなければ)残りのカードをどーんと全部公開して、説得力とかいう値を使ってディスプレイからカードを買う。全員がここまで終わったらそのラウンドの戦闘力を比較して紛争を解決する。 最大10ラウンドプレイして、10点先取したプレイヤーが出たらそのラウンドでゲーム終了。いっぱい点取ったプレイヤーの勝ち。 なんだろうな……国内外の評判は極めて高いし、やってる最中はまあまあ面白かったような記憶だけはおぼろげに残ってるが、ぶっちゃけこれを書いてる時点(7月末)ではほとんど何も覚えてない。飛び抜けて面白いところは何もなかった気がする。今回は使わなかった公家の中に、馬鹿みたいに弱いのがいることだけは覚えてるがw 原作読んだり映画観たりしてればまた違うのかねえ。SFは嫌いじゃないんだけど、砂の惑星が舞台なので絵面が砂っぽいのも好みじゃないなw ゲームとして悪くはないと思うけど。 よく似たシステムだという「アドベンチャー・レルムス」の方がテーマ的には興味あるんだが、よく似たと言うよりはほぼ丸パクリらしいので大々的な流通は望めないだろうなw●カップケーキ・エンパイア 詳しくはこちら↓#ボードゲームたのしいね:カップケーキに支配された街の覇者になろうよ『カップケーキ・エンパイア』【90点】 続いてこれ。不要なボドゲを選定するつもりで選んだが、「デューン」よりこっちの方がずっとよかったw 法律によって「自分の好きなカップケーキと同じ色の服を着ること」と定められてる街が舞台。ディストピアかな? 要するに上下色分けされたミープルを見ると好みのカップケーキが分かるので、それを作ってお届けする。 手番ごとに、カップケーキの土台を作ったりトッピングを考案したりするアクション列を1つ選ぶ。その列にたくさんダイスがあるほど強いアクションが打てるし、その列に対応している色のダイスがあると余分にダイスがあると見なされる。アクション実行したらその列にあるダイスを全部振り直し、対応するアクション列に配置し直す(6が出たら休憩してしまうが、それによってもいいことがあるので損ばかりではない)。 土台とトッピングを組み合わせて、マップ上にお店か屋台を出したら、マップ上でその列にいる顧客にケーキをお届けできる。もちろん好みのレシピにぴったり合ってないとダメ。 こうして「生産力」と「売り上げ」の2つを伸ばしていき、各手番終了時にいずれか小さい方に等しい得点を得る。これらが下がることはたぶんないので、手番ごとに入る得点は増える一方。70点取ったプレイヤーが出たラウンドでゲーム終了だが、終盤には1手番で10点以上余裕で入るので、思ったよりはるかに早く終わる。この加速感はなかなか爽快だ……のんびり準備してる暇がないってことだけどなw ダイスを何度も振るゲームだが、手番終了時に振るのでダウンタイムはあまりない(次の手番までゆっくり考えればいい)。出目操作能力もあるが、そんなにコネコネはできないので、やはり時間はかからない。直接攻撃要素はごくわずかで、インタラクションの大半は要素の早取りに絞られている……などなど、フラストレーションがたまりそうなところを極力排除したゲームで、よく練られているなという印象。テーマも独特で、しかしシステムにマッチしており、見た目のかわいらしさがゲーム上の意味を持っているところもいい。 悪いところはほとんど見つからない優等生ゲー。強いて言えば、得点システムの都合上、ゲーム終了時点ではプレイヤー同士の得点差が大きく開いて見えることもある、くらいかな。実際には1、2手番差くらいなんだけどね。そういった見かけ上の問題が気にならなければ誰にでもお勧めできる素晴らしいゲームだ。
2023.04.29
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「キック発の非対称経済ゲーが届いたからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●Hegemony: Lead Your Class to Victory 詳しくはこちら↓HIKAFURE SOUP:【ボードゲーム】HEGEMONY:覇権の紹介【Kickstarter】 「キッチンラッシュ」「ダイスシティ」「アマング・ザ・スターズ」などを作ったギリシャのVangelis Bagiartakisと、国際政治学の学士号と修士号を持ち、これがデビュー作となるVarnavas Timotheouの共作。デビュー作がこれってのもびっくりだし、「キッチンラッシュ」のデザイナーがこれ作ったってのもびっくりだよ。悪魔合体過ぎるだろw 「Hegemony」は覇権とか支配権とか訳されるが、ここではマルクス主義者の独自概念を指しているようなので、カタカナで「ヘゲモニー」とした方がいいだろう。コトバンクなどに概要が掲載されてるが、私には何言ってるのかさっぱり分からないw とにかく、力業での支配ではないってことかなー。 プレイヤーは国家、資本家階級、中産階級、労働者階級のいずれかとなり、それぞれの階級に応じたアクションを実行していき、独自の手段で勝利点を獲得していく。 労働者なら就職して金を稼ぎ、その金で生活必需品である食料を購入して、余裕があればちょっとした贅沢品とかも買える。資本家は労働者が働く会社を用意して財を生み出し、それを労働者や海外市場に売却して利益を得る。中産階級は状況に合わせてその両方をいい感じに行う。国家は財政破綻しないようにしつつ、国民の皆様から認めてもらえるような舵取りを行う。 6ラウンドでゲーム終了。最終得点計算して、いっぱい点取ったプレイヤーの勝ち。 私は国家を担当してプレイ(他の3人は忘れた)。プレイヤーの立場がまったく違うので、誰かの利益は誰かの損失になることばかり。会社の利益を上げるために最低賃金を下げる法律が通れば労働者が困窮し……といった具合で、特に資本家と労働者は(主に政策の面で)完全に対立している。中産階級はその場その場で有利な方につきつつ、肩入れした資本家/労働者が優位に立ちすぎないように調整して最終的な勝利を目指す難しい役回り。 そして国家は他の3者とはまったく異なり、毎ラウンドランダムに発生するイベントに対処しつつ、やはりランダムに用意されるマニフェスト(選挙のときに「うちはこんな感じの政策なんで、法律の状況をこんな感じにしますよ」と公約した、ということになってる)に合わせて法律を調整しようとする。イベントにいい感じに対応すると褒められるが、たいていは金がかかって国庫が尽きかける。それを補うために税金をかけると嫌われる。マニフェスト通りの法律にしようとしても、それでは困る階級が反対して通らないことも多い。政治家も大変だなw 資本家/中産階級のカードプレイや、中産階級/労働者による労働者駒の配置が目立つが、本当に大切なのはこの法律への影響だ。そのためにロビー活動して影響力を高めるのが重要なのだが、初回ではなかなかそこに気づきにくい。地味だしなw このため、みんなが少ない票数で投票することになってあまりダイナミックに法律が変わることもなく、4ラウンド途中終了時点で国家がぶっちぎりトップに立つことになった。ただ資本家は終盤に莫大な勝利点を稼ぐので、このまま続けてたらどうなったかな。 旅団長さんが早退されたあと、残りの3人でもう1戦。3人プレイの場合は国家がNPCとなる。今回はいたるさんが資本家、一味さんが労働者、私が中産階級でプレイしたが……中産階級むずいなw ガツンと得点が入らないので、資本家も労働者もきっちり絞らないとどっちかに負ける展開になりそう。この日は労働者が勝つかと思われたが、資本家が最終ラウンドに30点くらい取って驚異の大逆転となった。 最終盤面。NPCが国家担当するとルールががらっと変わるので国庫はジャブジャブであるw 面白い。政治をリアルにシミュレートしているとはまったく思わないが、簡略化されながらも充分に納得できるモデルになっている。BGGでは4陣営すべてについて「この陣営強すぎるんじゃね? バランスぶっ壊れてるだろw」スレが立っており、逆にバランスが取れてることの証左となってるw 雑にプレイした初回も面白かったし、それを踏まえた2回目も面白かったし、何度もプレイして解像度を高めたあとも面白いだろう。元は資産家対労働者の2人用ゲームとしてデザインされたらしく、中産階級と国家に多少の蛇足感があるのは否めないが、そこを差し引いてもいいゲームだ。意外に短時間(4時間くらいか)で終わるしね。ちょっと先になりそうだが日本語版も予定されてるようなので、強いインタラクションのあるゲームが好みだが殺伐としたのはやりたくないというわがままなゲーマーにお勧めだ。
2023.04.25
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定例会。ssk、carroll、私の3人。●カタン:宇宙開拓者 詳しくはこちら↓ぼくボド:『カタン:宇宙開拓者(宇宙カタン)』のルール紹介:母船を強化して星々を開拓しよう!! 積みゲーを崩すべくこれから。ダイスを振って資源を得るところなんかはだいたい「カタン」だが、マップが縦長になっており、新しい建物を建てるにはまず建てたいところに宇宙船を移動させる必要がある。移動はロケット振って出たボールの色によって決まるだけでコストはかからないので、道を延ばす必要があった「カタン」に比べて安くつくようにも見えるが、建物は宇宙船を置き換えなければならず、さらなる建物を建てるには宇宙船を作る必要があるので、やっぱり資源はかかる。 まあそんなわけでだいたい「カタン」なので、「カタン」程度には面白いかなーと思ってたんだが……移動のときに黒ボールが出たら引かなければならないイベントがひどすぎてまったく話にならないw だいたい2択の選択式なのだが、前提が同じなのに結果が真逆のイベントがいくつかあるし(「グルームヘイヴン」にもあったが、ほんの2、3種類だけだったと思う)、ネガティブ効果のダメージがでかすぎるものが多くて完全に運ゲーw 何もかも台なしだよw 最終盤面。sskが勝った気がするがどうでもいいw ロケットが無駄に豪華なせいで馬鹿みたいな値段になってるが、シリーズをコンプリートしないと気がすまない「カタン」マニア以外は買う必要もやる必要もない。おとなしく「カタン」やってた方がなんぼかましだw●ファーナス -ロシア産業革命 詳しくはこちら↓ニコボド:【ゲーム紹介】ファーナス -ロシア産業革命-| 工場を経営して資源を利益に変換する競り&エンジンビルドゲーム 続いてこれ。産業革命期のロシアの実業家となって工場やら何やらを競り落とし、それらを発動させて資源や勝利点を生み出して、4ラウンドやっていっぱい点取った人の勝ち。 競りのルールが独特で、数字が書かれている自分用のチップで競るのだが、「すでに自分のチップがあるカードには追加のチップを置けない」はよくあるにしても、「すでに同じ値のチップがあるカードにもチップを置けない」のは珍しい気がする。 また、むしろ競りに負けたときのルールの方が重要で、「そのカードの上段に示されている利益を、負けたチップの値に等しい回数分だけ得る」のだ。数字は1~4なので、初手で4を突っ込んだカードは(ほぼ)確実に落札できるが、他プレイヤーのうち1人は3で突っ込んで利益を3回分得ることができてしまうので、その内容によっては落札するよりいいことさえある。このため、どのカードにどの順番でどのチップを使って入札するか、他の競りゲーとはまた違った戦略を練る必要がある。 私の最終資産。右上のは最初に配られる特殊能力カードで、この人は「同じ数字や同じ色のチップがあるところにもチップを置ける」という、このゲームの根幹を覆すキャラだw 何しろ縛りがなくなるので精神衛生上も極めてよく、なかなかの強キャラな気がする。工場の方はオイル重視でまとめてみたが、他の2人と競合しなかったため、それが勝利につながった。 面白い。競りゲーなので長考派がプレイすればそれなりの時間はかかるが、それでも4ラウンドしかやらないので、3人なら充分に短時間で終わる。そして資源をコネコネするのはいついかなるときだって楽しいw ちょっとカードゲームにしては値が張るが、昨今の事情を考えるとやむを得ないところもあるだろう。いいよこれ。●スピリット・アイランド 最後にこれ。これまで数回プレイしてきて、いつも終盤には楽勝ムードになってたので「そろそろ歯ごたえが欲しいなー。シナリオでも導入していっちょ揉んでやりますかw」といきなりスウェーデンのレベル3に挑戦。対する精霊はsskが大海、carrollが大地、私が稲妻。 その結果……何の成果も得られませんでしたw もうびっくりするほどボッコボコ。敗因はいろいろあるが、私の稲妻が大能力に手を出したのが一番まずかった。こいつは精霊力が全然手に入らないんだから、大能力使ってる余裕なんてないんだよな。それより安い小能力カードでエレメント揃えて先天能力を常時発動させないとダメだった。ちょっと間が空くとすぐ忘れるねえ。 ゲーム自体は鉄板で面白い。タワーディフェンス系のボドゲはイケてないのが大半だけど、これは「その中では比較的面白い」なんてレベルではなく、ボドゲとして最高峰クラスに面白いよ。
2023.04.08
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「4人専用ペア戦殴り合いのニッチすぎる頭おかしいゲーム買ったからやろうぜー」とお誘いいただいたので参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。 書いてる時点で4ヶ月前のことなので記憶が定かではないため(最高にイケてたのは覚えている)、覚えてることのみちょっとだけ書く。●La Famiglia: The Great Mafia War Today's MASTERPIECE!! 本命のこれから。 デザイナーはMaximilian Maria Thiel。みんな大好き……ではなかった「マグナストーム」や、「パワー・ストラグル」の作者の1人。本作が3作目、単独では1作目となる寡作のデザイナーだが、そのゲームのシステムはどれもユニークだ(売れるかどうかは別にして)。 本作は1980年代のシチリア島が舞台。“大マフィア戦争”と呼ばれるマフィアの大規模抗争が起こっていた時期らしい。プレイヤーはファミリーを1つ担当して、他のファミリー1つと手を組んで共同での勝利を目指す。4ラウンドプレイして、いくつかのエリアに分かれているシチリア島内で共同で5エリアを支配するか(各エリアに3つの区画があるので、そのうち2つ以上を占有していればそのエリア全体を支配していることになる)、単独で6エリア支配したらそのチームの勝ち。 各マフィアには金回りがいいとか構成員が多いとか武闘派だとかの特徴がある。ゲームごとにランダムに用意される外付けの特殊能力もあるのは今風だ。 アクションは排他的な選択式。誰かが実行したアクションは選べないってやつ。ワーカープレイスメントっぽいが、金を払えば他プレイヤーの色の駒でも使えるのが珍しい。そしてアクション選択には二重の悩ましさが用意されてる。これが本作の一番のキモだろう(前述の「マグナストーム」でも似たようなシステムが採用されてたけど)。 アクションするときには、上段の任意の列にある駒を1個取り、下段の任意の列にあるアクションスペースに置いて実行する。これが基本だが、上段の任意の1列にあるすべての駒の分だけ金を払うと、その駒を全部使って強アクション(その列の上側に示されてる)が実行できるのだ(使った駒は下段の任意のアクションスペースに割り当てて封鎖する……だったと思う)。 なので、まだあるうちは金のかからない駒を使ってアクションを実行したいが、その結果として特定の列の駒数が極端に少なくなると、次のプレイヤー(各チームが交互に手番をプレイすることになってる)がその列の強アクションを安く打ってしまうかもしれない。また、強アクションを打つことで全プレイヤーの手番数がずれる(ことがある)ので、多少金を払ってでも相手チームに手番を回したくないこともある。まあこのゲームの金は血の一滴なので1金だろうと無駄にはしたくないんだがw そうしてアクション打ち終わったら戦闘解決。中立マフィアを殴る場合にはおおむね戦力差を見るだけだが、チーム同士の抗争の場合は互いにカードを1枚プレイして、その分だけ戦力に増減がある。はっきり言ってこのルールは蛇足。ノーコスト、戦闘ごとに全プール(3枚)から1枚選択なので完全にじゃんけん。多少紛れを出したかっんだろうけど、だったらダイス振って比べた方がスピーディーに進む分だけなんぼかましだろう。最近のゲーマーはダイス振るのを極端に嫌うからこうしたんだろうけど、だったらカードごとに強弱つけてコストがかかるようにするとか、他にやりようはあったんじゃないかなあ。ここだけが唯一の残念ポイントだ。 この日は私といたるさんのチーム対旅団長さんと一味さんチームで対戦。2ラウンド目終了時点では我がチーム優勢、あわや中押し勝ちかと思われたが、一味さんの読みが冴え渡ってがっつり阻止。3ラウンド目終了時に途中終了としたが、戦力・資金力の差で我々にはもう勝ち目はなかっただろうw 面白い。テーマがよくないということでBGGで低評価爆撃を食らってたが、今は修正されてる。何しろヤクザ映画みたいなもんなので、確かに殺った殺られたの不謹慎なワードがばんばん飛び交うが、そんなゲームは他にもごまんとあるしなw チーム戦のプロット式戦闘解決システムなので、多少は相談したいけどしゃべると相手チームにも思惑がばれてしまうため、「チームのうち1人がしきってもう1人は唯々諾々と従うだけ」とはなりにくいようになってる(なったとしても、それはプレイヤーが悪いのであってゲームは悪くないのだが)。個別能力の成長、陣取り、後腐れのない戦闘……このへんが琴線に触れるならマストバイだ。●モニュメンタル 旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。日本とかギリシャとかの文明を1つ担当して、マップ上でユニットを配置・移動させて資源を得たり蛮族倒したり中立都市と交易したりしてリソースを得て、いろんな種類のカードを買ったり(このゲームはデック構築ゲーなのだ)、驚異を建設したりして得点を得ていく。そしてもちろん他プレイヤーとも殴り合う。ディスプレイにカードを補充するための山が尽きたらゲームは終了に向かい、最終得点計算していっぱい点取った人の勝ち。 自分のカードを手元に3×3の形で並べて、その中から1列と1段を選んで発動させる。そのあとそれらのカードを捨て札にして、空いたスペースにカードを補充する……という独特なシステムが売りだろう。どの列・段を発動させるかは手番ごとに悩ましいし、カードの出方の綾でいい感じにコンボが組める列・段が生まれると脳汁あふれるw 「ラ・ファミリア」が最高だったので、どうしてもがややかすんで見えてしまったが、こちらも面白かった。プレイヤー同士の殴り合いは終盤になるまでは(よほど隙を見せない限り)発生しないし、負けても全ユニットが本拠地に戻るだけなので、勝者にメリットはあるが敗者にデメリットがないタイプの今風のやつ。殴り合いというだけで嫌悪感を持ってしまう人には「ラ・ファミリア」よりこちらがいいだろう(全然違うゲームだが)。 おそらくはお値段が張るせいであまり話題になってないようだが、拡張のモンスターモジュールや英雄モジュールを入れればさらに面白くなりそうだし、マップの組み方もいくつか用意されてるので、そのへんも試してみたいね。
2023.03.31
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「『指輪戦争カードゲーム』届いたんなら4人ベストらしいからやろうぜー」とお誘いいただいたので持ち込み。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。 書いてる時点で4ヶ月前のことで記憶が定かではないため、覚えてることのみちょっとだけ書く。●指輪戦争:カードゲーム まずこれから。言わずと知れた「指輪物語」をベースにした「指輪戦争」という、基本的には2人用の傑作ミニチュアボードゲームがある。これはそのカードゲーム版……ということになってるが、全然違うシステムで作者も別なので、名前を借りただけだろう。 4人では自由の民側2人と冥王軍側2人に分かれてのペア戦となる。手札を戦場か道筋(指輪所持者たちが指輪を捨てに行くのにたどった経路)のいずれかにプレイして、戦場での勝利を狙ったり、指輪の輸送を成功(冥王軍側は失敗)させたりする。直接プレイする代わりに“リザーブ”と呼ばれる手元にいったん置いておくこともできる(リザーブにプレイしたときや、リザーブにあるあいだずっと発動する効果もある)。 手札を1枚プレイするたびに、コストとして別の手札を1枚捨て札にしなければならないってのがキモだ。手札の半分はプレイできなくなる計算だから、もうこれだけで悩ましくはなる。どれもプレイしたいに決まってるからなw 得点差が大きくついたらサドンデスで終了。そうならなかったら規定ラウンドプレイして、たくさん点取ったチームの勝ち。同じデザイナーの「主計将校」と同じシステムだ。 初戦は自由の民側がサドンデス勝ちして、陣営を入れ替えた2戦目ではフルラウンドやって自由の民側が勝った……気がする。 カードプールが多いゲームは何でもそうかもしれないが、このゲームも敵味方のカードをある程度覚えてからが本番だろう。正直言って、2回やっただけではカードのプレイ条件が厳しすぎて、プレイできる戦場にプレイできるカードをプレイするだけ、といった感じになってしまった。味方同士でサポートするカードとかもあるが、それを活躍させることもできなかったので、ただただ手なりでプレイしただけ。これではこのゲームを楽しんだとはお世辞にも言えないだろう。 こちらに陣営ごとの考察などがあるが、このくらい考えてプレイできれば一気に面白くなるだろうなーと思う。あるいは原作に詳しいファンだけでプレイするなら、展開をなぞるだけでも面白いかもね。拡張も予定されてるようなので、初見でももう少しプレイヤーの意志を反映したプレイができるようになることに期待したい。●Elixir 旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。1987年製。もうこの時点でほぼ糞ゲー確定であるw 魔術師となって、2種類の素材といくつかの触媒を集めてエリクサーを作ろうと努力する。どうやって集めるかというと、盤上のマスを1~4歩のあいだで好きなだけ歩いてお店に行くのだが、道端で立ち止まると(お店とプレイヤーの家以外は全部道端だ)イベントカードを引かなきゃならない。イベントにはいいこともあるが、持ってる材料を全部盗まれたり、だまされてカス素材に大金を払わされたりするw 材料がおうちに揃ったらようやく薬を作れるが、その判定は何とダイスロール。失敗したら全部パーw いい触媒を使ってればめったに失敗しないが、当然すぐ売り切れるので手に入るとは限らない。 それでももし薬の調合に成功したら……中央にある3×3のエリアから、使った材料2種に対応しているカードを秘密裏に引く。それでエリクサーができればよし。3回成功したら勝ちだ。なお推理の材料はまったくないので、基本的には総当たりだw 素晴らしい。すがすがしいほどの運ゲーw そのくせ長い。まごうことなきクソゲーw たまにこういうのをプレイすると今のボドゲシーンに感謝したくなるね。多少のクソゲーでも昔のクソゲーよりはるかにましだものw
2023.03.17
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「蒸気の時代」の世界的権威であるしいたけさんに「『蒸気の時代』やりませんか?」とお誘いいただいたので参加。私のわがままで日程が二転三転してしまって申し訳ありませんでした。しいたけさん、PHYさん、一味さん、私の4人。 書いてる時点で4ヶ月前のことなので記憶が定かではないため、覚えてることのみちょっとだけ書く。●蒸気の時代:Four Corners 最初はもちろん大本命、マーティン・ワレスの「蒸気の時代」から。マップは数ある拡張の中から、アメリカで唯一4つの州の境界が交わっていることで“フォーコーナーズ”と呼ばれているエリアを舞台にしたものをプレイ。 特殊ルールはほとんどなく、「輸送した貨物駒を手元に置いておく。4色揃ったらそれらを破棄して収入を4上げる」というものだけ。アッパー系のルールなので資金繰りが苦しい「蒸気の時代」の中でも初心者向けと言えるだろう。 3人がマップ下側でしのぎを削っている中、PHYさん(桃)だけ左上で独自路線を行き、環状線まで作っていたので早くも勝敗決まったかと思ってたが、最終的には途中で資金繰りに失敗して収入減少ペナルティーまで食らってた一味さん(黄)の勝利となった。たとえお金がなくても、コストが馬鹿高い山道に進むことになっても、機関車さえ先行して上げておけば巻き返しの目は充分あるらしい。勉強になった。あと都市化で他プレイヤーを邪魔する手法も教えてもらった。勉強になった。 しかし久しぶり(10年ぶりくらい? 前回の記録が見つからないくらいだw)にやったが、やっぱ面白いなーマーティン・ワレスの「蒸気の時代」は! でも後発の「スチーム」の方が洗練されてるのもまた事実なので、やはりこちらも再販していただきたいところだ。●アップタウン/ブロッカーズ 「蒸気の時代」はさいてい1回やればノルマを果たしたことになるとのことで、続けてこれをやることに。一日がかりで4回も5回も「蒸気の時代」をやるんだろうなーと覚悟してたので正直ありがたかった。いや面白いけど、もうおじいちゃんなのでそんな体力ないからね。2回くらいが限界だと思うw 「アップタウン」というゲームがあって、それがのちに「ブロッカーズ」としてアートワークも一新されて、ルールも変更になって再版されたということらしい。しかし内容物の数量などに変わりはないので、どちらかを持っていれば両方のルールでプレイできるそうだ。 ルールをしっかり覚えてないのだが、とにかく手元のタイルを、その絵柄が一致している3×3のエリア内か、数字が一致している列か、アルファベットが一致している段に置く。で、「アップタウン」の方では、できるだけ自分のタイルが一つながりになるようにおいた方がえらい……だったと思う。相手の塊を分断しさえしなければタイルの置き換えもできる。 「アップタウン」終了時。私が青で勝利。全部つながってるので最も理想的な状況。 「ブロッカーズ」もほぼ同じだが、置き換えたタイルのうち最も多い色(つまり他プレイヤー1人)のタイル枚数だけ失点するので、置き換えられそうなところに積極的に置くモチベーションが生まれ、ちょっと違った感じになる……だったと思う。 「ブロッカーズ」終了時。グループ数は3つで黄の2つに負けてるが、置き換えたタイル数の差で私が勝利。こう書くとこの手のゲームが得意なように見えるが、タイルの引き運も多分にあるのでそういうわけではない。 面白い。まさしく「シンプルなのに奥が深い」だ。ノンテーマで頭を使うので黙々とプレイすることになりがちだから、わいわいやるのが好きな人には向かないが、短時間で頭を使った気になれる良ゲー。子供のおもちゃっぽいカスみたいな見た目を気にしなければ「ジョント・ブロッカーズ!」のタイトルで完全日本語版も出てる。お勧め。●ロスト・シーズ 前回のプレイ記録はこちら。 詳しくはこちら↓お髭処blog:ロスト・シーズ/Lost Seas 時間が余ったときにプレイできればいいかと思って私が持ち込んでたこれをプレイ。 目標選びのさじ加減が難しいので、何回かプレイして慣れるまでは簡単な目標が多すぎるくらいの方がちょうどいいだろう。何なら全部簡単でもいいくらいだ。 何せ難しい目標が3枚しかなくてもこのていたらくでぼろ負けする奴もいるからなw これもフィラーとしてやるにはちょうどいい。ガツンとくるところはないが、空いた時間にプレイするのも嫌だ、という人もそうはいないだろう。一つあると重宝する系のゲーム。●ファーストラット 前回のプレイ記録はこちら。 詳しくはこちら↓The Board Game Laboratory - Rebooted!!:ファーストラット 最後にカフェ(この日はコロコロ堂上野御徒町店で遊んでた)に置いてあったゲームからこれをプレイ。 うーん、なんだろう。前回やったときは相当面白かったんだが、この日はそうでもなかった。2回目であるインパクト不足を差し引いてもちょっと……なにが悪かったかな? 4人だと手番順格差が気になるか? 特殊能力の組み合わせによっては無双されてしまうか? そもそも電気戦術が強すぎるか? でも強いと言われてる2倍戦術はそうでもなかったしな……ちょっとわからん。
2023.03.12
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定例会。ssk、まるみ屋、私の3人。書いてる時点で3ヶ月ほど前のことであんまり覚えてないので適当に。●ハラータウ 詳しくはこちら↓ボドゲニスト:ハラータウのレビュー:カードコンボ×ワーカープレイスメント好きにおすすめ! ウヴェ様の農業ゲー。今回はビールの原料(とヒツジ)。ワープレで、各アクションスペースごとにだいたい3回まで使えるが、2回目/3回目の人は置くワーカーが2個/3個と増えていくやつ。それで収穫効率上げたり製品やヒツジを直接もらったりして、持ってる目的カードの目的達成したり“公民館の移動”(意味不明。ルールにフレーバーが書いてあったかもしれないが忘れた)でワーカー増やしたりする。数ラウンドやっていっぱい点取った人の勝ち。 まずワーカーの維持が(たしか)ノーコストなので、増やしたもん勝ち。この増員のためのコストがラウンドごとに高くなっていくので、出遅れは即死を意味する。そして私はもちろん出遅れたw そして目的カード系。数種類あり、達成時ボーナスでまたカード引けたりもするのでうまく回れば華麗なコンボが決まる……うまく回ればなw カードごとの差が大きすぎてぶっちゃけ運ゲーに近い。引き悪いとどうしようもない。このへんは「オーディンの祝祭」なんかも同じだが、あちらのカードがおまけに近いのに対し、こちらは割と主成分なので引き悪は即死を意味する。そして私は(ry ということで、ものの試しに1回はやってもいいが、ウヴェゲー好きでもこれをヘビロテする意味は薄いだろう。他にいいのがいっぱいあるわw●テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション 詳しくはこちら↓ぼどろぐ:『テラフォーミング・マーズ・カードゲーム:アレス・エクスペディション』完全日本語版 ボードゲームのルール紹介とレビュー もともとカードゲームだったテラフォをさらにカードゲーム化したやつ。何を言っているのかよく分からんが、ボードが小さくなってカードゲームの比重がさらに大きくなったってことが言いたいんだろう。テーマは変わってないので、とにかく火星を開拓するのだ。 システムは全員が同時にアクションを選び、全員が(他プレイヤーが選んだものも含めて)それらのアクションを実行するが、選んだプレイヤーにはちょっとおまけがつく。変則的なヴァリアブルフェイズオーダーって感じ。あと、一度選んだアクションは次ラウンドは選べなくなる。 最初に企業カードを2枚配って1枚選ぶ。私がここから選んだのはマイ=ニ・プロダクションズ。よさそうに見えるが、結局手札の総数は増えないので割とじり貧だった。そして「建築」選んだときに赤/青カードは2枚出せるのに、「開発」選んだときに出せる緑カードは常に1枚だけ……つまりそんなに必要ないってことで、終盤には「開発」アクションそのものが実行されなくなるのだw このように企業選びから失敗して惨敗した(もう一方も弱そうだが)から言うけど、パラメータの価値が元ゲーから随分変わってて、新要素の「科学」が超重要だった。普通は「研究」アクションでようやく1枚(自分で「研究」選べば2枚)引けるカードが、この「科学」パラメーターを上げておけば「生産」時に引けるようになるんだからそりゃあ強い。もちろん、発動時にカード引ける系のカードも強い。 強いのはいいが、じゃあどうやって伸ばすのかというと……カードだw つまり序盤の「研究」でこの手のカードを引くかどうかが生命線なわけで。私は結局1枚も引かなかった。かーっ運ゲーだな! これで30分で終わるならまあ許すが、慣れてもそこそこかかるだろう。だったら元ゲーやった方がいいかなあ。
2023.02.25
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「海外版元が自力で日本語版出してる謎解きゲーあるからやろうぜー」とお誘いいただいたので、私も謎解きゲーを1つ持参して参加。いたるさん、旅団長さん、一味さん、私の4人。●Unsolved Case Files:Harmony Ashcroft 最初に本命のこれから。海外ではすでに9作出てて、2023年夏には10作目が予定されてるので人気あるんだろう。その海外出版社自ら、なぜか1作目だけ完全に日本語化しており、少なくともあと5作は発売が予定されてる(……が、近日公開となってからまったく音沙汰ないので立ち消えたのかもしれない)。 ジャンルとしては本格推理もの。パズルとかなぞなぞとかはいっさいなく、証拠や証言を元にして本当の事件を解決しているかのようにプレイヤーが知恵を絞るやつ。今回の事件では、近々結婚する予定の女性がパーティー(ちょっとよく分からなかったが、どうやらアメリカ(たぶん)には式場で出す料理を選定するための予行演習みたいなパーティーをする慣習があるっぽい)で殺害されたので、その犯人を探していく。 最初にどばーっと証拠・証言が提供されるので、みんなでそれを回し読みして、ゲームが用意した最初の質問に答える。合ってたら次の質問が入った封筒を開けて、少し証拠が追加されて、次の質問が開示される……という感じ。 私がやった中では「DETECTIVE X CASE FILE #1 御仏の殺人」によく似たシステムだが……こちらはシナリオの出来が悪すぎるw こういうときに具体的な文句を言いづらいのが謎解きの悪いとこだが、まあひどい。大量にある証拠のほとんどに意味がないのだ。確かに現実の事件はそんなものかもしれんが、俺たちはちょっぴりのミスリード用証拠に紛れた8割くらいの証拠を組み合わせて隠された真実を浮かび上がらせたいんだよw 老眼鏡かけた上で虫眼鏡で見ないと見つからないような証拠1つで分かるような真実なら俺たちの前にシナリオ内の警察で解決しとけやw ネットでは評価しているプレイグループもあったので、安い部類だし試してみるのもいいかもね。私は次以降はやらなくていいかな。●Escape Room in a Box: Flashback 続いて私持ち込みのこれ。品切れが続いていたので順番が前後してしまったが、私が気に入っている「Escape Room in a Box」シリーズの2作目。 この日プレイのために開封して初めて気づいたのだが、お話的には前作「The Werewolf Experiment」の続き物だった。前作は狼男になる毒をマッドサイエンティストに吹きかけられ、その解毒剤を作るというものだった。本作ではそのマッドサイエンティスト自身が狼男になって(前作の脱出に成功した)プレイヤーをぶっ殺そうと追いかけてくるので、狼男を無力化する護符を作ろうとする。結構悠長だなw こちらはいわゆる“脱出部屋”系統のゲームなので、シナリオはフレーバーに過ぎず(このため、前作をプレイしていなくても何の問題もない)、個別の謎をいくつも解いていくことになる。なので面白いかどうかはその謎次第だが、問題が英語であるがゆえの難易度爆上がり現象を差し引けば充分よくできていた。 やはり謎解きなのでいつも通りに詳しいことは何も言えないが、このシリーズは物理的なコンポーネントをふんだんに使った謎解きの中では本当によくできてるので、英語直読みを苦にしないメンバーで是非全部遊んで欲しい。最後の2作が出たのが2年前だが、1作目と2作目のあいだも3年空いてるので、希望を捨てずに新作が出ることに期待したい。●Kombo Klash! 旅団長さんが早退されたあと、3人でこれ。 森の動物たちが知恵と能力を競う“クラッシュ”と呼ばれる競技に参加する、という設定。手番ごとに手札の動物カードを何枚でもボード上にプレイする。プレイするたびにその効果が発動して、カード1枚引いたり、置かれてるカードを裏返したり移動させたり、得点を得たりする。 もうこれ以上カードをプレイできない(したくない)ってなったら、ボード上で縦横(斜め不可)に3枚以上隣接している同種のカード“1組”だけから得点を得て、それらのカードを裏向きにする。この1組ってのがミソで、これを作るために大量のカードをプレイすると、次手番のプレイヤーに得点機会を残すことになるわけだ。しかしボードが満杯になるとすべての“裏向き”のカードが(手番の途中でも)取り除かれるので、これを戦略に組み込むこともできる。 これは見た目に反してなかなか戦略的で面白かった。広く流通してるのが(おそらくは)スペイン語版で、英語版は手に入れにくいとは思うが、プレイ機会があったら(そして読めるルールを入手できるなら)やる価値はあるよ。●Trieste 詳しくはこちら↓ひだりの灰色:トリエステ/Trieste 最後にこれ。いたるさんがsrgyから買ったそうだが、完全に日本語化されててプレイしやすく、面白かったので陣営を入れ替えて2回プレイした。 3人専用のカードゲームで、都市警備、商人、盗賊のいずれかを担当する。都市警備は盗賊を捕まえ、盗賊は商人から盗み、商人は稼ぐ……そう、3陣営ものというと三すくみかと思うだろうが、そうではなく、商人はただ搾取されるのみw 何なら都市警備さえ税金の名目で商人から金をむしっていく有様w とはいえ、都市警備と盗賊がにらみ合っていると商人が悠々と稼いで勝つくらいのバランスになっているので、3人とも他の2人のバランスを取りながら頭一つ抜けて勝つのを目指すようになってはいる……全員がゲームに習熟していればねw なので、同じメンツで何度もプレイできる環境ならかなりあり。ゲームとしては間違いなく面白い。とにかく新作に唾つけて数をこなしたいグループには向かないね。BGGの評価がやや低い理由もそのへんにあるんじゃないかな。この日は時間の都合で2回しかしなかったが、やはり最低でも連続3回はやりたいところだ。
2023.02.21
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定例会。ssk、まるみ屋、carroll、私の4人。書いてる時点で3ヶ月以上前のことなので何も覚えてないが、頑張って思い出しつつ書く。なのでルールや用語を勘違いしてる可能性大。●カーネギー 詳しくはこちら↓ぼっちのホビーBlog[ボドゲ版:カーネギー(Carnegie)【ボードゲーム】|富を得た先には人々の幸福を。鉄鋼王の背中を追いながら、資本経済の申し子となれるのか....これ、ど、ど、どうするん(´⊙ω⊙`)? 鉄鋼王カーネギーにあやかり、アメリカ全土で何かしらの産業を発展させつつ、大部分の得点は寄付して得ましょうというゲーム。主なシステムは、手番プレイヤーがアクションを選び、他の全プレイヤーもそのアクションを実行するという、いわゆるヴァリアブルフェイズオーダーってやつ。選択した手番プレイヤーにボーナスがないのはちょっと珍しいか? 最初の部署タイルから数枚をランダムに除外するところ以外に運要素はない。なのでこれを見てから大まかな戦略を決める感じになるだろう。プレイ人数が多いほど抜かれる枚数が減るので、毎回大差ない感じになるとは思うが。 で、手元のボード上でいろんな仕事をしてくれるワーカーがいるわけだが。これをメインボード上に配置してしばらく戻ってこなくなり、戻ってくるときに利益を得られる系のアクションがある。戻ってくるまでは手元のボード上で使えないので損してる気分になるが、これが罠。もうほんとに罠。戻ってくるときの利益が莫大なのでばっすんばっすん派遣すべきw そもそもワーカーがそれほど数必要ないし(多ければ多いほど楽なのは確かだが、増やし続ける手間に対してリターンが見合わない。少し増やせば充分)、何なら部署タイルもその効果のためというより得点のために取るので、スペースを埋めてさえいれば何でもよい。とにかく派遣だw 派遣の重要さを見誤って大差の最下位。このありあまるワーカーを見よ……ワーカーが増えるタイルとかほんといらなかったw 面白い。面白いが、セットアップのランダム性が低いのに加えて、ゲーム中に実行されるアクションの種類と総数もだいたい同じ(多少変わる)となると、展開に幅がないんじゃないかという懸念はある。「テラミスティカ」なんかでは個人能力の差・組み合わせとラウンド得点計算タイルのランダム性で展開が変わるようになってるわけだが、現状このゲームでは寄付する項目や建設する建物の優先順位も変わらないんじゃないかなあ。そこら辺に手を入れた拡張とかあると違ってくるかもね。●イーオンズ・エンド:レガシー 詳しくはこちら(ネタバレあり)↓ぼどろぐ:イーオンズエンドレガシー:完走した感想とプレイ記録とレビュー。 そのあと、さくさく終わるレガシーだと評判のこれを。 ストーリー的にはいつも通り。えらいことになってる人類のところに大変な敵がやってきたのでみんなで倒しましょうという感じ。この世界観だとこれ以外の導入を用意しづらいよなw 人類に明るい未来は訪れるのだろうかw で、「ドミニオン」脳のままで「イーオンズ・エンド」をやったので、手分けすることもなく全員が同じ方向を向いて悠長にデッキを育てていき、その結果ぼろ負けした。残当w とはいえ、この1本目のシナリオは、何というかその……ひどいなw いつものごとくネタバレ避けると大したこと言えないんだけど、まあ雑に勝たせにきてますよw そんな雑な接待シナリオで負けた我々は一念発起し、次のゲーム会まで毎日のようにネット上で議論を繰り返してリベンジを誓うのだった。ほんとに何をこんな真剣になってんだってくらい議論した。今振り返ると恥ずかしいw
2023.02.11
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