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2022年10月13日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 今回は盛岡競馬場で行われた南部杯の振り返りです。「Road to JBC」の最終戦、JBCを目指して出走してきた馬もいる中でどんな結末になりましたか・・・。

 しかし今年の南部杯は、いや今年「も」と言うべきか。悪天候に脅かされました。当日の昼頃まで強い雨、それが上がったと思うと今度は霧。メインの南部杯の頃にはいずれも納まってくれたから良かったとはいえ一時はレース続行も危ぶまれるような状況でした。


★雨のあとは・・・



★霧で真っ白。気温が高かったのも霧を招いたですね


 去年も一昨年も雨でしたねえ。照明レースですから晴れとか曇りとかは関係ないんですけども、雨はやっぱり。体育の日じゃなくなってから“晴れの特異日”でもなくなってしまったのか・・・。


★南部杯も霧が完全に消えてはいなかった

 今年の出走馬はJRA勢7頭、地方他地区5頭、岩手4頭のフルゲート16頭。JRA勢は昨年まで南部杯を連覇してきているアルクトス、フェブラリーSを連覇しているカフェファラオ、2019年のこのレースの覇者サンライズノヴァらのG1馬が参戦した他、JBCを目指すシャマルやヘリオスも登場。地方他地区勢はグレードレースで活躍するイグナイターが来てくれましたし2017年のホープフルSを勝って今は地方に移籍しているタイムフライヤーが参戦。地元勢もヴァケーション・ゴールデンヒーラーと牡牝のトップが出走して、JRA・地方のトップマイラーを競う舞台が整いました。

 雨・霧がひとまず収まった中で行われたレースではカフェファラオが逃げたヘリオスをゴール寸前捉えてV。ゴール前伸びてきたシャマルが3着に食い込みイグナイターも直線半ばまで優勝争いに加わっているという近年に無い大接戦の決着でした。


★第35回マイルチャンピオンシップ南部杯優勝 カフェファラオ

 カフェファラオはフェブラリーSを連覇している一方で大井ジャパンダートダービーは7着、船橋かしわ記念は5着と地方のコースでは結果が出ていませんでした。芝スタートだから東京が良いのかワンターンならイケるのか、今回そのどちらかが分かる・・・と思っていました。
 自分は「芝スタートだから」派でした。芝スタートの東京ダートマイルとそれ以外のコースとで行き脚が違うんですよね。意外に遅い。だから芝スタートだから派でしたが、今回の結果からはそうではなくて「ワンターンならイケる」なようです。福永騎手も「スタートしてすぐコーナーがあるとスピードに乗れないタイプ」という意味のコメントを残しています。
 かしわ記念の船橋マイルはスタンド前、直線半ばくらいからのスタート。中京の1800mもそんな感じですよね。今回の結果なら福永騎手の言うとおり「スタートからコーナーまで距離がある条件」なら力を出せる馬だと判断して良いのでしょう。










 2着のヘリオスは惜しい競馬でした。意表を突いてポンと逃げる、逃げてレースを支配するのは鞍上武豊騎手が盛岡でもしばしば見せる作戦。マーキュリーカップのテリオスベル・江田照男騎手といいベテランの技はやはり素晴らしい。



 もちろんそれだけでなく、マイルの経験こそ少なかったですがこの馬も東京コース巧者。戦績を見ても2020年の11月から今年1月まで8戦連続で東京しか使っていない(栗東所属なのに!)くらいですからね。右回りでのちょい負けは度外視して良い材料だったのでは。

 3着のシャマルも惜しかったですね。十分勝ちはあった。あと少し何かがあれば・・・。とはいえマイルもこなせた点、このメンバーでもやれる力を付けている点は高く評価していい部分。



 あとはJBCに出る事ができるかどうか。オーバルスプリントの際に松下調教師が「JBCに出るために、ローテーションは厳しいが南部杯に出る」と言われていました。今回の3着だとちょっと微妙なラインになってしまいましたが、出走が叶うなら本来の得意距離である1200mのJBCスプリント。面白い存在になるのでは。

 4着のイグナイター。久しぶりの長距離遠征、久しぶりの左回り、久しぶりのマイル。厳しい条件が揃っていながらの4着、それも最後まで優勝争いに食い下がっての結果は見事でした。最後わずかに離されたのはそのいろいろの久しぶりの分か。盛岡コースが凄く合いそうな走りにも見えましたしこちらもJBCに出走するなら楽しみな一頭に。







 地元ゴールデンヒーラーが5着に食い込みました。盛岡ダートではこれまで連を外した事がなく実はこれが自身初の“盛岡での馬券圏外”。しかしG1で掲示板確保なら馬券圏外になったとしても上々の結果ではないでしょうか。




★5着の結果に笑顔の渡邉正彦厩務員

 次戦はJBCレディスクラシックになる模様。1800mは少し長いかもですがこれまでも好走している距離ですから問題はないでしょう。1400mくらいの“JBCレディーススプリント”みたいなのがあるといいのになあ。


 2番人気だったアルクトスは14着に終わりました。今回はフェブラリーSから8ヶ月ぶりの実戦となってしまい、これまでのように直前で一戦使ってからの臨戦過程ではありませんでした。馬体重も数字は整っていましたが身体はちょっと緩さを感じざるを得ない印象。それでも序盤先行していたのはさすがだと思いました。



 同馬はレースの直後に引退・種牡馬入りが公表されました。オーナーさんのSNSからは南部杯で“よほどいいレースができなければ・・・”という雰囲気があって、自分もこのレースが最後になるかもと思いながら見ていました。南部杯連覇、一昨年は日本レコードで優勝。2019年も2着に入っており盛岡では3戦して2勝2着1回という好相性コースに望みをかけての参戦だったと思います。14着に終わったからといってその実績の輝きが薄れる事はありません。まずはこれまで見せてくれたレースぶりに感謝。そして種牡馬としての活躍を期待しています。

 南部杯をもって「Road to JBC」も終了。各路線の状況も見えてきた感がありまが、しかしレディスクラシックとスプリントは良いとして、クラシックはチュウワウィザードの突然の引退をはじめ昨年くらいまでの中距離ダートG1で上位にいた馬が相当数引退していて読みづらいですねえ。牝馬でクラシックに回るような馬も出てきそうな・・・。出走予定馬の発表は来週、18日か19日になると思われます。乞うご期待!


★今回はJBCの予行を兼ねて誘導馬が登場



★陸上自衛隊第9師団第9音楽隊による生ファンファーレ演奏も。JBCでも生ファンファーレになりますよ





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最終更新日  2022年10月14日 12時53分18秒


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