楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 13255561 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

2022年08月18日
XML
カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は8月前半の話題を2点書いてみたいと思います。

 まずは8月16日に行われたダートグレードレース『クラスターカップ』の結果から。当初はJRA勢5頭・地方他地区勢5頭・地元4頭の14頭立てだったのがレース当日にJRAリメイク号が競走除外(※馬券発売開始後の出走取消)となって13頭立てに、またJRAリュウノユキナ号に騎乗予定だった柴田義臣騎手がJRAのレースでの負傷のために村上忍騎手に乗り替わりになって・・・という状況でのスタートとなりました。

 優勝したのは3番人気のJRAオーロラテソーロ。ハナを奪ったジャスティンの2番手追走から直線先頭、そのまま押し切る危なげの無い勝利は自身待望の重賞初制覇となりました。


★クラスターカップ優勝/オーロラテソーロ号


 今年のクラスターカップのキーワードを挙げるとすれば「雨」でしょうか。盛岡競馬場は前日午後から強い雨が降り、8月16日も降ったりやんだりの空模様。それでも後半戦に入る頃にはコースに浮く水も消えるくらいにはなっていたのですが、クラスターカップのパドックで馬が回り始めてしばらくした頃に土砂降りと言いたくなるくらいの強い雨が。返し馬に出る頃には収まったので実質20分ほどの雨ではありましたが、コースは一面水が浮くような状態になっていました。


★クラスターCのパドックの時間帯にちょうど強い雨に


★返し馬の頃には雨は弱まりましたが、水を蹴散らしながら走るようなコース状態になっていました


 圧倒的と言っていい1番人気に推されていたダンシングプリンスが出遅れたのもこの雨による馬場悪化で踏ん張りがきかなかった影響はあったでしょうし、ダンシングプリンスが出遅れた事で先行勢のペースが落ちついてスローペース、上がり勝負の形にもなりました。
 今年の優勝タイムは1分9秒4。二つ前のC1級戦で1分11秒9が出ている事を思えば決して“速い”と言える時計ではありません(1分11秒9はクラスターカップの7着相当になります)。2着リュウノユキナも上がり3ハロン34秒4、ダートでは自身最速の末脚を繰り出しているのですが、ゆったりマイペースで行けた先行馬に、勝ち馬34秒4、逃げたジャスティンに35秒0の脚を使われてはどうしようもなかったでしょうね。
 ダンシングプリンスが出遅れた結果のこの展開、その出遅れを招いたのが突然の驟雨。という事なら、今年のキーワードは「雨」だったと言っていいのではないかと思います。




 さて、勝ったオーロラテソーロですが、レース後の畠山調教師も「11月3日に盛岡に戻ってきたい」と言っていたように盛岡JBC・JBCスプリント出走を強く希望していますが、実際のところ、クラスターカップを勝ってなお賞金額では心許ない位置にいます。

 その後オープン特別で2勝した事でJpn3レベルだと選定枠に入る位置まできました。ここで重賞勝ちの賞金も加えた。しかしJpn1となるともっと賞金を持っている馬が出てくるだけにこれでもまだ確実とは言えない。次走予定の東京盃でどれだけ上位に食い込んで賞金を積み重ねられるか?それがこのあとのひとつの山場になるはずです。

 リュウノユキナは2着だった東京スプリント、3着だった北海道スプリントカップいずれも力負けという感じではなかっただけに、今回も展開で負けた感じになったのが惜しかったですね。


★リュウノユキナ(パドック)

 今年のここまでのローテーションは昨年とほぼ同じ。このあとも昨年同様に東京盃を挟んでJBCに向かうか直行になるか。中間がいずれになるにせよ、1200mになる今年のJBCスプリントは1400mだった昨年よりもこの馬にとってはずっと良い条件だけに、リュウノユキナも今年はぜひ出たいところでしょう。

 ダンシングプリンスにとっては雨があと30分早く降るかあるいは30分遅く降るかだったら結果も変わっていたかもしれません。とはいえそれは“たられば”。次戦はJBC直行予定、今回の雪辱を果たせるとしたらそれは彼自身の力によってのみ。


★ダンシングプリンス(パドック)


 今年のダートスプリント路線はここまで混戦が続いています。1200m路線に進むテイエムサウスダン、3月のドバイ以降出走していない昨年のJBCスプリント勝ち馬レッドルゼルといった今年ここまでのスプリント路線には加わっていない馬、あるいはシャマルのような上がり馬、さらにはマイル路線からスプリントに進んできそうな馬もいます。JBCスプリントの勢力図はまだまだ定まりそうにありませんね。

 さてもう一つの話題は8月9日の第9レース、JRA交流『フレンドリートロフィー エメラルド賞』。遠征のJRA騎手はいずれも盛岡初参戦、それも芝レースということでどんなレースを見せてくれるのか楽しみでしたが、結果は今村聖奈騎手騎乗のフローレンスハニー号が1着、加藤祥太騎手騎乗のタイニープライド号が2着、古川奈穂騎手騎乗レーヌデゼトワール号が5着と揃って上位を確保しました。


★フレンドリートロフィー エメラルド賞/優勝フローレンスハニー号


 今村騎手の落ち着いた騎乗ぶりはやっぱり目を惹きましたね。レースの前に芝コースを歩いて確かめてみたり、他のレースを見て研究してみたり・・・というのも、条件交流で来る若手騎手でやっているのをあまり見た事がない。


★芝コースを歩いてみたり


★ダートのレースも間近で見ていたり


 頭の中が競馬漬けなのか・・・というと失礼な感じに聞こえるかもしれませんが、競馬の事をずっと考えているような印象をうけました。見ていて山本茜騎手を思い出したなあ。




 古川騎手は、岩手でというか日本で見るのは実は今回が初めてだったのですが、3年前、オーストラリアでその姿を見ていました。




★2019年コックスプレート、ムーニーバレー競馬場での古川候補生(当時)

 リスグラシューを豪・コックスプレートに遠征させていた矢作厩舎。当時候補生だった古川騎手もレース当日は現地に帯同して、レース前の準備を手伝ったり表彰式に一緒に並んだりとしている姿がありました。現地取材の日本のマスコミの間でも「あの子が今度デビューする古川さんか」と話題になっていましたね。久しぶりに姿を見て、候補生時代とは表情が違う、プロの顔つきになったなと感じました。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2022年09月02日 12時38分34秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: