楽天競馬
地方競馬の楽天競馬|日替わりライターブログ  楽天競馬ブログ 13255604 ランダム
ホーム | 日記 | プロフィール

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

楽天競馬ライター

楽天競馬ライター

2023年04月05日
XML
カテゴリ: 坂田 博昭
水曜日の担当は、坂田博昭です。

 今回は、名古屋競馬場からのリポート。
 先週の、年度最終開催の様子です。
(取材日は3月29・30日)

 まずは、先週までで名古屋での短期移籍での騎乗期間が終わった、この人から。



保園翔也騎手
 短期移籍2クール、4ヶ月の間名古屋で仕事をしました。

​​​​​​​ 「短期移籍で、技術とか形のないものを得ることも勿論重要なこと。でも、行くからには結果出す……勝たなければと思っていました。」



「短期移籍に出るときに、周囲の人たちに『向こうで何勝するつもり?』と聞かれ『50』と答えていました。周囲には『無理だ』と言われましたが、50という数字も、南関東で曲がりなりにもやってきたという自負や自分なりの自信、そのこと自体が自分の強み、という気持ちがありました。」

 名古屋での短期移籍の期間で42勝の成果。
 とはいえ、当初はコースやレースの違いに戸惑いもあったか、なかなか勝ち鞍が生まれませんでした。

「次の笠松で頑張れば、50勝は達成できる数字。でも出来れば名古屋までで達成したかった。全くダメでもなく、しかし少しだけ足りずに達成できなかったのは、現時点での自分の未熟さだと思います。取りこぼしもありましたし。」



「綺麗なフォームで乗ると言うことは、騎手デビューした直後から意識していました。」

 そう衒いなく話す彼。
 上背があるだけに、馬に乗っている姿には、華やかさがあります。

「御神本さんの綺麗な騎乗フォームをずっと研究し、勉強していました。騎乗姿勢は大事ですよ。格好ばかりだと注意されたこともありますが、そこは馬に対する必要なアプローチの馬による違いで対応しています。強いアプローチが必要な馬はそう乗るし、必要でない馬は、綺麗なフォームで。綺麗に乗っている方が馬も楽なはずですから。」



 所属の川西毅調教師と
 川西調教師は、移籍当初なかなか結果が出ない時にも「心配ない。すぐに勝ちだすから」と話し、彼を乗せ続けました。

「それまで川西調教師とはこれという接点がなかったのに、こうして呼んでもらって本当に有り難く思っています。」

 とても仕事がしやすかった。
 彼は、川西厩舎での仕事について、こんな風に振り返ります。

​「(川西調教師は)馬に対しての熱い気持ちが伝わってくる感じがします。色々話しながらうまを手がけていく中で、同じベクトルを共有しながら向かっていける感じがしました。馬を立て直す技術技量は本当に素晴らしい方ですし。」​

 印象に残る馬として、 ホープインザダーク という馬の名前が挙がりました。
 ちょうど彼が名古屋に来るのと時を同じくして、馬も名古屋に移籍。調教も自身でつけてきて成長させ、馬自身は転入後3ヶ月足らずで4勝を挙げました。



(この写真は愛知県競馬組合提供)

 3月31日 名古屋での短期移籍最終日
 ホープインザダークと共に戦う。結果は残念ながら5着
 彼は、この騎乗もとても楽しみにしていました。



(この写真も愛知県競馬組合提供)

​「初めの頃はゲートで立ち上がったり大変な馬だったが、自分が毎日乗って調教して、馬が変わっていくのがわかりました。レースを迎える度に楽しみになる馬でした。」​

 ホープインザダーク = 暗闇の中の希望
 困難な時代の希望となれるように(登録された馬名の意味由来から)

 彼も、この馬と共に過ごした時間で、ひとつの希望を見いだしていたのかも知れません。


 今日から、短期移籍の滞在先を笠松に移す、 保園翔也騎手
 引き続き、東海地区での彼の活躍に、ご注目下さい。

​​​​​​​​​​​​​​

 つづきまして。
今日のキッチンカー (仮題)
 初めて名古屋競馬場に来てくれたという、こちらのキッチンカーをご紹介します。



REVIVAL(リバイバル)
インスタグラム:@revival_kitchencar

  珍しい、 ライスバーガー のキッチンカーです。



 お店の雰囲気と、ざっとメニューがわかる写真
 ライスバーガーの具材は、「某チェーン店にないユニークなものを工夫した」とのこと。
 お買い得なのは、写真の上の方にある「ランチボックス」で、4種類の具材のうちから好きな具材のライスバーガーを選んで、プラスポテトと唐揚げが入っています。

 このお店……っていうか、車。
 昨年11月に始めたばかりだとか。



 右が代表の古堅(ふるげん)渚さん
 左の田中さんと一緒に運営されています。

 代表の古堅さんに、お話を伺いました。

「一緒に普通の会社員の仕事をしていた仲間なのですが、それぞれのタイミングでやめて、さあ何をしようかってなったときに、キッチンカーをやってみようという話になりました。」

 この2~3年の状況が、直接関係あるのかどうかはわかりません。
 が、世の中が揺れ動き、色んなことが変化しているときに、こうして女性たちが自ら動いて新しいことを始めるという、このエネルギー。本当に頭が下がります。

​​ ​「何からやっていいかわからず、あれこれ考えて思いついたのが、このライスバーガーをキッチンカーでやったらいいのではないかということ。始めた後、色んな方面から『よくこの商材思いついたね』って言われます。食材自体はすぐにこれ、と決まって、あとはオープンぎりぎりまで研究と改良を重ねて、開業にこぎ着けました。」​ ​​



 ランチボックスは、こんな感じ
 ライスバーガーの具材は、1番人気という焼肉をチョイス
 付け合わせもついているので、食べ応えも十分です

「自分も3人子どもがいるので、やっぱり『子どもに何を食べさせるか』っていうことを意識して思いつきました。お米食べて、具材と、あとは野菜も全部いっぺんに摂れて、食べやすくて、っていう感じで。」



「キッチンカーの業界は、横のつながりが強いなって思います。イベント会場でキッチンカーをやっている人同士で色々話して、アドバイスをもらえたり……あとは発電機が壊れて困っているときに助けてもらったりしたこともありました。」

 そんな繋がりの助けもあり、いまは「十分やっていける」だけの売上も確保できているとのこと。是非とも長く続いて、また競馬場にも来てもらって、競馬場を盛り上げてもらえると有り難いですね。

「別に私たち『落ちた』っていうわけじゃないですけど…(苦笑)、ここから、このお店からまた頑張って復活していくぞ!!っていう気持ちで、お店の名前を『リバイバル』ってつけました。」

 女性おふたり、確かにそんな活気に溢れる雰囲気を感じました。
 次回は、 4月13日木曜日 に、また名古屋競馬場に来てくれるそうです。


 さて、競馬のお話に戻って。
 3月29日には、 ​JRA交流オレンジ賞​ が行われました。
 勝ったのは、 永島まなみ騎手 が乗る イリスレーン



 勝てた機会に、少し話も伺いました



「1頭1頭の馬がどんな馬なのか、早く、瞬時に掴むことが大切だと言うことを、先輩達から教わっています。そして、その馬の特徴に合わせて乗ってあげることだと。」

​​ いま心がけていることを、彼女はこんな風に話しました。

 実は、前検量の時に見ていて気がついたのですが…
 彼女の鞍、とても小さい。



 減量がかなり厳しい男性騎手が使うような、たぶん一番小さな鞍
 いま4kgの減量があるので、この日の負担重量は50kg

 彼女、背丈も結構高いです。
 心配になって聞いてみたんですが……こんな答えでした。

「実は……筋力を上げるトレーニングしたところ、ふとももなどに筋肉がついてきて「ふくよかに」なってきてしまいまして……(苦笑)。軽い鞍を使っています。軽い負担重量でも、体重で苦労するとかいうことは全然ないです。」

 最後に、こんな風にも。

「勝って、減量が少なくなれば、それも自然に解決する問題ですし(笑)」

 確かに。
 騎乗ぶりも、一歩一歩グレードアップしていくことでしょう。


 この春デビューしたばかりの、この人にも。​



田口貫太騎手

「デビューした直後はレースで緊張していたが、いまは落ち着いて乗れていますね。」



 この日のレースでは、スタート直後馬が躓いてしまい、残念な結果。

「今日はうまくいきませんでしたけれども……いま一番意識しているのは、スタートしてからの位置取りですね。(所属の大橋)調教師からも言われています。」

 今日4月5日の笠松でも、JRA交流で自厩舎の馬に騎乗するほか、最終レースにも騎乗。これから地方競馬のファンにとっても、馴染みの存在になっていくことでしょう。



 前開催のメインレースは、3月30日に行われた 若草賞土古記念(SP1)
 グランダムジャパン3歳シーズンの第2戦として、1500mの距離で行われました。



 遠征馬も、それなりに揃っていたと思うのですが……
 それにしても、圧倒的だったな……



 兵庫の サラキャサリン が、突っ張り先行から他を圧倒!
 最後は2着に5馬身の差をつけつつ、楽々とゴール





松木大地騎手 の勝利騎手インタビューの模様は、​ 名古屋競馬オフィシャルYoutube映像 ​でご覧下さい。

新井隆太(たかひろ)調教師 の話

「パドックで気持ちが出ているのは、いつものこと。外に出るとそうなるんです。装鞍所までは大人しくて、輸送も大丈夫な馬です。この馬は、自分の競馬が出来たら、あとは自分との勝負。1500mというのは不安要素ではありましたが、よく頑張ってくれました。距離的にどうかというのはありますが、いまオーナーとも話して、折角だからグランダムを目指していくか、考えていきます。」

 松木騎手も「心肺機能は高い馬」と言っており、それが現れたパフォーマンスでした。距離は、どうなんだろう…… サラキャサリン の今後の動向が注目されます。



 次回も、年度替わりの名古屋競馬場からお送りします。
 どうやら、4月10日の開催初日から、話題は盛りだくさんになりそうですよ!

【次回予告】(笑)
・10日に大畑慧悟騎手がデビューするはず
・10日にC級最下級が920m戦なので、ヒカルアヤノヒメが出るはず
・11日に東海桜花賞が行われるはず
・キッチンカーも楽しみ
・その他何かあれば

 あ……ヒカルアヤノヒメの誕生日って……。

 また来週の名古屋競馬も、是非ともお楽しみ下さい!!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2023年04月05日 09時00分06秒
[坂田 博昭] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: