必修「地・歴」履修漏れ、3年生卒業ピンチ…高岡南高
生徒の要望に応じ、大学受験に特化した授業を行ったためで、年度内に補習授業を行わないと卒業できない事態となっている。同校は同日、県教委に報告し、対応を検討している。
同校によると、昨年度の授業内容を決める際、生徒から「受験に必要な科目以外は勉強したくない」との声が出たため、各教科代表の教諭でつくる会議で相談。篠田校長も了承し生徒に地理歴史教科の履修科目を選択させたところ、197人のうち165人が世界史を選択せず、残る32人は世界史A・Bのみを履修した。
学習指導要領では、2年生の地理歴史教科は、世界史、日本史、地理各A・Bの6科目の中で2科目を選択するが、世界史はAかBのどちらかが必修で、ほかに日本史か地理を履修することになっている。
卒業単位を取得するためには、最低でも50分授業で70回分に相当する補習が必要という。
篠田校長は「土曜日や冬休みの時間を使って、なるべく生徒の負担にならないよう補習を行いたい」としている。(2006年10月24日14時21分 読売新聞)