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2009.03.22
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カテゴリ: カテゴリ未分類


殆んど19世紀頃における陶器の陳列だった。

壺などの所有者は個人の物が多かった。

博物館等の公の機関の所蔵に較べたら心なしか個人所蔵の方が薄汚れているような印象を感じた。

額縁に入った絵なんかは個人で持てる物なんてそうはないが、壺は絵程かからないと言う事に尽きる。

当然と言えば当然だけど。

壺程度は中流でも買える事が分かった。

しかし、壺の造形は中と共に深いものがある。

壺の外側の意匠は豪華絢爛だ。


唐子とか、七福神(一柱欠けているが)とか、オブジェそのものの牛とか。

もう一つ獅子の置物みたいな物もあったが、狛犬に近いな。

殆んど近代とは言え、獅子は当時の日本では空想上の生き物なので必死に本物の様に似せているのだ。

そう言えば漢字で書ける「象」、「獅子」、「麒麟」、「犀」、「竜」など挙げればきりがないが、日本の動物ではないので殆んど想像に任せた絵ばかりなのだ。

尤も、竜は存在しないが。

逆に日本に存在する動植物の意匠が筆致に長けているのだ。

色あいも、ほんのり穏やか。
原色なんてない。
日本カラーが出ている。

江戸、明治の頃の陶磁器ばかりだが、ちゃんと昭和や平成の壺なんてものもあった。

現代美術の系譜を引いているのか、各々のアイデアに完全に感服した。



もう一歩前進して辿り着く世界。

しかも自然として居座っているのだ。

展示品にふと気付いたが、こうした幕末期における壺等は嘗てフランスに出品された事があるのだ。

代表として出ていたが、国の名前はやっぱり日本。

代理人は普通政府だったら日本大君となるが、薩摩藩なので、日本太守となっている。



天皇は何かとなると、ローマ法王の位置付けか?

そして薩摩藩と言うのは存在しないので、どういう国の名で出ていたかと言うと、薩摩琉球国となっていた。

勲章みたいのが展示されていて、五芒星に真ん中が白い円を書いて中に白十字を収めた(薩摩藩の紋所)物に、星の先に夫々薩摩琉球国と文字が添えられていたのだ。

当時は薩摩も琉球も合邦だったのか。
エジプトシリア連合国みたいな感じだろう。

実際は薩摩の方に権限があったのだけど。

日本だけが世界で、列島の中に国があったと言う事になる。

当然で、古代ギリシャも近世イタリアも近代ドイツもバラバラで統一国家なんて存在しなかったのだ。

その土地の概念はあってもイコール国家ではない。

尤も薩摩は日本を代表して出掛けたのだけど。

雨が降っていた。
傘を差しながらの自転車走行は出来ないので、合羽着てった。

その後秋葉原へ行ったのだが、漸く探し求めていたイリヤの空のDVD6巻目を安値で手に入れた。

合羽がちょっと着づらい。
濡れるよりかは増しだが。






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Last updated  2009.03.24 02:20:06
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