E★C★E ♪アメリカ幼児教育とゆかいな子供たち♪

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Literacy and Young Children



授業では毎日子供の本(Children's Books)を持参し、グループになって読んだり、どのようにしたら面白く本を読み聞かせられるか、その本に関してのどんな読み書きのアクティビティーができるかなどを話し合ったりした。

また、私の大の苦手なプレゼンテーションが実に3回もあり、かなり苦労したクラスとも言えるだろう。

一つ目のプレゼンテーションは、たった一人、自分で気に入った本5冊(全てのテーマは統一されていなければならない)を探し、それぞれの本に関するアクティビティーを発表するというものだった。
私はものすごく緊張し、本を紹介するときなどは、声が上ずってしまった。
みんながちゃんと私の言っている事を理解してくれたのかは分からないが、
終わった後に数人の人たちが、「良かったわよ。頑張ったわね!」などと声をかけてくれたのが心強かった。

次のプレゼンは、子供の本の作者の中から有名な人を選んで、その人とその作品についての発表をすると言うもの。更に数冊本を選んでそれぞれのアクティビティーを考え、そして大きなボードに、全てのアクティビティーに使うものも用意し展示し、みんなの前で実践しなくてはならなかった。

私はアメリカで生まれ育っていないので、どの人が有名な絵本の作者かなんて分かりやしませんでしたが、いっしょにペアになってくれたおばさんが、彼女の好きな作者を選んでくれた。
そしてそのおばさんに助けられ、なんとかそのプレゼンは大成功を収めた。

そしてついに最後のプレゼンは、この1学期間を通して、一人の子供(年齢は3~7歳まで)に付いて、自分の用意した本とアクティビティーを10週間行うと言う課題が出ていたので、その最終まとめの発表だった。

子供のいる人は自分の子供を使っても良かった。
しかし私はこれといって親しく家にまでお邪魔させてくれるような、子持ちの知り合いはいなかった。
とその時思いついたのが、昔私がESLクラスにいたときの先生の子供、ネイサン(当時6歳)だった。
彼とはそれまでに数回しか会った事はないが、以前ベビーシッターを頼まれた事もあって、一応顔見知りであった。
私は早速その先生に連絡をとり、彼女も快く受け入れてくれたので、
そこからネイサンと私の長い道のりが始まった。

ネイサンはとても賢い子であった。週1とはいえ、学校から帰ってきたばかりの彼に、私が本を読み聞かせ、しかもそれについて課題なる物をやらせるという事は、遊びたい盛りの彼には多少苦痛であっただろう。
私が、「ごめんね、疲れてるのに。しかもつまんないでしょ?」と言うと、
「うーん・・・。でもこれ、あなたの宿題なんでしょ?やらなきゃいけないんでしょ。なら仕方ないよ。協力するよ。」と言ってくれた。

そのお陰で、何とか無事にそのビッグプロジェクトも終えることができ、
無事プレゼンテーションではその成果を発表する事ができた。

このクラス、今思えば本当にやる事が多く、大変なクラスであったが、
その分楽しくもあり、いろいろ学べた。

ただのテストだけで成績が決まってしまうのではなく、毎回ちゃんと出席し、やる事をきちっとやっていれば確実に点がもらえるというクラスであったので、大変なぶんやり甲斐も合った。


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