青茶

・青茶・
福健省の安溪で生産されるお茶




鉄観音茶 ・・鐵観音茶は烏龍茶の中では
「半発酵茶」(中程度の発酵)に分類。

手揉みと乾燥を何度も繰り返し 充分に熟成させたもの。
最後の発酵を止める際の火入れを炭火焙煎してる所が 他の台湾茶とちょっと違う
香ばしさとまろやかな甘みが印象的。

茶葉は 艶のある黒味がかった色で小さく固くよじれており、
茶湯の色は 明るいアンズ色。

*名前の由来(色んな説がある)*
"安渓松林頭に住む魏飲という信仰深い人が毎朝 奉山寺の観音様に
お茶を供えていたところ ある日寺の裏山に光り輝く茶樹を発見し、
それを栽培してお茶を造り飲んでみると 非常に香りの高い優れたお茶だった。
この為 観音様のお恵みのお茶である" としてこの名がつけられたが1つ。
又、
"鉄観音の茶葉は 厚みがあってどっしりと重く色も黒みがかった緑色で、
黒光りしているような様を鉄に喩えた" など 様々。

鉄観音茶には 脂肪などの油分を分解する作用があるので、
中華料理の時 海老や蟹といった海鮮料理を食べる時 フィンガーボールに
鉄観音を入れ手を洗うと臭いが消え 鉄観音の脂分解の力で指はさっぱりとし、
一石二鳥(^^)v


毛蟹茶 ・・毛蟹は 福建省南部の烏龍茶。製茶法は 鉄観音とほぼ同じ。
分類は 特級・1級~4級までに分類される。
見た目は 安渓鉄観音や黄金桂と同じように くるくると揉捻されて
いるのが特徴。
焙煎が弱く 香りの良いお茶として日本でも人気が出ている。
青茶のメッカ福建省南部では 毛蟹茶は最高級の青茶ではないが、
青みのある新鮮でシンプルな それでいて豊かな風味がする。

*名前の由来*
"茶葉に生える産毛の様が毛蟹に似ている" という説、
"上海蟹などのはさみのところのように 茶葉の裏に細かい毛が
生えているから" という説がある。
香りや味は 鉄観音よりもやや喉越しに酸味があり柑橘系の香りも強い。
国内では 福建省・広東省で消費され 海外では 台湾・日本・東南アジアへ
輸出されている。


東方美人 ・・古くから欧米に輸出され 高い評価を得ている
台湾でしかとれない中国茶。
味わいが紅茶に近い事から 特に英国の貴族に好まれていた。

*名前の由来*
"色とりどりの茶葉の美しさ・まろやかでフルーティーな味わいから、
東洋の美女に喩えられた" という説がある。

中国では「白毫烏龍茶」「香檳烏龍茶」という名でも呼ばれている。
欧米では今でも「オリエンタル・ビューティー」あるいは、
台湾を意味するフォルモサの名をとって「フォルモサ・ウーロンティー」
という名で親しまれ 紅茶専門店などで扱われている。

製法は独特で 本来ならば茶樹の害虫である体長3mmほどの昆虫
チャノミドリヒメヨコバイ(チャノウンカ)が齧った茶葉だけを摘み、
製茶するというもの。
虫が茶葉を食む事により 茶葉は独自の発酵をとげ、
葉色は白・緑・黄・紅・褐色の5色を呈し フルーティーな芳香と蜂蜜のような
甘みのあるお茶となる。


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