走れ!どたばた救急隊

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てんふぁいあ

てんふぁいあ

Sep 25, 2005
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カテゴリ: 一般負傷
僕「お腹空きましたね~先輩☆」
先輩「おまえまた朝飯食ってきてないんだろう・・・。」

僕「えへへ、めんどくさいので(^_^;)  今日の昼は何にします??」

先輩「ラーメンとチャーハンにするか?簡単だし・・。」

僕「決定(*^_^*)!! じゃあ僕はチャーハン作りますので、先輩はラーメン  よろしくお願いします(^_^)」

先輩「あいよ☆」

僕「タマネギ~・・・。  にんじん~・・。チャーハンの元~☆」

先輩「お湯~・・。麺・・・。野菜炒めでも作るか・・。」

僕「じゃあチャンポンにしません? 僕野菜全然足りてないですし☆」



-日時:平成17年 9月中旬 AM11:03-
           119通報   

ピーポー!ピーポー!! 
救急指令!救急指令!
第1出場 どたばた救急隊! 一般負傷


先輩「いくぞ!! ガスちゃんと切れよ!!」

僕「了解!!」


<救急車内>



僕「なんでしょうね・・。一体」

指令本部「指令本部から、どたばた救急隊。通報内容を送る。傷病者は50代     男性、山中にて、ハチに囲まれ多数刺傷した模様。負傷者多数の     可能性あり。現場到着後、状況を指令本部へ連絡せよ」

隊長「どたばた救急隊 了解!」

指令本部「以上。指令本部」




隊長「ハチか・・。どんな状況が予想される??」

僕「は・はい! アレルギー反応が強ければ、アナフィラキシーショックと  なり、傷病者は呼吸ができなくなります。最悪の場合、30分以内に心肺  停止状態へ移行する可能性があります。」

隊長「上出来だ。 機関員いそげ!!」

機関員「了解!」



<現場付近>
隊長「ここだな・・。近くに関係者はいないようだ。俺もハチに刺されない   ように気をつけなきゃな。」

僕「刺されたらシャレになんないっすね」

隊長「とりあえず状況に把握だ。」

僕「了解。」

僕「消防署 どたばた救急隊ですが~!!どなたかいらっしゃいません    か??」

とりあえず呼びかけをしてみました。大体関係者が、傷病者の近くにいて、いろいろ状況を説明してもらえるんだけど、たまに家族があわてちゃって、誰もいないときもあったりします。




関係者「こっちですこっちです! 私の息子がたくさん刺されたみたいで、    もうどうしたらいいのかわかんなくて!!どうですか??大丈夫で    すか??」
多くの関係者は、当然といえば当然ですが・・かなりあせっています・・。
しかしここで、慌てないのがプロ・・。

隊長「息子さんはどちらですか? ハチに刺されたのはこの方だけです     か?」

さすが隊長です。いつも冷静沈着で、この人がいればなんとかなるって、いつも思っています。

隊長「どたばた救急隊から指令本部。状況は通報内容通り。傷病者は1名。    応援隊の必要なし

指令本部「了解。」

隊長「気分はどうですか?」

傷病者「ハチにたくさんさされて・・。上半身が痛いです。」

確かにたくさん刺されてるみたいです。蚊に刺されたような後がいたるところにあって、その周りは赤くなっています。だいたい6箇所は刺されてました。


隊長「意識レベルはいいようだ。血圧と脈拍。酸素飽和度の測定急げ。血圧   が下がれば、ショックパンツ使うぞ。」

僕「はいっ!!」 ショックパンツっていうのは、もともと戦闘機にパイロットが着用していたG-suitを改良したもので、ズボンみたいな形をしているんだけど、その中に空気圧を送り込むことによって、下半身を締め上げ、足の血液を頭や心臓に送ってやる資機材のこと。適応がとても難しいんで、なかなか使用されないんだけど、アナフィラキシーショックに一番の適応があるんだ。


僕「血圧140/80 脈拍77 酸素飽和度97%です。」

隊長「ふむ・・。ひとまずだいじょうぶだな・・。」

親「どうですか????」

隊長「ハチに刺されて30分間は、症状は急変する場合があります。しかし息   子さんは、1時間たった今でも症状が出ていない。緊急を要する状態   ではありません。しかし、病院へ受信は必要でしょう。」

親「よかった・・・。」


ハチによる受傷は、特に山間部に多く、最悪の場合30分で呼吸、心臓が停止する可能性のある恐ろしいものです。

 しかし個人差がとても大きく、今回の症例のように、刺された場所がヒリヒリするといったような軽いものから、

 めまい、冷や汗、呼吸困難、顔面蒼白など、重度のものがあります。

 とくに、1回目に刺された特に、気分が悪くなったり、発熱したようなことがあれば、2回目に刺されたときに重症となる場合が多く、注意が必要です。

 むやみに山に入るのはやめたほうがよさそうですね☆


僕「いや~・・。症状が軽くてよかったですね☆」


隊長「そうだな。ってかおまえ、患部を触りすぎだろ・・。痛がってたぞ」

僕「はい。気をつけます。」

いままでに出場した中で、怒られなかったことはありません(笑)



それにしても隊長の判断は早いなあ。いつかこっちから命令してやる・・。

なんて・・・。絶対口にはできません。




隊長「どたばた救急隊から指令本部。どたばた救急隊。帰署、閉局」



指令本部「指令本部了解。」 





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Last updated  Sep 25, 2005 11:56:42 PM
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すごいですねぇ。  
隊長さん、かっこいいですね!
数々の現場を経験してきたんでしょうね!
なんか生の現場の感じが伝わってくる日記でした(^-^)
アナフィラキシーショック、恐いですね。
っていうかテンファイアさんの日記、結構勉強になります(●´Д`●)
これからもがんばってくださーい(^-^)ノ (Sep 26, 2005 10:33:09 PM)

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Comments

私だ@ レス べっ、べつにアンタのためじゃないんだか…
kabikinnkinn@ akbbbbb ありえん
ゆう@ とうとう出ちゃったね うわさは本当だったよ。 <small> <a hre…
hiro19818 @ こんにちはヽ( ´ー`)ノ 勉強会お疲れ様です! 日々がんばってる…
★☆ちぁち☆★ @ まさか・・ァハハ(*´∀`*) マネはしませんヨッ!!! HGオモシロイからスキだ…

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