こんな始まりはイヤ


                陽のあたる場所




               寂しさに たやすく恋に落ちた
               二人の夜を重ねることに
               ためらうこともなく

               僕のもうひとつの愛の暮しに
               ふれないように逢うたび二人
               ふざけてばかりいた

               愛だけ見つめ 季節は過ぎてゆく
               愛だけ見つめ 悲しみ深くなる
               奪うだけ奪い何ひとつ君に与えられない僕を
               誰よりも許せずにいるのは僕さ

               もう二度と逢うのはよそう
               君の人生を引き裂く前に 

               愛だけ見つめ 季節は過ぎてゆく
               愛だけ見つめ 悲しみ深くなる
               もしも この愛に形があれば伝えられるのに
               偽りのかけらも無かったことを










                                    浜田 省吾




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