EMILIVE（feel relaxed）

WPPD

日本語では「せかいへいわといのりの日」。
ひらがなってところが、まさにその通りって感じだった。
優しい気持ち。
富士山の麓、朝霧高原というところで行われたフェスティバルというか儀式というか。
朝霧高原というだけあって、真っ白い霧に包まれて少し先も見えないほどの神聖な会場でした。
雨合羽を着て歩いていた。
実は、よくわからずに参加したんですけど。
ある友人から、「こんなのあるよ」と教えてもらった翌日に、
別の友人がこのイベントに賛同してるのを発見して、勢いで参加。
とりあえず、偶然二つの方角から情報が入ってきたら、やることにしている最近のわたし。

とにかく、すごすぎた。
すごすぎてすごすぎて、上手く書けない。
女性に生まれたことをこんなに誇りに思った日はない。
女は広くて深くて偉大でした。
３つだけ書こう。

朝、シャトルバスで会場に到着してすぐに、
数あるサイトの中から「女性のスピリットについて」というトークセッションに参加。
広い視聴覚室のような部屋に、民族衣裳を着た女性５人が横並びに掛けている。
向かって左から。ケルトのメディスンウーマン。ハワイ代表の女性。ホピ族の長老。
ケリー/ブラックフィート族教育者。マヤ族ヒーラー。隣にはそれぞれ通訳の女性。
こう聞いてもさっぱり何のことやらわからず、
それぐらい無知のまま参加していたにもかかわらず、
一番前の床に座って話を聞くことができた。
無知ゆえ近づけたのかも。

はじめに、ホピ族のグランマが、会場全員と共にお祈りを捧げる。
それからゲスト一人一人が「女性のスピリット」について語る。
まず、グランマが話し出した途端のことだった。
「ここにいるすべての女性は母になり、おばあさんになれます」と彼女は言った。
わたしは、びっくりするほど涙が溢れて止まらなくなった。いきなり。
忘れていた。そんなこと。
当たり前なんだけど、女ってそうなんだ。

「わたしは沢山の子ども、孫に囲まれて暮らしています。
ここにいる皆さんのおばあさんにもなってあげられます。」と言った。
わたしは、すでに号泣だった。
タオルに顔を埋めた。鼻水でた。一緒に行った人がちょっとビビってた。
彼女は、生まれる前に「おばあさん」が亡くなっていて、ずっとおばあさんを知らなかったので
自分がグランマとなった今、グランマとして世界を訪ねることを使命と感じているんだそうです。
わたしは自分のおばあちゃんを思い出した。
見守られてる、って思った。

なぜかなぁ。なぜ泣いたのかなぁ。
言葉で表すことができないんです。
あたたかいんだよ、体が。やさしいんだよ、空気が。
言葉じゃなくて、心がダイレクトに入ってくるんだよ。

次に、ハワイの女性の話をします。
この会が終わってから、どうしても話したくて無理矢理話しかけにいった。
もちろんカタコトエイゴです。
「2週間前にハワイに行きました。ハワイの土地、文化が大好きです」とテンぱって伝えたら
「オー！マハロー」と言って、突然抱きしめてくれた。
彼女の胸はおおきーーーーくて、じっとそのまま、時間が止まったように感じた。
気付くとまた、ぽろぽろ泣いてた。
「ハワイ大好きです。大好きです」って格好わるいぐらい言った。
「これもハワイで買いました」ってブレスレットを見せたら
ククイの実（だと思うんだけど）でできた、お守りのようなものをくださった。
「マハロゴザイマス」と彼女が言ったので笑った。
抱きしめられている間、ものすごくパワーが伝わった。
「愛されてる」と思った。

最後に、午後の別会場での話。
さきほどのマヤ族のヒーラーが、会場の皆のためにお祈りをしてくれた。
目を閉じ頭を下げて待っていると、「ふーっ」と三度大きな息を吹いた。
一度目は、わたしの中が白くなった。
二度目は、わたしの中が黄色くなった。
三度目は、わたしの中がオレンジになった。

頭から入ってきて、お腹のへんまで一気にくるんだけどさ。
あとから一緒に行った人と話したら、彼も同じようにパワーが入ってくるのを感じたって。
わたしが色の話をすると、「黒が足りなかったね」と言われた。
意味が分かんない。
聞くと、今回のテーマカラーとしてポスターその他に使われている人間の「肌の色」。
それが「白・黄・オレンジ・黒」なんだって。
どえー。すごい。すごすぎる。まさにそういう色だった。
わたしの体の中に、そういう色が入ってきた。
でも「ふーっ」が三回だったからだよ、と思った。もう一回あれば黒だったかなぁ。

ヒーラーだったり、シャーマンだったり（わたしもそういうのよく知らないんだけど）
そういう力って女性が持っている気がする。
女性には「生理」があるから、ひと月の間にたまったネガティブなものをすべて「浄化」して流してしまえるんだって。
だから、いつだってまっさらになれるんだ。
生理の時を「moon time」というらしい。なんて素敵なんだろう。
わたし、女として生きていることを、これほど嬉しく誇らしく思ったことはない。
わたしもいつかグランマになりたい。

このような、ものすごいアヤしい体験をしてきた。
少し前のわたしなら「アヤしいことこの上なし」と思ってたろう。
でも「体験」しちゃうとね。体が知ってしまうと。
ほんとはこういう風に書いても全然伝えられない。
興味がある方は、わたしをつかまえて聞いてください。

（もっと詳しく知りたい人はコチラ）
http://www.wppd2004.org/index.html

ジャンル別一覧