山形大学長に前文科次官・教職員投票を覆し選出
官僚トップである次官経験者が国立大学長に転身するのは極めて異例。結城氏は7月に次官を退任したばかりで「天下り」の批判も出た。25日に実施された教職員の投票で結城氏は2位にとどまったが、学内外の委員による選考会議で選出された。
法人化や大学全入時代により地方国立大が厳しい状況に直面する中で、次官経験者にかじ取りを期待したとみられるが、投票で1位だった小山清人工学部長(58)らは反発している。
結城氏は山形県村山市出身で東大工学部卒。1971年に旧科学技術庁に入り、2005年に旧科技庁出身では初めて文科事務次官に就いた。
「学内意向聴取」と呼ばれる教職員の投票では結城氏以外の候補者3人が小山氏に事実上一本化し、投票総数809票に対し、小山氏378票、結城氏355票の接戦だった。〔共同〕(07:00)
(日本経済新聞の記事から引用)