EMILIVE(feel relaxed)

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11/28



翌朝、窓がうっすらと明るくなってきたので、カーテンの隙間から外を覗きに起きます。
旦那の腕時計を見るとまだ5時半。
「ん~、早起きしたなぁ!」
…だけど山の端も明るいし、もう軽トラも走っているし、どうも様子がおかしいな~??
と、自分の携帯を出してみると、もう7時過ぎ。
腕時計の電池がここへきて突然切れたらしいです。
なんだか時間を損したような気分だわ。


旦那を叩き起こして「フロ行くぞー!」
ゆうべ入っていなかった露天風呂へ。
朝の露天風呂はいいね。
爽やかな空気の中、山が見渡せます。


和食の朝ご飯を美味しくいただき(茄子の味噌田楽がおいしかった!)
チェックアウトを済ませ荷物を預けて、散歩に出掛けます。
世間は月曜の朝ですから、観光客もまばらで
路地では、おじいちゃんおばあちゃんがひなたぼっこをしています。


+++


石段街へふたたび。
きのう見かけた下駄がどうしても欲しくなったので
温泉のお礼に、わたしが旦那とお揃いで買うことにしました。


伊香保下駄という杉下駄が昔からあるそうです。
店主の頑固親父(作務衣を着ている)に睨まれつつ下駄を物色。


「履いてみていいですか?」
おそるおそる聞くと
「鼻緒が伸びるからあんまり履かれると困る」


(じゃあ、どうやって選ぶんだよ~)と内心つぶやきつつ
気に入ったのを二つ三つ履いてみる。


鼻緒がものすごく綺麗なのです。
昔ながらの何とも言えない艶っぽい色合いなのです。
わたしは紫の、花柄の鼻緒が欲しくって。
旦那は黒の、模様入りの鼻緒にしました。


お支払いを済ませてから頑固親父に「大切に履きますね」と言うと
「雨の日は履かない方がいいから」とちょっと笑ってくれました。


+++


射的やさんで旦那が弓道をするというので、カメラを片手に見守りました。
洋弓じゃなくわざわざ和弓を出してもらって挑戦していたけれど、力が要りそうね。
集中力が養われるし、楽しいんだって。
なぜか店主に鈴をもらって帰ります。


宿に戻る途中、湯気を立てているお饅頭やさんの前で思わず足を止めると
おじさんが手を休めてにっこりしてくれたので
「二つだけでもいいですか?」と話しかけてお店に入ります。
日頃から、やたらとおばちゃんに寵愛されるうちの旦那さんは、ここのおばちゃんにもモテモテ。
「昨日ここでつまずいちゃってね~」なんて世間話をされ、ニコニコ聞いています。


あつあっつの温泉饅頭。
割って「はふ~」と食べる。
去年も渋温泉でチョッパー氏がみんなに買ってくれたっけ。
饅頭は熱々が美おいしいと初めて知ったっけ。


+++


宿で車を受け取って、出発。
竹久夢路記念館へ。
入場料が高い割にそんなに面白くない田舎の美術館…。

でも、資生堂パーラーの広告シリーズと
「夕月」という着物美女の掛け軸は気に入りました。
前者はモダンで、後者は情緒。


+++


お昼は水沢うどんをつるつると胡麻だれで。
またまた舞茸の天ぷらも。
舞茸って、こんなに肉厚でぷりっぷりしていたっけ。
本当に香りがよく美味しい。


+++


午後は牧場へ。
のどかな牧場にて、牛さんの乳搾り初体験。
生暖かいお乳を、握らせてもらっちゃいました。
…なんだか変な気分。
ちゃんとミルクが出てきて感動。
あまりに牛さんのお乳が巨大なので
「いや~負けたわ~、無理だわ~!」を連発していました。


「ドッグラン」も見学。
野山に散らばった羊たちを、犬がキャンキャンと吠え立てて追い集めます。
あっという間に羊たちはひとまとめになって歩いてきました。
なんだか羊…かわいそう…
犬の格好良さよりも、羊のおとなしさに目がいってしまう…
動物占いが「ひつじ」だからかしら?
でも、狼から守るためにも牧羊犬は重要なんだそうです。


馬の顔のでかさにびびったり
生まれたての小牛に服をなめられたり
羊さんたちを柵の中で思う存分なでなでしたり
(体の奥までほんもののウールだったよ!!)
ソフトクリームが史上最高においしくてノンストップで食べ切ったり
(二本目を食べようか本当に迷った)
楽しい時間を過ごしました。


動物は心が綺麗だからいいね。
悪いこと考えていないもんね。
いやされます。


+++


さて、日も暮れるので帰路につきましょう。
おみやげは舞茸センターで舞茸を買い込みました(笑)
だって、ほんとうにぷりっぷりなんだもの。


帰りの高速も快調だったけれど
練馬出口付近から怒濤の渋滞。
のろのろ運転に疲れきって帰宅したのでした。


でも夕飯には舞茸バター包み焼きをして
醤油をかけて食べたら
それだけで笑顔になってしまうのでした。




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