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2022年03月24日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 さて今回は新シーズンを盛り上げてくれる転入馬の話題をしてみたいと思います。

 4月3日からスタートする2022年シーズン。今年はその初日に行われる3歳重賞・ダイヤモンドカップトライアルの『スプリングカップ』を皮切りとして、翌週4月10日にはシアンモア記念トライアルとなる古馬マイル重賞『赤松杯』、さらにその翌週には留守杯日高賞トライアルの3歳牝馬重賞『あやめ賞』と、シーズン前半戦の主要重賞につながるレースが開幕から目白押しに続きます。

 一方で、長年にわたって古馬戦線を支えてきたエンパイアペガサスが昨シーズンをもって引退、また同馬のライバルとしてしのぎを削り合ってきたヒガシウィルウィンは南関東に移籍。昨年・一昨年の活躍馬ランガディアやチャイヤプーンも他地区に移籍しており、気がついてみるとその昨年・一昨年、2020年・21年の古馬ダート主要競走(シアンモア記念・一條記念みちのく大賞典・北上川大賞典・桐花賞)の勝馬が全て不在という状況で迎える新シーズンとなっています。

 大混戦、なのか。

 改めて感じますよね、5年間にもわたって古馬のトップを、屋台骨を支えてきたエンパイアペガサスの存在の大きさを・・・。

 ただ、そんな状況は見方を変えると“どの馬にもチャンスがある”でもあるでしょう。これまで大きなタイトルが獲れずにいた馬たちにチャンスが巡ってくる年になるのか?あるいは一昨年のランガディアのように春に転入して重賞を勝ちまくるような新勢力が現れるのか?勢力図はまだまだ読めないですが、どんなシーズンになるのか?を想像しながら過ごしていくには興味深いこの開幕の春・・・なのかもしれません。

 そこで今回はそんな混戦に断を下す!事になるかもしれない新勢力のお話です。まずは ヴァケーション 。2019年の全日本2歳優駿を制したG1ウイナーが水沢・畠山信一厩舎に転入してきました。




★土曜日に行われる能力検査に出走予定のヴァケーション


 一昨年・去年はコロナの影響で思うように遠征取材できなかったので実馬の写真が手元に無い。戸塚記念あたりは行っておきたかったなあ・・・。

 という事で、畠山信一調教師に近況と今後の予定をうかがいました。

「こちらに来たのは2月の下旬。調教が始まって、ある程度馬場状態が良くなってにしましょう、と相談してそのタイミングにしていただきました。
 レース間隔が空いているからまだ気が入っていないと感じますが、それはある意味よけいな所でスイッチが入らない、無駄に気力を使わない賢い馬なんだということだと思います。休養中もトレッドミルに乗ったりしていたそうですし、どこか不安があって休養していたわけでもないのでね。良い条件のレースとタイミングが合わなくて間隔が空いたというだけで、能検を使って、実戦を使っていけば良くなっていくでしょうから、心配はしていません。
 どのレースを使っていくかは能検をクリアしてから、そしてオーナーさんの判断次第ですけども、賞金・斤量を考えると赤松杯に向かうのが、平場のA級戦より斤量が楽なのかなとか考えています」

 実戦からは約7ヶ月、最後の勝利からは約1年半経っているだけに、まずは初戦でどんな戦いを見せてくれるかに注目・・・という事になるでしょうが、平和賞-全日本2歳優駿を連勝した時のような走りをまた見せてほしいですよね。


 もう一頭は3歳馬から。3月20日の水沢4R、3歳A級戦はこれが転入初戦だった ボサノヴァ が快勝。3歳牝馬戦線へ向け力強いスタートを切りました。


★ボサノヴァ(3月20日水沢4R優勝時)

 ボサノヴァは昨年5月に門別でデビュー。4月上旬に能検を通過して一ヶ月おいての最初の実戦は8番人気ながら3着、2戦目2着から6月の3戦目で初勝利を挙げました。当初は気性に若さが残ると言われながらも連続好走してみせて、結果も評価も上げていったようです。
 門別の上級認定戦を2回使って結果が出なかったことを契機として2歳夏の段階で金沢に移籍、それが功を奏して成績が一変します。移籍後2戦目の重賞『金沢プリンセスカップ』2着、次戦で金沢初勝利を挙げるとその次のレース、昨年11月の『金沢シンデレラカップ』で重賞初制覇。金沢では結果、6戦2勝2着3回3着1回の馬券圏内パーフェクトの成績を残しました。

 そして岩手転入初戦。道中は持ったまま、直線も鞍上が後方を確認しながらなお持ったまま・・・で単勝1.0倍の人気に応える楽勝ぶりを見せつけました。
 手綱を取った山本聡哉騎手は「馬場状態も悪かったですから無理をさせないように・しないように気をつけました」とレース後のお話。それであの走りなのだから、力量はかなりのものと考えていいでしょう。





 岩手転入初戦を終えた同馬について、管理する齋藤雄一調教師にお話をうかがいました。

「今回はあやめ賞に向けての前哨戦として、鞍上に感覚を確かめてもらう意味でもね、いろいろ話をしながらレースに挑んだのですが、思っていた以上に強かったし、良い競馬をしてくれたなと思います。
 距離は今のところは1400mがベストなんじゃないかなと思っています。ノボジャック産駒なのでね、いずれは短距離指向が出てくるんじゃないかとも想像しているけど、今はあやめ賞から留守杯日高賞の路線をにらんでの今回のマイル戦でした。まずはこの路線で良い結果を残したいですね」


 ボサノヴァ号がどれだけやれるか?のひとつの物差しになるのが昨年12月の笠松『ライデンリーダー記念』です。



★アップテンペスト(21年9月21日盛岡6R優勝時)

 名古屋に移籍した後のアップテンペストは4戦2勝2着2回、すべてが重賞で、岩手では経験していなかったマイルや1800mでも好走するくらい力を付けてもいます。ですがまあそれはより成長しているであろう最近の話、昨年の時点ではまだそこまででは無かったのかもしれませんが、しかし岩手の重賞で勝ち負けを争っていた段階の同馬と互角に戦っていたわけですから、ボサノヴァの素質も高く評価していいものだ・・・という事には異論がないのではと思います。
 昨年度の岩手競馬2歳最優秀馬に選ばれたカクテルライトも牝馬。あやめ賞での対決がまず最初の注目点。そして留守杯日高賞、実施時期が変わって遠征勢が一層強力になった感のあるこのレースでどれだけ戦えるか。未知数の部分はあるものの転入初戦のレースぶりを見ると期待も高まるというものです。

 3歳牡馬の方では昨年の『寒菊賞』を制した クロールキック が岩手に戻っています。


★クロールキック(21年12月14日寒菊賞優勝時)

 所属は昨年と同じ水沢・千葉幸喜厩舎。岩手では南部駒賞2着・寒菊賞優勝、特に寒菊賞では既存勢力に対して抜けた力を見せてもいましたし、3歳牡馬戦線は重賞勝ちの実績を持つこの馬と、寒菊賞で2着、3月11日の春初戦を制して成長を感じさせた サンエイブレーヴ


★サンエイブレーヴ(3月11日水沢5R優勝時)





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最終更新日  2022年03月24日 17時37分48秒


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