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びー。 @ Re:久しぶりぃ〜(09/01) おかえりなさいませ? なんか違うな。別荘…
みえこ55 @ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) お久しぶりです〜^o^ ブログにコメントを…
rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) kaoritalyさん コメントありがとうござい…
kaoritaly @ Re:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) ご無沙汰してます。 ベスト10の映画、…
rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2008.10.01
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監督・脚本 : 黒沢清

出演 : 香川照之 、 小泉今日子 、 小柳友 、 井之脇海 、 井川遥 、 津田寛治 、 役所広司


鑑賞劇場 :  CINECITTA'


公式サイトはこちら。



<Story>


健康機器メーカー、総務課長として働く佐々木竜平(香川照之)は、人事部に呼び出され、リストラを宣告される。
突然の出来事に、呆然としたまま帰宅するが妻・恵(小泉今日子)にリストラされたことを言い出せなかった。
夕食時、小学校6年生で次男の健二(井之脇海)はピアノを習いたいと言い出すが、竜平は反対。
翌日から、会社に行くフリをして、毎日ハローワークへ通っていた。
ある日、大学生の長男・貴(小柳友)が、世界平和のためにアメリカの軍隊に入りたいと言い出す…。


トウキョウソナタ - goo 映画
トウキョウソナタ - goo 映画





<感想>

ここのところ 『グーグーだって猫である』 『TOKYO!』 を立て続けに観たせいでしょうか。
どうもこの映画も、主役がかぶっているだけに、何となく別々の映画とは思えない感じがしてました。

『ゆれる』



平凡な家族。夫婦に子供2人の核家族。
傍から見ると、大して事情もなく、特段変わったこともないように見える中で、家族それぞれの心が揺れている。
その揺れる心の波がぶつかりあっていく。当人たちはぶつかっていることはわからずに。
波がぶつかりあっていくひずみが、どうにもその細かい衝撃に耐えられずに、
ある日一気に津波となって襲いかかってくる。
家族の事情、それはいきなり起こるものではなく、予兆は確実にあるわけだから。
竜平のリストラこそ青天の霹靂とは言え、それがきっかけとなって浮かび上がっていく家族のきしみ。




トウキョウソナタ
(C) 2008 Fortissimo Films/「TOKYO SONATA」製作委員会





家族が「つながる」ことが本当に難しい時代だと感じます。
どこかうちの家族はヘン、誰もがそう感じていても、誰もそれを修復しようとしない時代です。
「家族だからお互いが大切」。 その価値観はそれぞれが持っているものの、それが歩み寄ることが少なくなりました。



竜平がしがみつく「権威」。家長としての、という、とてつもなく旧い概念が彼にはあるのかな。この言葉を思い出してしまいました。




恵は、目の前に与えられた自分の役割をこなすこと。ここに縛られてしまっている。女性にはありがちなことですが。
現実的な心配をしない主婦はおりませんが、ただそれがルーティーンのように流れていってしまっている。
この夫婦を見ていて思うこと。 それは、家庭生活の方針に関して歩み寄った気配があまりないまま過ぎてきたんだなということ。 子育ての方針然り。 
それぞれバラバラなことを考えていて、問題が表面化した時だけ、お互いを攻め合っている。



そんな両親に対して、力を合わせようと子どもたちが思う訳もなく。

子どもが訥々と語る「希望」「夢」に対して絶句する竜平と恵。
恵は、目の前に展開される彼の希望に愕然としながらも、それが貴の希望であるならばと、流されていくばかりだが、真っ向から「権威」を振りかざして抑え込もうとする竜平。
その、合わなさっぷりを眼前で見ながら、更に距離を離していく貴。 これでは家族に夢や希望を抱けと言う方が無理というもの。



次男の健二も、ピアノを習うことを竜平に抑え込まれようとして、真っ向から「権威」に立ち向かっていく。
否定されてもされてもめげずに。
子どもだって感じている。何がそんなに偉いのか。何でそんなに抑え込むのか。
認めてほしい、それは昔から、子供たちが大人に抱く切なる願いのはずだから。
自分を抑え込もうとする大人たちへの、井之脇海くんの表情がとても凄味があった。何とも言えない心の境界が現れています。将来いい役者さんになってほしいですね。



男は弱い生き物だと思う。 
黒須の危うい虚勢、そしてそれが決壊した時の結末は哀れである。
しかし現実、失敗したら根こそぎ奪われてしまう社会に日本はなってしまった。失敗は許されない、白か黒か。
失敗したら絶望だけが待っている現実の中、何を望めばいいのか。そんな男たちの慟哭も聞こえてきそうで。



役所さん。壊れている家族のお話が続いている中、突如として入ってきて、辛うじて秩序を保っていた佐々木家を一旦バラックにしてしまう存在。
それは冒頭で恵が、雨嵐が吹き込んでくる床をきれいに掃除した後、暴風雨が入ってきて再度家の中が濡れるとわかっているのに、それでもなお、窓を開けてみたい衝動に駆られてしまうのに似ている。

「つぶれちゃえ、そんな権威」

そう言い放つ恵は、どこかで自分を取り巻く世界が一度ぶっ壊れてしまえば、どんなに楽になるだろうと、潜在意識の中で思っているのでしょう。



どこの家にも、「澱」は存在していて、それは溜めたくもないけどいつの間にか溜まっているもので。
みんなその「澱」を、敢えて見ないようにしながら家族してます。
ですがそれがある時、何かのことがきっかけで、ぐちゃぐちゃにかき回され、沈澱していた家族の「澱」が浮かび上がって水が濁り、そして水が衝撃であふれかえってしまった時・・・
その後始末は一体どうするのか。
元通りになれるのか。水は浄化されるのか。



あの役を演じていたのが役所さんとわかった時に、いささか、この映画のそれまでの語り口とは異質な印象を受けました。
『パコと魔法の絵本』 も最近観ているせいか、「異質なもので壊す」という役どころなので致し方ないかと思いつつも、どうもジェスチャーが大きく感じてしまいました。
あの体験で、それまで得体のしれない流れに流されるしかなかった恵は、
流れに踏みとどまることの必要性を感じたのだろうか。



ラストへの伏線がいささかこじつけっぽいのは多少目をつぶるとしても、
お互いの存在をしっかりと意識して、認めていく。
そんな当たり前のことがなかなかできずにいることも改めて感じます。
そこができた時、人はつながり合っていくのだろうから。






虚勢を張っている裏に、何とも言えない弱さや不安を隠しきれない人間を演じている香川さん。こういう演技はさすがだと思います。
そして、『グーグー』の時もそうでしたが、心が一瞬、目の前から彼方へと飛んで行ってしまうような、遠くを見つめている小泉今日子の表情も、もう彼女しか出せない味のようなものとして、大いなる魅力を醸し出している。
そして2人の子ども役も、繕わずに、家庭にある心のずれや揺れというものを出していっていたと思う。
あと、個人的には津田寛治も好きなだけに、彼の微妙な小細工が切なくなってしまうくらいうまかったのが、やっぱりいいなと感じましたね。



『TOKYO!』も、この映画もそうなんですが、タイトルに東京とついている割にはテーマ的には殊更東京を強調しなくてもよく、普遍的なものを描いていると感じます。
要するにどちらもかなりな「こわれもの」を描くという点では共通しています。
その象徴として、雑多な人間が集まる東京が選ばれているだけなのかもしれません。





**********************************




今日の評価 : ★★★★☆

















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Last updated  2008.10.03 09:20:52
コメント(24) | コメントを書く


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Re:『トウキョウソナタ』 (2008) / 日本(10/01)  
Blue blood  さん
現実的なテーマなのに、どことなく、リアリティから乖離した、そんな印象を受けました。 でも、現実は、限りなくこの映画に近く、その辺の、さじ加減が、何とも、香川照之演じる父親像の「威厳にしがみつく」のが哀れというか。

何となくヨーロッパ、カンヌ受けしそうな映画でしたね。 (2008.10.03 09:32:45)

Blue bloodさん  
rose_chocolat  さん
おはよ~

>現実的なテーマなのに、どことなく、リアリティから乖離した、そんな印象を受けました。 でも、現実は、限りなくこの映画に近く

撮り方がきっと、乖離した印象を与えるのでしょうね。
だって、スーパーの中で、お客さんの前で着替えるなんてあり得ないし(笑
だけど自分はかなり身近に感じてしまいました。この家族。ここまでは壊れてないとは思うけど(笑

>香川照之演じる父親像の「威厳にしがみつく」のが哀れというか。

程度の差こそあれ、男性って権威を持たざるを得ない感じしますよね。

>何となくヨーロッパ、カンヌ受けしそうな映画でしたね。
-----
確か「ある視点」部門でしたね。
私もこういう映画好きですよ。
(2008.10.03 09:43:10)

Re:『トウキョウソナタ』 (2008) / 日本(10/01)  
kayokorin  さん
こんにちは。
ああ……、またしてもrose_chocolatさんに先をこされてしまいました(笑)
次に 観ようと思っていた映画です。
rose_chocolatさんの文章を読んで ますます楽しみになりました。 (2008.10.03 13:31:36)

kayokorinさん  
rose_chocolat  さん
こんにちは~

>ああ……、またしてもrose_chocolatさんに先をこされてしまいました(笑)
>次に 観ようと思っていた映画です。

うふふん♪
結構、こういう感じの、好きですね~。

>rose_chocolatさんの文章を読んで ますます楽しみになりました。
-----
はい、きっとkayokorinさんもいっぱい書くことあると思います!
(2008.10.03 14:36:55)

『トウキョウソナタ』  
パンダ85kg  さん
父親がしがみつく「権威」だとか、つながることが難しくなった家族とか、すごくよくわかる気がします。うちの父もそうだったし、家族もてんでばらばらだったし。最後には、父の闘病でやっとひとつにまとまったって感じでした。病気になったことや死は残念だったけど、今でも一つの家族になれたことには感謝しています。
それにしても

>どこの家にも、「澱」は存在していて・・・

の「澱」をずっと「殿」と読んでて、うふっ、ロゼさんちではご主人が「殿」でロゼさんが「姫」なのかしら。「殿」ってのもこりゃなんか新鮮だな~なんて思ってしまってました。もう漢字も読めなくなってきました。あかん、あかん。。。


(2008.10.04 08:26:11)

パンダ85kgさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは^^

>父親がしがみつく「権威」だとか、つながることが難しくなった家族とか、すごくよくわかる気がします。

男性って割とそういう変化に疎いんですよね。
女性の方がよっぽど時代の流れに対しては敏感じゃないでしょうか。

>病気になったことや死は残念だったけど、今でも一つの家族になれたことには感謝しています。

事情があって初めて家族を見つめたりしますもんね。それまでは当たり前と感じてしまいがち。うちもそうですよ。

>ずっと「殿」と読んでて、

↑ も~う、おくさん面白杉!!
「おり」よ♪

>ロゼさんちではご主人が「殿」でロゼさんが「姫」なのかしら。「殿」ってのもこりゃなんか新鮮だな~なんて思ってしまってました。もう漢字も読めなくなってきました。あかん、あかん。。。
-----
まあね、実は一時期までは「殿」みたくしてたこともあった。でも自分がめちゃくちゃ疲れちゃってー。
自分を偽ってるとダメですね。
今では「侍従」!? 爆
もう無理しませーん。
(2008.10.04 23:27:50)

Re:『トウキョウソナタ』 (2008) / 日本(10/01)  
masako さん
こんばんは。
バラバラだったこの家族、もしかしたら一度思いっきり壊してしまったからこそ、また繋がれる兆しが見えたのかもしれませんね。

下手なプライドや権威、捨てられたらもっとうまくいくのに、、、と思いながら香川さんを観てました。 (2008.10.05 02:23:07)

こんばんは!  
kira さん
rose_chocolatさま
先日はTBのみで失礼しました。
コメントを下さり有難うございました♪

珍しくもないエピソードの中に、沢山のもしもが詰まっていましたね。
奇抜に見える展開も、或る家族には有るかもしれない。という。

>虚勢を張っている裏に、何とも言えない弱さや不安を隠しきれない人間を演じている香川さん
あの見開いたままの目や、口!
滑稽なほどの動揺ぶり、、実に上手いですよね。
キョンキョンもこういう役どころはもう安心してみていられますね~☆
最後まで目が離せない夫婦でした。 (2008.10.05 02:24:43)

Re:『トウキョウソナタ』 (2008) / 日本(10/01)  
天国の口  さん
カンヌで絶賛と言われても いざみたら?なこともありますが よかったようですね ぜひ行かなくちゃ♪
ここのところ きゃんきょんも香川さんも出ずっぱりですね これだけ続くと・・・と思いますがやはり、観客を魅了する2人なのだから仕方ないですね
とにかく楽しみです

(2008.10.05 09:36:20)

masakoさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>思いっきり壊してしまったからこそ、また繋がれる兆しが見えたのかもしれませんね。

膿を出し切らないと傷がよくならないのと似ています。
この家族は、つながるものがあっただけ、まだいいのかもしれませんね。

>下手なプライドや権威、捨てられたらもっとうまくいくのに、、、と思いながら香川さんを観てました。
-----
すごく旧いタイプの男性に描かれていたような気がしました。会社のために家族のために一生懸命。 その努力が報われないと絶対男性は虚しくなると思います。
(2008.10.05 23:55:03)

kiraさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~。
わざわざありがとうございます^^

>珍しくもないエピソードの中に、沢山のもしもが詰まっていましたね。
>奇抜に見える展開も、或る家族には有るかもしれない。という。

きっかけって、どうでもいいことなんだけど、それが積み重なってある時とんでもなくなってしまう・・・。 
始まりは奇抜ではなかったのに、じゃあどうして? と聞かれると答えに詰まる。 そんな家族、多そうに思えますが。。。

>あの見開いたままの目や、口!
>滑稽なほどの動揺ぶり、、実に上手いですよね。
>キョンキョンもこういう役どころはもう安心してみていられますね~☆
>最後まで目が離せない夫婦でした。
-----
このお2人が、人を惹きつけるものを持っているからこその映画だったと感じました。。
(2008.10.05 23:58:26)

天国の口さん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>カンヌで絶賛と言われても いざみたら?なこともありますが よかったようですね ぜひ行かなくちゃ♪

自分的には絶賛でした^^
それでなくても、一生懸命生きている人たちにとって、この家族って他人事に思えないんじゃないかと思ってね。家族のことを真剣に考えているなら尚更だと感じます。

>ここのところ きゃんきょんも香川さんも出ずっぱりですね これだけ続くと・・・と思いますがやはり、観客を魅了する2人なのだから仕方ないですね
>とにかく楽しみです
-----
私もどうしてもこの2人の映画は観たくてたまらないです(笑
(2008.10.06 00:00:26)

Re:『トウキョウソナタ』  
びー。  さん
東京と名付ける作品、何かと多いですね。
私は田舎出身の東京挑戦組なので、そのテのタイトルがついたものに、惹かれてしまいます。この作品も興味あり。

香川さんが出てると、見たくなっちゃいますね。
そういえば今日、BSで「ゆれる」がOAらしいです。

あのキョンキョンが、こんなおっきな子供の母親役…ってとこに、ショック受けてたり(苦笑)。 (2008.10.09 15:12:44)

Re:『トウキョウソナタ』 (2008) / 日本(10/01)  
BCwall  さん
このところ、出ずっぱりの観のある、香川照之さんですが、さすがにうまいです。
失業しているのに、サラリーマンの演技をしているところが、かなしい。
津田寛治さんのエピソードが妙に印象に残ります。
(2008.10.10 10:59:12)

びー。さん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>東京と名付ける作品、何かと多いですね。
>私は田舎出身の東京挑戦組なので、そのテのタイトルがついたものに、惹かれてしまいます。この作品も興味あり。

やたら「東京」とつけても、実はそんなに東京じゃなくたって良かったりすることがテーマだったりね。
でも住んでいたり、関心がある方なら、おや? って思いますから、タイトルに入れると人目を引きやすそうではあります。

>香川さんが出てると、見たくなっちゃいますね。
>そういえば今日、BSで「ゆれる」がOAらしいです。

結構香川さんの作品観てるかな。 『ゆれる』は彼の代表作ですね。

>あのキョンキョンが、こんなおっきな子供の母親役…ってとこに、ショック受けてたり(苦笑)。
-----
ちょっと、大き過ぎやしませんでしたか?
上の子生んだのはハタチそこそこの設定になっちゃいますから(苦笑
(2008.10.11 23:19:25)

BCwallさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは^^

>このところ、出ずっぱりの観のある、香川照之さんですが、さすがにうまいです。
>失業しているのに、サラリーマンの演技をしているところが、かなしい。
>津田寛治さんのエピソードが妙に印象に残ります。
-----
ああいうサラリーマンの方って多いんでしょうか。
あの職安の場面は違います。最近行ったんでわかるんですが(笑)、番号札がちゃんとありますんで、並ばなくていいはずなんですが。

(2008.10.11 23:21:04)

こんにちは♪  
non さん
こんにちは♪ TB、コメントありがとうございました☆

家族崩壊が他人事ではない今の日本には、とてもタイムリーなテーマの作品でしたね。
多少無理な展開もありましたが、役者さんもそれぞれ良かったし、最後まで目が離せませんでした。 (2008.10.13 09:00:30)

nonさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~
コメントありがとうございます。

>家族崩壊が他人事ではない今の日本には、とてもタイムリーなテーマの作品でしたね。
>多少無理な展開もありましたが、役者さんもそれぞれ良かったし、最後まで目が離せませんでした。
-----
傍目には順調そうに見えても、内部では問題を抱えているご家庭はありますから。
少しでも、家庭とは、家族とは・・・ ということを考えたことがある人なら、この映画は胸に迫るものがあったと思います。
(2008.10.14 02:37:17)

こんにちは♪  
ミチ さん
いつも以上に力の入った素敵な感想で、読みふけってしまいました。
ウチの家族はここまでではないわ、なんて思いながら鑑賞してましたが、案外澱はたまっているのかも(汗)
全てを壊したところからの再生と言うのはわかるのですが、どうしても役所さんのエピが唐突に感じられてしまって、そこから先なかなか自分の感情が戻って行けませんでした。
役所さんのセリフはわざと舞台っぽいものだったのかなぁ。
ちょっと違和感があったのです。 (2008.12.18 20:38:13)

ミチさん  
rose_chocolat  さん
こんばんは~

>いつも以上に力の入った素敵な感想で、読みふけってしまいました。

ありがとうございます^^
何だか照れますねえw

>ウチの家族はここまでではないわ、なんて思いながら鑑賞してましたが、案外澱はたまっているのかも(汗)

気がつかないうちに、いろんな所にあるのかもしれない、って考えながら観ると、かなりシュールな映画ですよね。

>全てを壊したところからの再生と言うのはわかるのですが、どうしても役所さんのエピが唐突に感じられてしまって、そこから先なかなか自分の感情が戻って行けませんでした。
>役所さんのセリフはわざと舞台っぽいものだったのかなぁ。
>ちょっと違和感があったのです。
-----
私も、あの部分はそう感じました。
それまでは淡々と日常だったのが、一気に非日常になってしまうのですから。
あれはキョンキョンを家に戻すためだけの役なのか? 気になるところではあります。。。
(2008.12.20 00:58:14)

こんばんは  
なな さん
深い感想ですね~
この作品は前半と後半,カラーががらっと変わりましたね,見事に。
私は登場人物の中でやはりキョンキョンに一番感情移入しながら観てたので
「一度壊れてしまえ」と思うほどの彼女の心境は何となく理解できました。
「壊す役」としての役所さんのキャラは,
この監督でないと思いつかないでしょうね~。
オーバーアクトで可笑しいんだけど,どこかせつなくて。
恵はあの泥棒のヘタレぶりの中に,夫をはじめとする
自分の家族の男たちのヘタレぶりを見て
親しみや同情も感じたのかな~。
家族のつながりってほんと難しい。
綻びを見て見ぬふりをしていたら,いつかツケは回ってくるんですね・・・。 (2009.01.11 22:27:02)

ななさん  
rose_chocolat  さん
おはようございます~

>深い感想ですね~

ついつい力が入ってしまいました^^;

>この作品は前半と後半,カラーががらっと変わりましたね,見事に。

役所さんのところからですよね。
あのまま前半のように進んでいても同じ感じだったのかな? とも思ったのですが、カラーを変えないでもっとディープにしていく方法もあったようにも思いますが。。。
破壊役としての「こわし方」、いささか唐突ではありますが、これはこれでありなのかもです。

>私は登場人物の中でやはりキョンキョンに一番感情移入しながら観てたので
>「一度壊れてしまえ」と思うほどの彼女の心境は何となく理解できました。

キョンキョンの役は、主婦であれば多かれ少なかれ、共感する部分はありそうです。

>「壊す役」としての役所さんのキャラは,
>この監督でないと思いつかないでしょうね~。
>オーバーアクトで可笑しいんだけど,どこかせつなくて。
>恵はあの泥棒のヘタレぶりの中に,夫をはじめとする
>自分の家族の男たちのヘタレぶりを見て
>親しみや同情も感じたのかな~。

男たちへのヘタレぶりもそうなのですが、恵自身も、家族とどのくらい向き合ってなかったのか、それをちょっぴり感じたのかなと思いました。

>家族のつながりってほんと難しい。
>綻びを見て見ぬふりをしていたら,いつかツケは回ってくるんですね・・・。
-----
・・・ですよねえ。ちょっと自分も反省。。。w
(2009.01.12 09:07:14)

案外  
メル さん
この映画のような家庭が、家族が、リアルな時代になってるのかもしれませんねぇ。
キョンキョンの”だれか引っ張って~~”は同じように思ったことがあったので、主人に(一緒に観てたんです(^^ゞ)こういう風に思う事ってあるんだよ!と切々と(でもないけど。笑)言ってました、私(^_^;)
とてもリアルな物語として観ていたので、どうもrose_chocolatさんが多少目をつぶるとして・・というところに、ちょっと拒絶反応を示してしまった私でしたが(^_^;)家族って・・といろいろな思いが頭を巡りました。
「TOKYO!」も早く観たいです♪ (2009.07.18 08:41:50)

メルさん  
rose_chocolat  さん
どうもです^^

>この映画のような家庭が、家族が、リアルな時代になってるのかもしれませんねぇ。

うちも笑えないかなあ・・・ f^^;

>主人に(一緒に観てたんです(^^ゞ)こういう風に思う事ってあるんだよ!と切々と(でもないけど。笑)言ってました、私(^_^;)

それはいいことだと思います。ご主人様のご反応もお伺いしたいところではありますがw

>rose_chocolatさんが多少目をつぶるとして・・というところに、ちょっと拒絶反応を示してしまった私でしたが(^_^;)

まあ確かに、話の本筋が横にそれちゃってましたけどね・・・ 笑

「TOKYO!」、これも賛否両論あると思うんですが私は好きなんです。
カラックス編はかなり癖ありますから、どうかなあ・・・?
(2009.07.20 10:46:21)

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