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本日ご紹介するのは「ケレンケン」。本種は、新第三紀中期中新世(約1500万年前)に生息していた恐鳥類と呼ばれる大型肉食鳥類の仲間です。本種の化石は南米のアルゼンチンで見つかっていますが、ホロタイプ標本の頭蓋骨が長さ約71.6cmと、これまでに見つかっている鳥類の中で最大であるといわれています。また、大きさは高さ3m、体重100kgにも達し、巨大な一方で、空を飛ぶことはできませんでした。ただ、空は飛べなくとも、かぎ状に曲がった嘴を持つ等、地上棲の捕食者あるいは腐肉食者と考えられており、また新生代の南米大陸における頂点捕食者であったと考えられています。ケレンケン Kelenken guillermoi ノガンモドキ目フォルスラコス科 2026年9月5日 神奈川県横浜市 西区みなとみらい1丁目 パシフィコ横浜 「ヨコハマ恐竜展2026~恐竜の食卓大図鑑~」展示骨格標本(レプリカ)
Sep 5, 2026
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本日ご紹介するのは「Longipteryx chaoyangensis」。本種は、中生代白亜紀前期(約1億2000万年前)に生息していたエナンティオルニス類という鳥類の一種で、中国から化石が見つかっています。本種の嘴は長く、頭骨の長さ6割以上にもなり、さらに円錐形でカギ状に曲がった歯がついているという特徴があり、この吻部と歯の形、体の大きさ等から、発見当初は昆虫食と考えられていました。しかし、2024年に消化管の内容物が残った化石が2点発見され、いずれも消化管に残っていたのは、裸子植物の種であったことから、現在では、裸子植物の実と昆虫類を餌にしていた雑食性であったと見られています。また、後ろ足の親指は反転し、木の枝を強く掴むこともできたと考えられています。Longipteryx chaoyangensis エナンティオルニス類ロンギプテリクス科 2026年9月5日 神奈川県横浜市 西区みなとみらい1丁目 パシフィコ横浜 「ヨコハマ恐竜展2026~恐竜の食卓大図鑑~」展示化石標本(レプリカ)
Sep 6, 2026
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本日ご紹介するのは「ズンガリプテルス」。本種は、前期白亜紀(約1億3千万年前)に生息していた翼指竜亜目の翼竜で、翼開長は約3~3.5m、頭骨長は50cmと比較的大型の翼竜です。なお、本種の名前は「ジュンガルの翼」を意味しますが、これは本種が発見された中国北西部のジュンガル盆地の地名をとって名付けられたもので、中国で初めて見つかった翼竜としても知られています。本種の特徴として、口吻先端には歯が全くなく、ピンセットのような上下顎先端が共に上方に向かって反り返っている一方で、口裂後半部には上下顎ともに鈍頭の疣状構造が並んでいることが挙げられます。この口吻の形状から、本種は水辺の地表で貝類や甲殻類等の餌をあさっていたものと考えられています。ズンガリプテルス Dsungaripterus weii 翼竜目ズンガリプテルス科 2024年4月27日 福岡県北九州市八幡東区東田2丁目 北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)展示骨格標本(レプリカ)
Sep 4, 2026
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先日紹介したコムラサキオカヤドカリの近縁種です。ムラサキ色をしているのは、概ね成熟した成体で、若い個体は、白や薄い青、スミレ色やオレンジがかった紫などバラエティに富んでいます。大きいハサミに見られる斜行顆粒列が本種の特徴の一つです。もう一つの特徴は、貝殻の内側を足でひっかくことにより、ギチギチといった音を出すことであり、ナキオカヤドカリと共に「鳴くオカヤドカリ」として知られています。本種は、海岸線に近い植物の多い石や岩のある場所に生息しています。夜行性で、日中は落ち葉の下や石の下、岩のくぼみなどに隠れており、夜になると出てきて歩き回り餌を採ります。なお、日本に生息するオカヤドカリ全種が、国の天然記念物に指定されていますが、これは戦後、小笠原のみにオカヤドカリが確認され、個体数の減少が懸念されたためです。沖縄返還後は、これらの島々にそれなりの個体数が生息していましたが、天然記念物の指定が解除されることは無く、現在に至っています。ムラサキオカヤドカリ Coenobita purpureus 十脚目(エビ目)オカヤドカリ科 2006年11月4日 石川県能登市 のとじま水族館
Sep 9, 2020
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漢字で書くと「赤腹井守」。腹が赤いイモリということで、見たまんまの名前ですが、いわゆる普通のイモリです。普通と書きましたが、近年、本種をはじめとする在来有尾両生類は日本各地で減少しており、本種も都内で見られるところがかなり限られてきました。しかし、都内でも八丈島ではまだまだ多くの個体が見られ、特に唐滝周辺には多くの個体が生息しています。実際のところ、国内移入種であるため、個体数が多いことを喜んではいけないのですが、本来の生息地では減少しているのに、移入先では反映している種というのは意外と多く、本来の生態系のバランスが崩れると同時に新たな生態系が速やかに構築されるというのもなんかすごいと感じてしまいます。もちろん、それがいいか悪いかは別問題ではあるのですが・・・。なお、イモリやカエルは皮膚呼吸のため、身体が粘液で濡れていますが、この粘液にはいわゆるフグ毒と同様な成分が含まれているため、これらを触った手で眼をこすると結膜炎などひどい目に遭いますので、触った後は必ず手洗いをするようにしてください。アカハライモリ Cynops pyrrhogaster 有尾目イモリ科 2021年5月4日 東京都八丈島八丈町樫立 唐滝周辺
Sep 9, 2021
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身体や脚が細長く全体に白色を帯び、暗所に生息することが、「幽霊」を連想させるためユウレイグモと呼ばれます。その中でも本種は、主として家屋内に生息しているため「家幽霊蜘蛛」と名付けられました。本種の成体は、一年中見られ、天井や壁の隅などに網を張ってコバエなどを捕食する益虫です。しかし、この網がいわゆる不規則網とよばれるボロ網であり、コバエやチャタテムシ、ダニなど微小な虫の天敵であるにもかかわらず、これらの死体やほこりがつくため不快がられた挙句、スス払いの対象になってしまうというちょっとかわいそうなクモです。なお、産卵期は6〜8月で、成体は30〜40個の卵を糸でくるんだ卵嚢を口に加えて保護する習性があります。体長は8~10mm程度ですが、脚が長いため、全体として大きなクモという印象があります。蛇足ながら、英語ではザトウムシと一緒くたに「daddy long-legs(あしながおじさん)」と呼ばれています。イエユウレイグモ Pholcus phalangioides クモ目ユウレイグモ科 2017年2月12日 東京都調布市染地2丁目 調布市多摩川自然情報館
Apr 20, 2020
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オレンジ色の地色に黒い水玉模様、テカテカした上翅、丸くて立体感のあるフォルム。触角が長いことに気づかなければ、大きさといい、色彩といい、どこからどう見てもテントウムシそのものであり、これを初見でゴキブリと思う人は、ちょっと変わり者かもしれません。テントウムシはたいてい有毒で、苦い汁を出すため、真似する昆虫は多いのですが、丸山宗利先生が現地で採集されたテントウムシの配色と形状が、まさに本種のものでした。実のところ、先月に特集した「擬態」のコーナーで何度も取り上げようとしたものの、今日のためにと自分に言い聞かせて我慢したくらいの見事な擬態です。なお、英名も「ladybug-mimicking cockroach」と、テントウムシをまねたゴキブリという意味です。それにしても、ゴキブリがみんなこんな外観であれば、ここまで嫌われなかったのではないかと思う今日この頃です。キイロテントウゴキブリ Prosoplecta sp. ゴキブリ目ゴキブリ科 2018年8月4日 東京都国立科学博物館特別展「昆虫」展示標本
Jun 6, 2020
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漢字で書くと「白星赤藻海老」。全身が鮮やかな赤色で、頭胸部に白い水玉模様が入る他、触角の中ほどから先の部分と脚の先の部分が白色になるとてもきれいなエビです。通称「ホワイトソックス」という名前で流通していますが、これは、脚の先が白いため、白靴下を履いたように見えることに由来しています。英名を「Scarlet cleaner shrimp」といい、大型魚などの体表を掃除することでも知られています。インド洋から中・西部太平洋に分布し、水深20m前後のサンゴ礁斜面、水路斜面にある岩礁の岩穴や岩棚に生息しています。なお、いかにも外国産のエビのように見えますが、日本国内でも慶良間諸島から報告されています。比較的強いエビで、寿命も3年程度のため、大事に飼育すれば長く飼えるエビです。シロボシアカモエビ Lysmata debelius 十脚目(エビ目)モエビ科 2008年1月6日 東京都豊島区東池袋3丁目 サンシャイン国際水族館
Jul 17, 2020
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本日ご紹介するのは「イクチオルニス」。本種は、白亜紀後期(9500万~8350万年前)に北アメリカに生息していた水鳥の一種です。体長は20cmとそれほど大きくはありませんが、翼幅は60cmにも達し発達していました。現生鳥類と近縁関係にある一方で、祖先種の特徴を持っており、現生鳥類と大きく異なる点として、翼に指があることや、嘴に歯を持つこと等が挙げられます。また、後足は短く、指に水掻きがあったと推定されており、水面から海中に飛び込み魚類を捕食していたと考えられています。ちなみに属名のIchthyornisは「魚を食べる鳥」という意味です。イクチオルニス Ichthyornis dispar イクチオルニス目アンビオルトゥス科 2019年9月14日東京都台東区上野公園7 国立科学博物館 特別展「恐竜博2019」展示化石標本(実物)
Sep 3, 2026
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漢字で書くと「磯巾着藻海老」。漢字だとかえって分かりにくくなってしまいましたが、要約するとイソギンチャクに付いているエビという意味です。本種は、日本を含む浅海のサンゴ礁に生息し、名前の通りハタゴイソギンチャクなどの大型イソギンチャク類や、キクメイシ、クサビライシなどサンゴの周辺に多く生息しています。これらのイソギンチャクやサンゴの触手には刺胞があるため、これらのそばにいると魚類や頭足類などの天敵から身を守ることができます。本種は、成体でも体長20mmほどと小型の種類で、太く短い体形をしています。体色は不透明の濃褐色の地に大きな円形の白斑が点在する独特のものであり、類似種と判別しやすい一方で、自然状態では意外と背景に紛れてしまっています。また、腹部から尾部にかけてのけ反らせて左右に動かすのも特徴的で、ダイバーなどから「しゃちほこ」に例えられることもしばしばです。なお、一般的にはイソギンチャクと「共生」しているといわれており、広い意味で間違いではないのですが、基本的には、エビがイソギンチャクの毒を利用して身を守っているのであり、外敵がいない飼育条件下でイソギンチャクがいなくても普通に生きていることを考えると、いわゆる片方にしか利益の無い「片利共生」というのが正しいでしょう。ちなみに、飼育時にイソギンチャクが弱ってくると、その触手をつまんで食べていたという報告もあるので、状況次第では「恩を仇で返す」輩とも言えそうです。イソギンチャクモエビ Thor amboinensis 十脚目(エビ目)モエビ科 2009年1月12日 東京都豊島区東池袋3丁目 サンシャイン国際水族館
Jul 18, 2020
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久しぶりの出社。その割には、さほど問題もなく平穏無事。おみやげに買ってきたドライマンゴーは好評のうちに終了。やはり定番というものは、好評だからこそ定番なのかもしれない。
Sep 1, 2008
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数多くいるハエトリグモの中で、最も目にする機会が多いと思われるのが、このアダンソンハエトリ。家屋内でも比較的多く見られ、よく、壁の上を歩いている姿を見かけます。体長は、雌6~9mm、雄5~7mmで、雌の方がやや大きく、さらに雌雄で色彩・斑紋が大きく違います。写真は雄で、体が黒く、白い毛や腹部の斑点が目立つので、印象に残りやすいです。一方、雌はくすんだ茶色い色をしており地味であるため、あまり印象に残りません。本種を含むハエトリグモの仲間は、徘徊性のクモであり、休むための袋状の巣を造ることはあっても、餌を捕まえるための巣は張りません。また、この仲間は移動時に必ずお尻から糸を出していて、壁の上から落ちても、この糸を頼りに戻ってくることができます。また、ショウジョウバエなどコバエ類等を餌にしているため、益虫として扱われています。ちなみに、「アダンソン」とは、本種を最初に見つけたフランスの博物学者であるミシェル・アダンソン(Michel Adanson)に件名されたものです。アダンソンハエトリ Hasarius adansoni クモ目ハエトリグモ科 2016年5月3日 東京都調布市若葉町 実篤公園
Apr 5, 2020
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長い現場の波がようやく落ち着き、久しぶりの更新です。再開後、最初に紹介するのは、サカモトサワガニ。名前の通り、サワガニ科の一種で、奄美大島、喜界島、徳之島、沖縄島の各島に分布しています。甲幅4cm程度で、山間の小川の岸辺周辺に生息しています。水中にいる個体もいますが、陸上部の朽木や石の下などに隠れている個体も多く見られます。甲の前側縁が稜をなし、肝域、鰓域の前側部の表面が粗面を呈するといった特徴があります。体色は褐色のほか、オレンジがかった赤褐色や、紫がかった褐色など個体による変異が見られます。また、夜行性で、落ち葉や昆虫、ミミズ等を食べます。ちなみに、この写真を撮ったのは今年の2月でしたが、何故そんな時期に奄美大島に行くことになったかというと、単純に会社の規定にある5連休取得制度の取得に当初11月を予定していたのが失敗し、撮り直しできたのがこの時期だったというだけです。正直、5日間すべての日にどこかで雨に降られ、現地の人にはこの冬一番の寒さと言われ、内地の知り合いには、彼は何しに行ったんだろう?と言われ、そこそこダメージも食らいましたが、それでもアマミノクロウサギをはじめ固有種の撮影はほぼ予定通りこなせました。本種もそんな中の一種です。サカモトサワガニ Geothelphusa sakamotoana 十脚目サワガニ科 2022年2月4日 鹿児島県 大島郡大和村 大字戸円 奄美大島
Nov 23, 2022
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外洋に面した水のきれいな岩礁海岸に生息する海産のエビです。透明な体に黒いすじが入り、尾節にきれいな黄色い斑紋が入るのが特徴です。分布域は広いのですが、外洋性が強いため、実家のある瀬戸内沿岸ではほとんど見ることがありませんでした。かわりにスジエビモドキは大量にいましたが、こちらはすじが薄く、尾節のきれいな黄色い斑紋もないため、地味地味といった感じです。東京に出てきてからは、イソスジエビの方が一般的になり、モドキを見る機会が減った気がします。本種はテナガエビ科に属しており、食性はほぼ肉食性で、水槽で飼育中に餌が少なくなると共食いすることもあります。イソスジエビ(十脚目テナガエビ科 千葉県岩井海岸/2004年8月1日)
Feb 29, 2016
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クロゴキブリと双璧を成すほど嫌われている屋内害虫です。しかし、実際は雑木林でも樹液などを餌にしており半屋外生息種でもあります。「大和」の名のように在来種であり、従来は東北地方から中国地方にかけて分布していました。本種は、他のゴキブリと比較して低温耐性が大きく、最も北にまで分布しています。特に、最近では北海道まで確認されていますが、おそらく人為的に持ち込まれたものと考えられています。なお、クロゴキブリとの違いは、やや小型で成虫の体長は、25~35mm、細身で全体的に黒褐色であること等です。ヤマトゴキブリ Periplaneta japonica ゴキブリ目ゴキブリ科 2016年6月24日 東京都調布市深大寺南町2丁目カニ山
Jun 29, 2020
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本日ご紹介するのは「ヒラタグモ」。その名の通り「平たい」蜘蛛です。本種は雨のあまり当たらない平らな広い面の上に巣を作りますが、その巣の形状は糸を重ねて作られた膜が上下に二枚重なったものとなっており、クモ本体は、その膜の間に入って隠れ通り、本種の平たい形はまさにこの生態に打って付けとも言えます。ちなみにクモ自体は、体長8~10mmとやや小さく、頭胸部と足はほぼ黄褐色で、扁平な腹部は外縁が黒く、内側は真っ白で、その中央に大きな黒い斑紋があるのが特徴となっており、巣の形状と合わせて、他種と間違うことはほぼないといっても過言ではありません。巣は、雨のかからない壁などに造りますが、布多天神でも、神社を取り巻くように作られた塀のす隅っこや、石組の隅などで見られます。ヒラタグモ Uroctea compactilis クモ目ヒラタグモ科 2026年4月25日 東京都 調布市 調布ケ丘1丁目 布多天神社
May 27, 2026
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本日ご紹介するのは「オオエグリシャチホコ」。本種は、北海道から九州まで広く分布しており、開帳51~70mmもある大型のシャチホコガの仲間です。一目見てわかるように、前翅後縁がえぐれており、静止すると背面がでこぼこしているのが特徴で、「エグリ」シャチホコの名前の由来にもなっています。灯火に飛来して、幕に止まり動かないでじっと止まっている姿を横から見ると、翅脈や横線の模様により、朽ちた木片にしか見えなくなります。さらに、刺激を受けると飛んで逃げるのではなく、その場にポロリと落下し、動かなくなるいわゆる「疑死」行動を起こします。そうなると、本当に木片が落ちている状態になり、これで身を守っているというのを実感できます。ちなみに、本種の幼虫の食草はマメ科木本類であり、フジやハリエンジュ、エニシダ等を餌にしているため、奇抜な外観ではあるものの、割とどこでも見られる種類の蛾といえます。オオエグリシャチホコ Pterostoma gigantinum 鱗翅目シャチホコガ科 2023年8月19日 岡山県真庭市蒜山湯船 湯船荘 第36回六虫会
Jul 10, 2026
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本日ご紹介するのは「シノプテリス」。本種は、中生代白亜紀(1億3500万~ 6500万年前)に生息していた翼竜の一種です。本種の名前は「中国の翼」という意味で、その名の通り、化石が中国の遼寧省から見つかったことに由来しています。翼開長1.2~1.9m、体重2.87gで、歯の無い角質の嘴を持つのが本種の一番大きな特徴です。これまでもブラジル等から歯のない翼竜の化石は見つかっていますが、中国の化石が最も原始的で、この地が歯のない翼竜の起源だった可能性が指摘されています。また、嘴の形状から、これまで雑食性で魚や植物の種子を食べていたと考えられていましたが、近年の研究からは植物の様々な部位を食べる植物食性ではないかと言う説も提唱されています。シノプテリス Sinopterus dongi 翼竜目タペジャラ科 2008年8月27日 東京都江東区青海2 日本科学未来館 企画展「世界最大の翼竜展~恐竜時代の空の支配者~ 」展示標本(実物) 中国遼寧省朝陽市産
Sep 2, 2026
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全体が鮮やかな黄色のカラカサタケの仲間。熱帯性のキノコで、リニューアルした神代植物公園の温室内で相変わらずにょきにょきと発生しています。食毒不明となっていますが、個人的にはあえて試してみたいとも思いません。実は、それほどキノコは好きではないので・・・。コガネキヌカラカサタケ(ハラタケ目ハラタケ科)東京都調布市 神代植物公園/2016年8月13日
Aug 13, 2016
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体が平べったいのでヒラタグモ。体長が、雄で6~7mm、雌で8~10mmの小さなクモです。通常、巣の中に入ったままなので、クモ本体を見かけることはほとんどありませんが、巣自体は壁や塀などの角に白くて扁平な円盤状のものとして視界には入っているものと思います。ただ、それが本種の巣であると気づいていない人がほとんどとは思いますが・・・・。クモ本体は、黒色の腹部背面に連続した白斑があり、見ようによっては人の顔に見えたりして結構面白いです。なお、この斑紋には個体差があります。以前紹介したチリグモの兄貴分みたいなクモなので、大きさや模様はともかく、シルエットはよく似ています。ヒラタグモ Uroctea compactilis クモ目チリグモ科 2016年4月23日 東京都調布市布田 白山宮神社
Apr 15, 2020
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磯にいるヨコバサミの仲間であることから「磯横鋏」と名付けられました。主に外洋に面した海岸の岩礁やサンゴ礁に生息し、先日紹介したユビナガホンヤドカリと同じくらい磯で普通に見かけるヤドガリの一つです。甲長15mmほどの小型のヤドカリで、第1胸脚の鋏脚は左右ほぼ同大で、上面が粗い棘と剛毛に覆われています。鉗脚には白い斑点が入っており、第2触角(長い鬚状の触角)が一様に青いことなども、本種の特徴として挙げられます。本種は、体に対して比較的大きめの貝殻を好みますが、警戒心が強いため、危険を感じると素早く殻の奥まで引っ込んで、なかなか出てきません。イソヨコバサミ Clibanarius virescens 十脚目(エヒ目) 2007年9月23日 神奈川県三浦市初声町三戸 三戸海水浴場
Sep 6, 2020
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オグロプレーリードッグ。尾が黒い草原(プレーリー)に住む犬という意味です。カナダのサスカチュワン州からアメリカ合衆国のノースダコタ、モンタナ、ワイオミングからニューメキシコ、テキサス州に至る地域と、メキシコ北部のチワワ州などに分布しているリス科の動物ですが、名前のとおり草原の地面にトンネルを掘って、群れで生活しています。体長30~40cm、尾長7~10cm、体重700~1,400g程度と齧歯目としては中くらいの大きさをしています。背面は茶色や褐色、灰色を帯びた茶色などで、腹面は白っぽくなります。前後とも脚が短い他、しっぽも短いのが特徴です。草食性が強く、イネ科の植物の葉や茎、草の実などを主な餌にしています。天敵は、アナグマやコヨーテ、ワシタカ類などですが、危険が迫るとするどい声をあげて仲間に伝えることが知られています。この危険を知らせる時の鳴き声がイヌに似ていることからプレーリードッグ(草原のイヌ)と名づけられました。なお、プレーリードッグには複数の種がいますが、日本国内で単にプレーリードッグというと本種を指すことが多いです。オグロプレーリードッグ Cynomys ludovicianus 齧歯目(ネズミ目)リス科 2013年11月4日(盛岡市動物公園飼育個体)
Jan 16, 2020
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一見すると、ワラジムシに似ていますが、ワラジムシより細いので「ホソワラジムシ」。しかし、あくまでワラジムシよりも細いというだけで、日本国内で見られるワラジムシの中で、特に細いというわけでもありません。それでは本種の一番の特徴は何かというと、粉を吹いたように見える独特の質感を持つ体表で、国内にこのような外観のワラジムシ類はほかにいません。なお、種小名の「pruinosus」は霜が降りた様を示しており、この体表の質感に由来しています。体長は9~13mmで、湿気の多い落葉中、石の下、朽木や倒木のすきま、ゴミの下、家屋の床下などに生息しています。特に雨の降った後など、環境湿度の高いときに徘徊し、家の中にも入ってきます。ヨーロッパ原産と考えられている外来種で、世界中に分布を広げているほか、日本国内では、新潟と千葉を結んだ線より南側の全域に侵入しています。比較的飼育しやすく、増えやすいため、ペットショップなどで爬虫類等の餌として売られていますが、これらの店や購入者から逃げるなどして分布を広げたものと考えられます。なお主な餌は落ち葉です。ホソワラジムシ Porcellionides pruinosus 2017年5月7日 東京都調布市若葉町実篤公園
Feb 7, 2020
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4年前にも一度紹介しましたが、擬態ということで改めて再掲載。一応トリミンクして、気持ち大きくして載せてみました。本種が何に擬態しているかということは、見たまんまそのものであり、和名にもそのまま示されており、まあ誤解することは無いでしょう。頭部の形や色といい、胸部や腹部の黄色と黒褐色の縞模様といい、もうスズメバチかアシナガバチかといった感じです。体長は1.5~2.0cm程度と、ハチほど大きくはないのですが、この外観でいきなり飛んでこられると、やはり一瞬ひるんでしまいます。おまけに、捕まえると腹部を曲げて刺そうとする行動を起こしますが、そこはハチではなくハエであるため、針で刺されるといったことはありません。ただ、外観だけでなく、行動までハチに似させるというのは、奥が深いとしか言えません。ところで、本種の擬態は、昨日まで紹介してきた周りの環境などに紛れてしまう「隠蔽擬態」とは異なります。毒を持つ生物のなかには、警戒色とて呼ばれる独特な目立つ模様によって周囲に危険を知らせるものがあります。それらの毒を持つ生物とは違う毒を持たない種が、同じ警戒色を用いて、捕食されないようにする擬態があり、この擬態の形態を発見者であるイギリスの探検家ヘンリー・ウォルター・ベイツ(Henry Walter Bates)にちなみ「ベイツ型擬態」と呼びます。このベイツ型擬態の例のうち、毒針を持つハチ類に擬態するものでは、本種のようなハチモドキバエの仲間やスカシバガと呼ばれる蛾の仲間、トラカミキリの仲間などが挙げられます。このほかにも、毒を持つマダラチョウやドクチョウの仲間に擬態しているアゲハチョウの仲間など、様々な分類群に見ることができます。フトハチモドキバエ Eupyrgota fusca 双翅目(ハエ目)デガシラバエ科 2015年7月20日 岡山県岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉
May 10, 2020
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木の葉に似た翅を持つ大きなキリギリスの仲間なので「大木の葉ギス」。英語でも「Giant bush cricket」と呼ばれています。マレー半島からジャワ、スマトラ、ボルネオの各島原産の巨大な昆虫で、大きな個体では開張20cmを超えます。本種の翅は、個体によっては枯れた跡や虫に食べられた跡のように見える色彩・形状を有しているため、擬態効果は満点です。本種のすごいところは、大きさや擬態だけではなく、鳴き声でも発揮されます。翅をこすり合わせて日本のクツワムシに似た鳴き声を出しますが、特に外敵に襲われた際に、きわめて大きな声で「威嚇鳴き」を行います。この威嚇鳴きは、雄だけではなく、雌も行うことが知られています。オオコノハギス Arachnacris corporalis 直翅目(バッタ目)キリギリス科 2008年7月27日 東京都日野市 多摩動物公園
May 26, 2020
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いよいよ6月に突入し、今年前半戦も最後の月となりました。いかにも梅雨っぽくて、じめじめ鬱陶しい時期ですが、今月の特集は、なんと「ゴキブリ」。ただでさえ多くないアクセス数の減少の危険性すら省みず、あえて踏み出すこの一歩。とまあ、くだらない前置きはさておき、多くの方から敬遠されるゴキブリ。分類的には、ゴキブリ目に属する昆虫類の内、ゴキブリ亜目とオオゴキブリ亜目に含まれるものをいわゆる「ゴキブリ」と総称しています。ゴキブリと呼ばれるものは、全世界で約500属4400種以上に達しています。なお、蛇足ながら、近年の研究により、このゴキブリ目には、3000種に達するシロアリの仲間が含まれるという説が主流になっています。このように多くの種を含んているゴキブリの仲間ですが、実は、みんなから嫌われる家屋害虫となる種類は全てのゴキブリのうち1%にも満たないといわれています。残りの99%の種はどうしているかというと、野外でひっそりと暮らしており、落ち葉などの分解者などとして、生態系の中で重要な役割を果たしています。実は、昨年開催された「サイエンス・アゴラ」の生物多様性保全協会のブースで、ゴキブリの小特集が組まれ、そこの展示の二番煎じ的な特集ですが、せっかくの機会なので普段目にする機会の無い種類を含めて紹介していきますので、きも怖いもの見たさの方もぜひご覧ください。まずは、一応とっかかりということで、まがいなりにも気を使って「ニコニコゴキブリ」。名前の由来は、見てお分かりのとおり、翅の模様からきています。(現地で本種を見つけた丸山宗利先生が名付けられました。)シルエットこそまさにゴキブリ体形ですが、体色の薄青緑色といい、背面の青い眼をしたにこにこマークといい、ゴキブリの中では、かなりおしゃれな方だと思います。おまけに途中に白抜きが入る触角が、かなりのこじつけではありますが、リボンを付けたツインテに見ようと思えば見えたり、見えなかったりして・・・。本種は、体長24mmと、大きくはないですが、科としてはオオゴキブリ科に属しています。フランス領ギアナの熱帯雨林に生息しています。ニコニコゴキブリ Panchroa regalis ゴキブリ目オオゴキブリ科 2018年8月4日 東京都国立科学博物館特別展「昆虫」展示標本
Jun 1, 2020
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「ドミノ」と聞いたとき、皆さんはいったい何を思い浮かべるでしょうか?ごく普通の方であれば、「ドミノ倒し」だったり、「ピザ屋さん」であったりというあたりが順当なところかなとも思います。ここで、「ドミノ牌」そのものを思い浮かべる方は、相当まじめにドミノに取り組んでいらっしゃる方かなとお見受けし、本種を思い浮かべる方は、本種を飼育しているか、専門にご研究をなさっている方以外では、こう言っては何ですが誰一人としていないのではないかとも思います。前置きが長くなりましたが、本種の名前の由来は、まさに「ドミノ牌」で、背面にある黒地に白い水玉模様が、このドミノ牌のサイコロのように描かれている目のように見えることにあります。但し、水玉はサイコロの最大6個より多い7個あり、別名ナナホシビロードゴキブリとも呼ばれます。実は、この斑紋は、化学的刺激物を噴霧する能力を含む強力な防御を持つ攻撃的な地上性ゴミムシの一種であるAnthia sexguttataのパターンを模倣したものと考えられています。本種は、南インド原産のゴキブリで、落葉やゆるい土壌の下に穴を掘って生活していますが、これは日中の暑さから身を守るためと考えられています。それにしても、形といい大きさといい斑紋といい、平べったくて丸い感じがブローチなどに加工出来たら意外と人気が出たりするかもしれません。ドミノゴキブリ Therea petiveriana ゴキブリ目ムカシゴキブリ科 2018年8月4日 東京都国立科学博物館特別展「昆虫」展示標本
Jun 8, 2020
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インド、タイ、ネパール、バングラデシュ、ミャンマーに分布する大型のウシの仲間で、別名アジアスイギュウ、インドスイギュウとも呼ばれます。体長240~300cm、肩高150~190cm、体重700~1200kgで、三日月状に湾曲した角は、最大194cmの記録があります。「水牛」の名のとおり、河畔林、草原、沼沢地、河川やその周辺などに生息しています。古くは8000~9000年前から中国で家畜化されていたとされ、現在でもアジア各地で家畜化されています。スイギュウ Bubalus bubalis 鯨偶蹄目ウシ科 2008年7月27日 東京都日野市程久保7丁目 多摩動物公園
Jan 8, 2021
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ムラサキホコリカビと同じ粘菌の仲間です。春から秋にかけて、腐った木の上に出現します。擬着合子嚢体は柄がなく、高さ約5mm、直径約15cmにまで達します。未熟な個体では、ピンクがとても美しく、林内でもよく目立ちます。どことなく、明太子を彷彿とさせるふしぎな生き物です。クダホコリ(ケホコリカビ目ドロホコリ科 岡山県新見市鯉ヶ窪湿原/2015年07月15日)
Dec 15, 2015
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おそらく誰もが一度は聞いたことがあり、見たこともあろうかという外来種。アメリカ原産のザリガニなのでアメリカザリガニ。元々、ウシガエルの餌生物として導入されたものが、いまや全国各地に広がってしまったという驚異的な繁殖力と生命力の持ち主です。関東地方を中心に、子供の頃、ザリガニをとったことがある人は多いと思いますが、その心の原風景に映ったザリガニは本種です。在来のニホンザリガニも実はアメリカザリガニ科で、近い仲間なのですが、こちらは東北北部から北海道の水が冷たいきれいな流水にしか生息していません。一方、アメリカザリガニは、水質学的生物指標では「大変汚い」の指標種に位置付けられており、かなり富栄養な水域でも生息しています。体長8~12cmほどの個体が多いですが、もっと大きな個体もいます。成体は、体が赤くなりますが、幼体は茶色い個体が多いです。また、色素変異などによる青色や白色個体も見つかっています。平野部の水田や用水路、池など、水深が浅くて流れの緩い泥底の環境に生息します。底泥や畔等に穴を掘って潜み、夜になると出歩いて餌をとります。また、雨天時には陸上に上陸して動き回ることもあります。 本種は外来種で「生態系被害防止外来種」にも選定されており、在来生態系に影響を与えていますが、定着してから長い時間が経過したため、サギ類をはじめとする水鳥の餌になったり、生物の教科書に乗ったりするなど、様々な点で今の自然環境や社会環境にはまり込んでしまっています。そういった意味では与えている影響がマイナスの部分とプラスの部分が入り乱れており、外来種は侵入初期の対応ができないと、このような形で生態系や生活の一部に同化していくんだなとしみじみ思ってしまいます。アメリカザリガニ Procambarus clarkii 十脚目(エビ目)アメリカザリガニ科 2018年4月22日 東京都調布市佐須町 佐須用水
Feb 9, 2020
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一般的に巻貝の仲間の殻は、右巻きが多いといわれています。そんな中でも、左巻きが正常な状態である種というものがあります。そのような「殻が左巻き」の内の一つがこのサカマキガイです。漢字で書くと「逆巻貝」で、まさしく右巻きの逆という意味で名付けられました。本種は、殻高10mm前後、殻径5mm前後の紡錘形の左巻きの殻を持ち、触角が細いのが特徴です。原産地は北米ですが、水草などに付いて世界各地に移入・帰化しており、最初に記載されたのもヨーロッパ産の個体によります。富栄養の止水環境に生息するため、生物学的水質指標では、強腐水性(大変きたない水)の指標とされています。なお、本種は肝蛭など吸虫類の中間宿主となることが知られており、わざわざ食べることは無いとは思いますが、念のため、触った後は手を洗うようにしてください。サカマキガイ Physa acuta 有肺目(マイマイ目)サカマキガイ科 2010年10月23日 東京都調布市佐須町 野川
Feb 14, 2020
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英名を「African Twig Mantis」という、その名のとおりアフリカ産の小枝みたいに見えるカマキリです。外観は、一見するとナナフシと相通ずるものがあります。成虫でも体長7~8cmと、カマキリの中でも中型サイズであり、飼育条件下で背景が単色だと存在は見え見えなのですが、野生状態で背景が落ち葉や枯れ枝などだと、完全に同化してしまいわからなくなってしまいます。本種の擬態も「隠蔽」機能だけではなく、「攻撃擬態」の機能を持っていると考えられています。そのうち、いつか飼育条件下ではない野生個体を見てみたいものです。アフリカエダカマキリ Popa spurca カマキリ目カマキリ科 2010年8月7日 東京都豊島区東池袋3丁目 サンシャイン国際水族館
May 7, 2020
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漢字では「黒脈茶立」と書きます。「茶立虫」という名前は、これらの仲間の一つである「スカシチャタテ」が出す音が、茶筅でお茶を立てるときの音のように聞こえることから付けられたと言われています。実際、一個体が出す音など高は知れているのですが、この仲間、結構群れていることが多く、静かなところで集団で音を出されると、なるほどと納得してしまいます。クロミャクチャタテもこのチャタテムシの仲間で、本種は、触角が糸状で非常に長いことと、胸部背面が大きく盛り上がっているところが特徴です。雄の翅は透明で、名前の通り黒い翅脈が目立つのですが、雌の翅は写真のように黒褐色で釣り針のような白い模様があるのが特徴です。主に樹木の幹で見られ、そこに生育する地衣類を餌にしているといわれています。写真でもわかるように、とても小さい虫で、体長7~9mm程度です。クロミャクチャタテ Curculio styracis 咀顎目チャタテ科 2022年6月26日 東京都杉並区大宮2丁目 和田堀公園
Jun 26, 2022
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本日ご紹介するのは「オオミズアオ名義タイプ亜種」。大型のヤママユガの仲間で、翅は全体的に淡い青色で眼状紋があり、前縁が赤褐色をしています。幼虫の食樹はアベマキやアラカシ、サクラ、ハンノキ、ミズキなど様々な広葉樹で、比較的どこにでもある木が多いため、こんなきれいな蛾であるにもかかわらず、渋谷のど真ん中のような市街地でも見ることができます。ちなみに、よく似たオナガミズアオとは、触角の色や前翅の縁の波打ち具合や色、翅の斑紋の大きさなどで区別することができます。また、本種の成虫は口器が退化し、餌をとることができないため、羽化してからたった1週間ほどで寿命が尽きてしまうため、成虫を見かけてもそっとしておいてあげてください。オオミズアオ名義タイプ亜種 Actias aliena aliena 鱗翅目ヤママユガ科 2015年7月11日 岡山県新見市神郷高瀬 神郷温泉 第30回六虫会
Aug 13, 2026
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サソリ。有名で、気味悪い中にも独特のカッコよさを持ち合わせる生き物です。有毒であり、種によっては致死性の毒を有しているため、基本的には嫌われ者ですが、その一方で、英雄に踏みつぶされたことで星座にまでなってしまうという、何気に人との関わりは深いとも言えます。とはいうものの、日本国内においてサソリを見かける機会は非常に少なく、沖縄などの亜熱帯地方に出かけるか、横浜や神戸などの木材輸入港に就職し、検疫でブロックされる個体を探すか、ペットショップに行くかしなければお目にかかれません。しかし、南西諸島では、わりと普通に見られます。もちろん、時間と場所を選ぶ必要がありますが・・・・。多くの個体が夜行性なのと、普段は木の皮の裏や葉の裏などに隠れているということもあり、夜間、餌を求めて樹皮上を徘徊している個体を探すのが、一番手っ取り早いかもしれません。国内で見られる主なサソリはマダラサソリとヤエヤマサソリの2種です。マダラサソリはサソリらしいサソリで、黄色い斑模様が美しい種類です。強毒の種を多く含むキョクトウサソリ科に属し、刺されるとミツバチに刺された程度の痛みと腫れは覚悟が必要です。と言っても、向こうから攻撃してくることは基本的には無く、不用心にさわったり、むやみにつかんだりとかしなければ、おとなしい種類です。また、同科他種が外来生物法により特定外来生物に指定され、国内への持ち込みが制限されている中、すでに国内に入り込んでいる本種は意外と貴重かもしれません。ヤエヤマサソリはヤエヤマサソリは主に森林に生息するサソリで、朽ち木の中などに生息する小さなサソリです。雌だけで単為生殖することで知られています。本種は人に対してはほとんど無毒であり、そもそも人が針で刺された事例自体が極めて少ないという、非常におとなしく安全なサソリです。なお、日本国内で見られる、野生のサソリはこの2種ですが、危険で攻撃的な種類が入り込まないとも限らないため、サソリを見つけても、むやみやたらと触らない方がよいと思います。マダラサソリ(サソリ目キョクトウサソリ科 沖縄県西表島/2004年7月14日)ヤエヤマサソリ(サソリ目コガネサソリ科 沖縄県西表島/2004年7月15日)
Dec 10, 2015
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日本海洋データセンター「JODCニュース」34号(昭和62年)によると、日本国内には本州など主要な5島を含めて、6,852島があるとされています。そんな島の一つに与那国島があります。この島は、日本最西端の島として知られており、ここにも様々な生き物が生きています。そんな生き物の一つが、このヨナグニトキホコリ。現時点で与那国島と石垣島からの記録しかなく、両島とも生育範囲や生育個体数も限られており、世界的に見ても非常に希少であるといえます。与那国島では、琉球石灰岩上に少数個体がまとまって生育しており、開発がなくとも、そのうち、自然侵食や崩壊による影響を受けるのではないかと心配しています。個人的には、まだ、きちんと咲いた花を見る機会に恵まれていないため、再度の挑戦をしてみたいと思う植物の一つです。ヨナグニトキホコリ(バラ目イラクサ科 沖縄県与那国島/2012年9月25日)群生するヨナグニトキホコリ(バラ目イラクサ科 沖縄県与那国島/2012年9月25日)同じイラクサ科のアリサンミズ こちらは比較的多い(バラ目イラクサ科 沖縄県与那国島/2012年9月25日)
Dec 6, 2015
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体が赤茶色っぽいので「アカネズミ」。代表的な野ネズミの一種で、平野部の草地や河川敷から山間部の樹林地まで広く生息しています。日本固有種で、国内では北海道から鹿児島県まで分布しています。頭胴長は83~140mm、尾長は69~129mmで、体重は20~72gです。夜行性で、昼間は地中に掘った巣穴の中にいて、夜に地上に出て植物の種子や昆虫などを食べます。また、秋にはどんぐりを地中に埋めて貯蔵します。個体数は多いのですが、大きさが小さく、夜行性であることから、通常はトラップで捕まえなければなかなか見ることはできませんが、最近普及した自動撮影装置(無人カメラ)には、夜に出歩く姿が割と移っていることがあります。アカネズミ Apodemus speciosus 齧歯目(ネズミ目)ネズミ科 2004年5月30日 群馬県勢多郡東村沢入
Jan 2, 2020
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漢字で書くと「姫鼠」。大体、「ヒメ」と名付けられた生き物は、どれもやや小型という意味合いがありますが、本種もその例に違わず、「小さなネズミ」という意味で付けられました。頭胴長71~99mm、尾長78~109mm、体重10~23gとカヤネズミには負けますが、やはり小さなネズミであることに違いはありません。本種の特徴の一つに、頭胴長に対して尾長が長いことが挙げられ、パッと見でもアカネズミなどよりしっぽの長いのが目立ちます。本種もアカネズミと同様日本固有種ですが、国内における分布は広く、北海道から鹿児島県まで見られます。アカネズミに比べると、やや樹林性であり、低地から高山帯までの森林に生息しています。夜行性で、昼は巣の中にいますか、巣は地面に穴を掘るだけではなく、小鳥の巣箱なども利用します。小型で尾が長く、バランス感覚が良いようで、樹上でも生活し、枝先の種子や果実なども餌にします。また、一夫一妻のことが多く、雄も餌を運んだり仔を寒さや外敵から守るといわれており、一時話題となった「育メン」を先取りしているとも言えます。ヒメネズミ Apodemus argenteus 齧歯目(ネズミ目)ネズミ科 2004年5月30日 群馬県勢多郡東村沢入
Jan 4, 2020
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台湾の太魯閣(タロコ)渓谷など、標高1,600~3,700mの高山に生息する台湾固有の小型のネズミの一種。頭胴長95~120mm、尾長68~85mm。 体は柔らかくて長い灰白色の毛で覆われています。前述したように高山帯の針葉樹林や竹林に生息し、主に植物の種子を餌にしています。日本固有種のハタネズミに近縁で、本種とネパール産シッキムハタネズミの染色体核型が、ともに精子形成の際に性染色体対合を行うことから、日本産ハタネズミと台湾産キクチハタネズミがともにヒマラヤ回廊に由来する可能性が議論されたりしています。正直なところ、こんなに地味な生き物で、なおかつ日本国内に生息しないのに日本人の研究材料とされているんだなと思うと、世の中、生き物マニアはまだまだ大勢いるなと妙な安心感を覚えてしまいます。キクチハタネズミ Microtus kikuchii 齧歯目(ネズミ目)キヌゲネズミ科 2009年6月29日(台北市立動物園飼育個体)
Jan 14, 2020
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アフリカ北部からアフリカ東部、中東に分布するトゲマウスの仲間です。英語では「Cairo spiny mouse」で、背中の毛が、トゲのような硬い剛毛になっているのがトゲマウスの仲間の特徴です。このトゲはヤマアラシのように動かすことはできず、トゲを立てて身を守ったり攻撃したりすることはできません。それでは、なぜこのようなトゲ状になったかというと、体温調節(放熱)のためではないかという説があります。頭胴長7〜7.5cm、尾長4~12.5cm、体重約10〜90gと小型のネズミです。乾燥した岩場や森林、サバンナ、半砂漠地帯に生息し、岩のすきまや他のネズミが掘った穴などをねぐらにしています。草食性で、穀物や草を好みますが、昆虫を食べることもあります。子どもは生まれたときから灰色の毛が生えていて歩くことができ、生後2週間程度で離乳し、親と同じような薄茶色の硬い毛に生え変わり始めます。カイロトゲマウス Acomys cahirinus 2011年5月7日(上野動物園飼育個体)
Jan 26, 2020
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陸(おか)にいるダンゴムシなので、「オカダンゴムシ」と名付けられました。ヨーロッパ原産の陸産甲殻類の一種で、現在では日本各地に普通に見られ、ただダンゴムシというと本種を指すぐらいメジャーな生き物になっています。人家の庭や公園、荒地など、様々な環境に生息し。石の下や落ち葉の下に多く見られます。体長10~14mmで、標準的な体色は灰色~暗灰色ですが、黄色がかったり青みがかったりと個体差があります。また、光を当てて拡大すると、何とも言えない模様と色彩が現れて、意外な美しさを感じることができます(一応、人によるということで・・・)。体は半円筒形で、胸部7節、腹部5~6節からなり、各節に肢を1対備えています。刺激を与えると、体を完全に球状に丸めて身を守りますが、その丸まった姿を団子に例えてダンゴムシと名付けられました。属名の「Armadillidium」は、アルマジロに縮小詞である「idium」をあわせたもので、言い換えれば「小さなアルマジロ」という意味であり、この丸まる生態をアルマジロになぞらえたものです。主に落ち葉や雑草、動物の死骸などを餌にしており、都市生態系において分解者としての役割を果たしています。また、多くの人が子供の頃に一度は手にしたことがあるという点では、同じ外来種のアメリカザリガニに負けず劣らずといったところです。オカダンコムシ Armadillidium vulgare 2016年11月23日 東京都調布市若葉町
Feb 5, 2020
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体長9mmほどの、白黒の模様が特徴的な大型のハエトリグモ。この白黒模様は雄の模様で、雌は全体的に薄茶色で腹部背面外側に光沢のある褐色の帯が入る地味な色をしており、典型的な雌雄二型です。本種の和名である「ヤハズ」は、雄の腹部に並ぶ白い矢羽根状の模様に由来したものです。なかなかかっこいい蜘蛛の一つですが、草地のススキなど高茎の単子葉草本の葉上に生息しており、細い体をぴったりとつけて身を潜めていることが多く、目立つカラーリングの割には、スウィーピングで存在を確認することが多いです。なお、近縁のシナノヤハズハエトリとは、雄であれば、頭胸部の縁が本種では白く、シナノでは黒い点で区別できます。また、雌は、腹部の帯に黒斑がなく、一様に褐色であればヤハズハエトリで、帯に黒斑があれば、その他の種となります。ヤハズハエトリ Mendoza elongata クモ目ハエトリグモ科 2018年8月12日 東京都調布市上布田町 多摩川河川敷
Apr 18, 2020
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樹皮の間や草上に生息するワシグモの仲間です。体長は、雄で4~5mm、雌で6~7mm。体は全体的に黒色で、頭胸部には白い縦条、腹部には灰色の毛が密生し、光の反射で淡い虹色模様が出ます。また、膝節が黄赤色である点も特徴の一つとなっています。徘徊性のクモで、巣を張ることはありません。成体は、5~8月に出現します。ナミトンビグモ Sanitubius anatolicus クモ目ワシグモ科 2016年7月10日 東京都調布市深大寺南町1丁目 深大寺自然広場 調布市野草園
Apr 28, 2020
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「絢爛」華やかで美しいさま。きらびやかなさま。全身にちりばめられたオパールのような輝きがとても素晴らしく、また美しくもありますが、あえて言います。本種も「ゴキブリ」です。本種は、ベトナム原産のゴキブリで体長は21mm程度しかありません。しかし、各体節の表面が構造色によって美しく彩られており、まさに「絢爛」の名にふさわしい種です。おまけに色の出所が構造色ということは、タマムシやモルフォチョウの翅と同じで、体表の構造が物理的に破壊されない限りこの美しさが永遠に保たれるということでもあります。幼虫もほぼ同じ外観をしており、危険を感じるとダンゴムシのように丸くなるため、見方によると大きなメタリックのダンゴムシという感じです。なお、国内でもニジイロゴキブリやエメラルドジュエルローチの名でペットとして流通しています。ケンランマルゴキブリ Corydidarum magnifica ゴキブリ目オオゴキブリ科 2018年8月4日 東京都国立科学博物館特別展「昆虫」展示標本
Jun 9, 2020
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漢字で書くと「富山海老」。富山県で採集された標本に基づき記載されたため、このように命名されました。タラバエビ科の中では大型の種類で、体長が25cmを超える個体もいます。本種は、日本海の全域からベーリング海にかけて生息する冷水性の種で、水深100〜400mに生息しています。生きている時は淡紅色で、頭胸甲側面には不規則な斑紋、腹側に赤褐色の横じまがあるのが特徴である他、額角は前部が上にそり、頭胸甲長の1.5倍あるのも特徴です。食用として底引き網やえびかご網により捕獲されています。その際、一般名の「ボタンエビ」の名で流通しますが、本当の標準和名「ボタンエビ」というエビがほかにいますので注意してください。トヤマエビ Pandalus hypsinotus 十脚目(エビ目)タラバエビ科 2006年5月27日 石川県鳳珠郡能登町字越坂 のと海洋ふれあいセンター
Jul 14, 2020
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漢字で書くと「岩蟹」。その名のとおり岩礁帯に生息するカニです。甲幅は30~35mm程度で、体は黒緑色の硬い甲羅に覆われ、各所に緑褐色の斑点と浅黄色の横縞があるのが特徴です。雑食性で、フナムシや小魚を捕食するほか、海藻も餌にします。小型で身が少ないため、肉自体を食用にすることはほとんどありませんが、良い出汁がでるため、パスタソースや味噌汁等に用いられることがあります。また、魚介類を使用するイタリア料理に利用されることもあります。イワガニ Pachygrapsus crassipes 十脚目(エビ目)イワガニ科 2020年1月11日 神奈川県藤沢市江の島1丁目 江ノ島
Aug 9, 2020
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漢字で書くと「石蟹」。石のように硬いカニという意味です。甲幅は8cmですが、中には甲幅が10cmを超える大型の個体もいます。甲羅は六角形で、前縁に多くの棘があり、太くがっちりした鋏脚にも棘があります。また、第5脚は遊泳脚になっており、海中をすばやく泳ぐことができます。日本国内では、北海道南部から九州、国外では韓国や中国に分布しています。主に岩礁海岸の潮下帯に生息し、海中の岩石のすき間や、海藻の間にひそんでいますが、そのほかにも岩礁近くの砂泥底や防波堤、河口の汽水域や潮だまりなど、様々な環境で見ることができます。なお、ハサミも丈夫なうえ、はさむ力が結構強く、気を付けないとはさまれて痛い目に遭い、ひどいときは出血することもあるため、取り扱いには十分注意してください。イシガニ Charybdis japonica 十脚目(エビ目)ワタリガニ科 2006年8月29日 石川県鳳珠郡能登町字越坂 のと海洋ふれあいセンター
Aug 16, 2020
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漢字で書くと「日本砂潜」。その名のとおり日本各地に分布し、砂中に穴を掘って生息しています。体がとても柔らかく、良質な釣り餌として用いられます。また、全身白色、半透明で内臓が透けて見えるため、英名を「Ghost nipper」といいます。近縁種のスナモグリとは、本種の方が少し大きく、本種の頸溝はやや前方に位置し、頸溝と甲の後縁との距離は甲長の1/4の長さに等しい点などで区別できます。ニホンスナモグリ Callianassa japonica 十脚目(エビ目)スナモグリ科 2018年10月22日 千葉県千葉市 千葉港
Sep 12, 2020
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漢字では「万宝貝」と書き、以前は「万年貝(マンネンガイ)」とも呼ばれていました。インド・西太平洋域に広く分布し、日本国内でも紀伊半島以南でごくまれに見られることがあります。潮間帯から水深10mくらいまでの珊瑚礁に生息し、大きい個体では殻長15cmを越える大型の貝です。本種の一番の特徴は、ごつごつとして重厚な貝殻ですが、もう一つ、有名なことがあります。それは、カメオの原料として使用されていることであり、特にイタリアで造られるシェルカメオの原材料として、本種の貝殻が多く用いられています。このシェルカメオの制作は、ルネサンス期以降のヨーロッパで始まったといわれており、その技術が現在に至るまで職人の手により引き継がれています。殻口は、成貝では外側の縁が厚くなって内方へ曲がり、殻口を細長く狭めており、この外観が英名の一つである「bull mouth helmet shell」の由来にもなっています。マンボウガイ Cypraecassis rufa 吸腔目トウカムリ科 2007年9月9日 山口県下関市豊北町大字角島 つのしま自然館 展示標本
Oct 4, 2020
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その名のとおり与那国島にのみ分布するカタツムリの仲間で、石垣島と西表島に分布するイッシキマイマイの亜種です。殻高23mm、殻径29mm程度の中型の種類で、与那国島内の森林内に生息しています。しかし、コレクターによる乱獲などにより個体数が減少しています。また、別亜種であるイッシキマイマイは、セダカヘビ類による捕食を防ぐためにトカゲのように尾部を自切して逃げることが知られています。しかし、本亜種が生息する与那国島には、捕食者であるセダカヘビ類が分布していないため、本亜種は自切をしないといわれています。ヨナグニマイマイ Satsuma caliginosa picata 柄眼目ナンバンマイマイ科 2010年6月27日 東京都国立科学博物館 展示標本
Oct 5, 2020
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