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2023年02月16日
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カテゴリ: 横川典視
木曜担当のよこてんです。

 一週空けてしまいましたがその分は追って書くとして、今回は14日に発表された2023シーズンの開催日程と重賞日程のお話をしたいと思います。

 まず“小さいけれど大きな変化”になったのが開催日程。 1月の開催が無くなって、12月31日がレギュラーシーズンの最終日 となりました。




 冬期間は“平地最北”の開催場となる岩手競馬、なかでも真冬の開催が行われる水沢競馬なのですが、1月の開催が行われるようになったのは1991シーズンの1992年1月から。この年は1月3日~6日、1月12日~15日の8日間の開催がありました。
 カレンダー的に一番遅くまで開催したのは1999年1月の1月18日ですが、これは1月11日が取り止めになった分の代替競馬が18日に入ったためで当初予定では17日までの日程。しかしそれでも一番遅いですね。
 当時はシーズン最終日を締めくくるのがオープン特別の白嶺賞で(“新春杯”と付いていましたね)、そしてその頃は馬の定年制(確か10歳一杯まで)があったので、白嶺賞には定年を迎えた古豪が集まって岩手最後のレースに挑む、重賞を勝っているような実績馬にとっては引退の花道にもなる・・・という、桐花賞直後のオープン級のレースながら盛り上がりを見せる最終日でもありました。

 そして、おおむね成人の日の週まで開催という感じが続いてきたものの、近年、降雪取り止めが頻発した事もあり、1月を減らして3月に持って行こう・・・となって、2021シーズンからは1月は2日と3日の2日のみに、来る2023シーズンではついに1月の開催がなくなるという事に。30年あまりを経てついに・・・という形ですね。

 昔は年末年始は“かき入れ時”でしたからどうしてもやりたかったでしょうし、近年は廃止の危険よりは少々無理をしてでもレースをしなければ・・・という状況もあったように思います。


 どうせなら12月ももう少し早く切り上げてもいいのかなと思ったりしますね。それか、桐花賞をもう少し早くに実施するとか。ここ何年かは「桐花賞があるかどうか分からないよね」が笑えない冗談になっていたりして、確実にできる時期に持ってきて欲しい・・・みたいなのは正直ありますね。

 日程の面ではもうひとつ。 ここ2年ほど行われた“盛岡ロングラン”が無くなり、以前のような水沢-盛岡交互開催の形に戻ります。
 2018年秋に盛岡競馬場にコース照明設備が設置され、2019年からは照明を使いたい季節の盛岡開催が多くなる日程になってきていました。そのある意味究極の形が2021年・22年での“盛岡開催6月下旬~11月下旬のロングラン”でした。今回、水沢競馬場にも照明設備が設置されて条件的に同じになった事で日程も以前の形に戻るわけですね。
 両場の開催の並びは2018年のそれに近いものになり、5月のGWが盛岡開催になるのもその年以来になります。

 併せて発表された重賞日程の方では、昨年のJBC開催に伴う時期移動やトライアル関係の変更が元に戻り、おおむね2021年と同様な感じになりました。昨年はJBCと同じ日に行われた2歳のジュニアグランプリ、古馬の岩手県知事杯OROカップも本来の、というか以前の位置に戻っています。





2歳の北海道・岩手交流重賞『知床賞』が無くなりました が、2歳戦では来るダート路線整備の一環である 「ネクストスター盛岡」という重賞が登場 。またここ2年はカレンダーに入っていなかった 古馬マイルの白嶺賞が3月開催の重賞として復活 。なので重賞レース数は“2増1減”になっています。

 開催日程の変化に伴っての開催場の移動では、 シアンモア記念が2018年以来の、ダイヤモンドカップは2016年以来の盛岡開催に なる一方、 不来方賞が2009年以来13年ぶりの水沢での実施
 ひまわり賞が7月になるのは久しぶり、桂樹杯が1ヶ月、若鮎賞が2週間早くなったのも今までにない時期ですね。いしがきマイラーズは新設後9月→10月→8月と移動。イーハトーブマイルに続く“流浪のレース”になってしまうのか。
 また1月の開催が無くなった事で 金杯が12月30日に移動して「明け3歳のレース」という注釈がいらない、普通に2歳の重賞に 。元々は“アラブの旧3歳馬”のレースとして行われていた金杯ですので30年ぶりに12月に戻り、そして「2023年は1月と12月の2回行われる」事にもなりました。

 そういえば来年からはグレードレースになる不来方賞ですが、今年は9月上旬の水沢に置かれているんですけども、以前発表された『全日本的なダート競走の体系整備について』の資料のなかではJpnIIになった不来方賞は「9月上旬・盛岡2000m」なんですよね。ということは今年は水沢開催になっている9月上旬が来年は盛岡に戻る?

 賞金では、 マーキュリーC・クラスターCの1着賞金が3000万円に、南部杯は7000万円に増額 南部杯はレース史上最高額 になります。
ダービーグランプリも3000万円に増額 されJpnIIIと並んだだけでなく、 岩手所属馬が優勝した場合には1000万円の褒賞金が設定 されています。なので岩手の馬がダーグラを勝ったら4000万円!ですね。恐らく今年が最後になるだろうダービーグランプリだけに、岩手の馬が勝って盛り上がってほしいですね。

 他には 不来方賞の1着賞金が1000万円に、南部駒賞は800万円に なりました。ジュニアグランプリは600万円、2000万円がかかった昨年とは比ぶべくもないものの、2021年は400万円でしたので実際は大きく増額と言っていいでしょう。さらには交流ではないM2重賞が350万円に増額されています。
 南部駒賞やジュニアGPは、他場の2歳交流重賞の1着賞金額と比較してちょっと見劣りを感じていただけに喜びたい増額。そうなってくると据え置きになったビューチフルドリーマーカップとか2年前に戻ったOROカップはもう一声欲しかったような気がします。特にOROカップ。昨年のおかげで“岩手にOROカップあり!”と注目度が大きく上がったと思うんですよね。引き続き注目してもらえる1着賞金額であったらな、と・・・。

 あとですね、例年は4月に行われているけども2023シーズンの予定表の4月には名前が出てこない3歳牝馬重賞のあやめ賞。これは今年の3月に行われるそうです。詳細は追って発表になると思われます。


2023シーズンからの岩手競馬は実質的に「通年はくぼ開催」になります 。5月6月の水沢開催の頃は日が長いから照明を使う事はあまりないでしょうし12月の厳冬期も遅い時間はやらないと思うのでそれほど変化の実感はないかもしれませんが、とはいえ結構歴史的な転機になる2023シーズンなのではないでしょうか。

 そして先にちょっと出てきた『全日本的なダート競走の体系整備について』に関連して、岩手のレース体系に直接関係するものとしては不来方賞(とダービーグランプリ)とネクストスター競走しか出てきていないですけども、例えばこれまでクラスターCと密接につながっていた北海道スプリントが3歳限定になるとか古馬中距離のグレードレースが3月~6月に固まってくるとか、そもそもダート3歳三冠最終戦の「ジャパンダートクラシック」が10月上旬予定で南部杯と時期が被るとか、岩手の既存のグレードレースも間違いなく影響を受ける事になるでしょうし、となれば地元重賞も同様に影響を受けてる事になるはず。
 なんとなく見慣れた並びになっている2023年の重賞日程も、2024年は大きく変わる事になる・・・のかもしれませんね。





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最終更新日  2023年02月17日 01時39分54秒


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