鍋のなか

鍋のなか

06.5.31-6.1 穂高

穂高ツーリング 2006.5.31-6.1


約1年ぶりのメルモさんとのツーリング。
今回は彼女が無料宿泊券を持っていて、お誘いを受けまして。
あっ、ちゃんとお礼を言っていませんでした。ありがとうございました。

今回のツーリングは日にちより天気優先で平日に休暇をとりました。
日曜にメルモさんと打ち合わせして、その週の水、木曜に決定。
急に休みを取れる職場に感謝。

待ち合わせ場所は中央道談合坂S.A。
メルモさんの都合で時間は10時。
彼女の出発の連絡を受けてからバイクに荷物を載せてG.Sにて給油。
平日なので道は混んでいました。
遠出する時に限って途中で事故現場を見たりするのよね。
そんなこんなで中央道国立府中I.Cに到着。

中央道はダンプが多い。どうやら圏央道八王子JCTの工事車両のようです。
車の後ろについてのんびり走る。とても天気が良くて暑いくらい。
観光バスも多い。窓を見ると小学生やら中学生やら。遠足か~懐かしいなぁ。

この時季のジャケットの選択は難しいですね。3シーズン用にするかインナーつきの
メッシュにするか悩んで、結局メッシュにインナーをつけてったんですが
インナー外して着ればよかった…汗でベトベトになってしまいました。

談合坂S.Aの駐輪場に停めてベンチで見知らぬおばちゃんと会話をしながら
メルモさんを待つ、待つ、待つ・・・。( ´△`)ふぁぁ…

それまで居た他のバイクも後から来たバイクもみんな居なくなった頃、メルモさん
登場!
中央道に乗るまでの一般道の渋滞とジャケットの選択ミスですでにボロボロに
なっていました。

とりあえずここでクールダウンするも、さっそくお腹が減ったと彼女が言うので
食堂で野沢菜のおにぎりを食べる。
出発前にゴミを捨てようとゴミ箱を探すも、1箇所しかなくて探し回ってしまいました。
よそからのゴミを捨てられないようにとの事なのでしょうけど、ちゃんと利用する人に
とっては不便。

ゆっくり過ごしすぎて気づくと観光バスもトラックも居なくなっててあんなにいっぱい
停まってた駐車場がガラガラになっていたので慌てて出発。
あまり頻繁に休んでもしょうがないので次の停まる所は諏訪湖S.Aに決めました。

ペースがわからないのでメルモさんに前を走ってもらう。
気を遣ってくれたのか、「ぬぬわ」~「ぬふわ」のペース。
私はその方が楽だけど、彼女はカウルがないから風をモロに受けるし、タンクバッグが
ずれてきてそれを直すのが大変だったみたい(でも自分でその速度出してるんだから
いいんでしょう)。

甲府を過ぎると車はまばらになり、よく遭遇する覆面(パト)も今は見ない。
山々の新緑を楽しみながらたんたんと進む。
小淵沢あたりで空気がヒンヤリとした。それでもジャケットの背中は汗でベタベタのまま。

諏訪湖S.Aについて喉の渇きを潤す。
潤すと書くと響きがいいけどトマトジュースとどら焼きという暑苦しい組み合わせ。
メルモさんはジョアとたけのこの里。この暑い日にチョコレートだなんて、残せない
じゃん!って言ったら一緒に食べてと言う。
これで結構食欲が満たされてしまった。

ここでまたのんびりしたので、塩尻あたりで降りて農道を行こうと思ってたけど
長野道の豊科I.Cまで行く事にしました。
意外にも私は松本までしか走った事がない長野道。
今回は1こ先までしか走りませんが、梓川の石っころと綺麗で豊富な水を見て感動。

豊科I.Cで降りて高速横の道を進むと右手に安曇野スイス村が見えてきました。
建物もきれいでしたが横にある馬場(ホースランド安曇野というらしい)で白毛馬を
見つけてちょっと寄りたかったのはヒミツです。

地図上の交差点名と実際の信号機についてる表示を見比べて走るも、何しろ表示の
文字が小さくて直前まで来ないと見えない!
でもメルモさんは視力がいいので遠くからでもよく見えるようで、曲がるところを
フォローしてくれる。
そんなこんなで大王わさび農場へ到着。

大王わさび農場に到着

広ーい駐車場の隅に二輪車用スペースがあったので、そこに停める。
アスファルトで照り返されて暑い、暑すぎる (;´д`)
バイクにメットをくくりつけ、わさび田を見るより何より、わさび丼を食べに店内へ。

本わさび丼

暑さでヘロヘロになっていたので、お盆の上に置いたお冷やをずらす時にあまりにお盆の
グリップが良すぎて味噌汁のお椀がコケた。
哀れわさびは味噌汁の海へ。
メルモさんに笑われ、店のおばちゃんに新しい味噌汁に換えましょうかと言われたけど
半分しかこぼれなかったのでお盆だけ取り替えてもらいました。
画像はメルモさんのわさび丼です。

ごはんの量が結構あって、お腹が苦しくなってしまった。
夕飯までそんなに時間ないのに・・・でも園内を歩いていたらそれなりにこなれて
助かった。

大王窟

暑くて暑くてどうしようもないまま、大王が立て篭もったとされる大王窟へ入ると
冷蔵庫のようにヒンヤリしていて気持ちよかった。
それほど奥行きはないけれど、奥までいくと外との音が遮断されて無音の世界。
耳の中のゴワーというのだけが聞こえる。

ニセアカシヤの花

園内にとてもいい香りの花が満開でした。
わさびソフトを食べた売店の横のこの木の幹にニセアカシヤと名札がついていました。
アカシヤってよくハチミツであるよね。でもニセって、アカシヤのニセもんか?
後で調べるとアカシヤってニセアカシヤというのが正式名称のようです。

木陰でソフトを食べてその場に似つかわしくない年金の話をしてたらすっかり涼しく
なったのでわさび田に戻る。

わさび田

木陰から出るとやっぱり蒸し暑い。
わさび田の横道を奥へ進むと湧き水に足を浸けられるところがあった。
なんだー、来たばかりで暑くてバテてる時に先に来ればよかった。
メルモさんが靴をぬいで先に浸かるものの冷たすぎてものの数秒でジンジン痛くなると。

足を湧き水につけてみる

私も足を浸けてみると同じく足が痛くなって水からあげると足が赤くなっていた。
水の中の砂利の間に小さな小エビがたくさんいました。
ここで別のご婦人と楽しく会話し、黒飴をもらいました。
ツーリングってこうして知らない人との会話ができるのが楽しいですね。

さらに奥の親水広場には鯉や小魚がゆうゆうと泳いでいます。
さすがに池の水はよどんでなくきれいです。
鯉もいたけど、鯉の大きさの別の物も・・・虹鱒なのかな?横っ腹に赤いラインがあったけど。
尺岩魚だったかも。

水辺まで下りてみました
かなり深い

水車小屋のある川辺へ。
水量、深さともにかなりあります。
水際に下りれるところがあったので下りると地面からすぐの水辺はもういきなり深いみたい。
何にもないから下りてみたけど、他の下り口は下りられないように棒を渡してあった。
土も崩れやすいし、流れも速いから危ないもんね。
気づかなかったとはいえ、下りた事をちょっと反省。

さすがにお日様は西日で涼しくなり、時計を見ると宿に行かねばならない時刻に。
でもまだまだ日は高く沈む気配がありません。
夏至(6/22頃)が近いからでしょう。調べてみると夏至は昼と夜の割合が14時間半と9時間半
だそうです(冬至はその逆)。
ツーリングするには最高の時期ですね。

ほどなくして宿に到着。
私ら以外に他の宿泊客はまだ来ていません。
土日は満室になるというこの宿も平日まん真ん中のこの日は私らを含めて4人しか客が居ない
そうな。
それじゃ赤字ですな。

大汗かいたし、風呂あがりの1杯を飲みたいとの事でメルモさんは先にお風呂へ。
私は食事の前に入るとご飯食べたくなくなっちゃうので部屋で地図見たり携帯チェックしてる
うちに眠気が・・・。
ちょっとだけ、と寝ようとしたらメルモさんが風呂からあがってきたし、丁度夕食の時間
がきたので食堂へ。

広々とした中にポツリと2人での食事はさみしいものがありました。
和食を選択。量が丁度いいので残す後ろめたさがなくていいです。

夕飯

メルモさんはビール、私はオレンジジュースを飲んだ。
水がとても美味しいのでジュースはいらなかったくらいでした。

そば茶とごまプリン

デザートにそば茶とごまプリンが出た。
ごまプリン、美味かったっす。

部屋に戻って明日の話をしはじめてほどなくメルモさんは寝てしまったので風呂に入る。
女2人だけしか泊まってないのにこの広さの風呂は贅沢である。
ほとんど貸切状態。デジカメ持って入ればよかったかな(別に自分の入浴シーンを撮るわけで
ないけど)。

風呂からあがってもメルモさんは起きる気配がないのでロビーで2時間ほどくつろいだ。
昼間大汗かいたので喉が渇く渇く。
食堂のおばちゃんが水ポットを置いといてくれたので自販機でお茶を買わずにそれを飲む。

23時過ぎに部屋に戻ってもまだ眠くなく、スタンドの明かりで明日行く蕎麦屋を調べて
いるうちに眠くなり、0時には就寝しました。

翌朝、5時?5時半?にメルモさん起床!
外はもう明るいけど私はまだ眠い。
メルモさんは8時半には寝ちゃったのだから、そりゃ元気いっぱいなわけである。
朝風呂に行くというのでもうひと寝入りさせてもらいました。

風呂から戻ってきたので私も起きることに。携帯には友人からおはようメール。
みんな朝早すぎよ… (~ε~)

どこに行く予定も決まっていなかったのでゆっくり8時に朝食。
他の2人の宿泊者は、私らが席についた頃チェックアウトの手続きをしていた。

9時半くらいかな、チェックアウトして外に出ると今日も暑そうだ。
私はジャケットのインナーを外してフルメッシュにしてメルモさんはジャケットをリアシートに
くくりつけてかわりにウィンドブレーカーを着た。

今日も暑いなら山の上にでも行こう。
最初は美ヶ原林道から美ヶ原のてっぺん、王ヶ頭にでも行こうかと思ったけれど、
ハイキング(登山?)の準備もないし、オフシーズンの今がチャンスの黒部ダムに行く
事にしました。

すがすがしい空気の中を走る。
途中で昔乗っていたのと全く同じのダットサントラック(D21型)とすれ違ってびっくり。
そりゃあ、こっちは排ガス規制は無いけど…。
TD27現役か~、また乗りたいなぁと思ったけどすれ違ったヤツはガソリン車だったかもしれない。

安曇野アートラインを大町に向かうつもりが道を間違えて国道に出てしまった。
国道でも広々のんびりしていていいけど。
北大町付近に来ると黒部ダムの案内が出てきた。
地図を見なくても案内通りに行けば着くはず…が途中で迷う。

うまく扇沢までの一本道に入れ、どんどん登っていく。
新緑がきれい。すぐそこに雪の残る山が迫ってくる。
風が冷たくなり、メッシュジャケットでは寒くて我慢ができなくなり、橋のたもとの駐車
スペースにバイクを滑り込ませる。

扇沢へ

バッグからインナーを取り出して着たけれど、停まってその場に居ると暑かったりするから困る。

雪渓と新緑のコントラストが綺麗

雪渓と新緑のコントラストが美しい。

ここから5分もしないうちに扇沢駐車場に到着したので、もう少し我慢すればよかった。
そうしたらこの写真撮れなかったけれど。

扇沢から黒部ダムに行くにはトロリーバスに乗ります。
片道1500円 (-"-;) 今回は室堂まで行かないので往復券(2500円)を購入。
乗り場の前に見学用トロリーバスが1台ありました。
中に入れて運転席も座れたらしい。
ダムの帰りにゆっくり見ようと思ってたのに、帰りすっかり忘れてしまい、すごく後悔。
後で知ったのだが、関電トロリーバスお客様感謝デーと称して毎年開催されているらしい。
たまたま4日間の短い開催期間と重なって、しかもチビッコが居ないこの平日にトロリーバスの
運転席を占領して写真を撮るチャンスだったのに…!

またひとつ勉強になりました。アッと思った時に行動すべし!後回しにしてはいけない、と。
仕方がないのでまた来年休暇取ってひとりででもトロリーバス見に行ってきます。

トロリーバス

バスと電車が混ざってる

運転席です。電車とバスが混ざっていますね。

時刻表を見るとだいたい30分に1本出ています。
11時半の便に乗って15分、黒部ダムに到着です。

到着~

構内の気温は10度。
メッシュとはいえジャケットを着ているので寒くなかったです。

5分ほどトンネル内を歩くと外に出ました。日差しが眩しい~!

バスから降りてそこで騒ぎ、駅構内でモタつき、トンネル内で写真を撮り、ダムに出た頃には
一緒に乗ってきた他の客はすでにその先のケーブルカーや遊覧船の方へ消えてしまってました。

ひょえ~~!!

ほとんど誰も居ないダムの上であちこち見て騒ぎ、遊覧船乗り場に着く直前にガルベ号は出てしまい、
次の便まで30分待つことになりました。
それでもあちこち見て回ってあっという間に時間がきましたが。

遊覧船、これまた気持ちよかったです。
鏡のような水面を割いて進む。
水はエメラルドグリーン色でした、透明度はないような。

湖水の上から

遊覧船から降りるとさっきよりも人が増えていた。
時間からして立山側から来た人であろう。
黒部ダム駅に戻るとうじゃうじゃ人がいた、しかもそのほとんどが酔っ払いで辺りが酒臭いの
にはまいった。

このあとの都合もあるのでダムを後にして扇沢まで戻りました。
扇沢では駅横の地元特産品の出店には寄って日本酒なぞ買ってたくせに先の話のトロリーバス見学は
すっかり忘れていました。

時計を見ると15時。
昼飯も食わずにはしゃぎまくってた。
帰りの時刻もあるので来た道を戻って大町まで出て、行きに通れなかった安曇野アートラインを走る。

途中で止まって写真の1枚でも撮ればよかったのに、時間に追われて撮りませんでした。
時間に追われてても爆走せずに景色を堪能しながら走りました。
それでも途中で何台かとってもトロい車はパスしました。

今回のもうひとつの野望の山形村の蕎麦をめざして走るも、地図がそれなりなので途中で何度も
停まって地図とにらめっこして、地図で見たとおりに走ってるつもりが間違えてたりしながら
山形村の唐沢集落に到着。

ここの蕎麦の記事は最近発刊された信州ツーリングガイドに載ってたのね。
私は昨年の新蕎麦の時に出た本を見て来たのに、これじゃいかにもツーリングガイドを見て来た
みたいだ。

ここは蕎麦屋が軒を連ねていると言ってもいいくらい蕎麦屋が固まっています。
どこに入ろうか悩むくらいに。
私は興奮しつつ奥まで行ってしまい、バイクを停めてUターンとモタついていたらメルモさんが
蕎麦屋のじいさんと何やら話をしている。

じいさんが駐車場に停めれと言うので急な坂道を何とか登って停めるも、実は今日、一斉検査があって
この集落の蕎麦屋はどこもみな休業だと言われた Σ(|||▽||| )

そんなのわかるわきゃねーべ!
やっぱ平日だよな~~。

すごいタイミングに出くわし笑うメルモさんと、日没と蕎麦屋探しに焦る私。
松本城付近に気になる蕎麦屋があったけど、この時間から地図とにらめっこしながら走る気も
おきなかったので、塩尻の何度か行った蕎麦屋に行きました。

山形村から塩尻まではすぐなんですが、やっぱり道に迷う。
どうにか真っ暗になる前に店に着くとお店のおばちゃんが玄関前で洗車してる。
お客様用駐車場には1台も停まってないので、聞きに行くと営業してるとの事。
何度も行ってるので店の人に顔を覚えられてるんで恥ずかしいんですが。

店の主人がお茶を持ってきてくれて開口一番、
「今日はどこに行ってらしたんです?」
で、昨日穂高に泊まっただの黒部ダムに行っただのと話をした。

で、やっぱり平日でしかも夜なので品切れの蕎麦もあり、特別メニューを用意してくれました。

蕎麦屋を出たのが20時過ぎ。辺りはすっかり日も暮れて真っ暗です。
またやっちゃったよ・・・時間にルーズなのが私の悪い癖。
ひとりならまだしも、今回はメルモさんがいるのに。
ツーリングって自由な分計画的に行動しないとダメなのに。

20時半頃に長野道塩尻I.Cに乗り、行きでタンクバッグの件があったので「ぬわわ」巡航。
マルチリフレクターに換えて快適になったモンスターですが、それでも夜の中央道は苦手です。
双葉S.Aにて給油した頃は普通乗用車もまだまだいましたが、藤野P.Aにつく頃には大型トラック
しかいなくなりました。

相模湖I.Cでメルモさんと別れて、ペースをあげたら目がついていかなかったり(^^;)
帰宅を焦ったわけでないけど、飛ばすと楽しい反面、路肩の反射板しか見えないのでコースアウトは
ヤバいのでそれなりに走る。
小仏トンネルを抜けたあと、後ろから1台車のライトが迫ってきたので、過去の事もあるので
制限速度まで落としたら一般車だった。
そいつを先にやってペースメーカーになってもらいましたよ。

藤野から20分で家に到着。
メルモさんは高速を下りてから1時間ちょっと走らなければならないので帰宅までもうしばらく
後でしたが、何とか午前様にならずに済んだようです。



このごろちっとも乗ってなかったけど、これを機にツーリングの楽しさが再燃しました。
次は蛍かさくらんぼか。




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