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2ndStageのファイブツアーズ(漢字の読みの問題)のメモです。ネプチューンチームレベル1御馳走,双六(←夏川純アウト),伊丹レベル2和む,耳鼻咽喉科(←堀内アウト),逆鱗(←松村邦洋,原田アウト)レベル3遮る(←名倉アウト)答えは,ごちそう,すごろく,いたみ,なご,じびいんこうか,げきりん,さえぎ。元アイドルチームレベル1名刺,流石(←鈴木早智子アウト),米子レベル2玉葱,呟く(←山本淳一アウト),伊能忠敬(←井森美幸アウト)レベル3炙る,蠍,擂粉木棒(←生稲晃子,風見しんごアウト)答えは,めいし,さすが,よなご,たまねぎ,つぶや,いのうただたか,あぶ,さそり,すりこぎぼう。今回の山本淳一のように「送りがな」をいれて解答したためにアウトになるケースがこれまで何回も見られた。送りがなの問題ではないし,「漢字が読めている」のは間違いないのに,「ルール」というだけで一方的にゲストチームが不利になる。見ているほうも,このルールがなかったら山本淳一がどこまで読めたか,気になるところ。つまらないルールは改めたほうがよいと思うなあ!!前回(12/29)分の日記は→こちらからどうぞ。テレビのクイズ番組についての日記は,フリーページ テレビ番組 (クイズなど)からごらんください。番組ホームページはネプリーグ。
2006/01/17
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短編集としては,「まどろみ消去」(日記は→こちらから)に続いて,森博嗣の「地球儀のスライス」を読んだ。発行順としては,S&Mシリーズが終わり,Vシリーズが始まった頃の作品になる。小鳥の恩返し(The Girl Who was Little Bird)「鶴の恩返し」的な結末になりそうな雰囲気をもたせつつ,でも,森作品の場合「お伽話」で終わるはずはゼッタイにないことを再確認。事件の「真犯人」はわかりやすい。片方のピアス(A Pair of hearts)恋人トオルから双子の弟サトルを紹介されたカオルは,サトルがトオルという人間から一切の装飾を剥ぎ取ってしまった人格と感じられる。ほぼ予想通りの展開で,不審な火事とそこに残された死体。この作品は,そこから先が違った。最後に「自分がトオルなのかサトルなのか,曖昧だった。」とあるが,いったいどっちなんだろう?森博嗣にとっては,多分どちらでもいいのだろうな(笑)素敵な日記(Our Lovely Diary)これはすごい! 何がすごいかっていうと仕掛けが全然わからなかったこと,さらに,わかってみると,髪の長い若い女の人影,一番高そう,(日記なのに)車のトランクに載せて,語る,聞くなどなど伏線だらけであったこと。う~む!!ちなみに,キーワードは「おやすみ」だろう。僕に似た人(Someone Like Me)まあ君が犬で,そのお母さんが若い飼い主であることはわかったのだ。しかし,黒い服を着て,ネクタイをして,白い髪のまあ君のお父さんや,最後のマンションの階数の意味は全くわからなかった。短編の解き明かしを次作の冒頭でやるっていうのはあり??なんと,最初の部分で萌絵のすんでいるのが21階だということを思い出さされ,まあ君がトーマ,お父さんが執事の諏訪野だとやっとわかった。ノーヒントでわかるほどの萌絵ファンではありません(笑)!!!石塔の屋根飾り(Roof-top Ornament of Stone Ratha)萌絵が大学4年生の雪の日。時期的にはS&Mシリーズの最終話終了後と考えてよいと思う。実体が捜査一課の刑事たちによる萌絵ファンクラブであるTMコネクションを,西之園捷輔本部長,佐々木睦子県知事夫人,犀川,喜多,国枝が乗っ取る形で会合をもち,犀川の提示する「石塔に関する謎(解答は故恭輔博士の仮説による)」に各自の推理を披露していく。TMコネクションの別名を「黒窓の会(Banquets of the black windows)」としていることや,「典型的な執事」がいること(というか,しっかり正解しているし!)から,アイザック・アシモフの「黒後家蜘蛛の会(The Black Widowers)」を意識しているのは間違いないだろう。最後のオチにはとっても笑えました。その2(→こちらから)に続きます。次の日記も読ませていただきました。死季彩歌★別館(咲哉1227さん) TVで見た(tvwatcherさん)cascadeのたわごと(cascade0920さん) 仕事以外の記録みたいなもの(surumeyakiさん)未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) * bookmarker's bookshelf *さん森博嗣の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (森博嗣)からごらんください。楽天ブックス地球儀のスライス 森博嗣
2005/12/27
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Gシリーズ5作目にあたる森博嗣の「λに歯がない」(2006)を読んだ。セキュリティ・システムが完備したT建設技術研究所内の構造系の実験棟で,身元不明の4人の銃殺体が発見される。出入り口の記録からは,犯人が出た痕跡のみならず,殺された4人が入った痕跡もなく,西之園萌絵が大好きな「密室殺人」。たまたま同じ研究所内の別の建物で実験をしていた山吹に愛知県警の近藤が萌絵の呼び出しを頼むシーンが楽しい。今回はGシリーズでは珍しく,というか初めて,「殺人」の動機,殺人者像,被害者像が明らかにされていて,けっこうスッキリする。密室に関しては,机が覗かれたという城田の発言と免震構造の300ミリから建物が動いたというのは「感じた」のだが,それを「窓」に結び付けられなかった自分にガッカリ(笑)「スッキリした」構造は,逆に考えると,「λ」が真加田四季の欲している文字ではないことを示してもいた。「λ」は「タムラ」の並べかえと考えるのが「歯がない」ともつながって,落ち着く(笑)後半のキー人物である保呂草はそのために登場したのだろう。そして,登場といえば,警視庁公安の沓掛と赤柳との会合のあとに登場する「名無し」の女性(梶間が最後に話した女性でもある),彼女はおそらくというか99%各務亜樹良だろう。ところで,沓掛と赤柳の会合。沓掛がさらっと言った保呂草が数年前に日本に確かにいたことを示す事件って「捩れ屋敷の利鈍」の事件だよね。公安はやはり怖い(笑)沓掛が赤柳に「今は,赤柳さんって言うんですか?」や「なかなか,堂に入っていますよ」などから,赤柳の姿が見えてきた気がする。そこで,以下は赤柳は誰か? という内容になるが,その部分はすべて,色を変えておく。S&Mシリーズ,VシリーズとGシリーズのここまでの作品を読んでいる方は,反転してごらんください(笑)「τ」の日記では,「もしかして,この人保呂草かな?」などと書いてしまったが,今作や「θ」では赤柳と保呂草は電話で話しているわけだし,同一人物であるはずがない(笑)というか,そもそもこの線は「もともとなかった」のだ。というもの「赤柳って誰?」と考え始めるきっかけになったのが,「τ」で睦子叔母が「偽名ね」と決め付けた場面から始まった。その場で,佐々木睦子は「顔に覚えがない」ことから赤柳とは初対面。しかも,「赤柳」ではなく,名が「ハツロウ」であると聞いたときに「偽名ね」といっているわけだ。さらに,赤柳の「髭」に対して「年季は入っているようですけれども,私の目は誤魔化せません」といっている。この2点から,睦子叔母が見破ったのは,赤柳の正体が「誰であるか」ではなく,赤柳が「男性でない」と考えられる。同じ「τ」に登場する女性カメラマンの鈴本が赤柳を見て「あのおじさん……妙に変な感じの人……近づかない方が良い…」といっていたのも,それを裏付けていそうだ。また,沓掛との会話から,赤柳がかつて東京を活動拠点としていて,そこでは違う名前だったこともわかる。それに該当する人物が,Vシリーズにいた。「夢・出逢い・魔性」に登場する稲沢真澄である。「夢・」の稲沢は小柄で保呂草より頭一つ分背が低く,彼より2歳年上だが丁寧な物言いをする。これは「φ」の「年齢は五十代」,「背は低く,体格は華奢」という赤柳にあてはまる。また,「θ」で電話に出た保呂草は「声,いや,アクセント」で赤柳の正体をわかった。「夢」に具体的な記述はないものの「女性にしては独特のしゃべり方をする」という雰囲気は感じられる(保呂草のいう「アクセント」は東京訛りということではないと思う)。もちろん片付いていない部分もあるので,「赤柳=稲沢」が大ハズレの可能性もある。「φ」に出てきた「目は少し茶色」を「夢・」で確認することはできなかった。また,「θ」で保呂草が「誰かな?」と聞いたとき(Gシリーズ最初の対話)赤柳の「以前,船でご一緒した」という答えがやや不明。保呂草自身,「船?」とそれだけではわからなかったようで,上述の「アクセント」で誰だかわかったようだ。「夢・」での保呂草と稲沢の出会いはカイロ。一度飛び上がった飛行機が爆弾騒ぎで飛行場に引き返す際に保呂草は「荷物検査」でファーストクラスに乗っていた稲沢に「非常にお世話に」なっている。「夢・」ではここまでだが,Gシリーズを通じた保呂草の性格上,世話になったお返しに稲沢を「ナイル川の船旅」に招待するのは不自然ではない。また,赤柳が押し付けがましく「カイロの飛行機」というより「船」というのも不自然ではない。PSついに加部谷恵美が山吹早月くんの近くで一人暮らしをすることになった。3年からということなのだが,引っ越しはたぶん3月からと思うが4月の初めかも知れず,それ以上に特定はできなかった。Gシリーズ前作の「εに誓って」についての日記は,→こちらからどうぞ。時代・場所,登場人物をフリーページの森博嗣メモ(λに歯がない)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。森博嗣の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (森博嗣)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 森博嗣ワールド (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:浮遊工作室 (ミステリィ制作部)楽天ブックスλに歯がない 森博嗣記事関連のオススメ日記風の吹くまま 気の向くまま(himebun05さん) 【金魚草】(kryatallosさん)読書とジャンプ(むらきかずはさん) 日々のあぶく(kiyu25さん)cascade0920さん 田ライダーさんのぽねこさん ☆なほまる★さん
2007/03/31
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その1の続きです。文字数の関係で2つに分けたため,最初から完全なネタバレになります。事件の時間的経緯をフリーページのタイムテーブルにまとめたので,それも参考にしてください。織作家の死8人。その1をごらんください。ベルナール学院の死山本純子……平野祐吉による刺殺(12月)。柴田勇二との婚約が排除すべき直接の理由だったが,彼女が女権拡張運動の有力な論者であったことも,一因かも知れない。蜘蛛は巣の中心で待つが,それゆえにそこから出て行けない哀しさがある。本田幸三……杉浦隆夫による絞殺。女性関係の醜聞で中央官庁を辞めた本田の最初の教え子の一人が茜である。本田は「責任を取って」彼女の同級生と結婚することになるが,彼が手をつけた多くの娘の中に,「昔のことで,聞きたい名ではない」という茜が含まれていてもおかしくない。そのことに対する「復讐」と「口塞ぎ」が彼を「道具」として選んだ理由だろう。麻田夕子…自ら飛び降り。父親である代議士が蜘蛛の父親である可能性があったことが理由のようだ。同じ学年に碧がいるので,蜘蛛の同母妹とは考えられず,「殺した動機」というより「犠牲者として選んだ理由」程度か?渡辺小夜子…杉浦隆夫による絞殺。以下は麻田夕子と同様で,網元である小夜子の父親に蜘蛛の父親である可能性があった。(元)娼婦たち昭和20年のAS時代の蜘蛛を隠すための口封じ。川野弓栄……平野祐吉による刺殺(10月)。地元の人間で,A・Sでは世話係兼指導係をしていた。ということで,その後も連絡や金銭のやりとりなどがあった可能性もある。是亮の情婦でもある。ということで,紫,矢野妙子を除く一連の事件の中では最も早く殺されている。前島(金井)八千代……平野祐吉による刺殺。「首吊り小屋」の3人の仲間のうちの1人で志摩子によると「志願酌婦」。高橋志摩子……平野祐吉による刺殺。「首吊り小屋」の3人の仲間のうちの1人。八千代と志摩子の口から蜘蛛が3人のうちの「元学生」であることが明かされる可能性は少ないが,彼女たちが「雑誌に載った」ことから,それが皆無であることは,蜘蛛にとって「信じられません」ということだろう。以上に,ある意味では事故ともいえる,平野祐吉による矢野妙子の刺殺(5月)を加えると16件。実に「多くの死」だった。加害者別の件数は,平野祐吉6件,杉浦隆夫3件,蜘蛛3件,織作真佐子(自分も含め)2件,出門耕作1件と麻田夕子の事故となる。その3では「志摩子の死」について考えてみます。時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ(絡新婦の理)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:大極宮楽天ブックス絡新婦の理 京極夏彦
2007/02/04
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殺人鬼シリーズ2作目,綾辻行人の「殺人鬼II 逆襲編」(1993)を読んだ。「殺人鬼」(日記は→こちらから)にひき続き,当然のことながら,スプラッタの連続……。ではあるのだが,ストーリとしては,今回のほうがおもしろかった。以下ストーリーのネタバレがあります。双葉山でTCメンバーズのキャンプ参加者が次々に殺される事件(「殺人鬼」)が起きてから3年後,当時崖から落ちて死体が見つからなかった殺人鬼と目される大男が,再び姿を現すことから話が始まる。「殺人鬼→双葉山」という構図が頭にこびりついていたためか,絶対安全と思われた双葉山付近の県道にがっしりとした体格の男が登場したときには,正直驚いた。しかも,登場の仕方は警視庁捜査一課の辣腕刑事が運転しその妻子が同乗する乗用車に「はねられる」という形である。このシーン,いろいろな意味で凄い(まあ,想像はつくと思うが,笑)のだが,ここをクリアしてしまうと,あとは「気持ちよく」(変か?)読み進めることができる。ここで止まってしまった人は,ぜひあと1歩先まで進めてほしい! とも思う(笑)前回,殺人鬼に抵抗できたのは,結局殺されてしまうことになるが,茜を守ろうとした麻宮少年だけだった。そして,今回はその「まみや」を名前にもつ白河真実哉少年が登場して,殺人鬼から姉の愛香を守ろうとする。しかも,彼は東京の病院で茜由美子と交流をもち,双子の「心の交流」についての話を聞き,自分の「発作」について話したりもする。その発作の間,真実哉少年は心が自分から離れ,知らない誰かの「目」になってしまう。この「誰か」が,殺人鬼の被害者であったり,時には殺人鬼自身であったりすることから,真実哉少年の殺人鬼に対する孤軍奮闘が始まっていく。さらに,前回大八木を動かした殺人鬼の悪意の波動が,今回は真実哉少年やその周囲に及び,半年前に双葉山中で何者かに襲われ植物状態となった少年の父が入院し,「県道の事件」で重傷を負った冴島美砂子(刑事の妻)も運び込まれている白河外科病院(少年の伯父が経営)に魔手が迫ってくる。今回「はしがき」はないのだけれど,ミステリとしての「仕掛け」もしっかりある。殺しまくっているこいつは,いったい誰だ? ということなのだが,驚かされたというよりは,途中で想像していた人物,つまり愛香,でなくてよかったというのが感想なのだが,これもまあ,作者にしてやられたということだろう(笑)今回の最後で,殺人鬼の首は切り落とされ,頭部はぐちゃぐちゃに叩きつぶされる。しかし,結局彼の死体は発見されずに終わる。作者は,「殺人鬼III」を考えているらしい。といっても,「気長にお待ちくださいませ」と文庫本のあとがきに書いてからすでに10年近くたっているのだが(笑)この殺人鬼が,どのようにして再び姿を現すのか? 次はどこに現れ,誰が立ちはだかるのか? 続きが読みたい!!綾辻行人の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (綾辻行人)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス殺人鬼II 逆襲編綾辻行人
2006/09/11
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ネプリーグ2ndStageのファイブツアーズ(漢字の読みの問題)のメモです。ネプチューンチームレベル1野良犬,寸法,姫路レベル2森羅万象(←夏川純アウト),絢香,蝕む(←堀内健アウト)レベル3糊,辛辣,胡座(←ふかわりょうアウト)FINAL零す(←原田泰造アウト,名倉潤クリア)答えは,のらいぬ,すんぽ,ひめじ,しんらばんしょう,あやか,むしば,のり,しんらつ,あぐら,こぼ。アナウンサーチームレベル1印象,場末(←中村仁美アナアウト),鳥羽レベル2千変万化(←宮瀬茉祐子アナアウト),本居宣長(←高木広子アナアウト),甚だレベル3億劫,抗う,成吉思汗FINAL蝦蟇口(←三宅正治アナ川端健嗣アナアウト)答えは,いんしょう,ばすえ,とば,せんぺんばんか,もとおりのりなが,はなは,おっくう,あらが,じんぎすかん,がまぐち。前回「芸能人超常識王決定戦SP」(12/25)分の日記は→こちらからどうぞ。テレビのクイズ番組についての日記は,フリーページ テレビ番組 (クイズなど)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━番組ホームページ:ネプリーグ
2007/01/17
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ネプリーグ2ndStageのファイブツアーズ(漢字の読みの問題)のメモです。ネプチューンチームレベル1接待(←堀越のりアウト),手土産,安芸レベル2与謝野晶子,窮屈,三叉路レベル3盛者必衰(←堀内健,土田晃之,原田泰造,名倉潤アウト)答えは,せったい,てみやげ,あき,よさのあきこ,きゅうくつ,さんさろ,じょうしゃひっすい。辛口コメンテーターチームレベル1合間,後味,飛騨(←飯島愛アウト)レベル2玉砕(←蛭子能収アウト),西園寺公望←(倉田真由美,八代英輝アウト),範疇レベル3熾烈,晒す,瘤FINAL魘される(←やくみつるアウト)答えは,あいま,あとあじ,ひだ,ぎょくさい,さいおんじきんもち,はんちゅう,しれつ,さら,こぶ,うな。前回(11/06)分の日記は→こちらからどうぞ。テレビのクイズ番組についての日記は,フリーページ テレビ番組 (クイズなど)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━番組ホームページ:ネプリーグ
2006/11/15
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この本を,最初は時代小説に分類しようと思っていた。本の紹介にも,「妖怪時代小説」とあるし……。京極夏彦の「巷説百物語」を読み終わった。しかし,読んでいくうちに,「時代小説ではない」という結論になった。あえて分類するとしたら,「ミステリ」だろう。「犯罪小説」といってもいい(と書いたが,「続巷説百物語」を読むうちにやはり時代小説であるとの結論に(単に,カテゴリ上の問題です))。今回は,主要登場人物。小股潜(くぐ)りの又市は口先三寸で世間を渡る小悪党。御行の格好をして登場し,鈴をりんとならして「御行奉為(したてまつる)」というと,一件落着となる。「御行(乞食)」とは,行者の姿をして絵や札を配り,小銭をもらう物乞いのこと。山猫廻しのおぎんは切れ長の目,垢抜けた,色の白い細面の女で,生業は傀儡師(人形遣い)。江戸紫の着物に草色の半纏がユニフォームのようだ。事触れの治平は小柄で初老の男。「事触れ」は鹿島明神の御託宣と称するものをふれ歩く,やはり一種の物乞い。以上3人は江戸の底辺をうろうろする小悪党たちだ。そこに,山岡百介(ももすけ)という戯作者の卵が加わる。妖怪の百物語を出版しようとの夢をもち,生活のために考物(かんがえもの)を作っている。「考物」は辞書によると,「いろいろと考えて解答を出すように工夫してある謎もの。はんじもの。(国語大辞典(新装版)小学館 )」とあり,さらに「はんじもの」を調べると,「ある意味をそれとなく文字や絵などにして表し、人に判じ当てさせるもの」とあった。さらにググってみると,児童文学資料研究No.67に明治期の児童小説の小説の解説があり,「内容は、おとぎばなし(西洋昔話)、理科読物、小説、地理読物、ポンチ、教訓噺、伝記、考物と、おおむね他の少年雑誌と大差ない」とあり,おそらく「これなあに?」といった感じのものだろうと思われる。「なぞなぞ」のようなものかもしれないが確かではない。その2に続きます。ところで,京極堂シリーズ大好き!というテーマがありますので,よろしければご利用ください。次の日記も読ませていただきました。食べたり読んだり笑ったり(とおり・ゆうさん) ぷぷぴぷ(ぷぷぴぷさん)なんだろねぇ…(まつすけ@悪さん) のほほん日記(さわ(*^^*)ゞさん)読書時々買い物(やがらっちさん) 海の庵(M‘sさん)ヘフレレ - リンク集(王道名なしさん)時代,場所,登場人物などをフリーページの京極夏彦メモ(百物語シリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。>楽天ブックス 巷説百物語 巷説百物語 DVD BOX京極夏彦
2005/04/16
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京極夏彦の「姑獲鳥の夏」(1994)を読んだ。今回は再読になるのだが,完全忘却していたというか,今回新たに知ったというか,驚いたことも多かった。京極堂は元高校講師(生徒が可哀相かも,笑),関口は元理系の研究者,榎木津のビルは父親からもらったものでなく,自分で建てたものだったんだ!!また,今回の事件が起こる2年前に関口が結婚していたり,中禅寺が古書店京極堂を開いたりもしている(ここらへんについては,フリーページ京極夏彦メモにもまとめましたので,ごらんください,略年表もつくりました)。榎木津の薔薇十字探偵社にいたっては,開業半年目で,今回が4件目の依頼人か!!やはり,京極堂シリーズは薔薇十字探偵社とともに始まる!! って,これはいいすぎですね(笑)昭和27年夏(7月),京極堂(中禅寺秋彦)のもとを訪れた鬱病の作家関口巽が,「20箇月の間子供を身籠っていることができると思うか」と問いかけたことから,「事件」が始まる。京極堂と関口の話は,記憶とは何か,幽霊とは何か,仮想現実と現実の違いは……のように広がっていくのだが,身籠っている婦人の亭主が1年半前に失踪した老舗産婦人科の婿養子であると関口がいったことから,京極はその失踪した亭主が自分たちの旧制高校時代の1級先輩の久遠寺(藤野)牧朗であると指摘する。事件の中心が知り合いということで,関口はやはり旧制高校の1級先輩であった榎木津の探偵事務所に相談に行き,偶然にも調査の依頼にきていた久遠寺涼子(くだんの婦人の姉)の話を「探偵助手」として聞くことになる。なんともまあ,巧みな導入!!京極堂の話が,長い,わかりにくい,眠い……関口が暗い,見ていてじれったい,なんてところもちょっとあるのだが,能天気な榎木津の登場などもあって,導入の部分だけで事件に,本そのものに,というよりシリーズ全体に引き込まれてしまう。事件そのものは,ありえない妊娠期間,「密室」状態での失踪に加えて,赤ん坊の連続失踪,憑き物筋という噂の家系,蛙の顔をした赤ん坊などの謎が加わり,やはり彼らの旧知である警視庁の刑事木場修太郎を巻き込んで,展開,終結していくことになる。以上,「謎」について簡単にまとめはしたのだが,読んでいくうちに,あるいは読み終わって,個々の謎なんてどうでもいい(もちろん,きっちりと解決されている)という気にさせられてしまうのが,この作品でもある。それくらい,登場人物一人一人の個性が強く,全体を流れる雰囲気が独特で魅力があるということでもある。この事件は,久遠寺医院に焦点を当てると,崩壊していた家が崩落する話であるといえる。本の厚さ(といっても,この後さらに厚くなるのだが,笑)と裏腹に,この崩落は事件が表に出て(京極,関口,榎木津が絡んで,あるいは関口が語り始めて)1週間にも満たずに完結する。また,この事件の焦点を「観察者」からいつの間にか「当事者」になってしまった関口に当てることもできる。その場合,事件の始まりは12年前であり,久遠寺家の崩落をもって終わるものでもない。久遠寺涼子が「姑獲鳥(こかくちょう)からうぶめ」になったことで区切りをつけつつ,これから先も抱え込んでいくものなのであろう。この事件の年代に関して,簡単にまとめたものを次に残しておく(要するに自分用のメモです,笑)。14年夏 牧朗が久遠寺家の娘を見初める。15年9月16日 関口が牧朗の使いをする。15年9月18日 牧朗が使いの老人から返事をもらう。15年12月31日 牧朗が「ぼんやりと畏れていたこと」が現実となる。16年2月 牧朗が求婚するも断られる。16年4月 牧朗渡独。25年6月5日 牧朗久遠寺家に入籍。7月,9月,11月 赤子失踪事件が起こる。26年1月9日 牧朗失踪。3月 時蔵夫婦,板橋に移る。また,鳥山石燕の本については→こちらの日記を,「カストリ雑誌」,「粘菌」については,それぞれのリンク先を参照してください。時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ(姑獲鳥の夏)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━京極夏彦公式ホームページ:大極宮楽天ブックス 姑獲鳥の夏(上) 姑獲鳥の夏(下)京極夏彦記事関連のオススメ日記未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) 読んだり書いたり(にわとり7128さん)背表紙ふぇちの独白(ayafkさん) イーヨーのミミ(深町りなさん)
2006/08/12
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殺人鬼シリーズ1作目,綾辻行人の「殺人鬼」(1990)を読んだ。きっかけは,海砂のつらつら日記(kaisa21さん)の記事だったが,以前「緋色の囁き」(日記は→こちらから)について書いたときに「殺人鬼のようにグロくなければいいのだけれど……」というコメントをいただいて以来気になっていた作品ではある。読んでみると,まあ殺人の連続。それも「ゴルゴ13」のように,楽に殺してはくれない。血,悲鳴,断末魔のうめき,血,首,手,足の切断(だけじゃないよ,笑)……この中で特に印象に残ったのが最初の殺戮場面なのだが,エクスタシーを辞書どおり「忘我の境」と解釈すれば,殺される側はまさに絶頂に達したのであり,グロテスクではありつつもエロティックな場面でもあった。りぶらりだいあり(りぶらりさん)によると,この作品は「 綾辻ファンの踏み絵と言われている」そうだ。「踏絵」を使うという偏狭な考えはおいておいて,自分自身がこの作品をどう思ったか? に対する答えはあまり簡単ではない。もともとスプラッタとかスラップ・スティックスとかが嫌いではない。ただ,「はしがき」にあった作者の「趣向・罠・悪戯」に気づかずに悔しい思いをしたあと,被害者が自分の考えていた2倍であったことを確認するために,もう一度読み返す気にはならなかった。それでも続けて読んで楽しかった「殺人鬼II 逆襲編」は→こちらからどうぞ。綾辻行人の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (綾辻行人)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス殺人鬼 綾辻行人
2006/09/09
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「裏(マイナー)京都ミステリー」シリーズの2作目である,北森鴻の「ぶぶ漬け伝説の謎」(2006)を読んだ。探偵役兼語り手は,ピンチになると「僕」モードから「俺」モードに文章の主語とともに切り替わる,大悲閣の寺男で元「怪盗」の有馬次郎(アルマジロ)。かき回し役は,みやこ新聞文化部の折原けい(山口生まれ,神戸の女子大卒)とバカミス作家のムンちゃんこと水森堅と京都府警の碇屋警部。住職は鋭い洞察で次郎にアドバイスをしてくれ,元同業者であるKon's Barのカズさんは,おいしいカクテルを提供するだけでなく時に次郎の手助けもしてくれる。寿司割烹・十兵衛の大将は次郎たちにおいしいものを食べさせるというより,読者の口に唾をあふれさせる役割をになっている(笑)とまあ,魅力たっぷりの登場人物たちに加え,京都に関する様々な情報満載。「おろしユズのかかった飯蛸と里芋の炊き合わせ」,「河豚で浅葱を巻いた天ぷら」……などなど,おいしそうな食べ物や飲み物もたくさん出てくるのだが,今回最も気になったのが,「ラーメンと唐揚げ」(安上がり!!,笑)この組み合わせは知らなかったとともに,未経験。そのうちやってみようっと!甘い雑煮はパスさせてもらうけど(笑)以下は各短編の簡単なまとめだが,謎解きとか犯人当てにこだわらず,ニヤニヤしながらさらさら読んでいくタイプのように思える。狐狸夢ムンちゃんが「二十歳の原点」の高野悦子と知り合いだったふりをしたり,たぬきうどんを使ったトリックのストーリー作りを折原に依頼したりする謎が明らかになり,ムンちゃんは雲水姿で傷心の旅に出てしまう。ぶぶ漬け伝説の謎桜の季節。住職の「ぶぶ漬け伝説」についての鋭い指摘から,いったんは折原に容疑がかかった川崎市のフリーライター横田太毒殺の方法がわかる。冒頭に出てくる「角倉了以乾漆像」は→角倉了以の木像をごらんください。悪縁断ちムンちゃんがもどり,折原とともに次郎がモードを「俺」に切り替えざるを得ない羽目に追い込む。「夫の浪費癖と縁が切れますように」「父の吝嗇癖と縁が切れますように」という一見矛盾する安井金毘羅宮の2つの形代の謎を解いて殺人事件を解決する。冬の刺客大悲閣にみたらし団子を使った殺人予告があり,みやこ新聞が大々的に報道。次郎が殺人事件を未遂に防いだものの,ムンちゃんの浅知恵にのった折原はみやこ新聞に辞表を出すことに。興ざめた馬を見よ絵から抜け出た馬が自動車に当て逃げされたという1年前の噂が蘇った本当の理由が明らかになり,次郎を巻き込んだ折原のステディが,それなりの報いを受ける。「京都検定」については→京都・観光文化検定試験 実施についてをごらんください。白味噌伝説の謎次郎が白味噌に毒を入れた疑いをかけられるが,住職のヒントもあって真犯人を突き止める。「狂乱マジック」を一斗缶ストーブに放り投げたのは,「共犯マジック」(と「狂乱廿四孝」)を書いた「北森鴻」に敬意を表したためと思われる(笑)北森鴻の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (北森鴻)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━公式ホームページ:北森鴻公式サイト 酔鴻思考楽天ブックスぶぶ漬け伝説の謎 北森鴻記事関連のオススメ日記いろんなことを忘れないために(dai583さん) 魔女の隠れ家(たばさ6992さん)日々のあぶく(kiyu25さん) うたたね通信社 ~活字中毒主婦の日常~(山村まひろさん)
2007/06/08
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前回は,アスラン(Aslan)に会うためにダムの上の家を出発したビーバー夫妻と3人の子どもたちですが,途中でサンタクロース(Father Christmas)に会います。サンタクロースは用意周到で,みんなにプレゼントを用意していました。ピーター(Peter)には,shield(盾)とsword(剣)。盾は銀色で,赤いライオンの絵がかかれています。剣のはつか(hilt)は黄金で,さや(sheath)や剣帯(sword belt)もそろっていました。スーザン(Susan)には,bow(弓)とquiver(矢筒)。そして,象牙のhorn(角笛)。矢筒にはarrow(矢)がたくさん入っていますが,この矢はめったに目標を外しません。また,角笛は「ライオンと魔女」の後半や,別の話で重要な役割を果たします。ルーシィ(Lucy)には,dagger(短剣)と小さなbottle(ビン)。このビンの中の薬(cordial)は太陽にある山の中で育った火の花(fire-flowers)の果汁から作られ,傷ついた人を回復させる力があります。ビーバー夫人は新しいミシンをプレゼントされ,ビーバーさんへのプレゼントはダムを完成してもらうことでした。このダムは Narnia が最後のときを迎えるまで,「ビーバーダム」という地名として残ることになります。残念ながら,その場にいなかったエドマンド(Edmund)へのプレゼントはありませんでした。――――――――――映画化ということで,「ライオンと魔女」の中で,知っていて損はしない英語を紹介しています。「ライオンと魔女」についてのこれまでの記事ビーバー夫人の荷物 エドマンドが見た石の像 ナルニアに伝わる詩-その1- ビーバーさんちの食卓 モーグリム ターキッシュ・ディライト DwarfとWhite Witch タムナスさんの本棚 FaunとDaughter of Eve全7巻を通したナルニアの歴史に興味があれば,こちらをごらんください。参加中です。よろしければ, ←カチッと クリックお願いします。――――――――――新しいテーマナルニア年代記!! よろしければ,こちらのテーマで日記を書いてください。
2005/07/12
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京極夏彦の「前巷説百物語」(2007)について,その1の続きです。寝肥,周防大蟆,二口女,かみなり,山地乳については「その1」をごらん下さい。旧鼠霜月(11月)。5年前に打ち首になったはずの,見えない「稲荷坂祇右衛門」との壮絶な戦い。麹町の自身番屋の火の見櫓にゑんま屋の巳之八,「仕事」の手伝いをしていた辰五郎,おしま,各章で顔を出していたおちかの死体がつるされ,林蔵は又市のすすめで江戸から消える(後に「巷説」の「帷子辻」に登場)。仲蔵の家で偶然一緒になった又市と山崎は多勢の無宿人に襲われ動けないところを御燈の小右衛門に助けられいったんゑんま屋に。又市が,「祇右衛門」への憎しみから野非人を殺している両国の小右衛門と話をしている間(又市とおぎんの最初の出会いがある)に,ゑんま屋が無宿野非人に襲われ,ゑんま屋が焼け,角助が死ぬ。本所の外れの吹きだまりの山崎の住処に身を寄せた又市だが,山崎がその場所の古株三佐の孫娘に首を山刀で刺されて死に,又市も殺されかけたときに「まかしょう(御行)」が現れ,自分が祇右衛門だと名のる。根津六道稲荷堂で,志方兵吾が祇右衛門と三佐を捕らえ,奉行所は祇右衛門を5年前の「祇右衛門」と別人だが本物の祇右衛門として打ち首獄門に(三佐は磔)。「まかしょう」は一文字屋仁蔵が送り込んだ「公事宿世話役祇右衛門」の双子の兄で,騒動の間仲蔵の隠し部屋に匿われていた。お甲は角助と巳之八の位牌をもって彼らの国元の飛騨に旅立ち,仲蔵が送ることに。又市は小右衛門と組んで裏の世界に入りこむことにし,元結を切り,衣装,偈箱をつけて御行となる。☆なんと「百介」が登場!!夕暮喫茶店(奈羽さん)の日記を読んでいたところ,「久瀬さん繋がりとは…」とあり,あわてて読み返したらいました!!「まかしょう」を追いかける蝋燭問屋の3代目の若造!!棠庵先生は「生駒屋は必ず潰れましょう」といっていたが,若旦那はよい方法を見つけたようで……「祇右衛門」との決着がつくのはこの10年後,「続巷説百物語」(日記は→こちらから)の「狐者異」においてである(そこでは,二人目の祇右衛門の処刑の意味・設定が「旧鼠」とは異なっている)。また,シリーズの前作たちを読んで,「狐者異」を天保6年のことと推定しているので,「旧鼠」は文政8年(1825),最初の「寝肥」は文政6年のこととしておく(微笑)それにしても,図書館で借りたので「相関図」を読めなかったのが悔しい!!!年表については,そこにあるのと同じかもしれない,前巷説百物語 京極夏彦を見つけた(URLから考えて,一過性かもしれない)。起点を「182X年」として,「又市たちの活躍の始まりは、江戸時代末期の文政年間」とあったので,自分が勝手に考えた「時」がそれほど狂っていなかったのに一安心(笑)ただ,「年表は、又市たちの最初の活躍を描いた「寝肥」を基準に、何年後に起こった事件かを表したものです。」に疑問もある。「巷説」も「続」も「10年後」から始まっているが,「狐者異」で祇右衛門の処刑について又市が百介に「最初は十五年前,それから丁度十年前に……」と言っていることから考えると,「小豆洗い」,「野鉄砲」「白蔵主」,「狐者異」は起点からは12年後のはずだと思う。その他のにも自分が思っていたものと若干のずれもあり,必要ならそのうちに修正する予定。「巷説百物語」についての記事は→こちら,「続巷説百物語」についての記事は→こちら,「後巷説百物語」についての記事は→こちらから。各話の舞台,登場人物とあやかしは,フリーページの京極夏彦メモ(百物語シリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。シリーズ最初にあるリンク用のインデックスは時系列に並べてあります。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 京極夏彦の世界 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:大極宮楽天ブックス前巷説百物語 京極夏彦
2007/06/24
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「火怨」(日記は→こちらから)にコメントをいただいたayafkさんのオススメで,熊谷達也の「荒蝦夷」(2004)を読んだ。780年に蝦夷の勢力が多賀城を一時陥落させるという事件が起きる。「火怨」が780年の事件をきっかけにそれ以降阿弖流為(あてるい)が蝦夷を率いて大和朝廷軍と戦っていく話なのに対し,「荒蝦夷」は780年の事件で終わっている。その意味では,作者が違い,したがって設定や視点に異なるものがあるにしても,「荒蝦夷」を「火怨」の前日譚として読んでも楽しい。「火怨」では鮮麻呂と表記され,きっかけを作り影響力を残した人物ではあるが表には出てこなかった伊治公呰麻呂(あざまろ)が,「荒蝦夷」で阿弖流為の父親として,また,猛々しく知略に満ちた情け無用の「生きた」人物として描かれているのもうれしい。阿弖流為とともに河内で処刑されることになる母礼(もれ)は,「火怨」では阿弖流為の妻の兄という設定だが,「荒蝦夷」では母の妹で恋仲になりそうなのか! 蝦夷の長老的存在で呰麻呂の後ろ盾にもなっている伊佐西古は「火怨」の最初のほうで引退した父親のほうだな! 「火怨」で,最初は「若造」と阿弖流為を馬鹿にしつつも,最後まで行動をともにすることになった諸絞はこんな登場の仕方をするのか! 坂上田村麻呂はどちらでも「かっこよく」かかれているなあ! など,「火怨」との違いや共通点を思い浮かべながら読んでいくのも楽しかった。もちろん,以上はたまたま「火怨」を読んでいたからの比較で,道嶋の一族でありながら多賀城の近衛兵の隊長になっている若い道嶋御楯が,最初は呰麻呂,次に母礼に利用される苦悩と,それを助けてくれた自分より若い坂上田村麻呂に結局は利用されることになるであろう皮肉,非情を貫いて生きた呰麻呂が最後の最後に陥れられた謀略などなど……「荒蝦夷」単独でもじゅうぶんに読み応えがある。熊谷達也の作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (熊谷達也)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 時代小説(←関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス荒蝦夷 熊谷達也
2007/06/13
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リンクの貼り方が「わからない」,「難しい」,「めんどう」という記事をちらほら見かけます。以前トラックバックについて書いた記事の中でリンクを貼るときの書式を書きましたが,その具体的な作り方もふくめて,ここで改めて説明します。リンクの基本書式a href="リンク先のURL" target="_blank"リンク先の名前など/a◆「リンク先の名前など」以外はすべて半角文字を使う。◆「target="_blank"」は,リンクを新しいウィンドウ(タブ)で開くためなので,なくてもよいが,あったほうがよい。◆ここで扱うのは,アフリエイト用ではなく,あくまでもふつうのリンクについて。●「リンク先のURL」には「http://」で始まるURLを入れる。ただし,楽天以外のアフリエイトへのリンクなどは入れられない。●「リンク先の名前など」の部分は,ふつうリンク先のページ名を書くが,実は何を書いてもかまわない。この部分が日記に表示される。また,ここに画像を入れることもできる(のちほど説明)。コピペによるリンク書式の作り方(文字の色やサイズを変えるときにも応用して!!)書式どおり書けばリンクを貼ることができるが,全部手入力だとかなりやっかい。そこであらかじめ,「a href="★" target="_blank"☆/a」という文字列をメモ帳などに作って(上の「 」の中をコピーしてもOK)保存しておき,リンクを貼りたいときには,1 貼りたい場所にそれをコピー・ペースト(貼り付け)する。2 ★の部分を「リンク先のURL」に変える。3 ☆の部分に「リンク先の名前など」を入れる。これでOKです。案外簡単でしょ。日記をリンクしたら,必ずトラックバックで相手に通知しましょう。トラックバックについては,こちらを参考にしてください。ここまででよければ, ←カチッとクリックお願いします。Excelを使ったリンク書式の作り方(文字の色やサイズを変えるときにも応用して!!)かなりの人がExcelを持っている(実は持ったままかも!?)と思いますが,これを使うとさらにスマートに。たとえば,A1に「a href="」,C1に「" target="_blank"」,E1に「/a」をあらかじめ入れておき,F1に「=A1&B1&C1&D1&E1」という式を作っておくと,B1に「リンク先のURL」,D1に「リンク先の名前など」を入れたとたんに,F1にリンクの書式ができる。これが基本です。ただし,これでは文字が重なったりしてあまり見やすくないので,ちょっと工夫して,Excelをほぼ初めて使う場合でもわかるような手順を書いてみました。1 Aの横幅を思いっきり広げる。(Cまで見えていればD以下は見えなくていい)2 B6に「a href="」を入れる。(「 」は入れてはダメ)3 同様に,B7に「" target="_blank"」,B8に「/a」を入れる。4 A4をクリックして,半角の「=」を入力。(Enterも何も押さない)5 その状態で,B6(「a href="」がある所)をクリック。6 そのまま,半角の「&」を入力。7 続けて,A1(いちばん左上)をクリック,「&」を入力。8 続けて,B7をクリック,「&」を入力,A2をクリック,「&」を入力する。9 次に,B8をクリックし,Enterキーを押す。以上で終了。A4は「a href="" target="_blank"/a」となっていて,上の四角いらん(数式バー)に「=B6&A1&B7&A2&B8」と表示されているはずです。IMG SRC="http://plaza.rakuten.co.jp/img/user/xx/xx/xxxxxxxx/xx.gif" width="30" height="40" alt="ライター"だが,これはすべて,楽天の画像倉庫で使いたい画像を選んだときに,コピーできるようになっている。それを「リンク先の名前など」の部分に貼り付ければよい。文字を入れなければ画像だけになるし(あたりまえだが),「文字+画像+文字」のようにしたり,画像を複数入れることもできる(ふつうあまりやらないけれど)。また,widthは「幅」, heightは「高さ」,altは「画像が出ないブラウザのための代替文字」で,ここを変更すると,画像の大きさや文字を変えることができる。
2005/06/05
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先日フリーソフトNcwを久しぶりにバージョンアップしたということを書いた(日記は→こちら)が,気づくと,かなり古いまま使っているソフトがいくつかあった。ついでに,という感じで今回バージョンアップしたのが,TClock。タスクバーの右端の時計の表示を自分が思うように設定できる(表示書式として「hh:nn/mm/dd(ddd)」→「01:23/01/17(火)」を記述して使っている)ということと,「時刻合わせ」ができるということから使っているが,実際にはそのほかにもかなりいろいろなことができる(ようだ)。これまで使っていたTClock ver2.29からtclocklight-040702-3へ一気のバージョンアップということで,名前もTclock Lightと変わっていたが,実行ファイル名(Ncw.exe)とアイコンは変わっていなかったので安心した(笑)ダウンロードはTClock Lightからでき,ヘルプも同じホームページ上にある。レジストリに自身の痕跡は残すが,ほかはいじらないので特に問題はない。使っているフリーソフトの一部をフリーページのフリーソフトメモ(ユーティリティ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。パソコンについての日記は,フリーページ パソコン関係 からごらんください。
2006/01/22
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エドマンド(Edmund)が家を抜け出して魔女(Witch)のもとに去ったことがわかると,ビーバー夫妻と3人の子どもたちは,アスラン(Aslan)に会うために,その夜のうちに出発しようと決めました。というのも,子どもたちがダムの上のビーバーさんの家にいることがわかってしまったら,魔女の一味が襲ってくるに違いないからです(実際,ひとあし違いでオオカミのモーグリムがやってきました)。「いざ出発」とコートを着込んだりして,子どもたちやビーバーさんが早く出発しようとあせっているのに,ビーバー夫人はテーブルの上に布袋(sacks)を並べます。「食べ物なしでは旅に出られないでしょ!」ということで,彼女が用意した一行の持ち物リストです。ham(ハム)a packet of tea(紅茶1包み)sugar(砂糖)matches(マッチ)two or three loaves(パンを2,3本)ここらへんで,みんなから早く出発しようと文句が出ますが,ビーバー夫人はまだ大丈夫といいながら,handkercheifs(ハンカチ)も用意し,全部を5つの荷物に分けて出発しました。最後に,sewing machine(ミシン)をもっていきたいとがんばるのですが,これだけは,「重すぎる」という反対に,しぶしぶあきらめました。実は,このほかにもパン切りナイフをもっていったのですが,それは,次の日の朝食のときに明らかになります。――――――――――映画化ということで,「ライオンと魔女」の中で,知っていて損はしない英語を紹介しています。「ライオンと魔女」についてのこれまでの記事エドマンドが見た石の像 ナルニアに伝わる詩-その1- ビーバーさんちの食卓 モーグリム ターキッシュ・ディライト DwarfとWhite Witch タムナスさんの本棚 FaunとDaughter of Eve全7巻を通したナルニアの歴史に興味があれば,こちらをごらんください。よろしければ, ←カチッと クリックお願いします。――――――――――新しいテーマナルニア年代記!! よろしければ,こちらのテーマで日記を書いてください。
2005/07/01
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またまた,1週飛んでしまいましたが,今回のタモリのジャポニカロゴスのテーマは,「歌いまつがい 第2弾」(→第1弾)。パネラーは,関根勤,松嶋尚美,井森美幸,タカ トシ。こども編,名曲セレクション編,ヒットナウ編,名曲ステージとあって楽しかったが,文字化は不可能(笑)サザエさんの宇野ゆう子が特別出演していたことと,外国人が「boy meets girl」 を「森光子」とまちがえたケースでいろいろ考えさせられた(笑)こととが,とくにおもしろかった。日記にした前回(10/23)分は,→こちらからどうぞ。ジャポニカロゴスについての日記は,フリーページ テレビ番組 (ジャポニカロゴス)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → テレビ番組(TV番組) (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━番組ホームページ:タモリのジャポニカロゴス
2007/11/12
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四季シリーズ3作目にあたる,森博嗣の「四季 秋」(2004)を読んだ。何回か読んでいて,今回も「まとめ」の意味合いで読んでいるので,いまさら感想は書けず(笑),最初からネタバレだらけになりますので,ご容赦を。「春」・「夏」が完全に四季の話だったのに対し,「秋」は,彼女が直接登場する場面はあり,妃真加島脱出(「すべてはFになる」)の真意が大きなテーマになってはものの,S&M,V,G,X各シリーズのジャンクションといった感が強い。1章は1998年秋(10月),2章以降は2000~2001年,四季33歳から36歳までの話。1章では,「春」以降の四季について語られる(「すべてがFになる」(4年と2か月半前)と「有限と微小のパン」(10か月前)に詳しい)。儀同世津子と椙田泰男(保呂草潤平)との会見で,ロバート・スワニィと四季の接触が知らされるのだが,(祖父江七夏の娘としての)世津子を一度見たかったという椙田の言葉に微笑。2000年になり西之園萌絵がD1になるとともに,国枝がC大に転出。萌絵はC大に出向くことが多くなる。「秋」が萌絵D1で終わり,萌絵D2のときのC大を中心にした話がGシリーズとなる。ただ,ここでちょっと微妙なのが山吹早月。「秋」に登場して萌絵にコーヒーのいれ方を指南しているのだが,萌絵D1のとき山吹M1。Gシリーズでは萌絵D2のときに山吹M1となっている。真賀田四季と犀川創平の関係に不安を抱く萌絵の気持ちを知ってか,知らずか。創平はその年の秋,萌絵に指輪をプレゼント。これが実質的な「婚約」になったようだ。2001年初。萌絵のマンションに,創平,儀同世津子,西之園捷輔,佐々木睦子が集まった席で,創平が世津子からスワニィ博士の名前を聞いたことから,6年半前の四季からのメッセージを読み解き,萌絵と創平は1月19日のイタリアのモンドヴィに行くことに(モンドヴィは「1978年にコンピュータ・サイエンスの国際会議が開かれた場所」ということで選定されたようだが,この年は,13歳の四季が那古野でスワニィ博士に会った年であり,幼い萌絵を泣かし,高校生の創平とすれ違った年でもある)。同じ頃,保呂草は何年も探していた各務亜樹良をイタリアのミラノでみつけ,亜樹良の携帯への四季からのメッセージで彼らもモンドヴィに向かうのだが,その「時と場所」は3年前に保呂草が四季の残したブロックから知ったものでもあった(椙田名で新藤裕見子を訪問)。各務がモンドヴィに行ったのは四季の指令によるものとして,保呂草の目的が「瀬在丸紅子の息子」に危害が及ぶのを防ぐためとは……スワニィ博士の死体があった近くの教会堂の地下に四季の映像が姿を現し,娘の死と島を出た事情を話すのだが,直前に出会った保呂草を「秋野=泥棒」としてしか認識していない萌絵を「昔からの知り合い」である創平がなだめる姿が楽しかった。各務は2人とはここで初対面。その夜のホテルの萌絵の前には四季の実物が現れ,娘の父親として創平の可能性を示唆(京都の大学生とほのめかしたが,年齢的にウソ)して萌絵を惑わせる(笑)帰国後,萌絵は創平と世津子の母親が違うことを知り,(それと直接関係ないが)瀬在丸紅子に会いに行き,林の声を聞く。モンドヴィで創平たちと別れた保呂草と各務はフランスに行く。その後必ずしも共同歩調を取っていないことはGシリーズなどで明らかになっているが,保呂草が椙田として日本で活動を始めるのは翌2002年からで,これが「Xシリーズ」になる。時代・場所,登場人物をフリーページの森博嗣メモ(四季 秋)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。森博嗣の作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (森博嗣)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 森博嗣ワールド (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:浮遊工作室 (ミステリィ制作部)楽天ブックス四季(秋) 森博嗣記事関連のオススメ日記穏やかに日々は過ぎてゆく(ぴぐ0818さん) 自分の自己満…(HDK_さん)
2007/08/30
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ラスト サムライ(The Last Samurai,2003)を見た。「見る前に読む」というのはめったにないのだけれど,ビデオに撮りながらなかなか見れなかったのでついつい読んでしまった日々のあぶく(kiyu25さん)の日記で印象に残ったのが,「それもそのはず。この映画は"ファンタジー"なのだ。パラレルワールドのこういう時代もあったかもねというファンタジー。」そうか!! そう思って見よう。 などと思いながら,りぶらりさんの日記も読み,「和製時代劇でも荒唐無稽なものが山ほどあるので,これをあのハリウッドが製作したと言うことは,高く評価すべきだと思う。」またまた,「そうか!」で,見始めたのだが,とっぱじめがどうやら「加藤清正の虎退治」らしき映像……。「これはひょっとしてとんでもないものを見せられるのではないか!!」と,疑心暗鬼で見始めたのだが,結果,楽しかった。というか,きれいだった。舞台となった時代の日本を忠実に再現しているわけではない。いちいちチェックしなかったが,ツッコミどころはいろいろあったろうと思う。しかし,それをいえば「るろうに剣心」だって背景めちゃめちゃなわりに楽しかいし,さらにようく考えてみると,日本の主力俳優が何人も出ていて,背景をあまりにも「不快」にするはずはない。ところで,今回記事にする気になったのは,勝元の「村」(彼の死後も侵略されていないなどの突っ込みはとりあえずおいておいて,笑)の「きれいさ」が1つにはあるのだが,もしもビデオが残っていたら,村の場面を「英語版」で見てほしいからなのだ。勝元(渡辺謙)はオールグレン(トム・クルーズ)と英語で話すのだが,たか(小雪)をはじめ村の人々は日本語。「アリガト,オカワリ」から始まり,子供たちはアメリカからの闖入者の名前を聞き「アルグレン」といえて喜ぶ。で,そんな彼ら,特にたかさんと話をするトム・クルーズのカタコトの日本語が何ともよいのだ!! 「色っぽい」といっていもいい(笑)吹き替えではその感じは出ていないというか出せないので,ぜひ英語版を聞いてみてほしいということ。渡辺謙や中村七之助(明治天皇)などが英語の台詞でがんばっていたが,トム・クルーズも日本語の台詞でけっこうがんばったんだなどと感心してしまった次第。といいつつ,もちろんほとんどを吹き替え版で見ていたので,真田広之が英語で話す場面があったかどうかは確認していない程度の視聴者でもある(笑)アメリカなどでは,字幕かなぁ,吹き替えでやったのかなぁ? などと思わせるくらい,全体的に日本語が多い作品だった。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━
2006/12/27
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今回は、「塗仏の宴」(→日記はこちらから)のサイドストーリーとしての「百鬼夜行-陰」について(記事の性格上,ネタバレが中心です)。→「百鬼夜行-陰」と「姑獲鳥の夏」→「百鬼夜行-陰」と「魍魎の匣」→「百鬼夜行-陰」と「狂骨の夢」→「百鬼夜行-陰」と「鉄鼠の檻」→「百鬼夜行-陰」と「絡新婦の理」鬼一口「百鬼解読」と関連した「鬼一口」は→こちらから。おもな内容は「百鬼夜行-陰」と「魍魎の匣」(日記は→こちらから)に書いたが,鈴木の将棋の相手である薫紫亭の主人宮村香奈男は本編ではここで登場し,新進の覆面女流歌人であることも明かされる。京極堂で関口が宮村と会うのは昭和28年1月なのだが,川崎に店を持つ薫紫亭が不在だったために,京極堂が「鉄鼠の檻」事件にかかわることになったようだ。火間虫入道「百鬼解読」と関連した「火間虫入道」は→こちらから。木場と青木の元同僚である岩川警部補の話。戸人村の佐伯の事件に決着がつく日の岩川の行動と彼の回想が語られている。上司の娘と結婚して警部補として目黒署に転勤した岩川は藍童子の情報によって実績をあげていくとともに、藍童子の名を世間に広めることにもなる。木場が岩川に再会したのは,三木春子の「覗き」の件で工藤信夫のもとに向かった(昭和28年)3月22日。岩川が工藤を逮捕し,藍童子が条山房のからくりを明らかにした日でもある。しかし,条山房の捜査はうやむやになり,4月2日に打ち切られて,12日には岩川が警察を辞めて行方が知れず,「塗仏」の最後の場面(6月18日)で現れた岩川は,藍童子こと彩賀笙を守ろうとした尾国誠一こと雑賀誠一を刺殺することになった。時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 京極夏彦の世界 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:大極宮楽天ブックス 塗仏の宴(宴の支度) 塗仏の宴(宴の始末)百鬼夜行ー陰京極夏彦
2007/04/01
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ネプリーグ2ndStageのファイブツアーズ(漢字の読みの問題)のメモです。ネプチューンチームレベル1離婚,率いる,一網打尽レベル2江田五月,燕,足摺岬(←ペナルティ・ワッキーアウト)レベル3癇癪玉,彷徨う(←堀内健アウト),錫(←ペナルティ・ヒデ,原田泰造,名倉潤アウト)答えは,りこん,ひきい,いちもうだじん,えださつき,つばめ,あしずりみさき,かんしゃくだま,さまよ,すず。オスカーチームレベル1均一,清楚,縦社会レベル2堕落(←福田沙紀アウト),脅かす,雪舟(←北川弘美アウト)レベル3斡旋,勝鬨橋(←青田典子アウト),疎ら(←佐藤藍子,菊川怜アウト)答えは,きんいつ,せいそ,たてしゃかい,だらく,おど,せっしゅう,あっせん,かちどきばし,まば。前回(10/29)分の日記は→こちらからどうぞ。ネプリーグについての日記は,フリーページ テレビ番組 (ネプリーグ)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → テレビ番組(TV番組) (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━番組ホームページ:ネプリーグ
2007/11/06
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立て続けになりますが,まだ1週遅れです。お許しください(笑)今回のタモリのジャポニカロゴスのテーマは,「熟語でGO!(第2弾)」(→第1弾)。パネラーは,関根勤,松嶋尚美,梨花,アンタッチャブル,客員教授は加東重広。今週は成績最下位の人がジャポイチ(一本立ち歯舞さんま)を食べることができない。熟語タイムアタック前半15問は数字を,後半15問は色を答える。ヒントは一部を省略します。( )州(日本列島の南西部にある島)( )脚 ( )秋楽( )中(発射すれば必ず的に当たること)( )年床 ( )羽鶴( )福神 尺( )( )枚舌 ( )段腹( )面相 ( )変化( )客(多くの客)( )目(様々なものが入りまじっていること)前( )(何かが起こる前触れ)正解は,九,三,千,百,万,千,七,八,二,三,百,七,千,五,兆。( )幕(かげではかりごとをしたり指図したりする人)( )世界(雪が一面に降り積もった白一色の景色)( )点(落第する点数)口( )(化粧品のひとつ)( )旗(降伏を表す)( )春 ( )葉( )二才 ( )字塔( )杏(イチョウの実)( )写真 ( )恥( )玉(豪華な財宝,または大切にすべき優れたもの)( )尻(馬に乗るのがヘタで,お尻が鞍の上で不安定なこと)( )電車(その日の終電)正解は,黒,銀,赤,紅,白,青,紅,青,金,銀,青,赤,金,桃,赤。熟語でブーブー! 上から下からどうぞ!!5(6)つの漢字の中から,上から読んでも下から読んでも熟語になる組み合わせを答える。☆階,落,普,段,通☆先,中,目,魚,年☆波,平,解,小,音,頭正解は,階段(段階),中年(年中),音波(波音)。熟語ヒップキャッチャー熟語のしりとり。これは結果のみ。(加東重)広→広場→場所→所在→在中→中間→間隙→隙間→間中(「まちゅう」で梨花×)(柴)田→田園→園内→内輪→輪中(「わちゅう」でタモリ×)関根勤以外がさんまを食べることができた。前回(09/04)の日記は,→こちらからどうぞ。ジャポニカロゴスについての日記は,フリーページ テレビ番組 (ジャポニカロゴス)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → テレビ番組(TV番組) (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━番組ホームページ:タモリのジャポニカロゴス楽天ブックスタモリのジャポニカロゴス国語辞典(第1版)
2007/09/19
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ジル・チャーチルの「飛ぶのがフライ」(Fear of Frying,1997)を読んだ。主婦探偵ジェーン・ジェフリーが活躍(?)するシリーズの9作目だが,この作品だけ読んでも,特に不都合はない。主人公の「主婦」キャラクターや,内容も含めて女性に評判がよいが,男性が読んでも,特に不都合はない(笑)サマーキャンプの下見に親友のシェリーや町の有力者たちとウィスコンシン州のリゾートにやってきたジェーンだが,2日目の夜の美味しい野外料理の夕食の後,死体を見つけてしまう。ところが,保安官にも知らせ大騒ぎになったあとで,死体は消え,さらに死んだと思われた男が……さらっと読めて,謎解きも「それなり」に楽しめる作品。今回,町を離れるのでジェーンの子供たちや恋人の刑事や犬や猫などの常連メンバーは直接登場しないが,電子メールでのやりとりがあり,ほぉと思わせる(1997の作品)。このシリーズはタイトルが他作品のもじりになっている(前作は「戦争と平和」から,War and Peas「エンドウと平和」)のが特徴だ。今回は「Fear of Flying(飛ぶのが怖い)」(エリカ・ジョング)からとっているようだが,この作品については未読。ジル・チャーチルの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ジル・チャーチル)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス飛ぶのがフライ ジル・チャーチル記事関連のオススメ日記ミステリの部屋(samiadoさん) 魔女の隠れ家(たばささん)
2007/08/17
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知っている人は知っているのかもしれないが,自分は知らなかった。すごい,多分というかきっと(まだ,いくつかのページをさらっと見ただけなので……)!!魔法使いの開発工房というサイトです。紹介したトップページから,「MS-Access2002,2000,97のコーナーへはコチラ!」の「Go→」をクリックすると,そのメニューの多さに驚かされます。「はてな」でAccessがらみの質問・回答をチェックしていたときに見つけたのですが,このサイトだけでAccessのかなりの部分までマスターした人もいるようです。まだほとんど内容を読んでいないにもかかわらず,すっかり気に入ってしまい,そのうち,Homeにバナーを置くかもしれません。もう1つ。Access2000で家計簿というサイトも見つけました。Excelでつけてきた家計簿をAccessに移項する過程が延々と書かれているのですが,すごそうです。何がすごいかって,文字の量がすごく,実はまだ読んでいません……。でも,Accessで何かをやろうという場合,こういった具体的なお手本がいちばん役に立つのです。以上は http://www.hatena.ne.jp/1076595990などで見つけました。ほかにも紹介されているサイトがあるので,参考にしてください。上に紹介した2つは,今日現在リンク切れになっていません。また,「……家計簿」は「はてな」で紹介されたURLではなく,引っ越し後の新しいURLになっています。追記:今日はテーマを「パソコン」にしたので, 05/02/1505/02/15,05/02/17 の日記で書いていた「水車館」についての文の続きは こちら に移動しました。
2005/02/19
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ピブル警視シリーズの2作目である,ピーター・ディキンスンの「英雄の誇り」(A Pride of Heroes<Old England Peep Show>,1969)を読んだ。第2次世界大戦の対ドイツ奇襲作戦の英雄として有名な双子のクレヴァリング卿の館で年とった召使いが自殺し,ピブル警視が,「自殺の確認」のために出向くのだがが……,調べていくうちに次々と新しい事実が明らかになり,ライオンに襲われたり,絞首刑にされそうになったりとピブルにとって散々な1日になることに。クレヴァリング卿のヘリングズの館は「ディズニーランド」にならい,「古き英国」を再現してアメリカやドイツなど外国からも観光客を集めているが,敷地内を走っているスチーブンソンの「ロケット号」が実は機関車ではなく電動車であるなど「いかがわしい」部分があり,そのいかがわしさが将軍の英雄伝説などとも絡んでいく。今作もやはり読みにくく,それが作者によるものか訳者(前作とは別の人)によるものかは不明。前年度に続くCWA賞(1969)の受賞作なのだが,イマイチ。連続ドタバタ的おもしろさはあるが謎解きのおもしろさはあまりなかった。ピーター・ディキンスンの作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ピーター・ディキンスン)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックスピーター・ディキンスン
2007/07/07
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恩田陸の「麦の海に沈む果実」(2000)を読んだ。理瀬が「古い革のトランクを取り戻すまでの物語」。って,これは序章の1行目そのもの(笑) だけれど,作品の内容はここにすべてがまとまられている。「黒と茶の幻想」の流れで読んだつもりだったが,自分の中で全然流れていない(笑)もちろん,憂理が「共通」であることくらいはわかるのだが,もう少しほかの本を読まないと,トータルには書けないなぁ。ということで,またまた「先延ばし」になってしまいました(笑)恩田陸の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (恩田陸)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 読書 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス麦の海に沈む果実 恩田陸記事関連のオススメ日記積んどく? 読んどく?(shiba_motoさん)
2007/04/16
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今回は、「鉄鼠の檻」(→日記はこちらから)のサイドストーリーとしての「百鬼夜行-陰」について(記事の性格上,ネタバレが中心です)。→「百鬼夜行-陰」と「姑獲鳥の夏」→「百鬼夜行-陰」と「魍魎の匣」→「百鬼夜行-陰」と「狂骨の夢」→「百鬼夜行-陰」と「絡新婦の理」→「百鬼夜行-陰」と「塗仏の宴」目目連「百鬼解読」と関連した「目目連」は→こちらから。平野祐吉の関係で「百鬼夜行-陰」と「絡新婦の理」(→日記はこちらから)に,書いたが,祐吉が妻の墓参のため小田原の菩提寺に行って出会ったのが箱根明慧寺の小坂了念である。殺されて登場した重要な人物の「生の声」をここで初めて聞くことができる。降旗弘については「百鬼夜行-陰」と「狂骨の夢」(→日記はこちらから)に書いた。煙々羅「百鬼解読」と関連した「煙々羅」は→こちらから。燃え上がった明慧寺にいた消防団員棚橋祐介の話。彼の話相手が,「鉄鼠の檻」の中で手記を書いていた堀越牧蔵であり,彼は松宮家の火事での消火活動の遅さを悔やんでいる。。棚橋も松宮家の火事の場にいて,そこでの出来事が消防団に入るきっかけになった。その5年前祐介が10歳の頃,兄と縁組があった和田ハツが焼け死んだ。そして,明慧寺の火事の場で彼女そっくりのお坊様を見ることになる。これは,明慧寺の知客であり監院である和田慈行に違いないと思うが,彼の母について「鉄鼠の檻」でどのように書かれていたのか記憶になくて残念!!襟立衣「百鬼解読」と関連した「襟立衣」は→こちらから。父の死と祖父の立派な衣を前にして円覚丹が悟りを開く話である。真言宗金剛三密会という新興教団の教主であった元山伏である祖父が明治29年に死に,父が教主の座を継ぐが,教団は荒れ,一番弟子の牧村拓道も教団を去り,円覚丹自身15歳のときに父のもとを離れる。大正11年に真言僧として修業を続ける円覚丹のもとに,父の消息を知らせてきたのが牧村拓道で,彼自身秩父の真言宗系寺院の住職になっていて,五年前から覚丹の父の世話をしていたという。このとき,円覚丹は37歳。この後しばらくして彼は貫主として箱根の明慧寺に行くことになる。「鉄鼠の檻」で常信の行者である牧村托雄は,牧村拓道の養子の息子であろうと思われる。時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 京極夏彦の世界 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:大極宮楽天ブックス 百鬼夜行ー陰 鉄鼠の檻京極夏彦
2007/03/04
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グルメ探偵シリーズの1作目である,ピーター・キングの「グルメ探偵、特別料理を盗む」(The Gourmet Detective,1994)を読んだ。「グルメ探偵と幻のスパイス」(日記は→こちらから)を先に読んだのだが,こちらも楽しかった。おいしい料理,ワインなどが今回はBGMについての能書きのおまけつきでたっぷり出てくるが,主人公が腕のいい料理人だったということもあり,本人が「手軽に(実はちっとも手軽とは思えないが)」作る料理もなかなかのものだ。残念ながら高級料理には縁がない世界にいるので,わからない料理名が多いが,それでも楽しめる。いわゆるミステリとしては次作「幻のスパイス」よりさらにもの足りない面はあるが,読み物としてはじゅうぶん合格。まだ訳されていない本も多く,3作目以降ミステリとしての読み応えもどんどん増えてくるのではないかと楽しみだ。2作目のガブリエラ巡査部長といい,本作のフレッチャー部長刑事といい,主人公のグルメ探偵は美人のパートナーに不足はしていないようだ。ピーター・キングの作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ピーター・キング)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックスグルメ探偵、特別料理を盗む ピーター・キング記事関連のオススメ日記文芸評論(ビールとヤキソバさん) mainichi-reading(motoko4094さん)
2007/08/25
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フォームが単票形式(1画面に1日分だけ表示)であることは,しかたないとして,このままでは,「以前書いた日記」を参照するのに不便だ。テーマやカテゴリと同じようなコンボボックスを作って,そこに日付を表示し,その日付のレコードに移動できるようにしてもよいが,「日付」だけでは,そこに何が書いてあるかわからない。そこで,「日付」「タイトル」「テーマ」「カテゴリ」を並べた帳票形式(表形式)のフォームを作り,「タイトル」をダブルクリックすると,その日の「日記」が表示されるような仕掛けを作ることにした。下が,作成した「日記一覧」フォームだが,その中には可視プロパティを「いいえ」にした「日記ID」フィールドが入っている(日記フォームのほうも同様)。次に,「日記」フォームにコマンドボタンを作り,クリックするとその日の日記を含んだ「日記一覧」フォームが開くように設定。Private Sub 一覧_Click() DoCmd.OpenForm "日記一覧" Set myForm = Forms("日記一覧") With myForm Set myRS = .RecordsetClone myRS.FindFirst "日記ID = " & Me.日記ID .Bookmark = myRS.Bookmark End WithEnd Sub*変数myFormとmyRSは標準モジュールでDim宣言している。日記一覧フォームのほうでは,「タイトル」をダブルクリックすると,その日の「日記」フォームが開くようにした。Private Sub タイトル_DblClick(Cancel As Integer) DoCmd.OpenForm "日記" Set myForm = Forms("日記") If Not IsNull(Me.ActiveControl) Then With myForm Set myRS = .RecordsetClone myRS.FindFirst "日記ID = " & Me.日記ID .Bookmark = myRS.Bookmark End With End IfEnd Subこれで,ほぼ使えるような形になった。
2005/02/13
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小説などを読みながら地名が出てくると,その場所が気になって,地図ソフトで調べることがしばしば。昨日「はてな」でオンライン地図サービスを聞く質問があったが,このサイト自体が回答を含めてある種の「オススメ地図サイトリンク集」になっている。質問サイトは,…オンライン地図サービス…ちなみに,3月6日の日記で紹介した地図はマップファンによるものだが,回答3の国土地理院2万5千分の一の地図によれば,この 丹後地方の地図 のようになる。すごい迫力で「山の中」って感じはこちらのほうが出るかな?
2005/03/11
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四季シリーズ1作目にあたる,森博嗣の「四季 春」(2003)を読んだ。何回か読んでいて,今回も「まとめ」の意味合いで読んでいるので,いまさら感想は書けず(笑),最初からネタバレだらけになりますので,ご容赦を。1971~78年,四季が5歳(末)から13歳になる年の春までの話。四季の中に隠れている見えない「僕」と,透明人間である「僕」が交互に語り手になる体裁をとっているので,読みにくいといえば読みにくいが,数度目となる今回はさすがに混乱しなかった(笑)四季の中では「僕」である栗本其志雄と真賀田四季が同時に現れるのに対し,四季の兄の中では,「僕」である「透明人間」と一族の稼ぎ頭である真賀田其志雄が完全な交代人格として現れ,「透明人間」が真賀田其志雄の存在を知らないところが,作者の意図もあって,ますます読者を混乱させる(笑)ところで,前半の1つの「事件」として阪元看護婦の「密室殺人」があるのだが,直後に森川須磨(助手になったのは四季が6歳のとき)と話す場面があることと,通路で遊んでいた退院間近の4人の少年たちとの1章の場面で四季が5歳だったことから,四季が6歳になったばかりのときとしておく。しかしまあ,四季の「天才」としてのすごさ!!3歳のとき,父の机の上の辞書を読んでしまい(もちろんすべて頭の中にインプット),その時点で既に百科事典は全ページを見ていて,そこには「物体の名前しかない」と不満をもらす。その後数か月で英・独語を完全にマスター,5歳からは大学の図書館の本を読み始める。入力の最終段階を迎えた6歳のとき,四季が次の段階のために接触した人物がMNI(日本メタナチュラル協会)の佐織宗尊で彼と彼の組織がそれ以降四季の集金マシーンとなり,Gシリーズにまで続いていく。また,佐織から紹介され,おたがいに十二分に利用しあうことになる「組織(資金力だけでなく,日本で生まれたのに日本国籍のない人間にアメリカ人としてのパスポートを用意するのも簡単)」のエージェントが各務亜樹良(31)。各務が保呂草と知り合う2年ほど前のことになる。四季の極秘のアメリカ行の帰りに各務はボス(クロウド・ボナパルト)と会うことを打診するのだが,四季は多忙を理由に断る。8歳でMITに仮入学。同じ年に,日本での国際会議に父親とともに参加して初めて公式の場に姿を現し,その大学の図書館で瀬在丸紅子(29か30)と出会った(話をしたのは其志雄,Vシリーズ「赤緑黒白」の日記は→こちらから)。そして,真賀田其志雄と百合子・クルムトの事件が起こり,9歳でプリンストン大学からマスタの称号を,11歳でMITの博士号を取得する。翌年の3月16日(13歳になる年とあるので四季の誕生日は少なくともこの日以降),CAD技術に関するカンファレンス会場で四季は西之園博士に会い,幼い萌絵(3歳)から完全な拒絶反応を受ける(笑)グラスの片づけを四季に頼んだ西之園恭介のスタンスがとても印象的だった。今回改めて読んで,真賀田其志雄が森川に依頼した調査を「うまくいかない」ようにしたりなど,四季が単なる天才「マシン」ではないことを思い出し,ちょっとほっとした。其志雄が四季を保護し,四季の外見を丸くしているのはたしかだが,それは四季自身がもっている丸さであることも間違いない。時代・場所,登場人物をフリーページの森博嗣メモ(四季 春)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。森博嗣の作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (森博嗣)からごらんください。また,今回S&M,V,G,X各シリーズのについてのフリーページで「○○年」としていた部分を確定し,書きかえました。たとえば,Gシリーズは「四季 秋」に続いて2001年~2002年の出来事であり,最新作「イナイ×イナイ」は2002年4月~5月の出来事です。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 森博嗣ワールド (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:浮遊工作室 (ミステリィ制作部)楽天ブックス四季(春) 森博嗣記事関連のオススメ日記穏やかに日々は過ぎてゆく(ぴぐ0818さん) りぶらりさんcascade0920さん 読書と時折の旅 (風と雲の郷本館)(風竜胆さん)
2007/07/22
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食事の後,ビーバーさん(Mr Beaver)は,ナルニアに古くから伝わる詩(rhyme)を子供たちに聞かせます。日本語にすると「詩」ではなくなってしまいますので,意味はわからなくても,英語を聞き取りたいところです。といいつつ,直訳調の意味から。Wrong will be right, when Aslan comes in sight,(間違ったことが正しいことになる,when(~のとき)アスランが見える<くる>)At the sound of his roar, sorrows will be no more,(彼がほえる声の音で,悲しみはもうなくなる)When he bares his teeth, winter meets its death,(彼が歯をむき出しにするとき,冬はその死と出会う<終わる>) And when he shakes his mane, we shall have spring again.(そして彼がたてがみを振るとき,我々<に>は再び春をもつ<がくる>)英語の詩では,意味よりも「強弱」と「押韻(同じ音)」が大切です。曲がつくかどうかも,そもそも映画に出てくるかどうかもわかりませんが,次の赤とオレンジの部分を強く,オレンジの部分は「同じ韻」になるように読んでみると,それらしい感じになります。(カタカナはかなり強引です)。Wrong will be right, when Aslan comes in sight,ロン ウル ビ ライト ウェン アスラン カム ズィン サイトAt the sound of his roar, sorrows will be no more,ア ザ サウン ドヴィズ ロア ソロウズ ウル ビ ノ モアWhen he bares his teeth, winter meets its death,ウェン ヒ ベア ズィズ ティース ウィンタ ミーツィツ デスAnd when he shakes his mane, we shall have spring again.アン ウェン ヒ シェイク スィズ メイン ウィ シャラヴ スプリング アゲイン記事投稿後に見つけた日記イーヨーのミミ(深町りなさん) あるまじろ (丸まりたい・・・)(うらしまさん)――――――――――映画化ということで,「ライオンと魔女」の中で,知っていて損はしない英語を紹介しています。「ライオンと魔女」についてのこれまでの記事 ビーバーさんちの食卓 モーグリム ターキッシュ・ディライト DwarfとWhite Witch タムナスさんの本棚 FaunとDaughter of Eve全7巻を通したナルニアの歴史に興味があれば,こちらをごらんください。, ←カチッと クリックお願いします。――――――――――新しいテーマナルニア年代記!! よろしければ,こちらのテーマをご利用ください。
2005/06/08
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シリーズ5作目(最終話)にあたる,森博嗣の「クレィドゥ・ザ・スカイ」(2007,Cradle the Sky)を読んだ。これも,自分なりのまとめの意味もあって,ネタバレなしに書けないので,悪しからず。プロローグで女性に起こされた「僕」。この「僕」って誰だ?そういえば前作は栗田仁朗が「黒い猫」マークの敵機に傷つけられ,不時着して……などと思い出しながら読んでいるうちに,「僕」が病院から抜け出してきた栗田であり,女性は声に特徴のあるフーコだとわかってくる。そして,注意していたにもかかわらず,この時点で森博嗣の術中に完全にはまってしまった(笑)「滑走路じゃない場所」に「乱暴に着陸しただけ」という「僕」の言葉にもだまされた!!いや,だまされたのは実は前作のエピローグからなのかもしれない。そこの「僕」が栗田である保証はどこにもないのだ……病院を抜け出し,「館」で一泊,フーコの家で一泊,そして,彼らの「偽り」の逃避行。その間フーコが「僕」を「クリタ」と呼ぶ場面はどこにもない。・フーコにとって「僕」は「死んだと思っていた」存在である。・「僕」の食べる量は極端に少ない。・「いいわけ」の電話をしたフーコが聞いた,館に問い合わせてきたパイロットの女性上司。草薙水素だと思ってしまったのだが,甲斐の可能性もあったんだよね!!・電話をかけにドライブインに行った「僕」に対する「男」の妙な絡み方(単にキルドレに対するものとは違うような……)。・「僕」が最初に思い出した名前は「ササクラ」だった。ここらへんで,「僕」の正体に気づけよな!! というのは読み終わっての自分への慨嘆。読んでいるときは,クリタと疑わず,それにしてはどうもヘンだ!? となんとなく感じていた程度(笑)「僕」は途中で相良亜緒衣に電話をし,フーコと別れて亜緒衣の家に向かう。フーコが無事「館」に戻れたことは,1作目「スカイ・クロラ」に彼女が登場することからわかるが,カホリと逃げて小指をなくした男の話が,それなりに緊迫感を出していた。「僕」は記憶がおぼろである。名前を思い出すのは,ササクラ,フーコ,相良亜緒衣,電車内の夢で見た草薙水素,ティーチャの順であり,自分の名前を思い出したのかは最後まで明らかにされない。また,病院を抜けてからの行動が夢か現実か判然としない。そして,相良を訪ねたYA新聞の杣中の口から驚くべき事実が明らかになる。最初は,「情報の誤り」と思っていたのだが,読み終わって考えると,かなり「事実」に近かったのではないかと思わた。エピローグでは「ブーメラン(草薙水素のコードネーム)」のプレゼントとともにさらに驚くべきことが語られるが,ここで,自分なりの結論を整理しておく。栗田仁朗の負傷・入院(前巻末)↓栗田が病因を抜け出し,「館」の女性(フーコではなさそうだ)と逃げる↓草薙水素が栗田を見つけ,射殺↓大きな戦闘で草薙が不時着(負傷を負ったかどうかは明らかでないが,キルドレでなくなっていたと同様,戦闘能力もなくなっていた)↓草薙入院して薬漬けになる↓その1か月後にそれを知った相良が,4か月後(脱出の2か月前)に草薙に面会し,自分の電話番号を教えるとともに,キルドレに戻る薬を打つ。↓「僕」が病院から抜け出し,フーコと3晩過ごした後,相良のもとへ行き,秘密基地に移動,戦闘で4機墜とした後,甲斐のもとへ。自殺できない相良のかわりに彼女を撃つ。↓半年後,「僕」は,記憶を消され,「カンナミ・ユーヒチ」という名前を与えられて,今いる基地から別の基地に転属になることを知らされる。その基地では,シンボルでもある「草薙水素」が司令官となっている。↓「スカイ・クロラ」(エピローグの夢の中で相良は物理学者になっている)一応完結編まできたが,最後までわからない部分が残った。それでもいいのだろう。キルドレが空でしか生きられないことだけは,イメージとして鮮明に残っているのだから。ところで,押井守監督によるアニメ映画スカイ・クロラが来夏公開される予定で,公開に合わせた短編集のウェブ上における連載も決定しているという。飛行機が飛ぶシーンや戦闘のシーンは前から映像化してほしかったので楽しみだが,ストーリの扱いを間違えると「とんでもない」ものになってしまう可能性もあるので,かなり不安でもある(笑)シリーズについての日記は,それぞれ,1作目「スカイ・クロラ」,2作目「ナ・バ・テア」,3作目「ダウン・ツ・ヘヴン」,4作目「フラッタ・リンツ・ライフ」からお読みください。時代・場所,登場人物(機種)などをフリーページの森博嗣メモ(クレィドゥ・ザ・スカイ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。森博嗣の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (森博嗣)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:浮遊工作室 (ミステリィ制作部)楽天ブックスクレィドゥ・ザ・スカイ 森博嗣記事関連のオススメ日記日々のあぶく(kiyu25さん) A Cat from the Blue Moon(ブルーキャットさん)
2007/09/06
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今回は、「魍魎の匣」(→日記はこちらから)のサイドストーリーとしての「百鬼夜行-陰」について(記事の性格上,ネタバレが中心です)。→「百鬼夜行-陰」と「姑獲鳥の夏」→「百鬼夜行-陰」と「狂骨の夢」→「百鬼夜行-陰」と「鉄鼠の檻」→「百鬼夜行-陰」と「絡新婦の理」→「百鬼夜行-陰」と「塗仏の宴」小袖の手「百鬼解読」と関連した「小袖の手」は→こちらから。武蔵小金井駅で転落し,その後美馬坂近代醫學研究所に運ばれた柚木加菜子の隣人である元小学校の教員杉浦隆夫の話である。昭和26年の春に結婚,夏に小学校を退職し,雪の降る寒い朝に妻が出て行った頃から隣家に関心を持ち始める。5月頃(昭和27年),部屋から出た白い手が縁側に座る加菜子の頸を絞めるのを見るが,翌日,少女は普段通りに学校に出かける。6月になって,加菜子と話すようになり,それが「母の手」だったと聞かされるが,同時に同居しているのは姉(実は母の陽子)と伯父(実は雨宮典匡)であることも知らされる。白い手は2歳のときに実母(実は祖母)を病院に訪ね「死ね」と襟首を掴まれた記憶からきていて,それが「小袖の手」でもある。小袖の手の妄想に怯え衰弱した杉浦が加菜子と最後に話をしたのが,彼女が「湖に行く」といって出かけ駅で転落した8月15日。快復しかけていた杉浦だが,半月後に加菜子の転落事故を知る。彼にとって加菜子を突き落としたのは着物から出た彼女の母の白い手であり,それを機に妻の着物を凡て捨てる決心をするのだが,妻の手と幾本もの細い腕に怯えて家を飛び出す。8月31日夕暮れのことというから,相模湖で加菜子の腕が発見された翌日のことである。杉浦夫妻については, 「百鬼夜行-陰」と「絡新婦の理」(日記は→こちらから)に書いた。鬼一口「百鬼解読」と関連した「鬼一口」は→こちらから。バラバラ事件の被害者のひとりである柿崎芳美が写真館で義理の母を殴り,蹴るのを目撃する,近くに住む植字工鈴木敬太郎の話。彼が将棋を指しに通う薫紫亭の主人の主人は京極堂の知人であり,「鬼」の話の受け売りをする。薫紫亭と鈴木の下宿の途中にある柿崎写真館は薫紫亭に行き始めてからの3か月程でみるみる落魄していくのだが,最後のひと月頃から,その家を見つめる「鬼」の存在に気づく。その若い男(久保竣公)は,柿崎家の内情を鈴木に話し,自らを「不幸の蒐集者(コレクター)」であるといい,「あの悪い娘は僕が貰っていきましょう」といって消える。その日以来薫紫亭にも行かなくなった鈴木だが,9月半ばに田無で柿崎芳美の右腕が発見されたというニュースの活字を拾っている途中で突然職場から姿を消した。薫紫亭の主人宮村香奈男については,「 「百鬼夜行-陰」と「塗仏の宴」」(日記は→こちらから)に書いた。毛倡妓(けじょろう)「百鬼解読」と関連した「毛倡妓」は→こちらから。青線の取締りで,木下圀治刑事は捕まえた髪の長い女を逃がしてしまう。柔術の達人だが暴力を好まない木下は,同僚から「臆病者」と呼ばれることもあるのだが,実は「幽霊」が怖いのだと同僚の青木に話す。その木下が実家の奇妙な部屋を思い出すのだが……昭和57年9月29日,青木刑事は木下刑事とともに国分寺の久保竣公の自宅を捜査するが,久保に蹴りつけられて気を失った青木が外に出てみると,木下が昏倒して倒れていた。青木の全治一週間に対して軽症だった木下が病院の寝台の上で課長(大島)に起こされる直前に見ていたのが,実家と竹子姉ちゃんの夢であった。長い髪の毛の間に顔が半分。そして,ある日隙間に手を入れて長い髪をさわって襟首をぐいと掴むと……昭和28年8月,谷中の板金工辺見仲蔵宅で仲蔵とその姪桑原暢子そして彼女の5人の子供たちの死体が見つかる。無理心中と思われたが暢子の長女豊子の死体がないために殺人事件の様相も……押入れを開け,長い髪をつかみ,死んでいる白い顔を見つけたのは木下だった。そのとき見えたのが青線の取締りで逃がした女だったのか,竹姉ちゃんだったのかは不明。時代・場所,登場人物,妖怪などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス 百鬼夜行ー陰 姑獲鳥の夏京極夏彦
2006/09/01
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鳥山石燕の「画図百鬼夜行」の本がいくつかの日記で話題になっていたので,気になって探してみたら,その副産物というか京極夏彦の妖怪図がピンズや下げ飾りになっているのを見つけてしまった。まずは画図百鬼夜行画図百鬼夜行(やこう)全画集(角川文庫・発売即品切れらしい)こちらは国書刊行会から出ている「画図百鬼夜行」(7600円)京極堂グッズの前に,京極夏彦の「百鬼夜行(陰)」と多田克己の「百鬼解読」の続きを。その1は,こちら,その2は,こちらからごらんください。倩兮女(けらけらおんな)石燕の画は垣根のそばに立ち,左手で口を隠し,右手を額の上にあげた太目の女。城や国は傾けそうにないが,垣根を傾けるくらいの重さはありそうだ。「解読」によると,気を許して災いを招くべからずという意図でかかれた絵だとのこと。「夜行」扉絵は目つきの鋭い女の口が薄く笑っている。この手の女性に惹かれると,かなりやばそうである。昭和27年年の暮れ,山本純子が暴漢に襲われ,笑顔のまま悶死するまでの話である。小さい頃から笑うことを知らずに育った,女性解放運動家で厳格な教師でもある純子が,運動に理解のある実業家から結婚を申し込まれ,同族企業の幹部連中に見せる笑顔を練習中,自分がほんとうに笑っていることに気づくことなく殺された。ただひたすら自分の生き方で生きた女が,その生き方のまま殺された。あながち「不幸」といい切れないところが怖い。京極イラストの倩兮女は丸い鼻の穴と丸い眉に愛嬌がある。これのぬいぐるみができたら,ちょっとゲテモノ趣味ではあるが,人気が出そうな気もする。⇒07/02/25の日記(「絡新婦の理」のサイドストーリーとして)火間虫入道(ひまむしにゅうどう)石燕の画は縁の下から上半身を出して,首を伸ばして油をなめているじいさん。油をなめるというよりは酒をなめている感じにも見える。「解読」によると,竈の横にあるのはゴキブリ(火間虫入道)よけの絵馬と草ということであるが,入道はちっとも気にしていない。「夜行」扉絵は人の指の前で頭をたれている爺さんゴキブリ。一見殊勝そうな顔つきをしているところがやや不気味である。昭和28年6月19日未明,岩川真司が殺人の現行犯で緊急逮捕されるまでの話である。交番勤務から刑事,警部補と昇進を重ね,家族を見捨て,情報収集のため悪所に通い,不逞の族と交わり,最後に詰め腹を切らされる。薬物中毒になった彼の頭にはゴキブリが棲みつき,自分をそこまで落とした悪魔のような少年を恨みながら,手にした包丁で畳に「ヘマムシ」をかき続けた。岩川の心を見抜き,岩川に自分の行為を正当化させた少年。実在か妄想かは別として,これはかなり怖い存在である。京極イラストの火間虫入道は,首を伸ばし,舌を突き出しながら「ヘマムシ」をかいている。ちょっといじけ気味で,顔のわりにかわいい。「解読」によると,「ヘ(←ヒ)マムシ入道」は文字遊びの1つで,「ヘ」を禿頭,「マ」を目,「ム」を鼻,「シ」を口とあごにあて(ョを耳の場合も)た落書きである。⇒妖怪尽くしの「火間虫入道」(イラスト)⇒07/04/01の日記(「塗仏の宴」のサイドストーリーとして)時代,場所,登場人物などをフリーページの京極夏彦メモ(百鬼夜行-陰)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。その4に続きます。ところで,その2で紹介した「鬼一口」と「煙々羅」が次のようなピントレやさげ飾りになっていた(リンクフリーですが,ちょっと強引なリンクなので,画像中の「閉じる」は効きません)。鬼一口 煙々羅ということで京極堂グッズ 上:京極夏彦コレクション妖怪とめ具(BOX単位)下:京極夏彦コレクション妖怪さげ飾(5種セット)上記はどちらもコトブキヤ製造販売だが,ショップによって値段が異なるのでこちらで,確認してください。
2005/08/06
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恩田陸の「禁じられた楽園」(2004)を読んだ。この作品を読んだのは,「三月は深き紅の淵を」の第2章「出雲夜想曲」の中で,バーにかかった烏山響一の絵を朱音が嫌う場面があったから。作品間に特に強いリンクがあるわけではないが,烏山響一が「とんでもない奴」であることはよくわかった(笑)映画の美術担当として名をなしている響一が,再入学した大学で同じ講義をとる平口捷,バーでアルバイトをしながら造形美術を目指す美大生の律子,友人の黒瀬淳の行方を捜す星野和繁と淳の婚約者の久野夏見,烏山家を追う新聞記者の橘などを「ある世界」に引きずり込もうとするのを,捷の姉香織が連れ戻すという話。「不思議」や「悪意」がいっぱい出てくるのはいいんだけれど,最後は唐突に何となく「愛が勝つ」みたいになっていて落ち着かなかった(笑)恩田陸の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (恩田陸)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 読書 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス禁じられた楽園 恩田陸記事関連のオススメ日記日々のあぶく(kiyu25さん) No Story, No Life(pear_pictureさん)
2007/06/06
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ジーヴスものの長編第1作である,P.G.ウッドハウスの「サンキュー、ジーヴス」(Thank You, Jeeves,1934)を読んだ。「でかした」でも書いたが,日本語版の刊行順と出版順がかなり食い違うので改めて整理しておく。ジーヴスものは(連作)短編集の「比類なきジーヴス」,「それゆけ、ジーヴス」,「でかした、ジーヴス」と続き,その後長編が書かれていく。本作の「サンキュー、ジーヴス」は長編の最初の作品であり,既に日本語訳されている「よしきた、ジーヴス」,「ウースター家の掟」に先行するものだ。ただし,「よしきた」や「掟」に直接つながる話ではないので,順序に関係なく読むことができる。本作でびっくりしたのは,「1 ジーヴス辞表を提出する」から始まることである。なんと,ジーヴスがバーティーの従僕(執事)であることを辞めてしまうのだ!!既にその後の作品を読んでいるので,「元の鞘におさまる」ことは知っているのだが(笑),案の定最後は「22 ジーヴス就職を申し込む」となって一件落着!!ジーヴズがバーティーを見限った理由はバンジョレレ(バンジョーとウクレレのあいのこ)演奏に対するバーティーのこだわりだが,ジーヴスの意図とかかわらず,新しい従僕ブリンクレイの「快挙(怪挙)」によりバンジョレレが灰燼に帰してしまうところがおもしろかった。バーティーのオックスフォードの学友であるチャフネル男爵(チャッフィー)に仕えることになったジーヴスがバーティーのもとに戻ったのはチャッフィーが結婚するからであり,それはまた,ジーヴスがバーティーの恋路に常に大岩を置くゆえんでもある(笑)今回の主役はバーティーの宿敵であるサー・ロデリック・グロソップだろう。顔を黒くしたどうしの両人の和解の場面が本作あるいはシリーズを通じてのクライマックスの1つといってもいいだろう。娘オノリアの婚約者であったバーティーを「キ印」と思い(バーティーについてはこの判断が実は最も正しいのではないかという気もする,笑)込んでいるグロソップ医師は,アメリカでバーティーが婚約したポーリーン・ストーカーの父を説得し,たちまち破談にしてしまう。数か月後ロンドンで彼ら(ポーリーンと父と弟とグロソップ)を見かけていづらさを感じていたバーティーは,バンジョレレの演奏が迷惑だということでフラットからの退去を迫られ,ジーヴスの辞表も受け取り,男爵位と地所だけを受け継いで金のないチャッフィーのサマーセットシャーのコッテージで暮らすことにする(ロンドンの住居を売ってはいない)。バーティーが平和に過ごすチャフネル・レジスに,その地所を買おうとするアメリカの大富豪(ポーリーンの父)がやってきて,おまけにジーヴスまでついてきて……というところから話は進んでいくのだが,ジーヴスは全ての展開を見通していたような気がする。と書きながらも,バーティーの新しい従僕の破天荒ぶりは計算外だったようで,ここらへんがウッドハウスの「うまさ」なんだろうな(笑)「ウッドハウス・スペシャル」というシリーズも出そうなのだが,そうなると,「ジーヴスの事件簿」をもうちょっと読みやすくした翻訳で読みたい。最初のうちは「国書刊行会版」のほうが読みやすいとコメントなどで書いていたが,ここまで続くと「文春」系のきちんとした翻訳が読みたくなってくる。って,ワガママだろうか……??(笑)国書刊行会版についての日記はそれぞれ,「比類なきジーヴス」,「よしきた、ジーヴス」,「それゆけ、ジーヴス」からどうぞ。P・G・ウッドハウス選集(1)「ジーヴズの事件簿」の日記は,→こちらからどうぞ。ジーヴズは執事? 従僕?の日記は,→こちらから,「ジーヴズオムレツを作る」の日記は,→こちらからご覧下さい。「エムズワース卿の受難録」の日記は,→こちらからどうぞ。登場人物と関連ホームページをフリーページのウッドハウスメモ(ジーヴズシリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。ウッドハウスの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (ウッドハウス)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 海外小説 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックスサンキュー、ジーヴス ペラム・グレンヴィル・ウッドハウス
2007/06/30
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京極夏彦の「前巷説百物語」(2007)を読んだ。小股潜りの又市が御行の又市になるまでの話で,「旧鼠」は「嗤う伊右衛門」の事件が始まる2年ほど前のようだ。又市が上方を売って江戸に出てきた頃の話である。ひょんなきっかけから損料屋「ゑんま屋」の主人お甲に見込まれた又市は,損料仕事の手伝いから,だんだん仕掛けの中心になっていく。「ゑんま屋」はあくまでも表の世界にいて「損料(「損した思いを晴らす対価)」を求めようとするのだが,裏の世界の力が必然的に迫ってきて……結構悲しい話でもあった。以下はまとめなのでかなりネタバレしています。寝肥(ねぶとり)秋。二重の殺人現場を,手遊び屋(玩具売り)長耳の仲蔵が加工した袋状の蛙の皮を使って,女がふくらんだ結果と圧死としてしまうのがおもしろいのだが,又市は「寝惚堕」という病気で「殺し」という「真実が消えた」ことに釈然としないようだった。亭主に無理難題をいうおもとと,いわれるままに女衒まがいのことをする音吉の捩れた愛という意味では「嗤う伊右衛門」をも連想させる。☆気にかかった女のために損料30両を出すという又市,一割引くから少々助けろという角助,身売りをして40両をゑびす屋に届けたお葉それぞれの金のやりとりが情のやりとりになっていてよかった。周防大蟆「寝肥」の3か月後の年明け。本所での仇討ちの場に大きな蝦蟇が出現して騒ぎになる。蝦蟇を退治して姿を消したとされる川津盛行は仇の疋田伊織として殺され,討ち手の岩見平七は脱藩して疋田とともに姿を消す。助太刀を殺してでも依頼人岩見の頼み通りに岩見が疋田に返り討ちにされるようにはかったお甲の図面を又市が引き直した。☆武器をもたない元公儀鳥見役山崎寅之助の強さに感服。二口女使用人の評判もよく,姑との折り合いもよい旗本西川俊政の後妻縫が先妻の子を折檻死させた罪を償いたいが事件を公にもできず……と,ゑびす屋に依頼してくる。林蔵の調べなどで,縫が町医者西田尾扇の助手と下男に脅されていることがわかり,仲蔵の細工物と本草学者久瀬棠庵の協力で「頭脳唇(ふたくち)」という奇病をでっち上げる。真相は子供を殺したのも,さらには前妻を殺したのも姑の清だった。なお,町医者の西田尾扇は「嗤う伊右衛門」(日記は→こちらから)にも登場する。☆ここらへんからが「巷説」の又市の仕掛けの原形になるのだなぁ。かみなり梅雨時。領内の大百姓の依頼で瓦版に載るような仕掛けをして恥をかかせた立木藩江戸留守居役土田左門は蟄居を申しつけられ,又市たちの思惑を超え切腹。しばらくして,ゑんま屋のお甲と角助が攫われ,角助は半死半生で戻される。又市,林蔵,山崎,巳之八も庚申堂で「裏の渡世」の人間に捕まるが,又市は5日の猶予をもらってゑんま屋に対する意趣返しの依頼の取り消しをはかろうとする。土田の家族が依頼主はではないとわかり,藩の江戸屋敷に戻って途方に暮れる又市に「謎の老人」が近づき,土田が領内の大百姓としくんだ「隠し米」について教える。岡っ引の万三が「かみなり」だといって棠庵に持ち込んだ鼬を使って,江戸屋敷にあった隠し米を領内の大百姓に戻し,依頼を取り消させた。江戸屋敷の蔵を砕いて燃やしたのは「かみなり」ではなく,御燈の小右衛門でだった。☆土田左門のもつ2つの顔がよかった。また,岡っ引の万三が棠庵にすっかりなじんでしまっているのもほほえましい。又市と小右衛門が初めて出会う話でもあった。小右衛門の死をもって,又市が白から黒になることを考えると,感無量……山地乳年が変わった春先。名前を書くと相手が3日で死に,絵馬が黒く塗られるという渋谷道玄坂の縁切り堂の黒絵馬の話題が市中をにぎわわす。同心の志方兵吾は,絵馬に自分の名前を書き,黒絵馬に霊験がないことを明かそうとする。一方,ゑんま屋は又市の昔の仲間の文作,玉泉坊を通した大阪の一文字屋仁蔵からの依頼,野非人の弱みに付け込む「稲荷坂祇右衛門」の仕掛けの1つである黒絵馬をつぶすことを600両で引き受ける。襲撃者があること覚悟をし手配もいていた志方だが,眠っているうちに,山地乳に襲われたが命を取りとめたことになって事件は片付く。実際には,御燈の小右衛門に鬼蜘蛛(「かみなり」でゑんま屋を襲った賊)を特定してもらった山崎と玉泉坊が彼ら5人を殺し,長耳の仲蔵が山地乳に扮して志方の同僚同心多門英之進と万三を欺いた。☆志方兵吾のまっすぐさがとてもまぶしかった。仲蔵は道具作りが巧みなだけでなく演技力もあるようだが,「長耳」の歌舞伎の大物って誰だろう?玉泉坊は,「巷説」の「帷子辻」と「続巷説」の「死神」に,文作は「続巷説」の「船幽霊」に登場する。文字数の関係で,その2に続きます。「巷説百物語」についての記事は→こちら,「続巷説百物語」についての記事は→こちら,「後巷説百物語」についての記事は→こちらから。各話の舞台,登場人物とあやかしは,フリーページの京極夏彦メモ(百物語シリーズ)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。シリーズ最初にあるリンク用のインデックスは時系列に並べてあります。京極夏彦の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (京極夏彦)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → 京極夏彦の世界 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:大極宮楽天ブックス前巷説百物語 京極夏彦記事関連のオススメ日記日々のあぶく(kiyu25さん) のぽねこさん読書とジャンプ(むらきかずはさん) 天竺堂通信さん
2007/06/24
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「修道士」という言葉は映画やマンガにも出てきます。それらを読むときの参考にしてください。ただし,活動した時期や場所によって内容に違いがあります。「聖女の遺骨求む」(エリス・ピーターズ)のメインキャラクターであるカドフェルが所属しているシュルーズベリ大修道院(正式には聖ペトロ・聖パウロ大修道院)は,ベネディクト修道会の1つ。で,「ベネディクト修道会の修道院って何?」ということについては,前回触れた「修道院(禁欲と観想の中世)」によるとかなり難しい点(逆にいうとおもしろい点)もあるが,ここではとりあえず,フードつきの黒い僧服を着た,剃髪(トンスラ)の人たちが共同で暮らす場所ということにしておこう。イメージはわくでしょ。第1巻で,開祖の骨を祀っているとしてロバートがうらやましがる「クリュニー派」も「ベネディクト修道会」の中の1つのグループだが,祈りやミサを最重視するところに特徴がある。そこで暮らすのはおもに修道士(モンク)といわれる人々で,彼らは1日8回の祈祷をすることを義務づけられている。1巻には,プライム(早朝の祈り),ヴェスパー(夕べの祈り),コンプライン(就寝の祈り)(言葉は第1巻による)などが出てくるが,彼らの1日はこの祈りを中心に展開していく。大修道院(abbey)にいる人々は,院長(abbot)…修道院の対外的責任者で,司教待遇(けっこう偉い)。司教区(教会などを統括する地域的・政治的に分割された地域)から独立していて,院長の任命権はローマ教皇にある。副院長(prior)…大修道院に付属する小修道院(priory)の院長もprior。つまり,院長の補佐というよりは,そこに所属する修道士たちの責任者という感じ。「副」という日本語(しかたがないのですが)に惑わされないようにしましょう。院長は自分がやろうとすることをいちいち副院長に相談する必要はないし,副院長も,院長に遠慮なく修道士を監督します。修道士…見習期間を経て「清貧・貞潔・服従」の誓願をたてた人たちで,司祭の資格(ミサを司式できる,告解を聞いて赦しを与えられるなど)をもつ人もけっこういる。また,役づきの修道士と役についていない修道士がいて,カドフェルは「役づき」ではないわりに「でかい顔」をしていますが,その理由は本の中で明かされます。見習い修道士…修道士になろうとして修道院に入り,まだ誓願をたてていない人で,その間はいつでも一般社会に復帰可能。平修道士…「修道士(禁欲と観想の中世)」の中に,助修士(労働修士)というのが出てくるが,それにあたると考えられる。トンスラにせず祈りの義務もかなり免除されるかわりに,修道院に必要な労働をする人々(修道士と同じ待遇で天国にいけます)。単に修道士と呼ばれることもありますが,これが訳語の問題なのか原書からそうなっているのかは不明です。2巻の中に1回,さりげなく「助修士」という言葉が出てきます。平信徒…修道院の中で暮らさず,修道院から請け負って仕事をする人々で,いわゆる俗人。もちろん結婚もOK。そのほかに,オブレイト(献身者)といい,子ども(5歳程度)のときに修道院に入れられ,時期を見て修道士になる者,修道士になる予定はないが,オブレイトや見習い修道士とともに修道院の学校で学ぶ生徒(生活は一緒)がいる。オブレイトというのは,1人でもガキの頃から祈りに専心するやつがいれば,一族みんなが天国に行けるという,貴族階級のムシのいい発想から出たもので,かなりの寄付とともに修道院に入ります。1137年,カドフェルはウェールズに近いシュルーズベリの大修道院で,このような人々と暮らしていた。おたがいを呼び合うときは,院長と副院長に対しては「ファーザー」,それ以外の場合は相手が司祭の資格を持っていても,見習い修道士などでも「ブラザー」を使っていたようです。ちなみに,原書のシリーズ名は「ブラザーカドフェル年代記」で,全巻を通したキャッチコピーは「中世のフーダニット」です。修道士についてちょっとわかった気になったら, ←カチッと クリックお願いします。――――――――――「聖女の遺骨求む」(エリス・ピーターズ)に↑1巻の簡単な内容,「修道院(禁欲と観想の中世)」,関連記事へのリンクについてはこちらを参考にしてください。上の記述で,誤りの部分があったり,あいまいで,わかりにくい点がありましたら,コメントでご指摘ください。場合によっては,必要な修正を加えたいと思います。
2005/06/19
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自分が読むこの作家の本は2冊めになるが,道尾秀介の「シャドウ」(2006)を読んだ。小学5年生の我茂凰介が主人公といってもいいだろう。彼の母咲枝の葬式の場面から始まるのだが,そこには,家族ぐるみの付き合いがある,水城一家(徹,恵,亜紀)も顔を出し,凰介と父洋一郎を励ましてくれる。父どうし,母どうし,凰介と亜紀がそれぞれ同級生というこの2家族だが,意外なことに咲枝の死をきっかけに崩れていったのは水城家だった。母親の自殺,父親への不信から家にいられなくなった亜紀を守ろうと,彼女を我茂家に預かることにした凰介だが,頼りにする父洋一郎にも怪しげな行動が出始め,父の恩師田地教授に相談することになり……おもしろかったし,かなり多くの人に「好かれそう」な作品である。「向日葵の咲かない夏」の日記(→こちらから)では,「ブログを回ってみたが,この作品「評判わりぃ~」!!」などと書いた。まだほかのブログは読んでいないのだが,評判は悪くないというより,「良い」と予想される(いくつかのブログを読ませていただきましたが,予想通り好評でした)。「こんなに賢く,強い小学5年生がいるのか!!」という声もありそうだが,個性によってあるいは環境によって,このような「子供」がいるのは不自然ではない。いや,フィクションの世界ということを考えれば,どの設定も極端に不自然なものはないし,やや弱く見える自殺の理由にしても,「身近で頼りきっている人間の若すぎる死」をきっかけに実行してしまうというのもありえなくはない(それゆえに亜紀は生き残ったともいえる)。驚かせる要素,だます要素,ハラハラさせる要素がそろっていて,しかもうまくまとまっていて,読後感も悪くない。で,「向日葵の咲かない夏」に衝撃を受けた自分にとっては,そこが「不満」なのですよ(笑)なんか,小さくまとまりすぎた感じ!! かな(笑)こう感じるのは,「マイナスの面」を田地教授一人に押し付けてしまったように思えるからかもしれない。教授の死によって,我茂父子も水城父娘も「救われた」形になっていて,そこからは,逆に彼らの「軽さ」しか感じられないからだ。「恵の死はどうなってしまうの?」という感じもある。洋一郎,凰介,亜紀の殺意に最後まで肯定的なところはこの作者らしいと感じたが……などと自分なりの不満も書いたが,読んで損をしないオススメの1冊であることにはかわりがない(笑)PS 書き終わってブログをうろうろしていたら,ミステリの部屋(samiadoさん)の日記で,「恵が屋上から落ちた後、左手に巻かれていたはずのはちまきはどうなったのでしょう?( ロワゾー☆ブルーさん,リンク先不明)」というコメントを見つけた。2章で隈島刑事が水シマ(水城)に語っていた「ためらい傷」が,終章で凰介によって「恵さんの左手首の切り傷は,亜紀ちゃんがはちまきを切ったときにできたんだね」と明かされているので,はちまきは2つに切れたのではなく,結び目つきですべて亜紀の手に残ったものと考えられる。以上,自分なりの解答です。道尾秀介の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (道尾秀介)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━参考ホームページ:東京創元社|Webミステリーズ!(道尾秀介)楽天ブックスシャドウ 道尾秀介記事関連のオススメ日記猛読醉書(かつきねえさん) まみむメモ(@かぼちゃさん)魔術師の猟奇的日常(majutsushiさん) 未来の予定~ラビ的(みっつ君)海砂のつらつら日記(kaisa21さん) 今日何読んだ?どうだった??さん
2007/01/30
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鵜飼壮夫探偵事務所シリーズ第2作である,東川篤哉の「密室に向かって撃て!」(2002)を読んだ。「とある警察署」の「とある警官」,要するに砂川警部と志木刑事が街に8連発式のオートマチック,コルト・ガバメントの改造拳銃を流出させてしまう。前作「密室の鍵貸します」(日記は→こちらから)で逃亡中の戸村流平を一時匿ってくれたホームレスの金蔵こと松金正蔵がその銃で撃たれ,死体が馬ノ背海岸で見つかる。金蔵の墓標を立てるために馬ノ背海岸に行った鵜飼探偵と流平はそこでちょっと仲違いし,海岸に残った流平は十条寺食品会長の十条寺十三,孫娘のさくら(20),愛犬のサクラスルメオーと出会う。時は,3月下旬,ひと月ほど前に起きた殺人事件の影響で戸村流平は大学を中退してフリーターになっていたが,十条寺十三に馬ノ背海岸に来た経緯を語るうち,いつの間にか「名探偵の弟子」に。4月3日,孫娘の花婿候補の素行調査の依頼に来た十条寺十三の相手をし,鵜飼に依頼を引き受けさせたのは,直前に事務所を初めて訪れた自称「二番弟子」の二宮朱美(24)だった。彼女は「密室の鍵貸します」で「密室」の舞台となったボロアパート白波荘の門の傍らでバイクを「壊していた」女性大家で,白波荘を取り壊した後,鵜飼の事務所のすぐ上の階(4階)に住むことになり,たまっている12か月分の家賃120万円+利子を請求に来た,「黎明ビル」のオーナーだった。とまあ,ここまでは「密室殺人事件」とは関係ないのだが,シリーズの常連キャラクターがそろったうれしさでついつい書いてしまった(笑)5月1日,涙ながらの調査を終えた鵜飼は流平を連れて鳥ノ岬の十条寺邸に報告に出かけ,そこで新たな発砲事件と殺人事件と犯人の消失が起こり……もちろん,警察から駆けつけるのは砂川警部と志木刑事のコンビ。志木刑事のスピード狂ぶりや,鵜飼探偵と張り合う砂川警部が面白かった。「犯人」と「トリックの大枠」はすぐにわかったのだが,途中のヒントに惑わされて,順序その他で正解に至らず!!最初のうちに考えていたほうが正解に近かったのには泣けた(笑)東川篤哉の作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (東川篤哉)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス密室に向かって撃て! 東川篤哉記事関連のオススメ日記ミステリの部屋(samiadoさん) 海砂のつらつら日記(kaisa21さん)
2007/08/24
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レックス・スタウトの「苦いオードブル」(Bad for Business,1940)を読んだ。レックス・スタウトの作品のネロ・ウルフ以外の探偵として,「手袋の中の手」(日記は→こちらから)にはドル(シオドリンダ)・ボナーが登場したが,今回登場するのはテカムス・フォックス。ドル・ボナーは本作でもちょっとだけ登場するが,シルヴィア・ラフレーと共同経営する探偵事務所は好調なようで,ヒロインのエイミー・ダンカンはそこの調査員として働いている。事件の舞台はエイミーの伯父アーサー・ティングリーが経営する瓶詰めオードブルの会社。大手食品会社からの買収話,会社の製品にキニーネが混ぜられる事件,怪しげな経済思想組織にのめりこむ経営者の養子などの複雑な事情を抱えた中で,アーサー・ティングリーが殺され,エイミーが疑われるような状況になる。彼女を助けるナイト役を務め,事件の真相を突き止めるのがフォックス探偵だが,ネロ・ウルフと違い,女性に優しく,警察との関係も良好で,なかなかかっこよい。犯人はすぐにわかってしまったのだが,エイミーの心を射止めるのが彼ではなく,食品会社のやり手の副社長レナード・クリフだったというのも微笑まくて,楽しく読めた。ちなみに,あまり出番はなかったがスキナーはネロ・ウルフのシリーズにも登場する地方検事,ドルとレナードが話をしているのをエイミーが見た「ラスターマンズ」はウルフお気に入りの店である。レックス・スタウトの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (レックス・スタウト)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス苦いオードブル レックス・スタウト
2007/07/12
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スケルトン探偵シリーズの最新作(12作目<1作未訳>),アーロン・エルキンズの「水底の骨」(Where There's a Will ,2005)を読んだ。親友であるFBI捜査官のジョン・ロウが子供時代を過ごしたハワイの牧場に,ジョンとともに夫婦で招待されたギデオン・オリバーとジュリー。10年前に行方不明になった牧場主マグナス(現在は彼の牧場を甥と姪が4分割して所有)の乗っていたセスナと人骨が太平洋の孤島の珊瑚礁で見つかり,たまたま滞在していたジョンとギデオンがその引きあげに立ち会ったことから,10年前の事件の意外な事実が明らかになり,それとともに,「今」の事件が起こっていく。ダグマー(特にファウスティーノ・パラとのやりとりがよい)を始めとするトーケルソン家の人々やテッド・フキダ部長刑事などのキャラクター作りが巧みで,幼少時の描写から犯人に納得ができる(「わかった」ではない,笑)などの伏線もきいていて,安心して楽しめるストーリー展開になっている。今回は,ギデオンが調べたスケルトンに意外な落ちがあって(なぜか最初からそうなりそうな気がしていた,笑)楽しめた。シリーズ前作「骨の島」の日記は→こちらからどうぞ。アーロン・エルキンズの作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (アーロン・エルキンズ)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 こちらもクリックをよろしく!! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス水底の骨 アーロン・エルキンズ記事関連のオススメ日記読書とジャンプ(むらきかずはさん) 魔女の隠れ家(たばささん)
2007/06/05
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今回の「クイズ!日本語王」は,ゲストに江守徹,假屋崎省吾にかわり高橋ジョージ,芸人枠にはインパルス。クイズ どっちの日本語ショー似ている言葉の使い分け問1 量が多いのはどっち?A 塩少々B 塩ひとつまみ問2 海水からできたのはどっち?A 流氷B 氷山問3 会社がなくなるのはどっち?A 倒産B 破産問4 視界が悪いのはどっち?A 霧(きり)B 靄(もや)問5 長いのはどっち?A 足B 脚答えは,B(中指分多い),A,B,A(1km以上先が見えるかどうかの差),B。05/18放送(→日記はこちら)に続いて,日本国語大辞典の冒険アマミノクロウサギを探して奄美大島まで行き,結局「どうぶつ奇想天外!」のフィルムを流したあと,問6 ウサギから生まれた「油断して思わぬ失敗を招くこと」という意味のことわざは?ウサギの( )鵜竿を調べるために広島と琵琶湖まで行ったあと,問7 鵜から生まれた日本語は?A うがい(魚を飲み込む様子から)B うめく(鳴き声から)C うさんくさい(フンが非常に臭いから)答えは,昼寝,A。特別企画漢字記憶王(津川博義)による漢字の覚え方(覚えるポイントを1か所だけにする)で体験したあと,練習した次の漢字を書く。問8 ばら問9 ゆううつ問10 さんげ敬語の達人(唐沢明)による肯定的な言葉を使う「上級敬語」。問11 禁煙席でタバコを吸っているお客に不快な思いをさせないで「やめてほしい」と言うには?答えは,薔薇,憂鬱,懺悔,こちらは禁煙席ですのでご協力いただけますか?。今週の日本語王はゲストの柴田理恵だった。前回(06/01)分の日記は→こちらからどうぞ。テレビのクイズ番組についての日記は,フリーページ テレビ番組 (クイズなど)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━番組ホームページ:クイズ!日本語王問題,解答,解答用紙(問題と解答は放映後)が用意されていますので,興味があればどうぞ!!司会・解説&解答者ウッチャンナンチャン 北原保雄高橋ジョージ 柴田理恵 小倉優子 インパルス今週のゲスト:江守徹
2006/06/08
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ミステリーランド中の1冊である,島田荘司の「透明人間の納屋」(2003,The Invisible Man's Virus)を読んだ。「読者対象はおとな,子供が読んでもいい」というミステリーランドのコンセプト(半分は本気です,笑)をよく表した(まあ,第1回配本で,その意図を徹底させたいとの狙いもあったのだろうけれど)内容だった。9歳だった昭和52年に暮らしていた新潟県F市で体験した,ホテルからの消失,殺人,偽札などの事件や,宇宙からきた透明人間の存在などの不思議な経験を,おとなになった「ぼく」が語るという形をとっているのだが,ミステリとしての完成度は高く,「別れ」の喪失感や子供であるが故の残酷さ,また,それを超えた郷愁の思いなどミステリ分野にとどまらないフィクションとしての読み応えもじゅうぶんにある。作者がメインの「謎」としたのは,ホテルからの消失でも,殺人事件でもなく,タイトルにもあるように「透明人間」とは何かということだろう。それにしても,これはけっこう重い。「真鍋さん」がどこの人で,どこに帰ろうとしているのかは,「新潟」をキーにすると,船に乗るかなり前にわかるようにはなっているのだが,この問題をこのような形で小説に取り込むことは(抽象的ですいません,笑),どうやら自分の好みに合わないらしい。よい作品だとは思ったが,読後感はあまりよくなかった。なお,作中に出てくる小説家松下謙三が高木彬光の作った神津恭介の助手松下研三からきているというのはほぼ定説らしい。文芸JSは,文藝SJだろうな(笑)また,その松下が冒頭で「戦前」ならとして名前をあげた牧逸馬は,林不忘の筆名で時代小説「丹下左膳」を書いた人といったほうが,一定年齢以上の人には(笑),なじみがあるかもしれない。最後になるが,この本でもっとも印象に残ったのは,実は石塚桜子の挿画だったことを白状しておこう(笑)わかりにくそうで,わかりやすそうでと不思議な絵だったため,挿画と巻末のタイトルとの照合を何回か繰り返した結果,かなり親しみがわいてしまった。どれもよかったのだが,「SF上陸」の2点と「タウンリミット」が特にお気に入り。島田荘司の作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (島田荘司)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━著者関連ホームページ:季刊 島田荘司 on line(原書房)楽天ブックス透明人間の納屋 島田荘司記事関連のオススメ日記未来の予定~ラビ的(みっつ君さん) アヌビスの審判(隼白鉄光さん)日々のあぶく(kiyu25さん) りぶらりだいあり(りぶらりさん)いろんなことを忘れないために(dai583さん)
2006/08/17
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「四月」から始まる私立霧舎学園ミステリ白書6作目である,霧舎巧の「九月は謎×謎修学旅行で暗号解読」(2005)を読んだ。「謎」と「キャラクター」と2者択一を迫られたらどうもキャラクターのほうをとりそうな自分なのであるが(笑),このシリーズでは,とくにその傾向が強い。ということで,このシリーズをひとことでまとめると「葉月琴羽と小日向棚彦の伝説のラブストーリー」となるのだが,ラブコメではなく,もちろんミステリ。ただ,どうも出てくるトリックをむきになって解こうとする気にならず,今回も作者がこだわっていた「暗号」については流されるまま読んで「ふんふん」という感じだった(犯人は,かなりの確信をもって当てることができたがあくまでも「当てる」のレベル)。それよりも,葉月警視(琴羽の母)のでたらめぶりや,頭木くんの推理ぶりなどが好き。最も好きというか,食べてみたいのが琴羽の父のカレーライスなのだが,今回は登場しなかった。と,内容がとりとめもなくなってしまうのは,シリーズものの途中を書いているからだろう。肩が凝らずに「パズル」も含めていろいろ楽しめるシリーズとしてはオススメです。霧舎巧の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (霧舎巧)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━記事関連のオススメ日記のぽねこミステリ館(のぽねこさん) drunker’s highさん青梅の読書日記さん 105円読書さん楽天ブックス九月は謎×謎修学旅行で暗号解読 霧舎巧
2006/04/10
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今回,最後に人を殺す場面がくる(ストレートに犯人の名前が出る直前)まで,犯人がわからなかった。くやしい!!ということで,犯人がわからなかった読者から未読の読者への挑戦という意味合いも含めて,前回の記事で書いたことをふまえ,犯人さがしのヒントを書いていこうと思う。以下のヒントは,自分で考えたヒントではない。後ろのほうの情報をちょっと披露して,それを頭に置きながら,読んでみてくださいという程度のものだ。あらかじめ知っていても,それほどアンフェアではないと思う。また,きわどい部分は灰色にする。ただし,ヒントを読まずに犯人あてを楽しみたい方は,今回の記事をパスしてください。ヒント未満?最後まで犯人がわからなかったのだが,読み終わってみると決定的なヒントが,1章の最初,ダルグリッシュがデュペイン博物館に行ったときの場面に書かれているではないか!!これには,うなった。もっと絞ると,1章1,ダルグリッシュと友人アクロイドとの会話の中にある。最初の部分を読むときは,このことを気にとめておいてください。ただし,ほんとうに最初の部分なので,そこを読んだからといってその場でわかるものではありません。第1のヒント4章の最初,犯人が判明する日の午後早い時間の捜査チームの話し合いで「容疑者」としてあげられるのは,次の9人(もっとも,ダルグリッシュ自身は,それ以前に犯人がわかっていたようだが)。マークス・デュペイン 長兄キャロライン・デュペイン 妹ミュリアル・ゴドビー 博物館職員タリー・クラットン 博物館職員(清掃担当)ファラディ 博物館ボランティアストリックランド 博物館ボランティアジェイムズ・コルダー-ヘイル 博物館館長ライアン・アーチャー 博物館臨時職員最初の事件のときの謎の人物「あまり絞れていない」という印象かもしれませんが,この中に犯人がいますので,動機,機会などを検討しながら読んでください(あっと驚く意想外な犯人ではないということです)。第2のヒント同日夕方7時半の話し合いでは,チーム全員が「誰が,どのように,なぜ」したかをわかっている。すべてが状況証拠だが,第2の事件に関する以下の事実とつじつまが合うという。どうして(第2の被害者の)ハンドバッグが持ち去られなければならなかったのか。(「殺人展示室」から)フラットに入るドアについていた掌紋。(フラットの)エレベーターが一階にあったこと。摘まれたセントポーリアの花。事件を過去の事件の模倣に見せかけようとしていること。この5つの問い(事実)を頭に置きながら3章を読むと,すっきりわかってしまうかもしれません。これに対する解答のほとんどの部分は,なぜかダルグリッシュ警視正ではなく内務大臣が本の中で明かしてくれます。ヒントは以上です。ダルグリッシュとエマの恋の行方については,本をお読みください。また,次作あたりにケイトたちダルグリッシュの部下にも異動がありそうですが,気になるところです。ということで,次作が絶対に出ることを希望しつつ,了。登場人物などをフリーページのP.D.ジェームズメモ(殺人展示室)に簡単にまとめてありますので,ごらんください。P.D.ジェームズの他作品についての日記は,フリーページ 読了本(海外) (P.D.ジェームズ)からごらんください。楽天ブックス殺人展示室 P.D.ジェームズ
2005/04/27
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舞城王太郎の「阿修羅ガール」(2003,an Asura-Girl in Heart)を読んだ。調布を舞台にした女子高校生愛子の話。とっぱじめから,同級生とラブホに行って「減るもんじゃない」と言われたものが減ったり,そのことが原因で学校のトイレでシメられたり,その場で首謀格の美女マキの鼻の骨を折って血だらけにしたり,シメられた原因が相手の佐野明彦の失踪&足の指の送り付けだったり……ネットの「天の声」によって調布一帯で,三つ子を殺した「グルグル魔人」を狩り出すための「キッチンハンティング(中坊狩り)」とそれにからむ暴動(アルマゲドン)が起こったり……とあいかわらず強烈なのだが,今回の作品はこの著者にしては妙にわかりやすい構成になっていた。とはいうものの,第二部「三門」は読んで楽しかったのだが,第一部終わりのマキの金槌が頭に残っていて,「夢の中,夢の中」などと思ったわりに,桜月淡雪の登場など,微妙に現実とリンクしているところが楽しい。ところで,愛子がずっと気にしていた金田陽二の心は年上の沙耶香さんに向いてしまったようだが,美形でない淡雪とどうにかなるのだろうか? まっ,どうでもいいけど(笑)これまで読んできた作品に比べるとインパクトが少なく,それがゆえに賞(三島賞)をとれた(笑)って気もするけれど,この作者が主人公にする女性は強い! という「熊の場所」の「ピコーン!」と同じ感想だけが強く心に残った。日記をアップした後,いくつかのブログを拝見し,もう少し記事を追加することにした(06/12/20)第二部の2つ目「森」をすんなり楽しめた(「崖」のグッチ裕三以下のキャスティングにも笑えた)のは,一部のほぼ最初のころに風呂に入ったアイコがシャスティンからセラピーを受ける場面がけっこう印象的で頭に残っていたから。これで,作者のもつ場は西暁町(福井),調布(東京)にスウェーデンのハデプラ村が加わったといってよいかはわからないが,話を飛ばす分だけ「場所」にこだわっていると思うのは考えすぎだろうか…(笑)第3部が「JUMPSTART MY HEART」となっていたので,本の英語タイトルのハートマークは「Heart」で表記した。ジャンプスタートは,最近あまり見ない(というか,車の運転をしないので現状を知らない)が,バッテリーの上がった車をほかの車のバッテリーにつないでスタートさせること。病院で目を覚ました愛子には,回復でも再出発(これにあたる英単語はない,reboot,resetはちょっと近いけれど違う)でもなく,ジャンプスタートしか残っていないというのは,わかるような気がする。タイトルの「阿修羅ガール」に戻る。「六道輪廻」を辞書で引くと「地獄・餓鬼・畜生・阿修羅・人間・天上」となっている。ジャンプスタートすることによって,愛子は阿修羅から人間になれるのだろうか?や,もともと,どこにでもいる人間の女の子って考え方もあるけれど(笑)舞城王太郎の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (舞城王太郎)からごらんください。━Your Click Cheers Me Lot━━━━ このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━楽天ブックス阿修羅ガール 舞城王太郎記事関連のオススメ日記本格ミステリと旅の写真(☆かよさん) 未来の予定~ラビ的(みっつ君)晴耕雨読2(ばあチャルさん) 和邇乃児さん仮)日記。(ケー16さん) のぽねこさん子育てと買い物日記(まることちょぴんさん) 図書館警察さん
2006/12/20
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幻想小説の連作短編集である,太田忠司の「黄昏という名の劇場」(2002)を読んだ。黄昏の世界から追放された語り手である「私」が聞かされた様々な話を集めた形。人形に乗っ取られた船での経験を老人が語る「人形たちの航海」,時を飼いならす者が語った「時計譚」,木に支配された「鎌の館」,無法者の赤帽子が不思議な男にたぶらかされる「雄牛の角亭の客」,本に存在を消されそうになった男の話である「赤い革装の本」,世界を好きなように変えられる「憂い顔の探偵」,神が創造した最も完全なる生き物であるスコティッシュ・ディアハウンドについての話である「魔犬」と続き,「黄昏または物語のはじまり」が最後のまとめになっている。それぞれの話はおもしろく,特に「憂い顔の探偵」の語り手と私のやりとりが楽しかったが,最後の話はやや蛇足的で,まとめをつけすぎてしまったような気もする。太田忠司の他作品についての日記は,フリーページ 読了本(日本) (太田忠司)からごらんください。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ → ミステリ・サスペンス・推理小説全般 (↑関連トラバの集積場所)こちらもクリックをよろしく! → このブログのRSSのURL → RSS ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━著者ホームページ:Ohta's Home page楽天ブックス黄昏という名の劇場 太田忠司記事関連のオススメ日記日々のあぶく(kiyu25さん)
2007/04/22
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