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2010年01月18日
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カテゴリ: 日記




・オリジナル風味
・イメージは、夏目友人帳です。
・斑と夏目と多岐である日の一場面的な感じ
・でも、特定の名前を出していません。
・基本は書き散らし系の散文です。(=駄文以下)
・なので、思うままに?感情のままに?書いてます。


良ければ、感想を下さると、ありがたいです。





***








ざぁぁ、と流れる風。
感じられる、それは。
やわらかく、僕らを・・・。


【 03:誰かの温かさ 】


色に例えるなら、今の空気は覗色のような、秘色のような、淡く冷えたもの。それは、年も明けて、寒さも増した今ふいた風。
広い、広い、野原には鮮やかな色はなく、冬の閑散とした風景があった。夏の鶯色や青竹色のような色彩ではなく、鈍色か、鼠色のように、薄暗い印象を受けた。
そこに、ひとりの少年が、寝転んでいた。学生服に身を包み、傍らには通学鞄が無造作に置かれていた。
「・・・」
少年は、流れる風を感じながら目蓋を閉じている。その顔の造形は、おそらく美系に分類されるのかもしれない。しかしながら、それを本人が認識することも、そう思うこともない。少年は自分自身にとても無頓着でいるのだ。
「・・・----くーん!」
遠くから、少女の声が聞こえてくる。そして、少しの間のあと、遠くにあった走ってくる音は、近づいてくる。

少女は微苦笑を浮かべながら、少年に問いかければ、少年はゆっくりと目蓋を持ち上げ、少女を視界に映した。
「ぁあ、大丈夫」
そう言って、少年は立ち上がり少女を見下ろす。少女は、少年のその言葉の意味がわからず、首を傾げると、少年はゆっくりと歩き出した。
「あぁ、そう言うことね」
少女は理解し、そして少年の傍らによると、そばにいた、おおきな狐と猫をたしたような妖を撫でる。

少年がそう言いながら、座り込めば先生と呼ばれた妖も傍らに丸く座り込んだ。

その地面には、昔の騒動の名残である、少女の得意とする特殊な陣が描かれていた。
「こっちに、きたら?」
少年がそう聞けば、少女は頷き、少年の隣に腰をおろす。

大きな獣のような姿をした、妖の柔らかくも温かな体温を背に、少年と少女はゆっくりとした刻を過ごす。

流れる風は冷たくも、空は高く瓶覗色のように淡く、寒々しさを感じる風景の中で、一匹の妖と少女と少年の周りだけは、淡くも温かな淡黄色か飴色のように色づいていた。



幼い頃は知らなかった、誰かの温もり。
少年は、この場所で、この世界の中で。
ゆっくりと、知らなかったものを取り戻していく。



end...。





出てきた、色の読み方。(わかるとは思うのですが)

くろ~しろ系
鈍色:にびいろ
鼠色:ねずみいろ

あお系
秘色:ひそく
覗色:のぞきいろ
瓶覗色:かめのぞきいろ

みどり系
青竹色:あおたけいろ
鶯色:うぐいすいろ

きいろ系
淡黄色:たんこうしょく

だいだい~ちゃ系
飴色:あめいろ



----


*お題提供者様*

さいと:0501
URL:http://trigger.fool.jp/
ますた:ねこ 様




忘れちゃいけない10のこと
01 ジンとした痛み
02 あの人の笑顔
03 誰かの温かさ(オリジ風味/夏目と多岐と斑)済
04 掌の温度
05 悲しかったこと苦しかったことそしてその後
06 いつかの夕焼け
07 はしゃいでた自分
08 幼い気持ち
09 涙の味
10 嬉しい気持ち




.






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最終更新日  2010年02月15日 18時11分13秒
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