継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

継続は剛力なり~前田剛力のあなたの一日を豊かにするヒント

2010.11.20
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今週のゲストは阿刀田高さんでした。先週は山口に帰省したので聴けなくて、今週は2週目です。

阿刀田さんは短編小説の名手として有名ですが、僕は以前「小説現代」のショートショートストーリィズ(読者の投稿作品を阿刀田さんが選者になって評価、優秀作品は雑誌に掲載されます)で2回、「倫理」と「エレベーター」を採用してもらったことがあるのでまんざら知らない仲でもない?

「エレベーター」は登場人物の内面を書けば短編小説になる、と評価いただきました。結局、そのままでしたが。

阿刀田さん曰く、長編と短編を比べると、長編はリアリズムが大部分であり、人間をじっと書き込むことになるが、短編はウソをついてウソだけで終わることが出来る、そうです。スタインベックにチューインガムを主人公にした短編があるが、チューインガムを主人公に上中下の長編は書けない、と例えます。

小説の王道は長編、じっくり書く、短編はいろいろな技を駆使して創造の世界を求める、両者は車の両輪のようなもの、と語ります。

幸田さんが「阿刀田さんの作品は、終わったところでもう一度物語が始まるようなところがある、余韻が大きい」と感想を述べます。

短編小説は登山にたとえると、読者を8合目から9合目に連れて行き、準備はできたから後は自分で山頂を目指してください、というようなものと阿刀田さん。
材料は調えてあげたのだから、山頂に到達できないのは読者の責任ですよ、と突き放しているともいえます。つまり短編をよく楽しむには、読者自身の力が必要ということでしょう。

だからこそ最近の、本を読んでいない若者には短編は受けないのかもしれません。彼らは全部を与えて欲しいと思っている、それでないと分からない、感動できないということなのでしょうか。



阿刀田さんの日常は規則正しく、仕事はほとんど午前中から昼間で終わらせ、夕方から夜はゆっくりするといいます。
作品の出来にもあまり深刻にならず、まずは締め切りを守る。出来が悪かったときは一ヶ月かそこら、その作品が市場にある間は下を向いて歩く、と冗談っぽく語ります。

その対極は井上ひさしさんだったそうで、最後の最後まで作品の質向上に努めますが、一つで頑張ると次に影響をあたえて、どんどん仕事を背負ってしまいます。
結局は回りに迷惑をかけますし、つらく切ない仕事の仕方は自分には出来ないときっぱり。そうですね。

規則正しく暮らして優雅に小説家を楽しむ阿刀田さん、さすがフランス文学専攻の作家ですね。ではまた来週。





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Last updated  2010.11.21 00:06:59
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前田剛力 @ Re:都市対抗野球(08/28) くさなぎさん お久しぶりです。 番組に…
くさなぎ@ 都市対抗野球 番組の内容ではありませんが、前田さんの…

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