2025/09/23
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テーマ: 社交ダンス(9425)
カテゴリ: アートのはなし
<岩松院>

江戸に住んでいた 葛飾北斎 が、豪農商だった高井鴻山の招きに応じて小布施を初めて訪れたのは83歳の時と言われています。

230キロもの距離を一人で歩き、しかも一度ならず89歳までの間に4度も往復したそうです。

『冨嶽三十六景』は有名ですが、それより後の人生も凄かったんですね。

映画で描かれた北斎の生涯 の続編を見るようで、その生き方に改めて感動を覚えました。





ホテリエさん一押しのスポットがこちら、 岩松院 です。

葛飾北斎が4度目の滞在時、88歳から89歳にかけて天井に鳳凰図を描きました。



30分ごとに説明会をしてくださるんですが、私たちが参加した会はノリのいい観光客が多くて質問が飛んだりするのでより詳しく、小話も交えてお話ししてくれました。





天井絵『八方睨み鳳凰図』は小さな下絵をもとに、畳21枚分の板に拡大して下で描き、天井に上げたそうです。

これまで約180年間、塗り替えは一度も行っていないそうですが、保存状態がよく、鮮やかな色彩はそのままです。

北斎はどこから見ても鳳凰と目が合うように設計したと言われています。

隠し絵として、富士山がいくつか描かれていました。どこかわかりますか?





岩松院は北斎だけでなく、所縁のある有名人があと二人います。

一人は 福島正則

『真田丸』 『どうする家康』 で深水元基さんが演じた戦国武将です。

霊廟がここにあって、遺品の一部が本堂内に展示されていました。



賭けに負けて家宝の槍は九州へ行ってしまったようですが、槍のレプリカが飾られてました。





もう一人は 小林一茶

このお寺は基本的に写真撮影禁止なんですが、お庭だけは撮影していいことになってました。

池のほとりに一茶直筆の句碑があります。








やせ蛙 負けるな一茶 是にあり


俳人 小林一茶は晩婚で、初めて授かった息子が小さく病弱だったそうで、その子を想って句を詠んだ蛙合戦の池と言われています。





いろいろ勉強になって、面白かったですね。

長野は試合で何度も訪れていますが、まだ知らなかった極上アートが忘れられない思い出となりました。

(つづく)





<関連記事>
小布施(その1)The Hotel Obuse
小布施(その2)Obuse Dinner






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Last updated  2025/09/24 06:47:54 PM
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