松毬の丘で。

娘(2番目)の出産・その2


車の中で、あっという間に、陣痛の間隔が短くなる。

「痛い痛い痛い!カープはゆっくりー!Gかけないで!」
「でも急いで~!」(←どないせえちゅうねんて。ねえ?)
「病院にケータイで電話して、玄関口から運んでもらうようにお願いしてくれる~?」

もう、かなり下がってるのは、自分でわかった。
どうして?おとといまで、順調だったのに、昨日、無理してでも、病院にいってもらうよう、お願いするべきだったの?
陣痛がくるのを、必死で呼吸法でいきまないよう逃がす。
ホントは、停めちゃいけない正面玄関に車をつけてもらい、
まっすぐ分娩室へ。

ここの病院は、でかいので、分娩室は4つある。うち、どの部屋かも憶えていない。状態を説明してるうちに、心拍と陣痛をみる機械を付けられ、即、出産となる。

ほんとに、あっさりと、娘は生まれた。(性別は事前に聞いてた。)
すぐ、続いて胎盤も出てきた。

でも、産声がない。
赤黒い固まりを、助産婦さんと医師が速やかに運んでいく。
すっと、嫌なものが、胸に落ちてくる。
どうしたの?大丈夫なの?何も言ってくれないの?

「自発呼吸がないので、今、懸命に蘇生するよう、がんばってます。小児科の先生は、NICUからきてますから、大丈夫。」

この言葉を聞くまでが、いかに長かったことか。

旦那が車を移動して、戻って来るまでにもう、生まれてしまった娘。
旦那の方が、早く娘を見てきていた。不安そうな顔。
私は分娩台でじっと休んでいたけど、少しでも前(分娩室とナースステーションの間に通路があり、一般は通れないようになってる。)が見えないかと首を伸ばしたりしていた。

その後も、NICUから、搬送の救急車を呼んだ事とか、胎盤が普通の半分しかなく(300g程度、通常は500)、臍のをもすごく短くて(普通70~80センチの所、42センチ位)、分娩時に、伸びきってしまって、窒息状態になったのかも。などと、
色々説明を受ける。
生まれて約1時間。なんとか、産声(というのかな?)のような鳴き声を上げている娘を見送る。旦那は手続きもあるので、救急車の後を付いていく事に。

なんども「~ちゃん。」と、心の中で、呼んでいた。
でも、反対されてたこともあって、呼べなかった名前。
この時、すぐに呼んであげられなかったことは、娘にわびなくてはいけないと思っている。



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