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あっと言う間に8月に突入ですね。7月はミンモを眺めていたら終わってしまいました...。このブログを始めて本日8月1日で5周年を迎えます。それはそれはいろんなことがありましたがブログを書いていたことで遠く離れた人達とも、いただいたコメントやメッセージを通じてまるで一緒に前進しているようななんとも不思議な安心感に包まれながら今日を迎えることができた気がします。そして気まぐれ更新ではありますが5年間の自分の成長記録をWeb上に残せたことをとても嬉しく思います。今までこちらのブログを通じて見守っていただいたたくさんの方々にお礼申し上げるとともに引き続き移転先ブログへも是非遊びにいらしてくださいますようリンク先の変更をよろしくお願い致します。Delizia(デリッツィア)。
2009/08/01
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私が何よりも好きなモノ。シャコのスパゲッティ。(夫作)義姉がビンバを連れてお友達の家に遊びに行ってくれて丸一日解放された日の静かなランチ。この大皿からふたりでフォークでつついて食べる(モロッコ風?)。うみゃ~~。大皿ひと皿ひとりでいけたかも。午後はチェントロ散歩。久しぶりにジェラートが食べたいなぁとGROMを覗くと行列していない!客ゼロのラッキーな瞬間にぶち当たる。本日のお味というキャラメルとCrema come una voltaをチョイス。Crema come una volta は子供のころ「どん冷え」というアイスクリーマーで作ったバニラの味がする。 夜はこれまた夫作、魚のオーブン焼き。初めて食べるお魚で。鮭のように川と海を行き来するお魚だという。鰻みたいにちょっと土くさいけれど深い味わい。夫の大好物らしい。
2009/07/18
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とうとうフィレンツェも本格的に夏が到来したようです。7月の第一週までは、比較的涼しく過ごしやすかったフィレンツェ。この度も身内だけへの報告になっておりましたがまだ涼しかった先日10日に第二子を出産しました。我が家に元気な男の子がやってきました☆今回の妊娠期間中は、大学卒業を控えて無理も重なって「絶対安静」期間なんてドクターストップもあり周りのあらゆる人に助けられながらなんとか出産を迎えることができました。いろいろなことを同時に進めるのは大変ですが妊娠中にいつも精神的安静を私にもたらしてくれた夫、ちょうど日本から来てくれていた妹、日本から応援してくれた両親、毎日家事を助けてくれた義姉とモロッコ人のみんな、そして炸裂パワーをいつも分けてくれるビンバ、いつも応援してくださる皆様全員に感謝しながらの出産となりました。ビンバの時は破水から始まって病院に着いてから約4時間後には産まれていたので今回はもっと早くなってしまうのか心配でしたがやはり破水から始まって6時間の前駆陣痛後約2時間の分娩でビンバの弟の顔を見ることができました。ビンバによく似ていますがまなざしが「サムライ」との評判です。3520gで産まれた弟君、ブログ上では「ミンモ(mimmo)」と命名いたします。どうぞよろしくお願いします。退院の日、15時半頃病院から帰ってきたのですがもう17時には「ミンモ見に行くから」とイタリア人は容赦なくお祝いに来てくれます。いったい義姉がいなかったら私はどうしていたのでしょう?家に帰ると、ピッカピカに掃除されていて来客を迎える準備も万端。おなじみ「モロッコの掟」によって産後の私はお皿一枚洗わせてもらえず(モロッコ女性は産後40日間、家事は一切しなくて済み 来客中も疲れたら赤ちゃんとベッドルームで休んでいてOK)完全なる休養をさせてもらってなんとか来客の嵐も乗り切っております。退院した夜のお食事。「母乳がよく出るように」と妊娠・出産中のお祝いの時にいただくレフィーサ。おかげ様で母乳過剰でウシ状態です。
2009/07/15
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金曜日、土曜日と2日間にわたって、恒例の壁塗りを決行しました。今年は夫が仕事で疲れていてやる気ナシだったので初めてプロを呼んで、全てお願いしてしてみました。やってきたのは、夫のお友達のモロッコ人の壁塗り職人さん。朝9時半から17時半までの2日間お喋りしながら猛スピードで全部屋終了。さすがプロ。作業は速く、床は汚さず、壁は滑らかで美しい仕上がり。壁塗り作業をするには、すべての家具を少しずつ移動するので移動の度にその箇所を掃除していくので壁が仕上がるころには、家全体がキレイになります。この掃除の作業が結構大変なのだけれど今年もまたモロッコ人のNちゃんがお手伝いにやってきてくれてこれまた素晴らしい働きっぷりで、家中ピカピカに磨き上げてくれました。Nちゃんはイタリアに「働き」にやってきた若い子で今は定職について静かな生活を送っているけれどモロッコからフィレンツェに着いた頃、お世話になるはずだった家と折が合わずに追い出され突然うちのキッチンにうな垂れて座っていたのでした。いや、追い出されたのはNちゃんだけじゃなく同じ時期にやってきたもう一人のWちゃんも一緒で2人して、その家から追い出されて、義姉を頼りにやってきたという...。ふたりとも大きなスーツケースを抱えていて途方に暮れた彼女達の人生は、その大荷物とカラダひとつだけ。ここでこの日記を長く読まれている「モロッコの掟」をご存知の方にはこの先のストーリーはご想像できるかと...。モロッコの怖い掟をご存知ない方に復習さしあげますと掟 その壱 彼女達の滞在を拒否してはいけない。掟 その弐 いつまで滞在するのか聞いてもいけない。日本人の私には非!常識の世界がまた始まる瞬間。うちのモロッコ人義姉と夫は無言で彼女達の仕事と滞在先が決まるまで無期限滞在を許可したのでした~~~っ!!これがモロッコ人のホスピタリティー精神。そして時は過ぎ....なんと彼女達が我が家を旅立っていったのは6~7ヶ月後!!私は大学生活まっただ中で忙しくしていたので家事やらベビーシッターやらを彼女達にお願いできて非常にありがたかったのですがもし私が専業主婦をしていたら...耐えられなかったかもしれません。しかし、みんな人生に紆余曲折あってここまできております。こうやって助け合いの精神に充ち溢れているモロッコ人に私も助けられながら、なんとかやってきました。こうして壁塗りの日には、我が家の大掃除に喜んで参加してくれたり私と夫とビンバで一日留守にして帰ってくる頃には義姉のところに遊びに来た彼女達によって家中徹底的大掃除が決行されていてビックリしたり。日本人の常識からは考えられないようなことも時の流れに身をまかせてフツーに受け入れていると将来予想外の恩恵を受ける日がきたりして。壁も家具もピッカピカの部屋で目覚めるとキッチンではアラビアパン作りまっただ中の彼女達をビンバが大騒ぎしながら邪魔しているのが聞こえるイタリアでのモロッコ的不思議空間。
2009/06/27
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今年も恒例のサン・ジョバンニの花火を観に行くことに。フィレンツェに来て初めてこの花火を見た時はなんてショボい、もの寂しい花火でしょう...とホロリと涙がこぼれそうでしたが今年はフィレンツェ市長選挙後で絶対奮発しているハズと楽しみにしていました。ただ友人と我が家で夕食後、喋りまくってずいぶん遅い時間に車で出発するというのでいったい辿りつけるのかどうか心配でしたが。生粋のフィオレンティーナ(フィレンツ生まれ)を疑って何か言っても無駄だろうと優雅にかまえて21時過ぎに暗くなってから出発。Via Bologneseを通りかかると、もうみんな陣取っています。ここはチェントロ(中心街)まで行かなくてもチェントロ市街を見下ろせる高い場所なので地元民はこちらで遠くから観賞する模様。アルノ河沿いに辿り着くと、どこもかしこも路上駐車の嵐。サン・ニコロ方面に渡ると、渋滞に原チャリ族も参戦してもう動けませ~ん。しかし、我が友、ドライバーはこの渋滞の中ゴミ収集の巨大コンテナのわずかな窪みに小さな愛車をキュキュッと無理やり駐車したっ!そして開始時間ピッタリ22時に私達はやはり路上駐車している誰かの原チャリのシートを拝借しなんと私の史上初、座って花火観賞が出来たのでした。 花火の写真は勘弁してくださいまし。ビンバの反応が気になるところですが...あまり感動していない様子。「終わっちゃったの?なんで消えちゃうの?」と一瞬にして消えてしまう儚い花火の意味がわからない様子。しかし今年の花火は以前に比べるとレベルアップしておりましたね。アルノ河沿いの観客も拍手で大盛り上がり。夜空の花火が消えていく度に「終わり?もう帰る?」を繰り返すビンバ。日本で動物園に連れて行ってもリミニでイルカショーに連れて行っても年に一度の花火観賞に連れてきてもまだ小さすぎて感動できないビンバ。そう、彼女の狙いはただひとつ。帰りにジェラテリアに連れて行ってもらうこと(イヒヒ)。てなわけで1時間弱の花火観賞後はジェラテリア メディチに寄ってこれまた凄い人だかりの中美味しいジェラートをいただいて帰りました。フィレンツェの夏の風物詩今年は涼しくて快適なサン・ジョバンニの祝日でした。
2009/06/24
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フィレンツェ、暑いです。ビンバを保育園に迎えに行くお昼時が一番辛いです。日本の湿気のあるあの熱さに比べたらなんてことはないカラリとした熱さなのですが連日30度以上を記録しているので子供と一緒に遊ぶのも、もっぱら日が暮れてから夜のお散歩。保育園帰りのビンバと家に一歩入ると、驚く程ひんやりと涼しいのですがもはや料理する気はなく、最近はこの方と仲良しこよしのランチタイム。サラダ用の激旨トマトさんと切り口から乳汁がしたたる、白ムチ美人のモッツァレッラ・フィオール ディ ラッテ。これに摘みたてのバジルと美味しいオリーブオイルで涼しげに大満足でございます。ある8月の夏まっさかりにイタリア人の友人に「今日はお昼、なに食べたの?」と聞くと「今日はトマトを食べたわ。」という答えが返ってきた時日本から来たばかりの私には、トマトだけ?と疑問符が並んでしまっていたこともあるのですがこの夏に出回る激旨トマトさんに出会ってからやっとその疑問がサーッと晴れていったのです。Cuore di bue 「牛の心臓」という名の心臓のような形の、皮は薄くピンク色に近い輪切りにするとゼリー状の種の部分が少ないとろけるような夏のトマトが出回ります。まだCuore di bueの旬には早いので今回私が購入したのはcanestrino「籠型の」という名の違う種類ですが色、形ともよく似た品種です。ただ輪切りにしていただくだけでスゴイ存在感&満足感。これに美味しいモッツァレッラを沿えたらほかに何も欲しません...。そして食後、ビンバは幸せなお昼寝タイムへ。7月いっぱい保育園は受け入れてくれるとのことだったのですがちょっとムリそうなので7月半ばまで申し込みました。それからバカンスをとる予定です。
2009/06/19
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久し振りにたまたま入ったチェントロのリストランテ。観光客が大部分のアルノ河添いのリストランテで知り合いに会うことなんてめったにないのに窓際の席に座っている女性はどこかでみかけた顔。夫に、「あの女性どこかで見たことない?」と聞くとどうやら夫も彼女の顔に見覚えがあるらしく「リナシェンテ(デパート)かどこかでお話した人かな?」などと適当なことを言っている。彼女も私達を見て、何か思い当たる節がある様子。とりあえず私達は席に落ち着きメニューを眺め、オーダーしてから私はお手洗いに。私がまた席につく前に、窓際の彼女の方から挨拶しにきてくれた。でも、どこで会った誰なのか覚えてない私...。ここはどこ?私は誰?じゃないけれど失礼ながら「あの~、あなたのことどこでお見かけしたのでしたっけ?」と聞いてみると「病院よぉ~!その後どう?」とのお返事。....あ~、女医さんだ!先日夫も付き添いで一緒に診察室でお話した女医さんだった。あの時は白衣を着て赤いフレームのメガネをかけて確か髪の毛をしばっていたのに今日は私服で髪をおろしてメガネ無しなのですっかりわからなかった....と私が言うと「白衣を脱ぐとみんな誰だかわかってくれないものよ。 でもあなた達夫婦は異色なので覚えていたわよぉ~。 あの時お子さんは連れていなかったけれど 二人をミキサーにかけたかのように見事にミックスされた子ね☆」と言われた。そう言えば、私が大学病院で研修していた頃も患者さんからは白衣を着たアジア系研修生で私から見れば、毎日何人も訪れる患者さんの一人なのだ。そして私が白衣を一度脱ぐと、もうその辺の日本人か中国人と化し患者さんの事は、症例が特殊だったりすると非常に印象的に、その人のことが脳裏に焼き付いていたりする。だからバスの中などで患者さんを見かけてたまにハッとするけれど、向こうは何も覚えていないのでプライバシーもあるし、こちらからは声を掛けないようにしている。でもお互い顔見知りならば快く挨拶しに伺うだろう。この女医さんとは今朝も偶然道端で会ってしまった。相当ご縁があるらしい。狭いフィレンツェとはいえご縁のない人とは全く知りあわないし友達の友達でも縁を引きよせて仲良くなることもある。はたまた、ココに暮らしていると世界レベルでのご縁も非常に身近に感じてまさか!という出会いも当たり前のように目の前で起こっている。世界は狭いなぁ~と、いつも感じながら生きている。話はぶっ飛びますが夫と二人じゃ、どうしようもなく物足りなかったロブスターのサラダ。半身じゃ足りないっ。「タコのサラダが食べたい」と毎回同じ注文をしようとする夫に対抗し今日は違うものを頼むと私の意見を通したのだけれど...。タコもロブスターも値段が一緒ってのがどうにも気に入らなかったのだ。次回は生きたロブスターを買いこんで火の通し加減はもう少し控えめにトロリとしたロブスターをかち割って、お家でガッツリ食べたいものだ。
2009/06/15
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ビンバを保育園に送ったあと夫と一緒に久し振りにメルカートへフルーツの買い出しに。サンタンブロージョのメルカートは活気があります。立派なアスパラガス。摘まみたい...。「嗅煙草ケース」という名の白桃が潰れたような気になる桃。隣の店ではキロあたり6ユーロなのにこちらの店では同じスペイン産が3ユーロ。見た目も殆ど変わらないのでこちらで購入。いつものオバちゃんのところでいろいろ買い込んで終了。今日の収穫。奥は茹でたてのアスパラガス。モロッコ人のフルーツの買い出しはついついモロッコ並みに大量に買ってしまい、常にエンゲル係数高め。フルーツはいつも山盛りで存分に楽しむ夏。この他にもユダヤ人がやっている肉屋で買った牛肉のスパイシーなサルシッチャ(生ソーセージ)をランチにいただいたらジューシーでメチャ旨で、しばらく通っちゃいそう...。
2009/06/05
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我が家の裏手にあるオヤジが集まるバールのテラス席を陣取り私と夫はカフェを片手にお互い新聞を読みふけりビンバはいつものようにジェラートにかじり付いていた。他のオヤジ達は、アペリティーヴォを片手にお喋りに花を咲かせたりたばこをくわえながらトランプに夢中になったり....。若い子が入ってくる様子はまるでなくたまに婆さんが入ってきてゆっくりしているくらいの地元密着型典型的オヤジバール。私達のテラス席をすり抜けていったいつも挨拶するオッサンが軽くビンバに向かって声をかけていった。「チャオ、地震ちゃん!」初めてこんな愛称で呼ばれた。これを聞いて、私と夫は顔を見合わせた。お互い驚きの表情は隠せなかった。二人の驚きの目は、どうやら同じ感想に基づいているよう....。「これ以上ピッタリな名前があるか!?」ビンバはあと一か月で3歳になるがこの3年弱の行動で、廻りの人々に少なからず影響を与えてきた。毎週とはいかないまでも頻繁に利用するここのバールでも、両親が新聞を読みふけっている間廻りのオヤジ達を巻き込み、遊びに付き合せて怖いものなしの恐ろしい程の社交性で憩いの場を振動させた結果...地震ちゃん。昔、日本の実家の隣に住んでいた赤ちゃんをあやして遊んでいる時にうちの父親が突然姿を現すと、まだ2歳程のその赤ちゃんは「オジチャン怖い、オジチャン怖い、怖い...怖い....エーンッ!」と泣き出して、バタバタと帰ってしまったことがあった。これは、パパ以外、よほどオヤジ免疫がなかったのだろうけれどビンバのオヤジ慣れもどうかと思う...。オヤジバールに辿り着くまでも近所で庭の花に水やりをしている婆さんやいつもベンチに腰をかけてお喋りしているオッサン達みんなと顔見知りのビンバはまるで夫がモロッコで自宅を一歩出るや近所の人30人くらいに毎日挨拶しているのと同じくビンバも、あっちでチャオチャオ、こっちでチャオと言っては飴をもらったりして目的地に着くまでに30分かかったりする。やっぱりこれは血だろうか...。日本人は黙っていれば本当に影の薄い、風景の一部にすっぽり埋まれる気がするのだけれど。ましてや子供なんて、お母さんの影に隠れてビビッて挨拶もできないことなんて当たり前の風景だと思うのだけれど。地震ちゃんは派手に廻りを揺るがしながら今日も行く。この反動で大人になったら少し静かになってくれると良いのだけれど...。
2009/06/01
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とうとう我慢できずふと見つけた10kg玉を買ってしまったスイカ男。手ブレ写真でスミマセン。スイカ男が今年初モノを口に運ぶまでの素早い動きの合間に写真を撮るのは至難の業。赤見が少し足りないかな?と思ったけれど食べたらシャッキリ甘くて美味しかったです。 我が家へスイカが上陸する頃には周りの友人達もワナワナし始め...「Delizia、車にビーチパラソル積んだからっ!」との電話が入り、次のお互いの共通の休日を確認し合いいざ海へっ!向かったのはTorre del lago。風があったので結構波があり、イイ感じ。パニーノのランチの後は巨大バスタオルを広げて横になると...ボーッと温かい砂の温度を感じながら心地よい風に吹かれて本を広げたものの...気持ちよくて、なんと2時間半も爆睡してしまいました。おやつには冷やしておいたフルーツをたっぷり。スモモやチェリーが出回り始めて嬉しい季節です。7時頃までゆっくり初海を堪能してクタクタになって家に着くと義姉がイワシのつみれタジンを作って待っていてくれました。私の大好物...(嬉涙)。どうやら魚の買い出しに行ったらしくこの他にも魚フライや各種サラダやらテーブルには食べきれないほどのごちそうが...。私達を送った後にすぐ帰ると言っていた友人にもしっかり食べて帰ってもらいました。こうしていつも、モロッコ人のホスピタリティーに感涙して一日が終わります。イタリア人の遊び好きと掛け合わせると最高に充実した休日となる夏の一日。
2009/05/27
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甘酸っぱいザクロの香りに満ちたロビーを抜けるとそこは常夏だった...。地上に戻るとムッと暑いフィレンツェの中心街。プールで泳ぐ人達を見てしまった後暑い太陽の下、バールまで歩くのもイヤになってしまいみんなで車に戻って涼を求めてフィエーゾレへ。フィエーゾレに着く頃にはビンバが寝てしまいピアッツァでジェラートを食べるのはお預けでもっと奥の草原の広がるところまで車を走らせることに。バールで冷たい飲み物を買ってみんな敷物を敷いてゴロゴロしている草原へ入っていき木陰を見つけてそこで私達もお喋りすることに。海へ行くまでもなく水着で日光浴を楽しむ人もいれば親子でボールで遊んでいる家族も。ビンバはさっそく独りで走って行ってしまいボール遊びをする家族の中に乱入して遊んでいる。オトナ達は心地よい風に吹かれながら日陰でとめどないお喋りに花を咲かせる。突然休みをもらったからと会いに来てくれた友人と仕事を終えた夫をひろって出かけたお散歩は予想外にリラックスできて最高だった。夜散歩も楽しくなる季節。夫は例年のごとくスイカを探しはじめたけれど、どうやらまだ早い模様。
2009/05/18
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久し振りに我が家にE君が遊びに来た。このブログを長い間読んでいただいている方はE君の実家アブルッツォへお招きいただいた模様を日記で読まれたかもしれない。以来、家族ぐるみで仲良くさせていただいている。先日の地震のあった街からは遠い街に住むご両親はお元気だとのことで何より。E君は物静かで心優しい好青年。もし息子を持つなら、こんな青年が理想でしょう...。うちの義姉もE君大好きなので突然彼が遊びにくるというと、街中まで新鮮な肉を買いに行って張り切ってタジンを作っていた。お昼ごはんは、モロッコ産ホクホクじゃがいもと牛肉のタジン。チェックの厳しい夫によると、COOPで産地をよく見るとモロッコ産の美味しいじゃがいもを売っているそう。フライドポテトにしても激ウマ。食後は少し休んでからE君の彼女をお家まで迎えに行きみんなで散歩しながらショッピング。楽しいショッピングの最後になんとE君はビンバへの誕生日プレゼントと言って補助輪付きの自転車を買ってくれた!!なんてイイ人なの~っ....。私は感動でウルウルしながらE君の彼女に「将来彼は良いパパになるでしょうよ...。」と言った。彼女も嬉しそうにE君にキスしていた。E君とのステキな一日は、あっという間に過ぎて翌日、E君からのおすそわけの貴重な品を厳かに取り出す。アブルッツォのマンマのトマトソース。コレをいただいた時もウルウルしてしまった。マンマが故郷から遠く離れて住む息子のために小瓶に詰めて持たせてくれるトマトソース。彼女と二人で使い切りサイズにちょうど良いアランチャータの空き瓶に詰めてある。日曜日のランチに、さっそくパスタに絡めていただく。久し振りにいただくアブルッツォの太陽をサンサンと浴びたトマトの味は脱力するくらい甘くて旨い。自分の畑で採れた大量のトマトを大鍋で煮詰めて瓶詰めにして一年間食べ続ける。トマトを収穫していたE君のお祖父ちゃんの優しい笑顔を思い出す。いくらお金を出しても買えないE君との友情と彼の家族の愛情たっぷりのトマトソース。
2009/05/10
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私は大抵のモロッコ料理を絶賛している。モロッコで食べたものでコレはちょっと....と思ったのはキュウリを摩り下ろしたものに砂糖が入って出てくる前菜とニンジンを摩り下ろしたものにオレンジジュースが入ってでてくる前菜か?でもそれも、暑いモロッコの夏の昼時に出されるとニンジン&オレンジジュースはスルスルといただけちゃったりする日もある。パリで入ったオシャレ系モロッコ料理レストランで出てきた甘く味付けされた野菜の前菜もいただけなかったけれど結婚してからは、義姉が作る下手したらモロッコで食べるよりも美味しいモロッコ料理を食べ続けて殆どハズレたことがないくらい日本人の私の口に合う料理に舌鼓を打つ毎日。しかし、大学が終わって少しココロに余裕が出てきた暁にはやりたかったことが沢山ある。よく日本人の友人宅に遊びに行くと、その場でお喋りしながら作って出してくれる白玉のデザート作り☆↑コレとかずっとやってみたかったのね。先日タイカレーを作って余ったココナッツミルクと苺があるのでそれをミキサーにかけてソースにして白玉のデザートを作ってみた。さっそくビンバも潜入してきたので白玉粉を粘土のように捏ねさせてあげる。自分が捏ねて茹であがった白玉を冷やしてビンバにさっそく味見させると、パパにもあげるんだと寝室に持っていった。するとしばらくして夫が「ビンバは何をオレにくれたんだ?なんだこの奇妙な食べ物は?」と言いながら吐き出しにキッチンに入って来た...。え......。以前フィレンツェでお正月パーティーに呼ばれてお雑煮をいただいた時、餅を口に入れた夫は止まっていた。モロッコではモチモチな餅系の食べ物を食べたことがないらしく初めての食感のモノを飲み込めずに困っていたのだ。なんとかダシ汁で流し込み、一息ついていたけれど餅系はどうにもお口に合わないらしい。つまり、白玉もウケない~~~~っ。ヒュルルル~~~(冷たい風)。作っているそばからコレじゃぁやる気無くすね。イタリアじゃぁ日本料理といったら絶賛の嵐だけれど日本の「デザート」や「餅系料理」はウケない場合が多いのね。つまりこの白玉苺ココナッツミルクソースは私が全部食べるハメになるのか。試しに出来上がりを涼しげな器に盛って夫に持って行ってみた。「あぁ、デザートを作っていたんだ!」ソースを一口食べて、美味しい美味しいと全部ソースだけ飲み干してこのブツは要らないと、白玉は返却された....。ビンバとは日本のデザートを二人で絶賛できるよう小さい頃から鍛え上げたいと思ったが時すでに遅し?ビンバの口にも合わないらしく、白玉を半分食べて残している。たぶんこのイタリアで食べるってのが間違っているんだわ。次回は日本の甘味屋とかに連れていって雰囲気と勢いで食べさせてみるのだっ!!(鼻息荒)
2009/05/08
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2009年の4月22日また私の記念日がひとつ増えました。大学の卒業式。前日にパワーポイントのスライドの試写をして当日もうまくいくよう、私達学生は一足先に準備に入ります。美容室でキレイにヘアーセットしたみんなに「Delizia、眠れた?」と聞かれ「今日も眠れなかったわよ...。」と答え...。国家試験前日に眠れなかったのは緊張からだけれど今回はとにかく、この半日さえ終われば卒業確定なので緊張はゼロだったのだけれど、スライドの修正に夜中までかかった上にプレゼンの練習に殆ど時間を取れなかったのです。イタリア人でさえ何度も繰り返し、原稿を読まずに話せるように練習するというのに...。当日、プレゼンよりもドキドキしていたのは私の卒論をサポートしてくれた先生が時間通り会場に着いてくれるか...。卒論発表前に、担当の教授が学生のことを紹介してプレゼンが始まるという手順なのですが。3年間この先生を観察してきましたが一度たりとも定刻に到着したことがないのです。開始予定時刻は9時。私は第一部の4番目で最後。一人当たり卒論発表は10~15分なので10時前に先生が到着してくれれば、私の発表も無事始まれるでしょうか。ここはイタリアですので開始時刻は9時30分近くでした。が、私の先生は10時をまわっても姿を見せません(冷汗)。正確に9時に開始していたら、私は紹介してくれる人もなくどうなっちゃっていたのでしょう...想像するのも恐ろしいです。10時5分過ぎ、やっとのことでゼーハーと会場に到着した先生。ギリギリで私のことを紹介して、私の発表が始まりました。もう、この時点で 発表のことなど心配する余裕もなく始まっちゃいました。が、喋りはじめて1分後、恐れていた空白の時間がやってきて一瞬沈黙...。その後のことはもうどう喋ったかは殆ど記憶にないのですが会場の後ろのほうから「マンマ~」と呼んでいるビンバの声を聞いたのをうろ覚えに、10分間の発表は終了していました。ハァ~、終わったぁ。第一部が終了し、採点のために会場から全員外に出ます。夫と友人から花束を渡され疲れ果てた私は、突然の開放感からボ~ッとしていました。10分後、第一部発表者の最終得点が発表されるので私達学生4人は前に並んで発表を待ちます。各学生の得点が発表されて、ワァ~っと歓声と拍手で会場が沸きました。この得点は今までの全テスト結果の平均点が70%国家試験の結果が30%、それに卒論発表の評価得点が加算されます。最初に発表した2人が110点LODEで満点でした。素晴らしいです。この評価を受け入れるかのサインをして、卒業式の一仕事は終わりました。先生達みんなからキスされておめでとうの嵐。やっとこのあたりからジワジワと喜びが沸きあがってきて夫とビンバが人込みをかき分けて私のところに辿り着いたあたりでホッとして、あぁ~、これで終わったんだぁと感動が込み上げてきました。第二部の4人の発表が始まり彼女達4人はなんと全員が満点で卒業!私はこの優秀な人達に囲まれて、なんとか彼女達のペースに追いつけるよう一緒にテストを受けてこれたお陰でなんとか4月の卒業に漕ぎ着けられました。すべて終わった後のみんなの清々しい笑顔は最高です。そして彼女達を囲む両親のなんとも言えない誇らし気な喜びの笑顔が忘れられません。本人達よりも親御さん達のほうが嬉しそうで会場は興奮の渦に巻き込まれました。我が家もしかり私よりも夫の方がそれはそれは満足気でココロから喜んでくれていて私はそれを見ているだけで嬉しいです。彼の辛抱強さがなかったら私は卒業までたどり着けなかったでしょう。最後にみんなで記念写真を撮ってお別れしました。写真に収まった私の顔は目が殆ど開いていません。連日深夜まで用意に追われて、ただただ眠い目をしていました。仕事で来れなかった友人達からお祝いメッセージが届きMちゃんからは月桂樹の葉っぱの冠が届きました。「これを被った写真を私にくれること」とのこと。これまた眠い目でパチリと収まり、かけつけてくれた友人とランチへ。当日の4月22日、私達の結婚記念日でもあったのです。なぜこう毎年いろいろとビッグイベントがこの日に重なるのでしょう?何か不思議なエネルギーが渦巻く今年の記念日は素晴らしい一日でした。
2009/04/22
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普段、驚くべき速さで寝入ってしまう私が翌日の試験のために1時に床についたのに3時まで寝付けない...。眠い目をこすりながら起き上って集合時刻に集まると、もうみんな来ていて重要ポイントを確認しあっている。みんな「こんなに悲しいパスクア(復活祭)は無かったわ」と嘆く程、週末も家にいて勉強しつづけてほとほとお疲れ気味。夫が月、火曜日と運良くお休みだったのでビンバを一日中外に連れ出してもらって図書館が開いていなくても家で勉強できた。試験当日、学生みんなが「Delizia、よろしく頼むよ。」「あなたの幸運を私達に分けてよ。」と願掛けにやってくる。この国家試験の問題は封筒に何種類か用意されていてその中からくじ引きの様にひとつ選んだお題がみんなに配られるのだ。そのくじ引きの役を私が引き受けることになっていたのだ。続々と学部長やら医者のお偉いさん、栄養士が集まってローマのMinistero della salute(保健省)からも一人お偉いさんが到着した。幹部職員がその場で数ある問題の中から数個に絞っている。私達学生は身分証明書を提出しながら登録が始まった。解答用紙と提出用の大封筒が配られる。別の小さな封筒に記名する紙が入っていてそこに記名して糊で封し、大封筒に入れる。解答用紙には記名しないで提出するので添削者にはすぐには回答者の名前がわからない仕組みになっている。さて、すべての準備が整って私が前に呼ばれ、3つの封筒の中からひとつ選ぶよう促される。封筒には1、2、3と番号がそれぞれ振ってあったけれど裏返してもらって、自然な勘から選ばせてもらう。私が引いた封筒は2番の封筒だったらしい。1番には、高脂血症、高血圧、憩室炎、憩室症の主な症状の説明と患者への食事療法、アドバイス3番には、腎不全患者の一例から、患者の現病状把握、目標とする食事療法、栄養計算、食事に関するアドバイス、今後の診察予定についてそして私が引いた2番の封筒には...セリアック病と初めて診断された26歳女性への目標とする食事療法、食べて良い食品、注意が必要な食品、グルテンが含まれている食べてはいけない食品のリスト作り、日常の食生活において注意しなければならないポイントのアドバイスをするという問題が入っていた。これを2時間以内に書き終えなければならないので栄養計算が含まれる問題だとパニックに陥った時に取り返しがつかない状況になる恐れがあるので腎不全の問題を引かなかった私の選択に、みんな胸を撫でおろしていた。しかし、セリアック病の問題は史上初の選択でいつも腎不全、肝硬変、糖尿病、消化器系疾患、外科手術後の食事療法、メタボ系の勉強に力を入れてきた私達には慣れないところがあった。今まで頭に叩き込んできた血液検査結果の数値や症状別にみんなで考案してきた主食バリエーションの数々、症状別食品交換のリスト、ボロボロになるまで使いきった食品成分表、みんな予備に2つ3つ持ってきた計算機など今日の問題には何も必要ない。自分の頭の中にある知識をただ書き出せば良いというシンプルでラッキーな試験だった。ただし、食品のリストは優に200以上の食品をカテゴリー別に書き出さなければならずとにかく時間との戦いとなった。私はというと、出足からハイペースで進められず中盤からは恐ろしく汚い字になりながらスピードをあげていったけれど日常食生活におけるアドバイス内容で、まだまだ書きたいことはあったのに時間切れでやむなく完全燃焼とまではいかないうちに終了...。封筒に封をして提出してみんなホトホト疲れて外に出た。セリアック病を選んだ私はみんなから「よくやった」とパンパン叩かれる。アドバイス系の問題は、致命的な過ちを犯して落第という危険性が最小限なので、私にとっても本当に良かった。書き終わらなかったのが残念ではあったけれど...。すぐに採点は始まり1時間半後....採点者は満面の笑みで私達を呼びに来て嬉しいことに全員合格★とのことだった。うち2人に30点満点がついたとのこと。やった~!!!これでみんな来週の卒論のプレゼンに揃って参加できる。私はこの試験に通るかどうかわからなかったのでこれからパワーポイントでスライドを作り1人あたり10分程のプレゼンの練習をしなければならない。本日満点を取ってもうスライドが完成しているR君は週末海へ行くそうだ。いいな~。まず私は完璧な協力体制で私を支えてくれた夫と義姉に嬉しい報告をするとともにお礼を言った。夫は私に内緒で前日からアッラーの神に友人も巻き込んでお祈りしてくれていたそうで、皆様にもお礼を言う。卒論提出目前のお先真っ暗の私を精神的にも、ビンバのお世話係としても支えてくれた先週日本に帰国してしまった妹にも報告。彼女がいなかったら、卒業なんて口にもできなかった。まさか試験に通るとは思っていなかったであろう日本の両親も喜んでくれた。私の卒論の最初のページには感謝の気持ちを込めて「Alla mia famiglia」「私の家族へ」捧げている。ビンバの無邪気な笑顔に癒されたり温かい家族の協力があって不可能かと思われたことが可能となって今がある。
2009/04/15
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イタリアの震災が世界各地で大きく報道されている中沢山の方からご心配いただきありがとうざいました。フィレンツェで私は揺れは感じず翌日に大学の友人から「昨夜の地震感じた?」と言われて初めて地震のニュースを知った私です。元気にやっておりますのでご安心ください。イタリアのように地震に慣れていない国は我が家も含めて建物はすぐに崩壊する危険性があります。建設現場を見ていると、こんな支柱も入っていないブロック積みにセメント固めの建物で一体大丈夫なのか?と見るからに不安です。今回の地震でも瓦礫の下で沢山の人の命が奪われた中被害を最小限に抑えられるよういろいろな面で事前に対策を打っていくことが必要です。被害者の方々が一日でも早く静かな生活に戻れることを祈っております。さて、私はやっとのことで月曜日の提出期限ギリギリに印刷したてで製本された卒論を提出することができました。金曜日の午後までパソコン上でグラフの不具合を修正してコピー屋さんの閉店時間間際に滑り込み1時間後に製本された卒論を手にした時には背中にズッシリ掛かっていた重みが取れたのと同時にここまでくるのにお世話になった周りの沢山の人への感謝の気持ちが込み上げてきてウルウルしてしまいました。木曜日に会ったお友達が「私は出来上がった卒論を胸に一時間泣いたわよ。」と言っていましたが、実際に刷り上ったものをパラパラとめくる度になんとも感慨深く泣けてくるのはわかりました。しかし喜んでいる暇もなく刻一刻と国家試験の日は近づいてきているので現在はみんなで総復習をする毎日です。最後のひと踏ん張り、気合いを入れてがんばります。
2009/04/07
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今日はレフィーサを食べました。薄いパンを一枚一枚焼いたものをちぎった上に鶏肉とレンズ豆とそら豆の煮込みをドドーンとかけていただきます。準備に大変時間がかかるので、なかなか登場しませんがその美味しさといったら...一口いただくごとに天に昇っていきそうでございます。ちょうど昨日モロッコから届いたコチラも食後にいただきました。シュバキアとアーモンドペーストが入ったブリワット。夫の親友がどちらも2キロずつ箱詰めで送ってくれたのです。久しぶりにいただく甘~い懐かしいお味。ひとしきり口の中が甘くなったところで本日はこんなもので口直し(食べすぎ)。昨日ミラノに行っていた妹からのお土産のPeckのマスカルポーネ。うみゃ~。フィレンツェではなかなかお目にかかれないフランスちっくなレーズンパンも買ってきてくれたのでマスカルポーネはそれに塗っていただきました。ごちそうさまでした~。ハァ~。
2009/03/29
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ポッと予定が空いたある日やっとのことで妹をリストランテに誘うチャンスがやってきた。この日を逃したらたぶん、このまま行けず仕舞いとなりそうなので本当に久しぶりに、私の研修していたリストランテへ。懐かしいシェフ達に挨拶して、みんな相変わらずでホッとする。ただ一番若手のM君の姿は見当たらず。大忙しの厨房で長話もままならなかったので早々退散、席につく。料理を待つうちにお客さんがどんどん入ってきてみるみる満席になってしまっていた。さてさて、やってきました、私達のお皿。キャンドルライトで危うい写真ですが... アンティパストはペコリーノのタルトスカローニョを甘~くソテーしたソースでいただくと美味。 タコと黒キャベツのチェスティーノ入り。タコのエキスをたっぷり吸いながらソテーしたカーヴォロネーロに唸る。サックリとした生地の籠をかち割りながら一緒にいただきます。私と妹は4歳違いで、オトナになってから一緒に遊ぶ機会があまりなかった。妹がまだ猛勉強している時に、私は実家を離れて働き始め私のイタリア行きが決まったころ、妹が働きだして...。もし私がイタリアに飛ばなければ一緒に買い物したり、美味しいもの食べに行ったり旅行に行けたりしたのにね...と今頃離れていた時間を惜しむように、ここフィレンツェで戯れている。プリモに突入。 カリフラワーとお魚のタリアテッレ。お魚の名前はド忘れしましたが。ちょこんと上にのっていた小さな魚のフライを一口食べただけでその濃厚な魚の味にビックリさせられる。全てが魚の旨味をギュッと吸い込んでいて美味。 鴨のラグーのラザニア。グツグツ煮込まれた濃厚なお味のラグーはまるで肉味噌のよう。散らされたオレンジの香りが爽やかで心地よい。お料理は私達のお喋りとともにゆっくりゆっくり運ばれてきて、プリモをいただいたらもうお腹がいっぱいになってしまった。私は最初6ヶ月の滞在予定でイタリアに来たのに予想外の展開でこんなに長居してしまっている。同じように妹も仕事を辞めてひと休みしに来てくれたのが何より嬉しい。一度日本を離れて、遠いどこかから日本を客観的に見つめたり自分自身を見つめてあげたりする時間は本当に貴重だから。さてさて、ドルチェ。 妹はブロンテ産ピスタチオのムースをチョイス。さすがプロンテ産ってお味。 私はマスカルポーネのトルタ、カプチーノ添えを頼んでみる。ジュワッと濃厚に温かくてショッキングなお味。カプチーノは、薄~いチョコレートでできたカップに本当にカフェとスキューマが入ってカプチーノだったのでビックリ。やっぱり、たまにはリストランテもいいね。私がここに研修に来ていた頃若手料理人M君が、ここ最近太ってしまったと若者にはありえないお腹をたたいて私に「キミ、栄養士なんでしょ、ボクの栄養管理できる?」と聞いてきた。その時、私は日本の食生活での栄養計算はできてもここイタリアでイタリア人の食生活に説得力のあるアドバイスなど何もできないことに気づいてガッカリしたのを覚えている。実はこのM君の一言が、私の大学行きに繋がったのだ。日本から脱出してみて、自分の無力さに気がついて料理学校から研修に放り出されて、また自分の無知を思い知らされ...でもこうやって少しずつ自分を知りながら自分の行きたい方向を定めながらそれに見合うレベルに辿りつけるよう毎日を過ごせたらいいと思う。
2009/03/27
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ビンバの調子が悪くて外出できない私の代わりに妹が食材を買って我が家まで届けてくれた。頼んだ食材以外にお魚も買ってきてくれていてこれは?と聞くとありえない値段で安売りしていたので思わず買っちゃったとのこと。値段を見ると、鯛3匹で3ユーロちょいである。信じられないお値段。久しぶりにコレにする。 アクアパッツァ。アサリはなかったけれど、シャッカのアンチョビも2匹入れてブロード用に香味野菜も投入すれば、もう十分に美味しい。本日は私は勉強に行かせてもらいビンバと遊んでくれていた妹とランチ。アクアパッツァの2日目がなんと言っても楽しみなのである。実はコレを食べるためにアクアパッツァを作ったと言ってもよい。アクアパッツァのブロード(だし汁)入りスパ。妹は一口食べて放心していた。この味がお家で出せるなら、リストランテなんか行かなくてもいいよねが妹の意見。だからいつも家で楽しんでしまうイタリア生活。
2009/03/20
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大学の同級生のIちゃんから嬉しいプレゼント。シチリアはシャッカ産のアンチョビオイル漬けを頂く☆Iちゃんの彼氏がシャッカ出身で年に3回くらい2人でいつも里帰りしているのだ。大学の同級生の中で一番やる気がなさそうでサボリ癖のあるIちゃん。他のガリ勉優等生の諸君とは全く性格が合わなそうだった。しか~し、サボっている分短時間集中の勉強だけでクラスで一番高得点を獲得したりしてみんなを驚かせていた彼女。実は他のみんなより頭にキレがあると、私は昔から一目置いていた。そしてクラスで最低点をいつも誰かと争う私とIちゃんはなぜだかいつも気が合って大学の授業が終わってしまった今でも仲良くしている。先日お煎餅をIちゃんにあげたところ、かなり気に入って喜んでくれてそのお礼にと、シチリアの美味しいもの、アンチョビをプレゼントしてくれたのだ。このアンチョビは、地元のスーパーにしか出回らないマイナーなものだけれどこの辺で手に入るアンチョビとは比べ物にならない美味しさだという...。楽しみだなぁ。ペペロンチーノ入りでピリリと辛いのだそう。Iちゃんオススメのレシピはこのアンチョビとオリーヴオイルとニンニク、ペペロンチーノ、ミントの葉を全て乳鉢ですり潰したソースにスパゲッティを絡めていただくという...ヨダレ。我が家にはまだモルタイオ(乳鉢)がないので全てみじん切りにしてさっそくランチにいただいてみた。おぉぉぉ~、旨い素材が揃ってこそのシンプルな美味しさ!!!ありがた~くいただきました。
2009/03/18
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フィレンツェは春めいてきました。窓から入ってくる風は心地よく、サングラスが必要な、なんとも眩しい春の陽射しはパ~ッと外に散歩に出かけたくなる衝動に駆られます。もちろんそれは遊び好きのイタリア人の友人も一緒で仕事の休みの日が重なれば、ドライブのお誘いは後を断ちません。というわけで、みんなで海辺を散歩しに行ってきました。マリーナ ディ ピサに着いたのはちょうどお昼時。適当なトラットリアに足を踏み入れるとドンと目に入ったのがチェチーナ!リヴォルノ近辺の街でよく作られるヒヨコ豆の粉を焼いたものです。プリモかピッツァを食べる前に、チェチーナとフォカッチャをお摘みにいただきましょうと適当に切って持ってきてもらいました。友人が、昔この辺りに住んでいたようで「こうやって食べるのよ。」と教えてくれる通り一口大のフォカッチャにチェチーナをサンドしていただいてみると...外側はサクッツと、中はシットリしているチェチーナは口のなかでサラ~ッと溶けていく時にひよこ豆の素朴な香りをフワ~ッと届けてくれます。うっわ~、チェチーナも美味しいけどこの焼きたてフォカッチャも最高...。この美味しさだと、この後出てくるピッツァのお味もお墨付きでしょう...ワクワク。みんなで、数あるメニューから気になる3品を選んで分けることにしました。続々とピッツァが運ばれてきましたよ~。魚介のピッツァ。スモークサーモンとルッコラと生クリームのピッツァ。ブレザオラ(スモーク牛)とルッコラとパルミジャーノレッジャーノのピッツァ。ここのピッツァ生地、予想通りモッチモチでか~な~り美味しかったです。そして上に乗っていた魚介のタコは柔らか~。気になってオーダーしてみたスモークサーモンと生クリームのコンビは思ったよりさっぱりしていて、ルッコラの苦味と少し溶けたチーズの味が絡まってうみゃ~っ。サーモンピッツァに圧倒されて、無難な組み合わせのブレザオラピッツアァは美味しかったのですが印象薄めに終わってしまいました。あのタコの柔らかさではコレも絶対美味いに違いないと夫が意気込んでオーダーしたのはこちら。タコのサラダ。柔らか~なタコにみんなで唸りました。最後のとどめはコレで決まり。魚介のグリル。ハァ~。満足の溜め息でお食事終了。お腹が一杯になったらお散歩開始です。久しぶりの海はキラキラ輝いてキレイでした~。ここでコインを入れて体重を量る人がいるのかな?信じられない色の組み合わせのお花と共にカフェ。この後、隣にあったレトロな美容室に夫が吸い込まれるように入って行ってずっと切ってあげたかったビンバの髪をカットしてもらいました。髪の毛を触られるのが何より嫌いなビンバはいつものように大暴れが予想されたのですが...美容師さんが辛抱強い方で、怒らずに切ってくれている間友人が一生懸命あやしてくれて奇跡的に無事にヘアーカット終了!!なんだか計画されていたような不思議な成り行きでピサでの充実した一日は過ぎてきました。海辺ですっかり癒されました~。
2009/03/11
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モロッコ人が魚を買ってくると、いつも揚げ物になってしまう。一度、脳卒中で倒れたこともある義姉が張り切って魚を揚げているのも栄養士Deliziaとしてはいつもどうかな...と思うが、旨いので黙って食べてしまう。そう頻繁に食べるワケでもないので大目にみてあげねば。ただ今日だけは違った。先日、舌平目のフライ前日、チキンのコトレッタと揚げ物続きの我が家でイワシを買ってきた夫に厳しく「今日は絶対揚げ物にしないこと!」と言い切った私。というわけで、久々に登場したこちら...夫作。イワシのつみれタジン。非常に手がかかるので、たまぁにしか作らないけれどこれが、とんでもなく美味しいのだ~っ!ただでさえ、誰かに作ってもらったお料理はありがたいのに本日のつみれタジンは今までで最高の出来で、思わず拍手してしまった。タジン鍋の底には、ニンジンの拍子木切りが敷き詰めてあってそれが全ての旨味を吸って少し焦げて甘~くて美味。クミンとパプリカをきかせたつみれは、魚臭さは一切なくて一体魚なのか肉を食べているのかわからなくなるほどフレッシュトマトソースの旨味をギュッと吸っていて美味しい。数あるタジンの中でも私のお気に入り。作った翌日はもっと旨いので2度美味しい。妹曰く、「モロッコ料理がこんなにハズレなく美味しいなんて知らなかった...」味付けは根本的に違うのにどこか日本との共通点も感じる煮物料理タジン、バンザイです。
2009/03/06
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馴染みのチーズ屋さんにランチ用のチーズと牛乳を買いに行くと初めて私の妹を見た店主が喜んで、このチーズをプレゼントしてくれました。ラヴェッジョーロ。お豆腐のように水に浮いたフレッシュチーズです。容器の中のカゴで水を切ってスプーンですくっていただくとほんのり甘く、雰囲気は軽い杏仁豆腐のよう。ハチミツをかけていただきました。私が日本でこのチーズを初めて食べたのは10年ほど前になりますが通関を通って日本に初上陸したラヴェッジョーロは航空便だったとはいえ、賞味期限ギリギリでなんとも微妙な味をしていたのを覚えています。真空パックになっていない、新鮮さが命のこのチーズは商品の回転の良い信頼できるお店で購入するのがポイントです。ランチ用にはトロトロのゴルゴンゾーラドルチェを購入してパスタに絡めていただきました。このゴルゴンゾーラ、ビンバも大好きでバクバク食べます。味覚が「飲んべえ系」なビンバの将来、ちと心配です。夜はビンバはお家でお留守番。妹と招待されたカーニヴァルディナーヘ。仮装しているお客さんもいて賑やかな夕食となりました。アペリティーヴォをいただきながらいろんな人とおしゃべり。イタリア語を喋らないベルギー紳士に英語で話しかけられ妹も私も英語を喋りたいのに、口から出てきてしまうのはイタリア語。昔は英語しか喋れなかったのに....。この小魚フライ、美味しかった☆さてさて、テーブルについてお食事が始まりました。本日のメニューはカーニヴァルディナーよろしく華やかで楽しくてカラフルなメニューでした。スモークされたマグロとカジキマグロの前菜。周りのフリッテッレには絞られたストラッキーノチーズをつけていただきます。妹のお皿はお魚の代わりにパルマ産プロシュット。よく見えませんが、中には卵色と赤紫のカラフルラヴィオリが鴨のラグーソースに絡まっていました。美味。本来のお皿はチンタ豚ステーキと牛肉ステーキ・タリアータの盛り合わせだったのですが私はお魚のカリカリソテーに入れ替えられております。なぜなら~、夫の監視下で豚のお皿は丁重にお断りされていたのでした(笑)。プリモの時点でお腹一杯だったのですがお魚は軽く美味しくいただきましたよ。しめはカーニヴァルのドルチェ・オンパレード。チェンチ、フリッテッレ、スキアッチャータ アッラ フィオレンティーナ...ちょっとずつ味見しましたが、もうお腹一杯~。この後、このディナーのお客さん全員対象の抽選会がありました。ローマのホテルの宿泊券が当たるというものでしたが...たった一人の当選者に私の名前が呼ばれてビックリ!!食事中に自分の名前を書いて折りたたんだ紙をメートルが各テーブルを廻って集めていたのですがこういった抽選で当たった試しのない私は呆然としてしまいました。美味しいお食事だけでも幸せだったのですが思いがけない嬉しい当選で、さらに盛り上がってしまった一日でした。
2009/02/24
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本日は我が家でアラビアパン教室が開催されました。教師は義姉。生徒はDelizia妹。私は傍らで邪魔するビンバを制止する役。一番シンプルなお食事パン、バトゥボートゥを作りました。材料は、強力粉、セモリナ粉、イースト、塩、ぬるま湯。以上。コネコネして整形して温かいところで発酵すること30分。フライパンで両面焼きあげます。ハイ、出来上がり~。一口味見した妹の顔が忘れられません。あまりの美味しさにショックだったご様子。「こんなに簡単にお家でできるなら、 もうパンなんて買わないよぅ~!」でも、こんなのペロリと4枚くらい食べちゃって大デブになるかもと心配しておりました。モロッコに行くとよくこのパンを食べますがある日の朝食時に、寝ぼけた顔の私の前に「ハイどうぞ」と焼きたてのバトゥボートゥを差し出されてバターとハチミツを塗って食べた時のあの感動は...私の人生の中でもかなりショッキングな美味しい思い出として心にグサリと刻みこまれたのを覚えています。朝の8時半にこれを焼き上げてくれたというモロッコ女性の家族への愛に「尊敬」を感じずにはいられませんでした。妹がイタリアにいる間に食べてほしいものが沢山あります。コテコテモロッコ料理はガンガン食べてもらいましたが本日はあまりにも普通のメニューですが見逃せないというモノ。モロッコ風ポテトフライ。ジャガイモを切ってすぐに塩をしてから揚げるのがポイント。カリッとではなく、シナリと美味しい~。「なんか、マックのポテトの箱の奥底にあるポテトっぽいね。」というのが本日の感想。ウマウマ。こちらは毎回食卓に上るモロッコ風トマトサラダ。揚げ物の脇にはかかせません。鶏の胸肉のフライ。日本では、コッテリもも肉の唐揚げが主流ですがこちらでは脂肪の少ない肉が珍重されるのでサッパリと胸肉をフライにすることが多いです。塩をした卵液に浸しておいたお肉にパン粉をつけて揚げます。こちらで売っているパン粉は日本のものよりも非常に細かく砕かれていて、揚げ上がりもサッパリです。ギュッと旨味がつまって、カリッと揚がったこのフライを食べるとモモ肉を揚げようなんて気にならなくなってしまいます。この時期美味しいNAVEL種の甘~いオレンジをいただいてお口をサッパリさせてごちそう様。はぁ、今夜も満腹。
2009/02/11
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本日のお持ち帰りドルチェ。カーニヴァルの時期限定のお菓子、スキアッチャータ アッラ フィオレンティーナ。私はこの時期、コレに狂う。あらゆる店で試して、美味しい店に通ってしまう。オレンジの香りを効かせた素朴な軽いスポンジ生地。クリーム無し、クリーム入りがあって上面にはパウダーシュガーがこれでもかってくらい振ってある。久しぶりに入った家の前のパッとしないバールでふと目に入った、「コレ」から目が離せなくなってしまった。運ばれてきたてのフレッシュさと生地の表面がサックリ、でも中はシットリしている様子がひと目でわかったのとなんといってもクリームの色が乳白色で重いカスタードクリームとは一味違うだろうことが容易に予想されたこと。「これ、美味しそうね~。」バールのお姉ちゃんに聞いてみると「Eccezionaleよぉ~☆(ズバ抜けた美味しさよぉ~)」ですって。ぬぬぬぬぬ「でも、今お腹一杯なのよぉ~。」昼のスパゲッティ アル ラグーがまだ胃を占領していて...。しかし、どうにもあきらめきれずに図書館の帰り道、閉店間際のバールに滑り込みゲット。夕食後のお楽しみ☆やっとひと口いただくと...私好みの、オレンジ香控えめで生地はサックリシットリクリームもミルキーなお味で、素朴極まりないなんともイタリアっぽい美味しさ☆ハァ~。家に近すぎるし、これは通ってしまうこと間違いなし。カーニヴァルのお菓子は他にチェンチとフリッテッレがあるけれどどちらも揚げ菓子なので、食べている手が止まらなくなり危険度大なのでやっぱりスキアッチャータがホッとする美味しさで好き。観光客の方が行きやすいところではミケランジェロ広場のピッツェリア脇のパニーノを売っているバールのおばちゃんお手製のスキアッチャータが週末だけお目見えするので、土日に通りかかる方は覗いてみてください。クリーム無しバージョンが私はホール買いしちゃった程の美味。ただ作っているのが「おばちゃん」なので彼女の気分次第で店頭に並ばない場合もありますのであしからず。カーニヴァル終了と共にこのお菓子は消え去るので今年も期間限定でガンガンいただいちゃう予定。
2009/01/28
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世の中はオバマ一色ですね。うちのビンバもオバマファンで、ニュースを見ては「オバマ!オバマ!」と言っております。彼女の中のオリジナル「アフロ」を少なからず感じるのでしょうか...。オバマに関しては凄まじい親近感を発しております。さてモロッコからいらした本日のお客様は我が家にブハ~ッとモロッコの風を運んできてくれました。彼女の妹さんのお手製クッキーの数々。これは日本人好みの味でウマ~ッ。一番左のぽってりと厚みのあるものは...クラッシュナッツとバターがたっぷりのホロリ、サクリとお口でとろけ、しばらく放心させられます。右のイタリアのビスコッティみたいな形のものはモロッコを代表するクッキー、フッカス。作り方はほぼ同じですが、イタリアのビスコッティほど硬くなく程よい生地のしまり具合でポリッといただけます。こちらもナッツたっぷり。アニスが入っていたりして香ばしい美味しさ。初めてモロッコに行った時、お菓子屋さんでお土産用に大量買いした記憶が...。左奥のアーモンドがのっているこちらが絶品!!サックリかと思いきや、中がシットリ、いい香り。アーモンドの香りの蒸留水入り。Delizia妹もビックリ、大絶賛。右奥はアプリコットジャムがサンドされたクッキー。上側のクッキーはジャムが見える窓が開いています。手作りなのに芸が細かくて頭が下がります。甘酸っぱくお口でとろけます。あぁ...。モロッカン手作りクッキーの美味しさに衝撃を受けてしまったDelizia姉妹。美味しいお菓子は今までに沢山食べてきたハズなのになぜこんなに心に残るお味なのかしら...。作り手の愛が感じられます。イタリアのクッキーは美味しそうなのですが日本人が「この見た目ならこんな味だろう」と想像しながら口に入れると「アレ??」って裏切りが多い中モロッコのクッキーは、見た目は素朴ながら口に入れたとたん予想を裏切る美味しさに、本当に幸せな気分にさせてくれます。大きな箱2つにいっぱいのクッキーをいただいてしばらく幸せなお茶の時間が続きそうです。お夕飯は...チキンとレモンのタジン。モロッコから到着したてのオリーブと自家製レモンの塩漬け入り。我が家ではタジン鍋はほとんど使わずきちんと蓋の閉まるお鍋でタジンをコトコト煮込みます。モロッコ時間でいただくという義姉とお客様より一足お先にビンバと早めの夕食をいただきました。最近早めの夕食が習慣となって、それがとても気に入っています。子供が出来る前は8時半とか9時ころ平気で食べていましたが7時半頃までにテーブルにつくようにすると寝る前には消化が進んでスッキリお腹が軽くなってから眠れるのです。就寝までのリラックスの時間も長くとれて、ビンバとゴロゴロしながら本を読んだり、映画を見たり。時間がないと言わずに時間を上手に作っていけるといいですね。
2009/01/21
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またまた風邪を引いてしまいました。悪寒はするし、カラダは痛いしで寝込んでいたら熱が39度も出ていてビックリしました。そんな中焼きあがっていたのがこちらモロッコ料理のパスティッラ。義姉が張り切って材料を買い込んでいたのを見ていたので一緒に作れるといいなぁと思っていましたが発熱は2日間続いてしまったので起き上がることもできず残念。夫がもうナイフを入れようとしていたのを差し押さえてフラフラの中なんとか写真を一枚撮りました。パスティッラはブリック(チュニジア料理)用の丸い皮の層の間に具を挟んでオーブンで焼き上げた非常に手の込んだモロッコ料理です。上の写真は鶏肉&アーモンド&パウダーシュガーのパスティッラ。ラザニアのように具と皮が層になっています。基本的に塩味なのでパウダーシュガーの味はあまり感じませんが全ての味が混ざり合って絶妙な美味しさ☆他には魚介のパスティッラもあります。こちらはモロッコの友人宅にお招きいただいた時のもの。魚介+春雨使用でこれは中華料理か~っ?と思いきや、お味は各種スパイスが効いていてモロッコです。スパイスと言っても辛くはありません。お肉のパスティッラは皮を層にしますがお魚のパスティッラは層にせず包み焼きになっています。先にも述べましたが非常に手のかかるお料理なので普段の食卓にはあまり登場せず、来客のある日に腕によりをかけて作ります。2年前のモロッコでこの魚介のパスティッラをいただいた日のことは忘れもしません。お招き3連チャンをこなさねばならなかったこの日、1件目 親友宅 前菜3品+パスティッラ+魚料理+肉料理 +デザート+フルーツ山盛り2件目 家族同様フランス人マダム宅 手作りケーキ+お茶3件目 親戚宅 なんとまたまた魚介のパスティッラ+チキンレモンタジンと胃にムチを打ちながらこなしたのでした。モロッコのお招きは激しいです。我が家でも実はお客様を招いていたのですが私はカゼでダウン妹もカゼでダウン 欠席イタリア人2人 車のアクシデントでやむなく欠席となんと、客人全員欠席ででも私は起き上がれなかったのでホッと胸を撫で降ろしながらパスティッラを久しぶりにいただいたのでした。鼻が詰まっていて味覚も定かではない中幸せな食感でした。
2009/01/10
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あけましておめでとうございます。2009年もどうぞよろしくお願い申し上げます。今年はフィレンツェで実は「初めて夫と」カウントダウンをしました。夫と知り合ってからずっと、この時期は私が日本に帰国していたり夫が仕事だったりで、一度も31日の夜を共に過ごしたことがなかったのです。しかも今年は妹と一緒に生まれて初めて手打ち蕎麦に挑戦!いやはや、大変でした...。イタリアは乾燥しているので日本のレシピの水分量では足りなかったらしく一体今夜は蕎麦にありつけるのかと一瞬不安になりましたが...途中から、かつて握力40を記録したという妹に交代し力強く、根気強く、少量ずつ水を足しながらなんとか蕎麦完成!!揚げたての天ぷらと共にいただいた年越し蕎麦は重労働の後なので美味しさもひとしおでございました☆翌日元旦は二人とも笑うと腹筋が痛かったです。蕎麦職人さん、尊敬します。余った蕎麦粉で今度はガレット(フランスの蕎麦粉クレープ)を作る予定。昔モンサンミッシェルで食べた味をもう一度!フランスでしっかりガレット作りを観察してきた妹に本場の味を教えてもらおうと思います。ではでは、今年も美味しく楽しく一年が過ごせますように。
2009/01/01
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お久しぶりです。寒いですが皆様お元気でお過ごしですか?私はこの12月は体調が悪くて結構な時間をベッドにもぐって過ごしました。そういえば犠牲祭は...私がベッドの中で頭痛に呻き苦しんでいる間に過ぎ去っておりました。2日後に羊のモモ肉がドンと冷蔵庫に入っているのを発見し頂き物のお肉を料理して食べましたが全然臭みがなくて柔らかくて美味しかったです。ビンバが保育園に通い始めた10月末からビンバがもらってくる風邪を私がもらい直らないうちに次の風邪菌をまたいただき...という悪循環。しまいには結膜炎をうつされました。保育園、最初の1年目は誰もが通る関門のようです。そんなこんなでビンバは2歳5ヶ月になりました。体調不良で卒論も放ったらかし、担当の先生もクリスマス気分でやる気ないようなので私も今年いっぱいは久しぶりに休養して1月から本腰を入れようと思います。さて、2ヶ月間保育園に通ったビンバを見たDelizia妹は「なんだかすごく成長したカンジがする...。」と言っておりました。今日やはり2ヶ月ぶりに会ったお友達も「夏に海に行っていた頃と全然違う~!」とビックリの様子。いつも一緒にいる私は、それほど気づかないのですが...。そういえば、夏頃は、あまりのパワー炸裂っぷりで親達も手に負えず、野放し暴れ馬状態だった気がします。怖いモノなしで社交性は200%のビンバですが我慢や譲り合いというモノを知らなかった彼女。保育園通い始めの頃、ビンバを迎えにいくと保育園の先生に「Delizia、ちょっと来て。」といつも呼び出しがありましてこの娘、今日は何をやらかしたのかしら...とビクビクお話を伺いに行くと「Delizia、ビンバがニコロ君のくまのプーさん取り上げて いつも二人で大騒ぎなの。 お願いだから彼女にもプーさん買ってあげて!」とか...。すぐに買いましたよ。「ビンバはひとつの事に5分間しか集中できません。」他の子は絵本を渡せば20分くらい楽しんでいるらしいです。とか「今日はビンバはあの子を引っぱたいた後に私(先生)の指に噛み付いたのよ。」ヒ~、ゴメンナサ~イ。とか...。「今日はビンバが大騒ぎしていたら 同じくらい強い子に叩かれて唖然としちゃったのよ。」よしよし、もっと叩いて痛みを覚えさせてくれ。とか...。こうして日々いろいろな事を学んでビンバも少し人間らしくなったようです。先日、日本人ママ達とお茶する機会があったのですが歳も同じくらいのハーフの男の子二人ともとても静かで「あぁ、やっぱり日本の血が入ると静かよねぇ~」と改めて、ただならぬ「夫のモロッコの血」を感じた次第でございます。私のいない隙にいつも電源が入れられているパソコン。犯人は「ピンキューター(コンピューター)!」と言いながら先日Delizia妹に見せてもらったYou Tube の「グーググーのオネエサン」をもう一度見せてくれとせがむ...。食卓で麦茶のコップを手に「ぱんか~い!(乾杯)」とチンとコップを鳴らす...最初は「かんぱい」って言えていたのにな。保育園に通い始めて、出てくる殆どの言葉はイタリア語で先生のイタリアンジェスチャーまで真似し始めたビンバですが一緒に喋る人によって日本語とアラビア語を使い分けています。「これ、なんて名前?」「これ、なんていうの?」と全てのモノの名前を聞きたがる。妹いわくそのうち「なんで?」って聞き出すんだよ...とのこと。なんでこういう名前か聞かれたら困りますよねぇ。気に入らないことがあると「マンマのブス!」とイタリア語で公衆の面前で言い放つビンバ。汚い言葉から覚えていくのはどこでも同じなようで...。バスの中で言われたりするとそれを聞いていたおばあちゃんが「アタシはマンマはキレイだと思うよ。」と、わざわざビンバに言いにきてくれたりする...。おばあちゃん、ナイスフォロー、ありがとう(涙)。先日保育園のクリスマス会で、両親も招かれて子供達はプレゼントにビスケットをもらって大はしゃぎだった夜。先生が、「Delizia、今日のビンバはいつもより穏やかだったけど、どうしたの?」と言うので「昼に外食した後大騒ぎで、そのまま大泣きしながら帰ったので すでに発散されていたのだと思いますよアハハ。」と答えた直後に他の親御さんから「お宅のビンバちゃん、本当に元気マンマンで社交的ですね。」と言われ「先生が仰るに、今日はアレでとても静かにしているらしいんですよ...。」「え~、普段はもっと活発なんだぁ。」なんて会話がなされ日本、イタリアと比べてもパワーの種類が違うらしく...。幼い頃は非常に静かだったという私の面影はひとかけらも感じられないビンバの成長をハラハラしながら見つめる母Delizia、気力体力消耗中です。
2008/12/20
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フィレンツェは今日も雨でございます~。テレビを付ければ、パネットーネやパンドーロにかじり付くCMだらけ。世間はナターレ(クリスマス)一色ですね。我が家ではパリの香りをプンプン漂わせながら帰ってきたDelizia妹を迎え、濃厚なパリの味を楽しんでおります。お菓子やパンが美味しすぎるパリを歩き尽くし、毎日幸せなドルチェ三昧だった妹が先日フィレンツェで1人で散歩中にブリオッシュ(クロワッサン)をバールで食べたらあまりの違いにショックを受けてしまったそうです。天下のパリと比べてはイケませんね。イタリアのお菓子は見た目から想像する味と実際の味が違う場合が多いので要注意。味が保証された美味しいお店以外ではドルチェの誘惑に負けないのが懸命です。しばらくフィレンツェに滞在予定の妹は自然とダイエットができることでしょう...。そして今回も唸らせてくれるパリ土産の数々...。どれもこれも期待を裏切らない味ばかり。ラデュレのマカロンはホロリと濃厚なお味。帰ってきて早々に誕生日を迎えた妹はカルチョーフィと柔らかに煮込まれた牛肉のタジンの後最高の熟成具合のエポワスを... あまりの旨さにもうみんなでドロドロにトロけてしまいそうになりながらその後にケーキ2種!やはりイタリアでモロッコごはんなグチャグチャなパーティーでしたが全部美味しかったです。シェーブルチーズ、プリニーサンピエールも身が締まっているのにクリーミィーでおいすぃ。ジャガイモに溶かしたコンテをのせたら旨すぎて卒倒しそうになったりまだ開けていないモンドールをいただくのもワクワクするし...ってチーズだけでなくその他沢山いろいろ買ってきてくれたのでこれからちびちびお茶の時間にいただくことにします。やっぱり、フランスってスゴイな。もうちょっと暖かくなったら行きたいな~。
2008/12/05
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寒さと疲れと友人からもらった風邪菌で、とうとう昨日ダウンしました。一日ひどい頭痛でベッドから起き上がれずにいたら寝すぎて今日は背中が痛くなってしまい、寝ていられず。健康が一番、と風邪でダウンしたとたんに気づくんですよね...。さて、先週土曜日から私の卒論のテーマであるフィレンツェ市立保育園のメニュー作成から食育に関するミーティングの一環で、栄養士と共にフィレンツェ全5区の保育園を廻っています。主催はフィレンツェ市役所の保育園の食担当部。こことコラボしている栄養士をゲストに迎え保育園の先生や給食担当のコックさん、子供の両親と給食の現状と問題についてテーマに沿って話し合い最後に栄養士と質疑応答で問題を解決するという興味深い内容です。昨日行われたフィレンツェ2区のミーティングは残念ながら私は欠席。明日は5区の保育園で「スベシャルゲスト、親御さんを迎えて」というテーマでミーティングが行われる予定です。背中が痛くて寝てもいられないので、がんばって行ってきます。第一回目のミーティングはフィレンツェ4区の「TASSOBARBASSO」という保育園で行われました。初めて訪れたこの保育園、2003年開園で新しく広々としたスペースに陽がサンサンと入ってきて施された室内のデコレーションのセンスも素晴らしくバチバチ写真を撮ってきましたのでご紹介します。「食べ物と自然」というテーマに沿って用意された展示パネル。カモミールを摘んでハーブティーを淹れている子供達。バジルを鉢植えしてペーストジェノベーゼができるまでを学ぶ子供達。ミニチュアキッチンで遊べます。お食事ができたらトレーにのせて運びます。お人形のオムツ替え台。おねむの部屋~。すべてが小さくて可愛い☆フィレンツェの保育園は全て給食施設を備えており食材は全てBIO(有機栽培)のものを使用しています。給食担当コックさんは朝から調理場に入り一通り用意ができると、子供達に本日のメニューを発表。配膳が終わると、子供達と一緒に給食をいただくそうです。ここで子供達の好き嫌いや食べ具合を見て両親とのミーティングに備えるそうです。展示パネルは一部をご紹介しましたが他にも興味深い食に関する活動が紹介されておりミーティングでの保育園の先生の熱心な語り口や職員のチームワークの良さを目の当たりにしてここに通う子供達は幸せだなぁと思ってしまいました。今年のはじめからフィレンツェ市と栄養士とのコラボレーションをずっと観察させてもらってきた私ですが非常に信頼のおけるスタッフ達が食の安全を配慮し先生達ともこのように意見交換を図って確実な食育を勧めている保育園の姿に感動しました。親としても小さな子供を安心して預けられるのは嬉しいことです。
2008/11/28
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のびのびに延長されていた最後の試験を本日終了しました。夕方だったので朝からずっと緊張しながら友人達と勉強してきたテストの内容を繰り返し確認しあって一緒に受けた4人全員合格。ふ~っ。外に出た頃にはもう真っ暗。しかも雨が降ってきてお祝いにケーキでも買いに行きたかったのに雨が強くならないうちに家に直行しました...。他のみんなはまだ1つ2つ試験が残っていてみんなで乾杯ってワケにはいかなかったのです。あぁ、やっと終わったんだ。大学入学したての頃受けた初めての試験は「イタリア語の長文」が読めなくて課題をじっくり読み終わらずに受けた記憶があります。それでも筆記だったので運よく受かった初試験と本日受けた最終試験の科目は、共通科目の傘下で2つの試験の点数を2で割った平均点が私の学生手帳の最後の行に記された時は何か不思議な因縁を感じました。この大学生活がどれだけ私を成長させてくれたかしっかりと実感させてくれた瞬間です。明日は一歩先を行く3人の同級生達の卒業式を見に行ってきます。
2008/11/20
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「Delizia、アナタのこと許さないわよ。」11月1日の私の誕生日にケイタイメッセージくれなかったでしょ。と親友から言われ...ハッ!ゴメン、忘れてた。ビンバにケイタイ床に投げつけられてケイタイ入院しちゃっていて、ケイタイのカレンダーにメモリーされていたお誕生日お知らせアラーム全部消えちゃってたんだ。彼女をはじめ、なんとその他4人の私の大切な女友達全てさそり座の女なのだ~。「15日の夜は絶対予定入れないでね。」「17日の午後のパーティー絶対来てよね。」その他、13日と17日生まれの共通の女友達は「17日以降のその週の夜、みんなでフェスタするわよ。 誕生日前にお祝いすると不幸を呼ぶからね。」彼女達の共通点といえば...自ら選択した行動によって、その後に生じる全ての事を複雑にしているとにかく、自ら人生複雑にしてしまう人達のようです。そして窮地に陥った時にみんなとても深刻な顔して私に電話してきて「今はアナタのその信じられない落ち着きが必要なの。」とか言って悩みごとをマシンガンのごとく吐き出しに会いにきます。(そりゃぁ、アナタ達からみたら私は落ち着いていますよ。)私は第三者の目から非常にシンプルなアドバイスをするのですが彼女達はそれを、まるで「天からのお告げ」のようにありがたく受け取って、スッキリした顔して帰っていきます。私が普通に歩く行程を彼女達はものすごく遠回りして寄り道して問題を撒き散らしながら歩いて、目的地についたら青ざめる...とでも言いましょうか。みんな熱いハートの持ち主ですこぶる遊び好きで私を海へ山へと連れ出してくれてドライブ中は身の回りに起きるトラブルの報告目白押し。年齢は25~50歳までとバラバラですがとにかく、一緒にいて飽きません。しし座の私と相性が合うものなのかそれほど星占いに詳しくなにので解かりませんが一緒にいて楽しいのですからそれでよいのでしょう。イタリア人にとって誕生日はとても大切なのでずっと、いくつになっても「子供が誕生会を迎えてウキウキしている気分」を忘れず思いきりみんなでお祝いします。小さい頃からの習慣で40歳過ぎてもホテルのバーやリストランテを貸しきって盛大に誕生パーティーを自腹で開催しちゃう人もいます。みんながプレゼントを持参して集まってくれれば全てご馳走しちゃうところがスゴイです。気合いが違いますね。私はいつもヴァカンスまっ只中の自分の誕生日、まわりに誰もいないのであまり重要視しませんがそういえば今年は、フランスで美味しいケーキ2ホール買ってアラビア語とフランス語でハッピーバースデーを歌ってもらったのでした。アラビア語バージョンはCDもかけてくれてノリノリのリミックスバージョンでかなりウケたのでそのCDをコピーしてもらって帰ってきました。誰かの家のフェスタに、そのCD持っていってゲリラ的にバースデーソングかけちゃおうと思います。イヒヒ。
2008/11/13
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Deliziaとは「デリッツィア」と読みます。喜びを与えるもの、楽しくするもの甘美なメロディーを聴いてうっとりしてしまう時などいろんなシーンで使いますが食い気に走る私が主に使うのは美味しくて身もココロもとろけてしまいそうな時。最近少し寒くなってきてコトコト煮込んだ温かいお料理が食べたくなってきました。最近のDelizia della tavola (ごちそう)は...トリッパの煮込み。お口でとろけます。タコとオリーヴのトマト煮込み。夕食はパンと共に翌日ランチはパスタソースになります。大好きな一品。やっぱり煮込みは美味しい☆義姉作・モロッコ料理、ワイルドケフタ。ミニハンバーグのトマト煮こみ。なんでこんなに旨味凝縮して美味しいんだろう。赤玉葱がイイ味出してくれてます。私達の帰りが遅い日は、いつも義姉が夕食を作って待っていてくれる生活。玄関を開けたとたんフワ~ッとイイ香りが漂ってくるとホッと嬉しく、ク~ッとありがたみを感じます。これから冬にかけて煮込みブームは続きます。
2008/11/10
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ずっと雨続きだったお天気も回復し気持ちの良い秋晴れのフィレンツェです。雨続きでお散歩もままならなかったので太陽がキラキラしていると思わず歩きたくなってずっと行ってみたかった場所まで歩いて行ってみました。そこは、フィレンツェ大学サンタマルタキャンパス。4番バスの通る小高い丘の頂点に位置します。私が通うキャンパスから歩くと30分程度でしょうか。サンタマルタはエンジニア学部の友人達がたまに授業があったり、図書館で勉強するのに通っていると話には聞いていたのですが、行く機会がなかなか得られず。こう天気が良くてはじっとしていられないとやっと行動に移してみました。紅葉して黄色くなった落ち葉を踏みながら秋の水色の空を眺めたりしてウキウキ歩いていると犬の糞を踏んでしまう可能性大なので要注意。閑静な住宅街を抜けるとオリーヴ畑が広がりしばらくするとサンタマルタキャンパスに到着。近づいてみるとこちらも同じく「VENDESI 売り出し中」...。図書館に足を踏み入れると天井の高い、アンティークな作りの建物はなんともずっしりと重みがあり並んだダークブルーのテーブルもシックリとその場に馴染んで非常に落ち着いた雰囲気の中、集中して勉強できました。これは素晴らしい勉強場を見つけてしまったと帰り道エンジニア学部の友人に電話すると「え~、私はそこ大嫌い。 VIALE MORGAGNIの方がキレイじゃない!」ですって。アンティークを愛でるか現代風で小奇麗だけどそっけない建築を愛でるか好みは人それぞれですけどね。しかし、ここに辿り着くまでの道が好き。大学からの帰り道の雰囲気は...。紅くなった葉っぱ達。風見鶏と門の松の実が目印のお家どこのお家も一戸建てのヴィッラで雰囲気があります。突き当たりには教会があり、ここからVia M.Mercati。私がフィレンツェに来て初めて借りたアパートはこの道にありましたっけ。この角はきつい坂を上りきったところなのでこんな上まで散歩にきたことはなかったのでした。この角を右に折れると「CASA DELLA GIOVENTU」ユースホステル発見。こんな隠れたところにユースが...。昔貧乏旅行をしていたころはユース専門だった私ですが。生まれて初めてフィレンツェに来た時は一体どこのホテルに泊まったのでしょうか。もはや記憶にありません。ユースホステルの上を見上げると...こんな塔が。この塔、昨日偶然私の大学のキャンパスのテラスから眺めていたものです!友人と「一体あれはどこに建っているのかしらね?」「昨年までは修復中で全部覆われていて見えなかったんだよ。」などと話していたのですがこのユースの建物の上にそびえ立っていたのでした!ビックリ。どうやらすべてが教会の所有物のようです。今度時間がある時に中に入ってお話を聞いてみます。私が住んでいたアパートの近くのパン屋さんを覗いて見ると門構えも店内の薄汚さも、ストレスフルな店のお姉ちゃんもまったく変わっていなくて思わず嬉しくなって、おやつにスキアッチャータを購入。下り坂を降りていき、いつものキャンパスに戻ってきました。すると黒い棺が2つと(ここにも「売り出し中」の文字)11月2日にあった葬儀の告知がその上に張られておりました。公立校の存続を巡ってのデモ行進はイタリア各地で決行されておりますがフィレンツェではシニョリーア広場からサンタクローチェ広場までこの黒い棺を掲げて公立校の命に例えて葬列が組まれたようです。参列者は喪服にて献花持参をお忘れなくと書かれています。大学はスト状態で、10月から開講される予定の授業もほとんど行われていない状態です。私の授業は5月末にて全て終了しているので今回のストで影響を受けることはありませんでした。しかし、私と同じ栄養士学科の現役の学生達はこのまま授業が遅れると、来年11月末に卒業したい人達にはスケジュール的に大変厳しくなることと思われます。私の同級生でこの11月末に卒業するのは3人のみ。彼らはすでに卒論は提出済みで、卒業一日前に国家試験、その翌日卒業式となります。私はゆっくり、他のみんなと4月に卒業予定です。
2008/11/08
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昨夜テレビのトルコ特集を見ていたら来年からトルコでも公共の場所での喫煙が禁止になるとのこと。欧州連合(EU)加盟を目指すトルコはいろいろがんばっているようですが...。そこで「水タバコバーのオーナー」がインタビューされていて「私は従業員26人も抱えてこの広い水タバコバーを 仕切っているんだよ。水タバコ無しでの運営なんてありえないよ...。」と頭を抱えていました。水タバコとは↑コレの下部に水を入れて上部にはフルーツフレーバーのタバコをセットし一番上に専用の炭を置いてブハブハ吸うものです。口から思い切り吸って鼻の穴からブホ~ッと煙を出します。フレーバーは、リンゴやアプリコット、フルーツミックスなどいろいろでその場は甘~い独特の匂いに包まれます。トルコの水タバコバーではお茶を片手に、卓上でゲームなどしながら地べたにおいた水タバコをブハブハと吸い続けます。煙でモクモクしている中で、みんなで楽しく長居します。結婚前は水タバコをブハブハ吸っていた私。みんなで大きなアパートをシェアして住んでいたので食後は水タバコをセッティングして、夜遅くまで喋り続けたものです。モロッコで売っているシーシャは、なんとも安っぽくていつも買う気になれず、いろんなサイトを見て探しましたがいまいちピンとくるシーシャに出会えずにいました...が、運命のシーシャとはイタリアで遭遇!シリアのガラス職人が出店していたある祭典でなんともステキな、今までに見たことのないシーシャを並べていたのです。しかも持ち運べる専用ボストンバッグ付き!これは買うしかない!どの色が良いか迷いに迷って、ゲット。フルーツタバコは手に入らないのでモロッコやエジプトなどアラブ諸国に帰る友人がいると毎回頼んで買ってきてもらいました。私のシーシャのガラス部分。ダークブルーに金の模様が広がります。普通のシーシャより大きく、ズッシリと安定性があります。その後、あまり時間がなくなったのと自分の中でのブームが去ったこともありボストンバッグに収まってお蔵入りしましたが新婚旅行で訪れたトルコ周遊ツアーで水タバコバーにイタリア人みんなと訪れた際に過去の私の訓練の結果が発揮されました!コレ、初めての人はコツを掴むまでムセてしまって難しいので同行していたイタリア人達は、眉間にシワをよせてこんなもの吸えないと投げ出していたのですが夫はよしとして、日本人の私がブハブハ鼻から煙を出している奇妙な光景を前に、ウッワ~とみんなビックリ。結局私と夫2人で吸い切ってしまいました。あの楽しい雰囲気のトルコの水タバコバー、なんらかの形で法律をくぐりぬけて生き残ってほしいものです。本日のお客様は、モロッコのシュバキアをお土産に持ってきてくれました。さっそくミントティーを淹れて美味しくいただきました。久しぶりにシーシャの写真など撮っておりましたが敬謙なイスラム教徒の前で吸ったら卒倒されそうなのでやめておきました。
2008/10/26
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こちらはフィレンツェ大学 Viale Morgagni のキャンパス。しかし、思いっきりズームにして見てみると「VENDESI」←「売り出し中」と書かれています。大学、売りに出されています...。これは今年の夏ヴァカンスまっさかりの8月6日に改定されたLEGGE 133という法律で、下記の項目が追加されたのでみんな怒っているのです。・今後5年間で15億ユーロのイタリアの公立校への資金削減・雇用ストップ・公立校から私立校への移行の可能性あり・・・・・。フィレンツェでこの法律による打撃は・2008年度は3千万ユーロの赤字・2009年度の予想赤字は5千万ユーロこの赤字を抱えては、近い将来公立校は破産を迎え、私立体制への移行を余儀なくされるのです。キャンパスに張り出された「売り出し中」は公立大学が身売りしていいのか!という怒りなのです。いまや教育機関だけでなく、健康保険や公共機関(郵便局)なども同じような資金削減の打撃をうけて医療費なども以前と比べると跳ね上がっています。この政府の横暴なやり方に黙っていないで立ち上がろうと学生や教員は中心街でデモ行進を行ったり高校の授業を街の広場で行ったり大学では教授陣のストで突然授業がなくなったりキャンパスの占領が決行され、誰も入れず授業が行えない状態だったりします。今朝はテスト勉強を終えて、ビンバを保育園に迎えにいくのに大学の図書館から外に出ようと階段を降りていくと...学生集会が行われていて、この人だかり!!こんなに学生一同集まっちゃった図は見たことなかったので思わず写真撮っちゃいましたよ。それより何より、これでは私の自転車が置いてある出口にたどりつけないぃ~。仕方なく別の出口から出て遠回りしてなんとか自転車にたどり着きましたよ。イタリアの国立大学の費用は、各家庭の収入や、持ち家などにより個人の額が決まり最高額を見ても、日本の大学よりかなりお安く勉強できます。これが将来私立になってしまうと、困ってしまいますね~。ビンバが大きくなる頃までなんとか公立校のままでいてほしいものです。大学の身売り反対!!
2008/10/20
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今日は、なんとなくアノ人に会う気がするって予感って当たっちゃったりしませんか?レプブリカ広場のリナシェンテから一歩出た瞬間今日はA君と会っちゃう気がするな...と思ったらやっぱりいた!仕事中のA君。「久しぶりぃ!」A君と彼女の奥さん(イタリア人夫婦)は私の妊娠期間をずっと見守っていてくれて子供が産まれてからも、まるで親戚のようにいつも遊びにきてくれて、ココロの支えになってくれた二人。A「明日、昨年と同じ栗祭りに行くけど、ヒマ?」D「ウン、行く行く。」というワケで今年も行ってきました、栗祭り。今年は到着が12時だったのでお食事用カウンターは長蛇の列。用意されたテーブルも満席。現地ではA君のサッカー仲間の家族がワラワラ集合して私達グループは大人数だったので持ち寄ったシーツや毛布を広げて地べたに陣取りました。男性陣が食事をゲットする列に並び女性陣はひたすらお喋り。男性陣が並ぶことなんと2時間!やっとお食事到着。写真はラグーのポレンタ。他にもタリアテッレ アル ラグーやジェノベーゼペースト入りラザニア(激ウマでした)やチーズ、サラミの盛り合わせ、ポルケッタ、クロスティーニトスカーニ(鶏レバーペーストのせ)などなど並んでいる間にもう、ビールで乾杯しちゃっていた男性陣の収穫物は沢山あったのですが写真撮れず...。栗は?食休み後が栗祭り。満腹のお腹を抱えて、栗拾いに。お腹が空くことを祈りながら...。おやつの時間には栗粉で作ったドーナツやら先日ご紹介したカスタニャッチョや焼き栗や、その他いろんな甘いお菓子がカウンターに並びます。しか~し、全く腹減らず。お菓子の夢は断念して、栗拾いに専念しました。袋一杯に拾った栗。焼き栗はお家で楽しむことにします。A君のお友達も昨年みんな顔を合わせたハチャメチャに面白い人達ばかりで栗拾いの後には、地べたにゴロゴロしながらまたバカ話で大いに盛り上がりました。こうして休日、それ程お金をかけず自然の中で季節を感じることができる食のお祭りは友人達とワイワイ時間を気にせず日が暮れるまで楽しめるのが最高です。
2008/10/18
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パリでの生活も、やっと落ち着いてきたという妹の話を聞いて安心し今日から、残すところあと1つ!最後の試験に向けて勉強するぞぉ~っ!と意気込んでいた矢先に掛かってきた電話の内容は...「C教授が亡くなったそうよ...。」え~っ!!あの...その...最後に残った試験の担当教授が私の試験前にお亡くなりになったそうで...。私の最後のガッツを受け止めてくれる人がこの世から突然いなくなってしまい呆然としてしまいました。このテストは私の出産直前にできなかった1年生の時の科目であぁ、もう少し早く取り組めれば...などと今更考えても、先日までの厳しいスケジュールではやはりムリだったのだと自分に言い聞かせ...大変残念ですが、恐らく助教授が代理でテストをしてくれると思うので天国の教授に満足していただけるよう本日からまた気を引き締めて勉強を再開いたしました。先日久しぶりに古くからの親友達とお食事する機会があり懐かしい顔が勢ぞろいしました。私がかなり忙しくしていたので、数年間会えなかった友人もいてお互いの状況もかなり変化していて...大きなプロジェクトを手放して、初めて見るリラックスした友人の顔に驚いたり私の近況を話して驚かれたりお喋りは夜中までつきませんでした。まずは、何回来ても溜め息が出てしまうくらいステキなお家に招待してくれた友人のサプライズ。彼女作、モザイクのテーブルの完成後初のお披露目~!!パチパチパチ!テラスにあったテーブルにモザイクを施そうなんてなんてステキな、クリエイティブな時間の使い方なのっ!!この色石、ひとつ1ユーロとか、1.5ユーロとかするそうです。カットした石ではなく、自然な形の石を並べているので表面はボコボコしていて、デザインは太陽ですし、なんとも温かみが感じられます。ビンバを連れて敷地内のお庭へ。 手前には、子供用ブランコや、小さなお家があり走り回れるお庭がひろがります。素晴らしい環境です。そろそろ夕食の準備に入りましょう。夫はお庭でグリルのための炭に火をおこします。(↑まだラマダン延長中)私達女性陣はアペリティーヴォにビールをすすりながらクルミを割っては、かじりながらお食事準備。(ゴメンよ、夫)そろそろ準備完了。★ 本日のメニューバスマティライスの野菜たっぷり添え魚介の炭焼き山盛りカスタニャッチョフルーツしかーし、お料理の写真無しっ。お喋りと食べるのに忙しく撮っている暇などありませんでした。メインを食べ過ぎてお腹一杯のところに登場したカスタニャッチョ焼きすぎ(←友人談)。栗の粉に、レーズン、松の実、ローズマリーで香りづけたオリーヴオイル、水を混ぜてクルミとローズマリーを飾って焼いたもの。トスカーナの秋の風物詩です。アペリティーヴォのお摘みになっていたクルミはこれに使うためにみんなで割っていたものです。これは確かに焼きすぎでカリッとしていましたがフツウはシットリと焼き上げ、噛むとネッチリとした歯ざわりが特徴。栗の粉とレーズンの自然な甘味を引き立たせるためにひとつまみ塩を入れますが、食べたところ、甘過ぎず、香ばしく、砂糖を入れないので、デザートにしては甘味に欠けるかもしれません。そこでヴィンサント登場。カスタニャッチョに無くてはならない甘口ワインです。もう入らないよぉ~と言いながら...思わず手が出てしまうベリーの盛り合わせ。ビンバもコレに生クリームをかけてもらってガツガツ食べていましたが食後に口の周りが赤くなり、腕にもボツボツができていました。イチゴとかベリー系は、たまにアレルギーが出るようです。食後、ビンバは踊らなければなりません。音楽をかけてもらって、サロンでパパを引き連れてダンス。私達はスプマンテを開けてダンスを観賞しつつまだ喋る...。秋の夜長はこうして更けていきました。私もこれからは少し余裕ができるからみんなで頻繁に会えるようにこんな気軽な夕食会をたくさん企画する予定...。
2008/10/06
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イードムバラク!9月30日でラマダンが終了しました。今年は全くラマダンの様子をレポートできないうちに終了です。ラマダン最終週はDelizia妹がフィレンツェに上陸し美味しいラマダンのお料理を一緒に堪能いたしました。毎日夜はモロッコ料理だったのですが「美味しい、美味しい!」と飽きずに毎日新しい一品を口にしては感動していた様子。「モロッコのクスクスが食べてみたいなぁ」と言っていた妹のリクエストが調度ラマダン終了と重なってラマダン明けのお祝いランチはクスクスで。あまりの美味しさに勢い余って、すごい勢いで食べ過ぎてしまいました。そしてその夜、パリで生活するために妹は旅立っていきました...。なんだか私がフィレンツェに留学するために準備したり、心配したりしたことを思い出しては現在の妹の姿に重ね合わせてしまいなるべくスムーズに事が運ぶよう祈るばかりでした。ラマダン終了日に調度ビンバの保育園も開始!日本のように入園式などありませんが最初の一週間は親同伴で、1時間半程のお試し入園が数日続きます。保育園に初めて連れて行くと...ビンバは全くビビることなく「おいで、おいで!」と初めて会った子供達の手を引っ張って遊具が沢山あるお庭に向かってダッシュ。他の子はママにしがみついてみんなが遊んでいるお庭にも入っていけません。その後もビンバは「仕切り屋」っぷりを発揮し続け先生達もビックリ。先生「信じられない!いつもこうなんですか?」D 「ハイ...」先生「卒園の際には私達の片腕として雇ってもいいですか?」D 「どうぞ、ご自由に...」どうやら、2歳にして就職先が決まったらしい...。その後も喉が渇いては「アックア!(水くれ)」お腹が空いては「パーネ、ラッテ、パスタ!!!」(パンでも牛乳でもパスタでもなんでもくれ)とハッキリと自己主張を続け先生「この子は飢え死にすることはなさそうね。」と大ウケ。日本の私の母親が、ビンバのあまりの破天荒っぷりに恐れおののいてしまったのですが、ここイタリアにおいても並外れたレベルだと証明されました。アフリカの血...のせいにしておきましょう。うちの夫は一夜明けて本日からまた一週間ラマダンを続けております。これを追加すると1年間続けたと同じ価値があるそうです。それでは、改めまして世界中のイスラム教徒の皆様、ラマダン終了おめでとうございました。
2008/09/30
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この夏ヴァカンスをキプロスで過ごすといういつも一緒に勉強している友人と話していると「そういえば、キプロスといえばハロウミってチーズが有名だよね...」という話題になった。先日帰国した彼が「Deliziaにハルミ買ってきたよ!」と、お土産にチーズをいただいた!!どうやらHalloumiと書いて正式にはハルミと発音するらしい。覚えていてくれたんだ...という驚きと嬉しさでワクワクしながら持ち帰った。早く食べたいのぅ。しか~し、我が家はラマダンのご馳走で溢れかえっていてチーズを食べている場合ではない。今年は体調の良い義姉が毎日張り切ってバグリール、ムサンマン、ハリラ、レフィーサスッファ、イワシフライ etc を作り...終いにはシュバキヤを買ってきて...食べ物がありすぎる食卓。やっとひとりランチでハルミを開封する日がきた。パッケージには、婆さんの写真と、同じ婆さんのイラストが...。「ここに書いてあるヤァヤァってギリシャ語でおばあちゃんって意味だよ。」と友人は言っていた。まさしく婆さんブランドのハルミである。切ってみるとこんなカンジ。羊と山羊の混入で、原材料にはミントと書いてあるけれど表面に散らしてあった程度で、チーズそのものには混入していない。「しょっぱいから流水で洗ってから食べてね。 まず生で食べてみて、それから焼いて食感を比べてみてね。」と友人。現地ではグリルして食べるらしい。一口食べてみると、キュッキュッとした歯ごたえ。塩気が強いけれど、ほんのり羊乳の甘味も感じる。その昔、会社のみんなとモッツァレッラ工場でモッツァレッラ引きちぎり体験をした時にできた「モッツァもどきの硬い何か」の食感に似ているぞ。あの時はこね過ぎて、水分が抜けてシコシコとした食感になりモッツァレッラとは程遠い白いチーズができたのだ。プロの技ってすごいんだなぁと改めて感心した瞬間。ハロウミもまさに、パスタフィラータ(加熱するとビヨ~ンと伸びる)モッツァレッラよりもよく捏ねたであろう生地がきつく塩をしたことによってさらに脱水している御様子。そして焼いてみるとはんぺんチックだな。柔らかく弾力感があるのにまだシコシコとした食感なのがイタリアのスカモルツァと違うところかな。焼くとさらに羊乳の旨味が感じられて美味。山羊乳の香りは殆ど感じない。混入されていることで100%羊乳よりサッパリしているカンジ。しかし、塩気がきつい。私はここまでしょっぱいチーズは欲しない...。試しに、切ったハルミを一晩水に漬けて塩抜きしてみた。翌日食べてみると、ずいぶん塩は抜けてでも昨日に比べると味気ない感じがした。それを焼いてみると...かなりスカモルツァビアンカに近い食感になった。水分を吸収した結果、さらに弾力性が増したのだ。塩味も調度よく、これなら心配なくいただけるな。(婆さんブランドの婆さんには怒られるかもしれないけれど...)スカモルツァやプロヴォローネを焼くと、脂が滲みでてくるけれどハルミは脂肪分が少ないらしく、加熱しても水分しか出てこない。塩気さえ抜けば、相当ヘルシーなチーズです。久しぶりに「初めての食感」のチーズをいただいて感動。友人に感謝です。
2008/09/10
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イタリアで購入できるお水は沢山ありますが...妊娠中のママにオススメのカルシウムたっぷりのお水と称して妊婦がその水を飲むと、胎児が踊りだすという内容のCMがあります。そのCMをビンバと見ているとビンバが「赤ちゃん、踊ってる!」とかなり反応しているのをみてもしかして....と思って質問してみました。「ねぇ、ママのお腹の中にいた時のこと覚えてる?」すると「うん。ココ、ココ、」と言って、ビンバは自分の股間を指すのです。「ここから出てきたこと覚えているの?」と聞くと「うん。」と言いました。本当に覚えているんだ...。この出生時記憶&胎内記憶のことは助産師Uちゃんから聞いた話で3歳になる前に質問してみてね...と言われていたのです。3歳以降は記憶が曖昧になる場合が多いそうで。今日もう一度聞いてみるとビンバはまた、パンパースを指差して今度はトンネルをくぐるようなしぐさをしました。なんだか胸が熱くなってビンバをギュッと抱きしめました。
2008/09/04
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Moubarak ramadan!ラマダンおめでとうございます☆イタリアは9月1日よりラマダン開始でございます。我が家はラマダン用の食材などまだ何も購入していなくて準備不足のままラマダン突入となってしまいました。近頃、ヴァカンス中に知り合ったフランスの皆々様から頻繁にフランス語でケイタイにメッセージが届きお返事するのに四苦八苦しております。まさか、フランス滞在中に実行できなかった「書き」の訓練を、こういった形で実行することになるとは...。ラマダンのご挨拶など、フランス語とアラビア語がごちゃまぜでもう、笑うしかないです。そのうち各国語がスラスラ書けるようになりますように。インシャアッラー...。ではでは、世界中の皆様が素晴らしいラマダン月を送られますことをお祈り申し上げます。
2008/09/01
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本日の海。トーレ デル ラーゴで、のんびりしてきました。フィレンツェから車で50分程。着いた時は曇っていましたが...。フィオレンティーナ(生まれも育ちもフィレンツェ)の友人が「あなた達の家族を私のマンマにも紹介したいから」と本日はマンマも一緒にみんなで海へGO!!とっても優しいマンマ。まだ孫もいないのにビンバにさっそく「ノンナ!(おばあちゃん)」と呼ばれながら手をつないで海岸を歩いてくれました。雲はゆっくりと去って行きカラリと晴れてきました。ここは長い海岸線が続いているので散歩に最適です。バシャバシャ水の中で遊んでいるビンバと夫を残して女3人で海岸線沿いの散歩を楽しみました。海岸にはいろんな物売りの外国人が歩いています。みんなそれぞれ独特の掛け声で客引きをしながら浜辺を歩いています。「お水いらんかね?」 切らしたらお世話になるかも。「ジェラートいらんかね?」 溶けてないのかな...。「パレオいかが?」 う~ん、柄が...。「アクセサリーどう?」 なんでインド産ここで買わせるかな...。「ドーナツ揚げたて!」 どこで揚げたのやら...。「グッチ、プラダ??(偽者)」 不要。「コッコ~!?(ココナッツ切ったもの)」 これはたまに利用する。「コッコ~メロ!?(スイカ)」 これは家の在庫で十分。「マッサージいかが?」(中国人) この最後のマッサージが一番人気で私のまわりでも2人マッサージしてもらっていました。私はプロからマッサージを教わったことがあるのですが中国人の女の子のマッサージを観察してみますとどうも翌日揉み返しがきてしまいそうなくらい力強くマッサージしていて、見ていられませんでした。ある海岸のラジオ放送ではこういった健康を損なう危険性のある不法商人のマッサージやタトゥーなどを利用しないよう忠告しておりました。こうして、浜辺でゴロゴロしていると沢山の商人が横切っていきます。彼らも、今週いっぱい程で仕事収めだそうです。一年中真っ白な肌の友人は、焼き収め!と日焼けに専念し私は本を読んだり、ビンバと寝たり...。ランチタイムは、私はファッロ(スペルト小麦)のサラダを友人はリゾ(お米)のサラダを持ち寄ってみんなで分け合って美味しくいただきました。暑過ぎず、心地よい風に吹かれて今日も最高の海でした。7時頃、名残惜しく海岸を後にしました。あと何回来れるかな...。
2008/08/27
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モロッコの食生活リズムをご存知ですか?朝食はごく普通にバゲットやアラブ丸パンにバターとジャムだったりオリーブを摘みながらパンをかじったり+ミントティーかカフェ。昼食は13時から14時頃。その後主婦は昼寝。グ~。そして17時から18時頃にしっかりと「おやつ」の時間があり夕食は軽く21時から22時頃いただいて、一日が終わります。フランスの義姉宅でも、その伝統はしっかり守られおやつの時間にはいつも手作りのクレープやパンケーキやモロッコのパンが作られていました。私の日常生活で、おやつは殆ど存在しないので「こんなに食べなくてもいいでしょう!」ってくらい、モロッコのおやつは重いのですが彼らは夕食よりもおやつを重視する傾向があるのです。そしておやつをお断りなんかしたら夕食がかなり遅く、空腹で気絶しそうになるので郷に入っては...で食べておいたほうが無難でしょう。どうしてモロッコ人女性が結婚後にドラエモンのような体系になってしまうか...ズバリこの食生活による結果でございます。私がモロッコ国民に栄養指導なんかしたってその2分後にはおやつを食べているのでここはグッとこらえて一緒に食べるしかないですな。さてフランスでも、おやつのお供にはミントティーこのティーポット掴み、のちに見慣れましたが初めて見た時はウケました。モロッコで購入したものです。本日のおやつは、モロッコのパン、バットゥボートゥ。発酵した生地にバターを塗りながら焼き上げます。同じ生地でバター無しで焼いたり、揚げたタイプもあります。ビスミッラ~!(いただきます)バターとハチミツがたっぷり染みこんでシットリフワフワで美味~。モロッコ人女性の心のゆとり、それは心のこもった手作りのおやつを見ればわかっていただけるでしょうか?現在のモロッコは、少し忙しくなってきてはいますが日本とは比べ物にならないくらいゆっくりと時が流れているのです。たとえ外国に住んでいても女性達は手際良く、故郷の味を再現しています。
2008/08/26
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近所のもうすぐ2歳になる女の子が、地べたにちょこんと座っていた。パンツをはいている!!うちのビンバはまだオムツをしている。その子のママに、どうやってオムツ取ったの?と聞くと、「簡単よ~。1回おマルでやっただけですぐ覚えたわよ。」え~っ!私は大学に通っていて、昼間殆ど一緒にいてやれなかったから実は今回のフランスで時間がたっぷり取れた時にトイレトレーニングを試みていた。フランスの義姉には7歳と6歳と3歳の男の子がいる。3歳の子は夜寝る時だけオムツをして昼中はトイレできちんとできていた。便座は大人用の上に子供用の便座が2重で設置してあったので義姉との夜中談義中に、トイレトレーニングの仕方を教わって翌日試みてみることに。ビンバの排便は朝11時頃。通常ひと時たりともジッとしていないビンバがふと静かにたたずんでいる時は...ふんばっている時である。その瞬間を発見し、トイレに連れて行って便座に座らせると...ふんばる振りはするのだけれど2秒後に「バスタ、バスタ(もういい)」と降りたがって、結局オムツでしかしなかった。何回か試みたけれどいつも同じだったのでイタリアに帰ったらまたやってみるわ...と義姉と話して終わりにした。さて、近所の子のパンツを見て再び奮い立ったDelizia(変態じゃありません)。初日は午前中からパンツを履かせてみた。1度廊下でジョ~。次にキッチンでジョ~。その次は義姉の部屋のモロッカンレザークッションの上でジョ~。おいおい。しまいにはウンチを...すべてパンツの中で...。「ママに教えてねぇ~、わかったかな~?」と聞くと「ハイッ!」(←唯一得意な日本語)と言うけど教えちゃくれない...。パンツ替えと掃除だけでヘトヘトだよ。2日目!下半身ヌード!もうパンツは洗わないわよ。今日は一度バスルームでジョ~ッとしただけ。その後何度も「カカ~(ウンチ)」と呼ばれてはおマルか便座に座らせるのだけれどふんばる振りして、いつものように2秒後には「バスタ、バスタ」20回程これを繰り返しただろうか...。しまいには、ウンチをせずに寝てしまった。これではプレッシャーで便秘にさせちゃうよ。明日は出かけたいので一日おむつで。それともまだビンバには早いのかな?嫌がるのに無理やりってのもよくないだろうし私も月曜日から、また勉強再開しなくちゃならないしまたしばらくしてから試みてみようかな。今回のフランス滞在で、先輩ママの義姉とは話すことが沢山ありすぎて、時間の無さに、お互い困ってしまった。気づくといつも時計は午前3時をまわってしまう。あぁ、残念だけど今日も寝なくちゃね...と就寝。育児、語学、親戚、モロッコ、フランス、イタリア、日本の話話題は限りなくあって、お互い色んなことを知りたがりこんなに自分の内なる好奇心からなされる充実した会話って友達同士でもなかなかできないよなぁと思ったりして。私はフランス語に詰まるけれど辛抱強い彼女なので、最終的に文章になるまで徹底的に教えてくれる。まるで彼女の子供にABCを教えるかのように...。子供を持ってから、自分の母親に「こんな時どうすればいいの?」って聞くと私が小さかった頃のエピソードまじりでいろんな事を教えてくれる事が何より嬉しく感じている。その赤ちゃんの私のエピソードは、私の今までの人生において話題に上ることのなかった親以外の誰からも聞くことができない日常の何気ない小さな私の貴重な姿なのだ。私も女の子を産んだことでこの喜びがまた繰り替えされる日がくるのかな...。ビンバとトイレトレーニングについて話す日が。
2008/08/24
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ボンジュ~ル!ただいま~。フランスからフィレンツェに戻りました。帰りのTGV(電車)で向かいに座っていたイタリア人女性がモロッコ人らしき彼氏に囁いていた言葉は...「あ~、今一番私が欲しているもの、 それは...スパゲッティ! 美味しいスパゲッティが食べたいっ!!! タリアテッレ、トルテッリ...(深い溜め息)」わかるわぁ、その気持ち。アルデンテの茹でたてに、フレッシュなトマトソースが絡まった一番シンプルなスパゲッティが私も食べたいっ!ミラノに着いて、とにかくカフェを飲みにバールに直行し、帰りの切符を確認すると、18時44分フィレンツェ着と書いてある。あれ?おかしいなぁ。昨日夫には20時8分に着くよって切符見ながら言ったハズなのに。あぁ。なんてこったい。日付の「20.08」って数字見て20時08分って言ってたみたい。到着時刻はその脇に18.44って書いてある。到着日は海にいるから帰りに駅にそのまま迎えにいくから...。と言っていた夫に電話すると「え~っ!じゃぁ、その時間には間に合わないから タクシーで帰ってきてね。」と言われる。ハァ。このスーツケース30Kgくらいありそうだよな。激しく重いスーツケースを見るとハエがたかっている。何故でしょう?解かったアナタは私をよくご存知な御方。なぜなら、芳しいフランスチーズのかほりが漂っているから。臭う?のね。私が今回15日間滞在したのはシャンベリー近郊の自然に囲まれた素晴らしい環境にある親戚宅。湖と、緑と、牛さんも沢山いるめちゃくちゃ美味しいチーズの里。イタリアからアルプスを越えてすぐスイスの国境付近の街です。夫の一歳年上の義兄の一家へ突撃してきました。奥さんはフランス生まれのモロッコ人。小さな3人息子がいて、彼らはフランス語しか喋りません。イタリア語は話せない一家なので私は何が何でもフランス語を話さなければならない環境。彼らと夫抜きで話したことはなかったしそんな環境へ飛び込んで行くのは怖かったし夫に「2人で行ってきなよ。」と言われた時は「いや、またの機会でいいよ。」と答えたのですが。モロッコの夫の実家から「Deliziaとビンバは、いつフランスに着くの?」となにやらソワソワした電話がかかってきて...。みんな私とビンバが行くと聞いて喜んでいるらしい...。(まだ行くって言ってないのに)ってカンジで、周りから圧倒されて行くことになったフランスですが実際、行って本当に良かったです。言葉抜きの寂しい親戚関係から逸脱し私が話せば話すほど、お互いの理解が深まっていくので一日が終わる度に、なんとも言えない喜びの充実感に包まれる日々。そして奥さんが、まるで昔から友人だったかのような不思議な親近感のある女性で、お喋りに花が咲いてしまい...。ちびっ子3人+ビンバが大騒ぎして夜までゆっくり喋る時間が取れずなんと私達が喋っていたのは夜中0時から3時まで!彼女は私が滞在する15日間の限られた時間を惜しむかのように毎日、喜んで遅くまで付き合ってくれてしかもフランス語での言い回しや単語を解かりやすく教えてくれて...。東京で2年間フランス語を勉強していた時はさっぱり解からなかったこともイタリア語会話ルールをフランス語に直していくだけでかつての何倍も速く頭に入っていく...。こんなに人間関係、語学学習とも充実した日々が送れるとは思ってもみませんでした。そして私の大好きなフランスチーズが食べ放題なんてもう、トロケそうなヴァカンス。涼しかったフランスを後にしてイタリアに戻ってくると、懐かしい碧い空と夏の日差し。待ち構えていた遊び好きのイタリア人の友人に誘われて帰国翌日からプールに行ってきました。やっぱりこの太陽の下じゃないと夏を満喫したってカンジがしないよねとフランスの曇り空を振り返ったりして...。
2008/08/21
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海から帰ってきました。出発時の日記にはカゼをひきながら行ったと書いたのに海の空気は、そんな風邪を吹き飛ばしてくれました。家族3人元気に、120%楽しみました。特にビンバは出発前日に涙の断乳(まだ吸わせてたのか~!!って言われそうですが)そして涙しそうなのは私だったのですが...。親子共々一歩前進しました。誕生日あたりまで、ず~っと言葉数少なかったビンバですが2歳を迎えたあたりから、溜め込んでいたのを爆発させたかのように喋り始めました。海辺では、外国の方に話しかけられて英語やフランス語の単語まで話していて、どんな言葉でもすべて同じ感覚で吸収してしまうようです。旅の報告もゆっくりできぬまま私は次の出発に向けてパッキング中です。昨日から仕事に復帰した夫を残してビンバと私の2人で強行、フランス語学留学に行ってきます☆イタリア語ばかりで母国語がかなり危うい状態の私ですがそんな状態だからこそ、フランス語詰め込んでみちゃおうかと思っています。それでは皆様、Au revoir☆
2008/08/05
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本日から海でヴァカンスです。テストが終わって緊張感が緩んだとたん私は風邪をひき、調子は万全ではありませんが...。ビンバがいるのでゆっくりできるかどうかわかりませんが楽しめるといいな...。行ってきます。
2008/07/26
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本日を13時を持ちまして、やっと図書館缶詰生活から解放され待ちに待った夏休みに突入です!ク~ッ、嬉し~いっ(拳)☆正月休み以降、ノンストップでここまできたのでもう、頭狂いそうでした。鞭を叩いて活動させていた脳みそにもやっと休養させてあげられます。しかし、今年の夏はそれほど暑くなくて助かっています。週末は海に行くまでもない程涼しかったりして...。2年前、出産直前の夏はもっともっと暑くてゼーハーしていたのですが。(妊婦だったから余計苦しかったかも)ビンバは、13日に2歳の誕生日を迎えました。バタバタと夜中にスポンジケーキを焼いて生クリームを塗ってイチゴとラズベリーでトッピング。日本のケーキ屋さんみたいにお祝いメッセージを飾りたくてその辺にあったホワイトチョコでボードを作りチョコレートでメッセージと名前を搾り出し典型的バースデーケーキに仕上げました。みんな早くケーキが食べたくて写真を撮っていたらブーイングの嵐でアップできる写真は取れませんでしたが...。夕暮れの散歩時、レプブリカ広場でルーマニア人バンドの演奏を聴いていたら新郎新婦が通りかかりました。ルーマニア人はすかさず「新郎新婦のための愛の曲、10ユーロ!!」と吹っかけました。10ユーロは払っていなかったようですがカメラマンとフォトグラファーを引き連れて愛の曲にのって踊りだした新郎新婦。こんなカンジで新婚ホヤホヤのカップルは記念写真を撮るためにフィレンツェの街を歩き廻ります。どこを撮っても絵になるフィレンツェは撮影のし甲斐がありますね。先日訪問した新婚の友人E君宅でも巨大な結婚記念アルバムを見せてもらいました。彼らの撮影場所はフィレンツェの中心街ではなく近所の公園や、線路脇や、小川に架かった橋の上だったりなのですがそのフォトグラファーの腕が素晴らしく...なんてことはない背景にシックリ馴染む若いふたり。写真の雰囲気によって、加工と現像用紙の種類を自在に使い分けていてページをめくるごとに驚きの連続...一枚たりとも同じ現像加工法のものがないので見ていて感心するばかりで飽きることがなく最後のページをパタンを閉める頃にはなんと、Delizia、感動のあまり涙を流しておりました。人のアルバム見て涙するなんて初めてだったので自分でもビックリでしたがE君のお嫁さんも「私達もこのアルバムを初めて見た時、涙したのよ。 あなたも同じ気持ちになってくれたなんて嬉しいわ。」と言っていました。人を感動させられる作品が作れるってステキですね。友人と訪れたアペリティーヴォではE君のお料理にも感動させてもらいましたよ。E「Delizia、何が食べたい?」D「何でもOK。」そして出てきたお料理は盛り付けの妙が美しい前菜。大好きなファッロ(スペルト小麦)のサラダが...。フンギポルチーニのパスタとヒラメのソテー、茄子のコントルノ添え。お皿にパラパラと飾られたドライフラワーがポルチーニの香りと絡まって香る香る...。唸らされるお味でございました。もうお腹一杯だけど別腹かな...。美しい月を眺めながらテラスで戴くお食事は格別でした。ビンバがひと時たりともジッとせずプールサイドを軽く10周走り回っているのにはさすがにお手上げでしたが...。久しぶりの日本語でのお喋りもまた嬉しく楽しいひと時をありがとうございました。
2008/07/23
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