考えは自分から他人へ投影されます。だから、あなたが他人を卑劣だと思っている
ときには自分自身も卑劣なのです。
*イギリスの作家オスカー・ワイルドがこんなことをいっています。
「自己のことについて何もかも知っているということは、他人のことに
ついても何もかも知っていることである」
つまり、他人を知りたいと思うなら、自分というものを徹底的に分析して
みればよいというわけです。
しかしこのワイルドの言葉をもう少し深く考察してみると、こういう
考え方もできます。
もし、あなたが本当に他人に対して公平で、心から他人の幸福を
願うような人間であったとしたら……たぶん相手もそういう人間で
あるはずです。つまり人間というものは、固定された気質とか性格
というよりも、相手との関係によって変化する対照的な存在だと
いうことです。
たとえば、マーフィー博士がこんな例を報告しています。
お金を貸すと決して返してくれないという人物に、ある人がお金を
貸してしまいました。その人の悪い評判を知らなかったのです。
それを聞いた周囲の者は「絶対に返してもらえない」と口をそろえて
いいました。ところが、その人は貸したお金を約束の日にちゃんと
返してもらったのです。なぜ彼だけは返してもらえたのでしょうか。
それは彼がその人を一度も疑わなかったからです。それが秘訣だと
マーフィー博士はいいます。
実際問題として、いつもこううまくはいかないという人がたぶんいる
でしょう。でもよく考えてください。そう人はもうすでに疑っているでは
ありませんか。自分の考えは必ず他人に投影されるのです。他人の
あなたに対する態度は、あなたの他人に対する態度なのです。
大人になるにつれ、正面から信じることよりもまず疑ってかかるように
なってきている自分に気がつかされました。
また、相手を信じなければ自分も信じてもらえないというのは、実際に
体験して実感しています。心を清らかにもって人と接しないと自分に
跳ね返ってくるのでしょうね。
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