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2009.11.02
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テーマ: たわごと(27620)
カテゴリ: カテゴリ未分類
 昔、生徒にせがまれ童話を書いた。

ちと暗い話だ。

自己犠牲の美しさに憧れていた頃に作った童話である。

 昔、暗い森があった。
暗い森には魔女が住んでいた。
魔女にはすごい力があった。
すべてを見通す水晶玉には。
嵐で氾濫した川に打ち上げられた少女が一人。
どうやら彼女は目が見えないらしい。

『運命か…。』


 暗い森にはオバケがでる。
嵐の後、マヌケなオバケが一人迷い込んだ。
オバケの名前はサビオ。
記憶のない不思議なオバケだ。
サビオは別に悪さをするわけではない。
暗い森をうろうろするだけだ。
やがてサビオは森の大魔女に捕まえられた。
召使にするためだ。
サビオは最初、逃げ出そうとしたが、逃げられなかった。
魔女の仕事は大変だ。

そんなある日。

魔女から仕事を頼まれる。

『森の三丁目に今日の午後、女の子が通る。
その女の子に取り付いて、魂を奪ってきな。』

『えー、無理だよ~。』

戦慄するサビオ。
『アイアイサー!!任務につくであります!!』
サビオは森にすっ飛んでいった。

 サビオは森に隠れて少女を脅かそうとするが失敗した。
その少女は目が見えなかったのだ。
だから、オバケをみても驚かない。
それよりもサビちゃんに友達になろうと言ってきた。
少女の名前はミィという。
ミィも記憶がなかった。
川に打ち上げられているのを木こりに拾われたらしい。
話しているうちにすっかり使命を忘れたサビオ。
また会う約束をして、魔女の家に帰った。

『ただいま~。』

『女の子の魂はどうしたんだい。』

『あぅ…。あー…。』

『ふん、そんなこったろうと思った。』

なぜかホッとした顔をする大魔女。

『ねぇ、その女の子、目が見えなくて、記憶がないんだって。何とかしてあげられないかなぁ。』

『あぁ、簡単だよ。材料さえあればね。』

『ほんとに!!材料ってなんなの?』

『願ったものの魂、つまり、お前の命さ…。』

 次の日、同じ場所でサビオはミィと会う。
ミィと話すうちに覚悟が決まった。
でも、ミィはサビオのこと覚えてくれていないかも知れない。
それがとっても寂しかった。
サビオは胸のペンダントを引きちぎった。
そして、少女に告げた。

『あのさ、おいらのペンダントの鎖、壊れちゃったんだ。

失くしちゃうと嫌だから、預かっておいてくれない?』

『いいわよ、治しておいてあげるわ。木こりのおじさんに頼んであげる。
3日後、また取りにきてね。』

『あぁ、わかった。三日後、取りに来るよ。』

サビオは嘘をついた。
世界で一番優しい嘘をついた。

 魔女の部屋。
サビオは天へと召されていく。
それは神々しいまでに光り輝いていた。
魔女の目に光るものがあった。

『ばかものが…。』


 その夜。
少女のそばに魔女がいた。
魔女はお香を炊いて、呪文を唱えた。
そして、また消えていく。

 次の日の朝。
少女に異変が起きた。
朝日がまぶしいのだ。
目をそっと開く。
目が見えるようになっていた。
少女は突然のことに、頭が混乱する。
そして、テーブルに目を向けると。
そこには鎖の引きちぎれたペンダントが置いてある。
少女はペンダントを取り、目を見張る。

『これは…。
このペンダントは…。

私がおにいちゃんにあげたペンダント…。』


 サビオとミィは仲の良い兄妹だった。
両親は早くに亡くなる。
ペンダントは、サビオが12歳のとき、ミィが贈ったもの。
その後、ミィは流行り病にかかり、目が見えなくなる。
そこで、サビオはあらゆる病気を治すといわれる魔女の元へ、
妹を連れて行こうとするが、
森の途中で嵐に会い、川に流され命を落とした。
しかし、彼には未練があった。
妹の目を治したいという未練が。
自分の記憶をなくしながらも。
妹の回復を願ったサビオ。
神様は見ていたのだ。
その無垢なる願いを。

 ミィは木こりと結婚し、男の子を産んだ。
元気の良い男の子だ。
おや、どうやら遊びから帰ってきたようだ。

『ママ~、お腹空いた~。』

『はいはい、今ご飯にしますね、サビちゃん。』

兄の名前を子どもにつけたミィだった。





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Last updated  2009.11.02 18:13:17
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