クリームな日々

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自衛隊地震不明者捜索から撤退


 10人が行方不明となっている岩手・宮城内陸地震で、宮城県の村井嘉浩知事は22日、自衛隊への災害派遣要請のうち、捜索活動に関する要請を解除した。約500人が参加していた自衛隊は同日で撤収し、23日以降の捜索体制は大幅に縮小される。
 村井知事は「地震発生から9日目となり、(土砂に)埋まっている方の生存可能性は極めて低い。苦渋の決断だが、今後は自衛隊にしか担えない民生支援を続けてもらいたい」と説明した。
 22日の捜索は警察、消防、自衛隊による計約750人体制で続けられたが、不明者の発見には至らなかった。警察と消防による23日の捜索は2次災害の危険性などを考慮し、2人が不明となっている同県栗原市の旅館「駒の湯温泉」に限定するという。
 自衛隊撤収について、佐藤勇栗原市長は記者会見で、「不明者家族のことを思うと残念。捜索に全力を挙げるよう市消防に指示した」と述べた。
 一方、栗原市は22日、今後の余震や豪雨でがけ崩れなどの二次災害が起こる可能性があるとして、栗駒、花山、一迫、鶯沢の4地区で新たに30世帯102人に避難勧告を出した。これで岩手、宮城両県の避難指示・勧告対象は計113世帯326人になった。
 気象庁によると、23日の被災地は梅雨前線の影響で大雨となり、岩手で60ミリ、宮城で50ミリ前後に達する見込みで、土砂災害や河川増水への警戒が必要という。


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