EPISODE 10 ―緊急派生クエスト




「どうした?Wiz?」
即座に彼は返答を返してくれた。私の信頼の置ける【親愛なる悪友】ランドⅡ世さんである。
「実はさ・・・・」
ランドさんにも今回の出来事を全て話した。
「ふむ。」
彼は一言そう言った。
「少し待ってろ。これからそちらに急行するよ」
彼の言葉が心強い。彼が来てくれれば+Lloyd+と私は何無くこの悪夢の地カイヌゥスを後にできる。
それから暫く今いるメンバーに事情の説明をしていた。
「着いたよ。ゲートまでおいで」
唐突にランドさんから連絡が入った。メンバーに待っててもらい、急いでゲートへ。
「ランちゃんありがとう。・・・あれ?」
ランドさんの横に見慣れないディバイン装備のマジシャンさんが一人いる。
「この方は?」
「ああ。途中で事情を話して警護を買って出てくれたMrXさんだ」
「どうも。今回は大変な事になったらしいね」
正直ランドさんだけでここに来たのかと思っていた。しかしラピスの神は私達を見放していない様だ。
もう一度彼を紹介しておこう。【ディバイン装備の魔道師】MrXさんだ。
彼等の参加により私達は希望の光が現実のものとなった。ランドさんがホーリーアーマー、エンカレイジ、ヒールをG28さんは前線へ出てモンスターの殲滅をMrXさんは私と+Lloyd+の身辺警護を・・・。
この時、私は彼等の戦い振りをみて愕然とした。
ランドさんが一言二言G28さん、MrXさんに指示を出しただけなのに今まで幾戦もの戦いをしてきたパーティの様に円滑にそして効率良くモンスターを葬り去っていく。
『これがディバイン装備の戦士達の戦い方なのか』
私もMrXさんのフォローに回り囮としてモンスターの周りを駆けずり回った。そして+Lloyd+も必死になってモンスターの攻撃をかいくぐる。
『いつか私もきっと彼等の様にこの戦場を渡り合えたい』
そう思いながらモンスターの殲滅に回る。ただガムシャラに・・・
気が付けば既にそこはマ=ドゥバラスの中間まで私達はやってきていた。
「もうすぐターラだ!皆気を抜くなよ!」
ランドさんがモンスターを倒しながら私達に激を飛ばす。皆が頷き、寄って来るモンスターをなぎ倒していく。
「ふぅ!やっとここまできたな」
目の前に大きな石の門が見える。この先はターラ。目的の場所・・・



© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: