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2007/11/17
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カテゴリ: 読書
女学校と女学生読了。

女学校と女学生
中公新書 稲垣恭子 「女学校と女学生」

マリみての舞台「私立リリアン女学園」が明治創立の女学校っつー設定なので、それがどんなモンだったのかという興味から読んでみた。

女学校といっても都市部にあるか地方にあるかミッションスクールのようなキリスト教に基づくものであったりと各校の校風はだいぶ違ったようだけど、世間の目からは概して現在の女子大や短大のようだったようだ。

マリみてで特徴的な「スール」制度も、エス(S:Sisterhoodのイニシャルから)と呼ばれるものがあって、スールほど形式的ではないにしろ姉と妹という関係を作っていたようだ。

マリみてのスールはこのエスのような関係を知った上で物語のギミックとして上手く機能させたのだろうけど、実際のSっつーのは何でこんな関係を作っていたのだろうか?「成績の良い」、「美しい」、「家柄の良い」とかの子がもてはやされたみたいだけど、その理由となると「異性愛へ至る前段階」とか当時の学者の分析だけでアンケート結果のような直接的な答がない。

女学校や女学生について1987年に行われた「1910年~1945年までの女学校卒業者に行われた質問紙調査」って調査結果を基にしているようで。最長で77年前、在学中のことを聞いているのだからおよそ80年前のことを調査してどのくらいの精度があるのだろうか?思い出は美化されるしなぁ。









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最終更新日  2007/11/17 07:20:55 PM
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