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rose_chocolat @ Re[1]:2015年my映画ランキング:元気にしています(01/02) みえこ55さん こちらこそレス遅くなりす…
2008.10.24
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監督 : 大林宣彦

原作 : 重松清

脚本 : 市川森一

出演 : 南原清隆 、 永作博美 、 筧利夫 、 今井雅之 、 風間杜夫


試写会場 : 有楽町朝日ホール


公式サイトはこちら。


「第21回東京国際映画祭」公式サイトはこちら。

TIFF『その日のまえに』のページはこちら。




<Story>


育ち盛りの2人の息子を持つとし子(永作博美)は突然、病に倒れ余命を宣告される。
“明日”を断ち切られたとし子は、夫・健大(南原清隆)とともに“その日”に向けて、子供たちの将来のことなどを相談したり、かつて結婚当時に暮らした街を訪ねたり、残り少ない日々を考えながら一所懸命生きていく。


その日のまえに - goo 映画
その日のまえに - goo 映画





<感想>

この日の2本目。急遽試写会があったので行って来ました。
峰岸徹さんの遺作ということで大変興味があり、彼が一体どういう風に出てくるのかがとにかく気になって。


大林監督作品は、『ねらわれた学園』『転校生』『さびしんぼう』などで昔観た記憶がありますが、正直ご無沙汰ですね。
尾道3部作、あるいは少年少女向けの作品、というイメージが自分の中では強い。
そして原作は重松清さんです。
中学受験頻出度No.1作家としてもよく知られているくらいですから、おのずと彼の小説も少年少女の登場が多いです。
このお2人のコラボ作品ですから、恐らくはある方向に誘導があって、しかもその作風が馴染むか馴染まないかが、この作品をいいと思うかそうでないかの分かれ目になるであろうとは大体は予想していました。




そこから類推して、『おくりびと』系? って考えていたんですが・・・
若干、と言うよりはかなり違う方向。
「家族の死」がテーマなはずなのに、シリアスな部分はほとんど見えてきません。
むしろ、死に際して、あんまり悲しまないで迎えられたら・・・ という雰囲気。


原作は未読ですので何とも言えないのですが、
こんな風に淡々と、家族の死を迎えること、実際は無理だと思います。
自分が苦しむ姿を子どもたちに見せたくないから、元気な時に子ども達は病院に連れて来てね、と言われたって、子どもたちにしてみれば、母親と会いたい、話したいと思うのは至極当たり前の感情だと思います。
それを母の側から封じてしまうのはどんなもんなんでしょうか。私だったらできないな。




その日のまえに
(C)2008『その日のまえに』製作委員会





自分が死んでも、時は流れていくだけ、だからそんなに悲しまなくていいから。
遺されるあなたたちは生きていくより他にない。
だから私がいなくなっても、そんなに悲しまないでほしい。

南原さんとの夫婦役に違和感を感じる方も多いようですが、私はこれはこれでありかと思いました。
わざとコメディに持って行っているわけではない。彼らもまた1つの夫婦のあり方だよと提示しているわけですから。
彼らは彼らで最大限お互いを尊重しているからこその行動であり、またお互いのセリフになって表れてくるわけです。
もうすぐパートナーを失う悲しみ。愛が深ければ深いほど離れ難いのに、それを見せまいとする。それは遺される者たちへのせめてもの思いやりなのでしょう。
そして、そうでもしていかないと、迫ってくる「その日」、死の恐怖が纏わりついて離れなくなってしまう・・・ 時折見えるとし子の行動にもそれは垣間見えます。




いろいろな要素もこの映画の中にはありました。
宮澤賢治の「永訣の朝」を歌にしてしまう感覚。それを透過させて、詩の世界と劇中の「生」と「死」をつないでいく。
それ自体はとてもよく知られている詩ですので、この映画と重ねて観ることができるかどうかがポイントかと思います。
そして、いろいろと出てくる回想のシーン。これが映画の筋とはちょっと違う雰囲気で入ってくるため(しかも回数が多い)、ここに馴染めないとフィルム全体としては違和感残ってしまうかもしれません。



そして峰岸徹さん。
ほんの短いシーンですがご出演されました。
きりっと、引き締まった表情で。
全てを見通していたようなお顔でした。
今となっては本当にご冥福をお祈り申し上げるしかないのですが、
またお1人、いい役者さんがお亡くなりになったなと。





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今日の評価 : ★★★

















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Last updated  2008.10.26 15:48:26
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