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2005年06月10日
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●低分子アルギン酸ナトリウム

■効能・効果:

排便量の増加、便通の改善、コレステロールの上昇抑制

■体に作用する仕組み:

低分子化アルギン酸ナトリウムは、昆布やひじきなどの褐藻類の
海藻(ぬるぬる部分)に多く含まれているアルギン酸を
加熱加水分解して低分子化した成分です。

水に溶けて粘稠のゲルを形成するので、消化管内では
胆汁酸類やコレステロールを吸着して、体内への吸収を防ぎ
排出を促し、コレステロールの吸収を抑制する働きがあります。

胆汁酸は、血中コレステロールを原料に肝臓で作られ、
小腸に分泌されます。

小腸に分泌された胆汁酸の一部は再吸収され、肝臓に戻って
再利用されます。これを腸管循環と言います。

低分子アルギン酸ナトリウムは、小腸で胆汁酸と結合し、
便として排泄しながら再吸収を抑制してくれるのです。

これによって失なわれた胆汁酸を補うため、
血中コレステロールから胆汁酸を作るシステムが活発になります。
この仕組みで血中コレステロールを減らすことが出来るのです。

また、低分子アルギン酸ナトリウムには、「水を蓄える性質」があり
便を適度に柔らかくして、かさを増やし、お腹を刺激することで、
調子を整えます。
町の蠕動運動が高まると、便の滞留時間が短縮し、
量が増えて便秘も解消されるわけです。

■栄養学に基づく根拠:

成人男子5人、成人女子10人に、1日4gの低分子化アルギン酸ナトリウム
を投与した結果、排便量の増加が認められました。

1週間平均総排便量が960.1gから1114gへと増え、
さらに、便の水分含有率にも、増加が認められました。

総コレステロール180mg/dl~250mg/dlの成人男性17人に、
低分子化アルギン酸ナトリウムを4g投与するグループと、
投与しない2つのグループに分けて3週間調査した結果、
投与したグループの方が、投与しないグループに比べて、
総コレステロールの結果が認められました。

投与したグループでは、203.8→197.5mg/dl
投与しないグループは、204.1→218.8mg/dlでした。

正常コレステロールでは、変化が見られませんでした。

摂取の目安:4g/日

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最終更新日  2005年06月26日 00時44分57秒
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